ANN DEMEULEMEESTERってどんなブランド?|アンドゥムルメステール
2018AWコレクションより 引用fashion-press.net
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
アントワープ・シックスとして知られたデザイナー、アン・ドゥムルメステールが立ち上げたブランド、ANN DEMEULEMEESTER(アン ドゥムルメステール)。
ダークかつロマンティックな世界観を、繊細なデザインで表現し続けています。
今回は、
- ANN DEMEULEMEESTERとは
- デザイナー
- ブランドの特徴
- 定番、人気アイテム
- 中古相場について
という形で、ANN DEMEULEMEESTERというブランドについて掘り下げてご紹介していきます。
中古相場についてもお話していきますので、「私が持っているANN DEMEULEMEESTERのアイテムって中古で売れるのかな?」とお考えの方もぜひご覧ください!
目次
ANN DEMEULEMEESTERとは
引用Instagram@anndemeulemeester_official
ANN DEMEULEMEESTER(アンドゥムルメステール)は、1985年にアン・ドゥムルメステールとその夫、パトリック・ロビンが共に立ち上げた、ベルギーのブランドです。
伝統への敬意と音楽、アートからのインスピレーションを主軸に静と動、光と影といった対照的な要素をファッションで表現しています。
まずはそんなANN DEMEULEMEESTERの歴史を述べていきます。
アントワープ王立芸術アカデミー時代にはファッション界に最も大きな影響を与えた6人組のデザイナー集団、アントワープの6人(アントワープシックス)の一員として1986年ロンドンの展示会に出展したことで注目度を高めました。
その後同年のロンドンコレクションに参加し、1987-1988年AWからレディースコレクションを開始しました。
96SSレディースコレクションより 引用firstview.com
1991年に拠点をパリに移し、パリでレディースコレクションを発表しました。
同年、メンズラインも開始。
1996年にはベルギーの「Culture Award」を受賞したことで更に知名度を上げ、1999年にアントワープでショップを開きました。
また、2006年に海外での初めての出店を行いましたが、それは日本の表参道ヒルズでした。
2005年にはパリのメンズコレクションに参加。
06SSメンズコレクションより 引用firstview.com
2008-2009AWにはレディースアーカイブライン「ANN DEMEULEMEESTER collection blanche」を発表しました。
2013年、創業者であるアンは長きにわたるキャリアに幕を閉じ、自身のブランドのデザイナーを辞任。
その後のANN DEMEULEMEESTERは、Sébastian Meunier(セバスチャン・ムーニエ)を中心としたデザイナーチームが手掛けていました。
2023-2024AWから、ルドヴィック・デ・サン・サーナンがクリエイティブディレクターとして就任しました。(詳しくはデザイナーの項でお話します。)
そんなANN DEMEULEMEESTERは、洗練されたモード感と、価格帯が高めなこともあり、日本では30代以降の方に人気です。
旗艦店のANN DEMEULEMEESTER 表参道ヒルズ店のみならず、伊勢丹新宿メンズ館やバーニーズニューヨーク、ロイヤルフラッシュといったセレクトショップでの取り扱いがあり、その人気が窺えます。
デザイナー
アン・ドゥムルメステール
創始者であるアン・ドゥムルメステールは、学生時代はアントワープ・シックスとしてドリス・ヴァン・ノッテンやマリナ・イーなどと活動し、当時のファッション界、特にモード界に大きな影響を与え、「クイーン・アン」との異名を持ち、今でもファッション史に残る偉大な人物です。
そんなアンは1959年にベルギーのコートヤックに生まれました。
その後は、世界最高峰のファッション教育機関、アントワープ王立美術アカデミーでデザインについてを学びました。
1982年、アカデミー卒業の翌年にはGolden Spindle賞を受賞し、3年程フリーランスとして経験を積みます。
1985年に自身の名を掲げた「ANN DEMEULEMEESTER」をスタートさせ、2013年にデザイナーを辞任するまで、自身のブランドの発展、拡大に力を注ぎました。
そして2014年に20年のキャリアを解剖した書籍を発売。
ドーバー・ストリート・マーケット銀座で、サイン会を実施したりなどもしています。
また、アンは写真家で、ブランドの立ち上げを共にしたパトリックと結婚しており、ベルギー国内に唯一のル・コルビュジエが手掛けたギエット邸に息子と3人で暮らしていました。(現在は引越しているようです。)
ルドヴィック・デ・サン・サーナン
2023年AWシーズンからANN DEMEULEMEESTERのクリエイティブディレクターに就任したルドヴィック・デ・サン・サーナン。
ベルギー生まれ、パリ育ちの彼はデュペレ応用美術学校を卒業。
卒業後は「BALMAIN(バルマン)」で経験を積み、2017年に自身のブランド「LUDOVIC DE SAINT SERNIN(ルドヴィック・デ・サン・サーナン)」を立ち上げました。
2018年には名誉ある賞、「LVMHプライズ」のファイナリストに選ばれた経歴があるデザイナー。
しかし2023AWシーズンを終えて、ANN DEMEULEMEESTERでの活躍としてはわずか1シーズンでルドヴィックは退任することに。
その後、6月からはStefano Gallici(ステファノ・ガリーチ)がクリエイティブディレクターに任命されました。
ステファノ・ガリーチ
2023年6月にクリエイティブディレクターに任命されたステファノ・ガリーチ。
それまでANN DEMEULEMEESTERのメンズ部門を担当していたデザイナーということで、内部昇格となります。
経歴としては、1996年に生まれ、イタリアのヴェネツィア建築大学でファッションデザインを学びました。
卒業後は「Haider Ackermann(ハイダー・アッカーマン)」のアシスタントデザイナーを務め、2020年からはANN DEMEULEMEESTERのメンズデザイナーを勤めました。
2024SSシーズンで、クリエイティブディレクター就任後、初のコレクションのお披露目となる予定です。
これまでメンズデザイナーを担当していたことや、当時のブランドの発展に貢献したことから今後のコレクションに注目が集まっています。
ブランドの特徴
2010SSコレクションより 引用vogue.com
ANN DEMEULEMEESTERは、アントワープ時代に現代のモードの礎を築いたこともあり、黒を中心としたモードなアイテムが多いです。
コレクションでは黒や白でカラーは統一されつつも、レイヤードや素材の組み合わせで奥深さが感じられます。
創始者であるアンは、「優れたファッションとは、無秩序と反逆精神が溢れるロックミュージックのようなもの」という信条を掲げています。
ダークな雰囲気の中にロマンティックな印象を加え、アバンギャルドなデザインにすることで確立された、唯一無二のアイテムが人気なブランドです。
ゴシックやパンク、日本のスタイルなどからインスパイアされた独自の世界観をファッションに落とし込んでいます。
パンクの要素では1970年代に活躍したアメリカの女性シンガーソングライター、Patti Smith(パティ・スミス)から影響を受けるものも多いようです。
パティ・スミスはパンクの女王と呼ばれ、高い人気を誇るアーティストです。
パティ・スミス 引用barks.jp
アンが彼女の初のアルバムを買ったことで出会い、親交を深め、互いの創作に影響を与え合う関係になりました。
パティ・スミスの名言「What remains is future(未来は残っている)」をプリントしたアイテム(06AWコレクションより) 引用dollar.jp.net
また、レディースアイテムでは、メンズ要素のあるファッションを女性らしい繊細な雰囲気に再構築されたアイテムも人気です。
再構築するために生地や質感にもこだわり、最先端の技術や素材を利用することもあります。
メンズライクなスーツセットアップ(22SSより) 引用vogue.com
人気・定番アイテム
アシンメトリードレス
レーヨンの一種で、最も古くから存在する自然素材の合成繊維、ビスコースで作られたドレスです。
ビスコースによってドレープ感のある一着となっており、女性のしなやかさや繊細さを感じさせます。
レイヤードアイテムとしても優秀。
アシンメトリーのデザインのため、コーディネートにアクセントを加えてくれます。
このアシンメトリードレスに限らず、透け感のある素材や、ドレープの出る薄い生地感の素材などを使ったドレスはANN DEMEULEMEESTERの得意とするところです。
ハイネック ブラウス
レーヨンとシルクのシャツです。
とろみのある美しい生地を生かすように、アームから広がるようにカットされていますが、袖口を狭くすることで手首に溜まるようなシルエットを生んでいます。
スタンドカラーの襟元や肩の部分にかけて切りっぱなしになったアクセントが単色のアイテムに華を持たせます。
美しいドレープを描きながら落ちていく裾部分はフィッシュテールのようなパターンになっており、着用すると揺れる動きがまた美しさを生みます。
ANN DEMEULEMEESTERはこういったシャツ以外にも、コットン100%のベーシックなシャツや、レザーのシャツの展開などもあり、コーディネートやシチュエーションに合わせて選ぶことが出来るのが魅力です。
レースアップアンクルブーツ
アーモンドトゥのアンクルブーツです。
サイドジップやステッチ全てが黒で揃えられています。
また、長めのレースやデザインにパンクの要素が詰め込まれていますが、黒で統一することで繊細さとバランスが取れています。
ぐっと踵を持ち上げる高めのヒールもフェティッシュで魅力的。
ANN DEMEULEMEESTERのブーツはこちらのアイテムに限らず、どこかパンクで上品なフェティッシュさを持ったアイテムが多くあります。
中古市場での評価
ここまでANN DEMEULEMEESTERというブランドの歴史、魅力についてお話してきましたが、ここでは中古相場ってどうなの?ということについてお話していきたいと思います。
1985年創業ということで、長い歴史を持つブランドだけあって、アン本人がデザイナーを務めていた時代のアイテムは「本人期」などというタイトルを付けられて、貴重なものとして高額で取引されています。
本人期のANN DEMEULEMEESTERは、ジュエリーや革製品などの小物をはじめとして、アウター、シャツなども印象的なものが多く、高い金額で取引される傾向があります。
その他のアイテムも、ブランド自体の求心力は依然強く、新しいシーズンのものもかなり強気の値付けで取引されているのが見受けられます。
ブランド全体の傾向としては、繊細な生地感のアイテムが多く、コンディションには注意が必要です。
シルクやレーヨンなど、自宅で洗濯しにくいものも、こまめにクリーニングに出してお手入れを行えば、総じて強気のお値付けで売却が可能なブランドといえるでしょう。
もちろんKLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。
「売ろうかな…?」と少しでもお考えのお品物がございましたらぜひお気軽にご相談ください。
ものを送る前に金額がわかる、LINE事前査定もおすすめです。
ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
“クイーン・アン”が作り出した、ダークかつロマンティックな世界観は、デザイナーが変わっても受け継がれ、ANN DEMEULEMEESTERというブランドは世界中から愛されています。
KLDでもANN DEMEULEMEESTERのお買取を強化しています。
インポートブランド、モードブランドの査定を得意とするスタッフの在籍により、高い精度での強気のお値付けが可能です。
ANN DEMEULEMEESTERのこれまでのお買取り履歴はこちら
宅配買取というと、
「時間かかるんじゃないの?」「面倒臭そう…」「配送料の分、買取金額を安くされそう…」
という不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実はそんなことも無いんです。
KLDでは、取り扱いブランドをある程度絞ることにより、高い水準のお買取金額を維持。
もちろん送料、キャンセル料なども無料です!
LINE査定も出来ますので、もし気になるアイテムがございましたらお気軽にお声かけ下さい!
\ご登録はこちらからどうぞ/
ありがとうございました!
KLDの販売ページはこちら
こちらのページでKLDの商品を販売しています。
関連記事
こちらの記事もぜひご覧ください!