Dirk Van Saeneってどんなブランド?|ダークヴァンセーヌ

× 事前査定


引用jachetebelge.be

こんにちは。ブランド古着のKLDです。

「アントワープ・シックス」の一員として知られ、その中でも一際異彩を放つブランド、Dirk Van Saene(ダークヴァンセーヌ)。

職人的にこだわった丁寧な仕立てと大胆な遊び心が同居する稀有なブランドで、その生産数や流通量の少なさもあり、ミステリアスな存在とお思いの方も多いのではないでしょうか。

今回は、

  • Dirk Van Saeneとは
  • デザイナー
  • ブランドの特徴
  • 中古相場について

という形で、Dirk Van Saeneというブランドについて掘り下げてご紹介していきます。

中古相場についてもお話していきますので、「私が持っているDirk Van Saeneのアイテムって中古で売れるのかな?」とお考えの方もぜひご覧ください!

Dirk Van Saeneとは


引用momu.be


引用jachetebelge.be

Dirk Van Saeneは、1981年にデザイナーであるダーク・ヴァン・セーヌ氏が自身の名を冠してスタートさせたブランドです。

世界的なモードブランド、COMME des GARCONS(コムデギャルソン)のデザイナーである川久保玲(かわくぼれい)が認めたとも言われています。

川久保玲はDirk Van Saeneに対して、デザインやディテール、見せ方などブランドの方向性を彼一人で決定する、そのこだわりや丁寧さを評価しており、青山のコムデギャルソンでDirk Van Saeneのコレクションを扱っていたこともあります。

Dirk Van Saeneというブランドは、基本的に彼一人で全ての工程を行うためブランドを拡大せず、デザインや制作に対して妥協せずに運営できる規模を維持しています。

アントワープ・シックスの一員としても知られているダーク氏ですが、上記のような理由からDirk Van Saeneというブランドは他のアントワープ・シックスのメンバーと比べると知名度は小さく、日本での取り扱いもごく少数。

ですが、既存のデザインのコピーを好まず、クリエーションや独自性を重視する真のクリエーターとして評価されています。

デザイナー


引用blazevy.com

デザイナーであるダーク・ヴァン・セーヌ氏は1959年に生まれ、ベルギーの最高峰のファッション教育機関、アントワープ王立芸術アカデミーに入学しました。

学生時代はアントワープ・シックスの一員であり、ドリス・ヴァン・ノッテンなどと共にロンドンファッションウィークに参加し、高い評価を得たことで、注目度や認知度を高めました。

1981年にアントワープ王立芸術アカデミーを卒業した後、自身のショップ「Beauties and Heroes」をアントワープ内にオープンし、自身でデザイン、作成したアパレルの販売を開始しました。

1983年にはベルギーのコンテストで優勝し、注目度をさらに高めることに。

1988年にアントワープ・シックスとしての活動を終了してから1990年までは、パリでショーの開催するなど、表舞台で活躍しました。

それ以降は、同じアントワープシックスだったドリス・ヴァン・ノッテンやダーク・ビッケンバーグなどがパリやミラノを拠点にブランドを世界に拡大していく一方で、1991年、ブランドを休止。

その後ブランドを再開させますが、アパレルのデザイナーだけに集中するのではなく、アーティストとしてアート関連の仕事もおこなっていくようになります。

2001年にはアントワープで開催された「ココ シャネル展」で管理責任者、キュレーターも務めていました。

また、芸術家として絵や家具を制作したり、アントワープ・シックスの一人であるWalter Van Beirendonck(ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク)のショップ「ウォルター」の経営、母校であるアントワープ王立芸術アカデミーでは修士課程の生徒を教える指導者としての顔も持ち、その活躍は多岐にわたります。

2021年にはベルギーのギャラリーで絵画やセラミック彫刻の個展を開催するなど、芸術家としての活躍も目覚ましく、注目を集めています。


アンティークの家具を台座にした陶芸作品 引用sabato


セーターも併せてデザインした陶芸作品 引用sabato


絵画作品 引用sabato

一方で、Dirk Van Saeneのアパレル制作も続いており、2013年、アントワープに「DVS」というショップもオープンします。

DVSでは、Dirk Van Saeneのアイテムだけではなく、Walter Van BeirendonckやVeronique Branquinhoのアイテムも取り扱っていました。

プライベートでは、同じくアントワープ・シックスのウォルター・ヴァン・ベイレンドンク氏とパートナーの関係にあり、生活を共にしています。

2018年に正式に結婚をした彼らは、芸術の面でも良い刺激を与え合える関係性のようで、お互いがお互いにとって「ミューズ」のような存在といえます。


パートナーのウォルター氏と 引用blazevy.com

上述したWalter Van Beirendonckのショップ「ウォルター」の経営に関しては、まだ恋人同士だった頃の彼らが力を合わせて1998年にショップを開店、経営も共におこなってきました。

これまでお互いのブランドでのコラボレーションや、コレクションの共作などを表立っておこなっているわけではありませんが、ダーク氏はWalter Van Beirendonckのコレクションを手伝い、時にアドバイスをすることもあるそうで、お互いのブランドに対してお互いがいい影響を与え合っているというのは間違いないようです。

Walter Van Beirendonckについてはこちら

ブランドの特徴

ダーク氏が既存のデザインのコピーを嫌うこともあり、唯一無二のオリジナリティとアーティストとしての感性を落とし込んだ遊び心や、全てをダーク・ヴァン・セーヌ一人で行うことによるクラフトマンシップを感じさせるアイテムを多く展開しています。

コピーを嫌うという表現をしてはいますが、決して常識から逸脱したデザインをするという意味ではなく、その佇まいはむしろクラシカルで伝統的な美しささえ感じさせるものが多くあります。

しかしDirk Van Saeneの特異な点は、このスタイルをあくまで貫き続けていることです。

様々な「モード」ブランドがアヴァンギャルドな表現を追求していた頃、その逆を行くようにダーク氏はエレガントな表現をし続けていました。

その時代に流行っている「モード」がどんなものであれ、この繊細で美しい、ダーク氏の思う「モード」を貫き続けている点で、実にパンキッシュなマインドのあるブランドといえます。(ひねくれているとも言うかもしれません)

シルエットは上述のように、美しく洗練されたエレガントなものや、仕立てが良く、ウエストを細くしたクラシカルなジャケットなどが印象的。

ですがその反面、生地のプリント等には遊び心を存分に発揮しており、ロングスカートにセクシーな女性の脚が描かれたトロンプルイユ(騙し絵)の技法を使ったものや、ダーク氏自身が描いた絵画を大胆にプリントしたもの等が多く見られます。


トロンプルイユのスカート 引用1stdibs.com

また、91年春夏シーズンのコレクションでは、クラシカルなシルエットのジャケットをキッチンの布巾のようなチェック柄の生地や、ビニールのテーブルクロスで仕立てていました。


布巾のような生地を使ったジャケット 引用momu.be


テーブルクロスのような生地のジャケット 引用momu.be

このようにしてエレガントな服の中に遊び心や変わったコンセプトを入れるのは、このブランドの大きな特徴の一つといえます。

2016年におこなわれたMoMu(ModeMuseum Antwerpen)でおこなわれた「Rik Wouters & The Private Utopia展」では、Dirk Van Saeneの世界観が表現された展示がおこなわれており、15体のルックと、この展示のために作られた円形のラグが配置されていました。


展示の様子 引用momu.be

ラグの制作過程

このようにDirk Van Saeneというブランドは、堅実で丁寧なクチュールと、ダーク氏自身の遊び心が同居した特異なブランドということができます。

中古市場での評価

ここまでDirk Van Saeneについてお話してきました。

ここでは、Dirk Van Saeneの中古相場ってどうなの?ということについてお話していきたいと思います。

前提として、Dirk Van Saeneの中古市場での流通量は非常に少なく、希少なブランドとなっています。

その希少性のため、中古市場に出回っているアイテムは高額なものが多く、その金額でも実際に売れているところから見てもDirk Van Saeneは中古市場で非常に高い評価を受けているブランドだといえます。

ブランドの持ち味が発揮されているワンピース、ドレス類は特に評価が高く、高額で取引されています。

その他にもジャケットなど仕立ての良さを味わえるアイテムも非常に人気があります。

もちろんKLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。

「売ろうかな…?」と少しでもお考えのお品物がございましたらぜひお気軽にご相談ください。

ものを送る前に金額がわかる、LINE事前査定もおすすめです。

かんたんLINE査定をしてみる

ここまで読んでくださった方へ

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

職人的なこだわりから生み出される美しいクチュールと、大胆な遊び心が同居する、独自のエレガンスを作り続けるブランド、Dirk Van Saene。

KLDでもDirk Van Saeneのお買取を強化しています。

インポートブランド、モードブランドの査定を得意とするスタッフの在籍により、高い精度での強気のお値付けが可能です。

宅配買取というと、
「時間かかるんじゃないの?」「面倒臭そう…」「配送料の分、買取金額を安くされそう…」
という不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

実はそんなことも無いんです。

KLDでは、取り扱いブランドをある程度絞ることにより、高い水準のお買取金額を維持。

もちろん送料、キャンセル料なども無料です!

今すぐお申し込みしてみる

LINE査定も出来ますので、もし気になるアイテムがございましたらお気軽にお声かけ下さい!

LINE査定についての詳細はこちらからご覧ください!

【かんたんLINE査定】品物を送る必要なし!すぐに査定額がわかる簡単サービスをご案内【古着買取】

宅配買取をご利用の際に、「送ってみて金額が安かったら、キャンセルにも手間がかかる...

【かんたんLINE査定】品物を送る必要なし!すぐに査定額がわかる簡単サービスをご案内【古着買取】

\ご登録はこちらからどうぞ/

かんたんLINE査定をしてみる

ありがとうございました!

KLDの販売ページはこちら

こちらのページでKLDの商品を販売しています。

関連記事

こちらの記事もぜひご覧ください!

ANN DEMEULEMEESTERってどんなブランド?|アンドゥムルメステール

2018AWコレクションより 引用fashion-press.net こんにちは。ブラ...

ANN DEMEULEMEESTERってどんなブランド?|アンドゥムルメステール

MARINA YEEってどんなブランド?|マリナイー

引用 instagram@marina.yee こんにちは。ブランド古着のKLDで...

MARINA YEEってどんなブランド?|マリナイー



マルジェラ、過去の名作とあたらしい名作|Maison Martin Margiela

こんにちは。 ブランド古着のKLDです。 脱構築・アンチモードといった世...

マルジェラ、過去の名作とあたらしい名作|Maison Martin Margiela

Recommend関連する記事

Purchased clothing results

関連する買取実績