意外なあの人も?コムデギャルソン出身デザイナーのブランドたち|COMME des GARCONS

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こんにちは。ブランド古着のKLDです。

日本を代表するモードブランド、コムデギャルソン(COMME des GARCONS)。

ブランドとしてだけではなく、企業としてもデザイナー、パタンナー、生産管理、縫製職人、販売スタッフ…など、様々な人材を擁するひとつの企業となっています。

そんな中で、コムデギャルソン出身の方が立ち上げたブランドが多数存在することをご存じでしょうか?

いまや誰でも知っている有名ブランドから、こだわった物づくりで知る人ぞ知るブランドまで、さまざまな領域で活躍されている方が多数いらっしゃいます。

今回は、そんな「元・コムデギャルソン」なデザイナー、ブランドたちを11個に絞ってご紹介したいと思います。

「あのブランドもそうだったの?」という意外な発見があるかもしれません。

なお、記事中ではほぼ敬称を省略させていただいております。

コムデギャルソンという組織

いまさら説明するまでもないほどの日本を代表するブランドですが、ここで少し、コムデギャルソンという組織にフォーカスしておさらいをしたいと思います。

コムデギャルソンは、デザイナーであり代表取締役である川久保玲を筆頭としたブランド、およびそれを経営する株式会社の名称です。

現在、複数のブランドラインを擁しており、複数人のデザイナーでデザインを担当しています。

代表の川久保玲、渡辺淳弥、栗原たお、二宮啓が現在、主にそれぞれブランドラインを担当してチーフデザイナーとして活躍しています。

その下にチームとしてデザイナー、パタンナーなどがおり、チームでデザイン、制作をおこなっています。

そういった組織の仕組みの中で、実際に川久保玲氏の仕事ぶりを目の当たりにし、勉強してきた人材が独立してブランドを立ち上げたりなどしているというわけです。

コムデギャルソン出身デザイナーのブランド

ここからは、そんなコムデギャルソン出身デザイナーのブランドをご紹介していこうと思います。

誰もが知る有名ブランドのデザイナーさんもコムデギャルソン出身ということで、改めてギャルソンの影響力を感じるラインナップとなっています。

sacai(サカイ)/阿部千登勢


sacai2021リゾートウィメンズより。引用元 fashion-press.net

sacaiのデザイナーである阿部千登勢は、専門学校卒業後大手アパレルメーカーに2年間勤務し、その後強い憧れが合ったコムデギャルソンに入社しました。

本人のインタビュー記事によると、コムデギャルソン勤務時代は「ファッションとは何か?」というデザイナーとしての根本的な部分と深く向き合ったと言います。

コムデギャルソンでの勤務経験を通して、単純に技術を習得しただけでなく、今に繋がるsacaiのデザインや自身のファッションに対する考え方のベースを構築したのではないでしょうか。

妊娠をきっかけにコムデギャルソンを退社した後「日常の上に成り立つデザイン」をコンセプトに掲げsacaiが本格的に始動しました。

現在sacaiは、デザイン性の高さから日本のみならず世界中から高い評価を得ています。

さらに、有名ブランドとの数々のコラボレーション企画は非常に注目され、即売れ切れてしまう程の人気企画となっています。

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FUMITO GANRYU(フミト ガンリュウ)/丸龍文人


FUMITO GANRYU 2022年SSより。引用元 fashion-press.net

FUMITO GANRYUのデザイナーである丸龍文人は、2004年にコムデギャルソンに入社し、渡辺淳弥の下でジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソンのパタンナーを担当していました。

その後、社長である川久保玲に「新しいブランドをやってみないか?」という提案を持ちかけられ、2008年からコムデギャルソンが展開する新しいブランドとしてGANRYUを発表しました。

2016年には12年間勤めたコムデギャルソンを退職し、約1年半後に自身のブランドである「FUMITO GANRYU」を始動させます。

「21世紀に必要な服」をブランドコンセプトに、現代に必要な要素をバランス良くコレクションに取り入れているのが特徴です。

機能的な素材を採用しながらも、ストリートカルチャーをカジュアルに落とし込んだデザインが支持を得ています。

KiwandaKiwanda(キワンダキワンダ)/木内知恵子


Kiwanda 2020-21年AWより。引用元 fashion-press.net

KiwandaKiwandaのデザイナーである木内知恵子は、武蔵野美術大学を卒業した後、コムデギャルソンに入社しアシスタントデザイナーを担当していました。

コムデギャルソン退社後、2009年に「アイデアが形になるところ」という想いを込めて、スワヒリ語で「工房」を意味する「Kiwanda」をブランド名に採用し、本格的にKiwandaKiwandaがスタートします。

ブランドには、ソックスやシューズ、傘のラインである「Kiwanda」と、オリジナルプリントで創られた洋服、インテリア、ニットのラインである「KiwandaKiwanda」の2つのラインがあります。

古き良き時代のノスタルジックな女性と、現代を強く楽しく生きる女性をイメージソースに、フェミニンな要素を取り入れた独創的な柄が人気を集めています。

kolor(カラー)/阿部潤一


kolor 2021SSメンズより。引用元 kolor.jp

kolorのデザイナーである阿部潤一は、ロンドン留学を経て、文化服装学院に入学しました。

その後、コムデギャルソンやワイズなどの様々なブランドでデザイナーとして活躍していた経歴を持ちます。

コムデギャルソン勤務時代は、渡辺淳弥がトリココムデギャルソンのデザイナーを勤めていた頃に、同じチームでパタンナーを担当していました。

渡辺淳弥が新しくジュンヤワタナベコムデギャルソンを立ち上げると、トリココムデギャルソンからメンバー数人が抜粋され、その中に阿部潤一も含まれていました。

その後は、学生時代の同級生だった友人と2004年にkolorを本格始動し、2005年には東京コレクションにて発表を行いました。

kolorは、細部までこだわったディテールだけでなく、トレンドに流されない独自の素材使いがファッション好きの間で定評を受けています。

「大人が着る普段着」をテーマに着心地や実用性が充実したデザインは、幅広い年代から支持され日本だけはでなく海外からも評価を得ています。

余談ですが、阿部潤一さんは前述の「sacai」デザイナー、阿部千登勢さんとご夫婦です。

阿部千登勢さんの出産後、sacaiの立ち上げを勧めたのも阿部潤一さんだそうですから、お二人の夫婦関係が無ければsacaiは存在していなかったかもしれません。

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beautiful people(ビューティフルピープル)/熊切秀典


beautiful people 2021年AWより。引用元 fashion-press.net

beautiful peopleのデザイナーである熊切秀典は、文化服装学院卒業後、コムデギャルソンに入社しメンズパタンナーとして6年間経験を積みました。

退社後、2004年に独立し外注でパターンを請け負う会社を立ち上げましたが、2007年に、自身が中心となったデザインチームでbeautiful peopleを立ち上げます。

beautiful peopleのパターン、企画生産、営業のメンバーは文化服装学院出身の同級生で構成されています。

「普通と特別の境界を乗り越えること」をブランドコンセプトに、日常生活に新しい刺激や価値観を提案し、着た人の生活を向上させるデザインを創り続けています。

ブランドの代表アイテムであるトレンチコートとライダースは、流行に左右されることなくずっと受け継がれる名作となっています。

beautiful peopleについてはこちらの記事からもどうぞ

White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)/相澤陽介


White Mountaineering 2022SSより。引用元 whitemountaineering.com

White Mountaineeringのデザイナーである相澤陽介は、多摩美術大学卒業後、コムデギャルソンに入社し、5年間ジュンヤワタナベコムデギャルソンの企画生産を担当しました。

退社後1年間は、工場や運送業を経験し、2006年に「服を着るフィールドは全てアウトドア」をコンセプトにWhite Mountaineeringを立ち上げます。

一度業界を離れ、ファッションとしてではなく機能としてのワーキングスタイルを実際に見た事が、今の服作りに活きていると言います。

アウトドアをベースに、ミリタリーやスポーツなどのテックウェアの要素を取り入れ、「実際にきて使う事」を意識したデザインが特徴です。

高い機能性はもちろん、洗練されたデザイン性も兼ね備えており、単なるアウトドアウェアとは一線を画しています。

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WELLDER(ウェルダー)/清水則之


WELLDER 2022SSより。引用元 fashionsnap.com

WELLDERのデザイナーである清水則之は文化服装学院卒業後、コムデギャルソンに入社し、コムデギャルソンジュンヤワタナベマンのパタンナーを担当していました。

退社後、2010年にName.を立ち上げましたが、2018年に退任しました。

その後、2019年にWELLDERを立ち上げると同年の春夏シーズンを皮切りにコレクションを発表します。

現在、WELLDERの運営は、AURALEEやKAPTAIN SUNSHINEを展開しているクリップロップとなっています。

元々デザイナーを勤めていたName.は若い世代にアプローチしていましたが、WELLDERではより幅広い世代に提案できるアイテムを展開しています。

素材を1から開発し、全アイテム別注生地を用いています。

素材の良さを活かすために、デザインはバランス感を重視しています。

URU(ウル)/漆山政春


URU 2021年SSより。引用元 fashion-press.net

URUのデザイナーである漆山政春は、コムデギャルソンなどの数々のコレクションブランドでパタンナーとして活躍した経歴を持っています。

コムデギャルソンで培ってきた、自身のテキスタイル力やパタンナーとしての技術力は、日本のファッションシーンに今もなお影響を与えて続けています。

2010年にAMAZEという名前でブランドをスタートさせましたが、翌年に現在のURUに改名し、ブランドが再出発しました。

着心地の良いリラックスなムードが漂いながらも、モダンなデザイン性が支持者を増やしています。

デザイナー自身は「パターンに自信があったのでそれを活かした服づくりがしたい。」とインタビューで答えており、しっかりと服の原型を理解した上で、新しく再構築したデザインが評価を受けています。

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matohu(まとふ)/堀畑裕之


matohu2021-22年AWより。引用元 fashion-press.net

matohuは「日本の美意識が通底する新しい服の創造」をコンセプトに、堀畑裕之と関口真希子の2人のデザイナーによって立ち上げられました。

2人とも文化服装学院卒業後、堀畑はコムデギャルソンで、関口はヨウジヤマモトでパタンナーとして勤めていた経歴を持ちます。

その後、2人は2005年に「古来より育んできた日本人特有の美意識」からインスピレーションを受け、matohuを立ち上げます。

日本人の心の奥底に刻み込まれた感性をベースに、歴史や文化も取り入れながら芯のブレないクリエーションが魅力のブランドです。

製法にもそのこだわりが発揮され、伝統的な生地の織り方や染色方法を採用し、繊細ながら力強いメッセージを感じさせるデザインが特徴となっています。

liroto(リロト)/富塚尚樹


liroto 2018-19年AWより。引用元 fashion-press.net

lirotoのデザイナーである富塚尚樹は、専門学校卒業後、フランスに渡りマークルビアンで経験を積み、帰国後コムデギャルソンに入社しました。

コムデギャルソンでは、栗原たおが率いるトリココムデギャルソンで企画とパターンを担当していました。

2017年に13年間勤務していたコムデギャルソンを退社後、lirotoをスタートさせます。

翌年の2018年にはデビューコレクションを発表し、東京コレクションへの参加などをきっかけに注目を集めています。

服のデザインは、デザイン画を描くのではなく直接トルソーに生地を当てて、布で遊ぶようにデザインしている事が特徴です。

偶然できた布のドレープや、生地を変形させた時にできる不思議な形から、デザインの着想を得て、形になった時のシルエットの面白さを伝えています。

元パタンナーならではの布と向き合った服作りがlirotoの魅力です。

自身のデザインには「クラシカルで可愛らしいもの」が核にあり、可愛らしい女の子を連想するアイテムが数多くリリースされています。

TOGA(トーガ)/古田泰子


liroto TOGA2021-22年AWより。引用元 fashion-press.net

TOGAのデザイナーである古田泰子は、専門学校3年次にパリに渡り、帰国後の1997年にTOGAをスタートさせました。

留学中に見たコムデギャルソンのショーに感銘を受け、日本に戻ると8ヶ月間コムデギャルソンのショーのアシスタントとしてアルバイトを経験します。

アシスタントのアルバイトをしている時には川久保玲と直接話す機会は無かったものの、後々TOGAのパリでの展示会にて当時のアシスタント時代の話をしたそうです。

TOGAは長年、国内外から人気を集めているブランドですが、アンダーグラウンドなムードとインディペンデントな姿勢を感じられるブランドです。

TOGAといえば、異素材のマッチング、優美でエッジの効いたデザイン、独特なカッティングが特徴的で、それぞれがバランス良くデザインされています。

パーツ使いも特徴的で、神話のシンボルやインディアンジュエリー、宝石を彷彿させるパーツが多く、オリジナリティ溢れるアーティスティックな雰囲気が魅力です。

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ここまで読んでくださった方へ

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

元コムデギャルソンのデザイナー発のブランド特集ということで、有名なブランドから「このブランドもそうだったの?」というものもあったかと思います。

どのブランドも、コムデギャルソンを通過してオリジナルの表現を立ち上げたものばかりですね。

KLDでは、今回ご紹介したどのブランドも現在お取り扱いを強化しております。

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