White Mountaineeringデザイナー、相澤陽介ってどんな人?|ホワイトマウンテニアリング
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
ユニクロとのコラボも話題になった日本のブランド、White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)。
〝服を着るフィールドは全てアウトドア〟をテーマに、アウトドアとストリート感の絶妙にミックスされたデザインで人気を博しています。
今回は、そんなWhite Mountaineeringのデザイナー、相澤陽介さんにフォーカスして、そのデザインのルーツや現在に至るまでを深掘りしたいと思います。
今回は、
- White Mountaineeringってどんなブランド?
- 相澤陽介さんについて
- White Mountaineeringを形作る要素について
という構成でご紹介していきます。
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目次
White Mountaineeringとは?
WM2022SSメンズ&ウィメンズコレクションより 引用 fashion-press.net
ホワイトマウンテニアリングは、2006年にデザイナーの相澤陽介さんによって設立され、秋冬コレクションよりスタートした、日本のファッションブランドです。
自分の一番好きなものを中心にして、ファッションを表現したい、という相澤さんの思いから、アウトドアに焦点が当てられているのが特徴です。
コムデギャルソン出身の相澤さんが手掛ける洋服は、機能性が高く細かい部分にまでこだわった、他とは異なる視点で服作りがされていて魅力的なものばかりです。
ブランドコンセプトは、「服を着るフィールドは全てアウトドア」。
“デザイン、実用性、技術の3つの要素を一つの形にして、市場には屈しない姿勢でのものづくり”を目指しています。
デザイナー
引用 leon.jp
ホワイトマウンテニアリングのデザイナーは、相澤陽介さん。
1977年埼玉県生まれで、多摩美術大学染織デザイン科で、テキスタイルに関することなどを学びました。
デザイン科卒業後は、コムデギャルソンに入社し、企画アシスタントの役割を担当することになり、渡辺淳弥さんのもとでメンズ分野の様々な業務を経験します。
そしてコムデギャルソンで5年間働いた後、約1年間ファッションの世界から離れて、工事現場や運送会社で肉体労働の仕事をすることになります。
しかし、元々アウトドアファッションが好きであったことからファッションの世界に戻り、2006年に自身のブランドとなるホワイトマウンテニアリングをスタートさせました。
2019年には北海道コンサドーレ札幌のクリエイティブディレクターに就任し、アパレル用品やグッズのデザインを手がけました。
2021年に北海道コンサドーレ札幌のユニフォームデザインを担当し、更に株式会社コンサドーレ取締役に就任しました。
White Mountaineeringを形作るもの
ここからは、そんな相澤陽介さんが手がけるホワイトマウンテニアリングを形作る要素として、相澤さんの人となりに迫っていきたいと思います。
ジュンヤワタナベでの経験
ジュンヤワタナベマンのファーストコレクションより引用 tenpomap.blogspot.com
相澤さんは当時、ジュンヤワタナベのテキスタイルを担当していましたが、入社して1年目にメンズラインができ、両ブランドを掛け持ちすることになりました。
相澤さん自身メンズが好きだったということもあり、メンズの方の仕事の重みが意識的にどんどん大きくなっていった気がしたと言います。
そんな相澤さんにとって、メンズブランドの立ち上げを見ることができたのは今でも大きい経験だったようです。
ブランド立ち上げにかかる経費などといった現実的な部分の大変さを目の当たりにして、簡単にやれるものではない、ということは分かっていたと言います。
更に、その頃の相澤さんはコムデギャルソンでしか働いたことがなく、ブランドを立ち上げるならそれくらいのスケール感でやらなければならない、とも思い込んでいました。
現在でもその域には達していないが、ブランドを立ち上げるというのはそういうもので、自分にできる範囲で小さくコツコツとやる、という考え方が若い頃はなかったそうです。
しかし、コムデギャルソンでの経験があり、色んな思いをしてきたからこそ、自身のブランドを持つことが出来たのは間違いなさそうです。
ファッションを離れた期間
相澤さんは当時若かったこともあり、気持ちに余裕がなくなり、コムデギャルソンを辞めた後に特別何かやりたいことも無く、ブランドを立ち上げるといった気持ちも全く持っていませんでした。
その為辞めた後、1ヶ月後くらいには建設会社に勤める友人に誘われるがまま、工事現場で働き始めていたそうです。
そして、工事現場での仕事を半年続けた後、運送会社にも半年勤め、意外なことに1年くらいはファッション業界を離れて肉体労働をしていたと言います。
工事現場では、ニッカポッカという鳶職の作業着を履いていましたが、それに汚れてもサマになるデニムのシャツを合わせて更にキャップをかぶったらかっこ良くなるのでは、などと考えていたそうです。
無意識に毎日コーディネートを考えてしまっていた相澤さんは、ファッション業界を離れたことで、逆に自然と洋服に愛着が沸いていきました。
その後、ひょんなことで「デザイナーにならないか」と声が掛かり、その瞬間にイメージしているブランドの始まりとはこういうものなのではないか、と可能性を感じてすぐにチャレンジしたそうです。
一度ファッション業界を離れたあの1年間が、相澤さんがまたファッションと向き合うことを決心して現在まで頑張り続けるきっかけとなったのではないでしょうか。
ファッションが好き
ブランドのコンセプトは立ち上げ以来、10年間変わらず、自分の一番好きなものを軸にして、ファッションを表現することを徹底しています。
好きを貫き、大好きなスノーボードを快適に楽しむためのウェアをデザインしたり、サッカー観戦の経験を北海道コンサドーレ札幌のクリエイティブディレクターの仕事に活かすなどしています。
相澤さんデザインの北海道コンサドーレ新ユニフォーム 引用 fashion-press.net
そんな相澤さんがファッションに興味を持ち始めたのは父親の影響だったようです。
図案屋と呼ばれる仕事をしていた父親のクローゼットには、アメリカ製のシャツが何百枚もあり、洋服をカテゴリー分けして保管するほどこだわりを持っていました。
また、幼い頃父親に教わったアウトドアが好きで、登山やキャンプの時に着る洋服がメンズファッションの中で一番好きだったと言います。
その幼い頃の登山をヒントに、アウトドアをブランド名として旗印にしてしまおうと考え、わかりやすく「マウンテン」という言葉を入れたんだとか。
相澤さんがプライベートに、仕事に、全力で好きを貫く人であることが伝わります。
色と素材へのこだわり
落ち着いた単色への差し色やワントーンコーデが印象的だった21SSコレクション 引用 fashion-press.net
色と素材は「モノを作る上でベストに重要な存在」であると、多摩美術大学で染織を学んできた相澤さんは言います。
形は素材があってこそ生まれるもので、素材からモノを作っていくことこそが相澤さんなりのクリエイティブ哲学なんだとか。
ブランド立ち上げ当初は服を作ることが楽しく、自分が着る着ない、好き嫌いなどに関係なく沢山の色を展開していたそうです。
しかし最近では、自分が着ることを前提にした展開色を考え、黒、ネイビー、カーキを基本色に、次にパートナー色、その次に補色を、と理詰めで考えるようになりました。
その”理”から入るデザインが多くの海外ブランドから高い評価を得ている理由でもあるようです。
更に素材にもこだわり、ホワイトマウンテニアリングで展開しているアウトドア関係の素材では、ナイロンを始め、北陸がすごく有名な素材を使用しているのだそうです。
アジアはモノ作りに有利な地域だと言い、電車一本で行ける距離に色んな技術があり、それを集めてモノを作るという感覚は他の国にはないのではと言います。
アジアという土地が、色と素材にこだわりを持たせ、相澤さんの洋服作りの助手的役割になっているのでないでしょうか。
コラボレーション
2021AW、ユニクロとのコラボが話題に。 引用 uniqlo.com
最近では海外ブランドからのオファーも相次ぐようになっていますが、過去にも様々なブランドとコラボレーションを行い多くのファンを楽しませています。
相澤さんのブランドはアウトドアというところを大事にしていることもあり、これまでのコラボ相手もアウトドア関連のブランドが多いと言います。
更に、コラボを通してホワイトマウンテニアリング全体を把握し、現状に満足せずに他のアプローチも試していくことで進化を続けています。
2021年はユニクロたのコラボが発表され、10月15日から秋冬アイテムが販売されることが決まり注目を集めています。
今回のコラボでは、相澤さんの洋服作りの条件でもある「人は動く」を前提に、ただファッションとしてかっこいいだけではない部分も見せています。
例えば、アウトドアの細かい部分にあたる素材感や保温性が活かされていたり、動きやすかったり、様々な要素が一つにまとめられています。
それによって、アウトドアで培った技術や知識を色んな人が着る、誰かに限定しないユニクロに当てはめることができ、一度は手に取ってみたくなる「新しいユニクロの洋服」が生み出されました。
日本と海外
海外でのショーを経験して、日本と海外では受け方に違いがある、と相澤さんは言います。
海外では特に「他にはないものがほしい」、「そのシーズンの中で一番相澤さんらしいアイテムがほしい」と言われる点が、東京でのリアクションとは違うようです。
主に東京では雰囲気、海外ではアイテムの強さが大事になっていて、でも偏ってしまうとどちらかのセールスが悪くなってしまうため、どちらを強調するかすごく悩むんだそうです。
そういった難しいことを乗り越えて、相澤さんがアクションを起こしたことに対して受けが良く、また次に期待してくれている、という実感がある時には次に向けてのアドレナリンが出てくるんだとか。
しかし、受けの良いショーが出来ても色々悩みながらブランドを続けていくのはやはり大変のようです。
だからこそ、自身がやりたいことを続けながら少しずつ大きくなっていくにはどうすればいいのだろう、と常に現実的に実行することを考えているのでしょう。
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ここまで読んで下さった方へ
ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回は、ホワイトマウンテニアリングというブランドを形作るピースのような形で、デザイナーの相澤陽介さんが持つ、様々な要素をご紹介しました。
相澤さんがどのようなルーツやこだわりを持つ人物なのかが少しでも見えたのではないかと思います。
KLDでももちろんホワイトマウンテニアリングのお買取り強化をしています。
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ありがとうございました!