MARINA YEEってどんなブランド?|マリナイー
引用 instagram@marina.yee
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
「アントワープシックス」の一員でありながら、長らく謎に包まれた存在だったデザイナー、マリナ・イーが自身の名前を冠して展開するブランド、MARINA YEE。
今回は、
- MARINA YEEってどんなブランド?
- デザイナー
- ブランドの特徴
- 人気のアイテム
- 中古市場での評価
という形で、MARINA YEEというブランドについてお話していきたいと思います。
MARINA YEEが気になっているという方はもちろん、中古相場についてもお話していきますので、すでにアイテムをお持ちで、売却をお考えの方にもぜひお読みいただきたい記事です。
目次
MARINA YEEとは
MARINA YEEは、1988年にアントワープ・シックスから離れ、謎に包まれていたデザイナー、マリナ・イーが2019年に設立したブランドです。
アート作品のような絶妙なバランスで作られるアイテムの数々が特徴。
詳しくは後述しますが、「折り紙」をモチーフに洋服を独自の二次元的な感覚で捉えたデザインなど、鮮烈な存在感のあるアイテムが多くあります。
自身で一着ずつ加工して仕上げるアイテムなどもあり、アルチザン的な側面もあるブランドとなっています。
2022年春夏にはSUPER A MARKETによる別注アイテムが作成されました。
デザイナーであるマリナ自身が生地をセレクトし、作り上げられたコートは2型、各10着の世界で20着のみの販売となり注目を集め、翌シーズンにはトレンチコート、シングルブレストジャケットの別注が行われました。
デザイナー
マリナ・イー 引用 instagram@marina.yee
デザイナーであるマリナ・イーは世界最高峰のファッション教育機関の一つであるアントワープ王立芸術アカデミーの出身です。
それだけでなく、彼女は今もなお歴史に名を残し、現代のモードの礎を築いたとされるアントワープ・シックスの1人です。
アントワープ・シックス
アントワープ・シックス。一番左がマリナ・イー 引用 itsdcode.jp
アントワープ・シックスとは、マリナ・イーを含むアントワープ王立芸術アカデミー出身のデザイナーたち6人組の呼称です。
彼らが一躍有名となったのは、1980年代後半のロンドンコレクションでショーを行い、当時のモード界に強烈な影響を与え、話題となったことがきっかけでした。
また当初、知名度がない中での活動にも関わらず、インディペンデントな姿勢で自分たちの作品を売り込み、有名デパートのバイヤーの目に止まるなどして、作品の地位を上げてきました。
その時の彼らの影響は、ベルギーのアントワープという都市をファッションの中心地として位置付ける程でした。
メンバーの中には現在もパリにてコレクションを行っている、ドリス・ヴァン・ノッテンやウォルター・ヴァン・ベンドレイク、アン・ドゥムルメステールもいました。
また、一時期デザイナーとして活動を休止していたマリナを除いて、1学年後輩であったマルタン・マルジェラを含めてアントワープ・シックスと呼ぶこともあったそうです。
卒業後、彼女を除くメンバーは各々で独立し、自身のブランドのデザイナーとして活躍しました。
メンバーが活躍していく中で、1988年にアントワープ・シックスから離れたこともあり、唯一謎に包まれていたのがマリナ・イーでした。
マリナ・イーの経歴
そんな彼女の経歴について話していきます。
マリナ・イーは元々、彼女の母親が彼女にアートの才能があると思い、勧めたアートスクールに通っていました。(そこでマルタン・マルジェラとも出会ったそうです。)
そんな中、母親が買ってきたファッション誌に記載されていたアントワープ王立芸術アカデミーの情報を目にして、行きたいと思ったそうです。
マリナは一度入試に落ちるものの翌年に合格、その年で同じクラスになったのが、後のアントワープ・シックスのメンバー達でした。
アカデミーでは上級生からも注目される程、メンバー達の個性は豊かでマリナ自身も自信に溢れていました。
卒業後、6年程アントワープ・シックスの一員として活動しますが、マリナは締切や周りから求められるといった重圧、環境の変化に対応しきれず、自身を見失っていたようです。
その後はファッションからも離れ、両親の元で静かに生活していました。そして1人の母親となり、生活が大きく変わったことで当時の失敗に対する恐怖に怯えるのではなく、自身を振り返るようになりました。
そこでプロフェッショナルとしてファッションのみならず、幅広く表現していこうと考え、1999年よりプロジェクトに参加し始め、2019年に自身の名前を掲げたブランド「MARINA YEE」を設立します。
ブランドの特徴
長年ファッション界から離れていた彼女ですが、現代のモードの基盤を作り上げただけあり、一見アヴァンギャルドに見えるものでも洗練されている、そんなアイテムを多く展開しています。
また、インタビューにて彼女はファッションを、「自身を苦しめたものであり、救ったもの。」そして彼女自身の「表現方法の一つ」として捉えており、そういったマインドがデザインに表れています。
マリナはブランドを作るにあたって、デザイナーとしての彼女と、彼女の生活に寄り添うような形で機能するコンセプトを思いついたと話しています。
MARINA YEEというブランドは、多くの人に向けたファストファッションや流行向けのアイテムではなく、長く使える、ウェアラブルなアイテム制作を目指しているそうです。
デザインとしては、例えばトレンチコートやジャケットに、独自のカッティングやパターンを加え独特なシルエットを生み出すようなものが多く見られます。
その中でも「Origamiシリーズ」はベースのアイテムにOrigami(折り紙)の要素を加えた、アイコニックなシリーズ。
ファッションとアートを融合させたこのシリーズには、独特の風格や洗練された雰囲気があり、マリナならではのデザインと言えます。
展開しているアイテムの中には、デザイナーであるマリナ自身が手作業を直に加えるアイテムもあるようで、アイテム一つ一つへのこだわりを感じられます。
生産数が限られているため、日本国内でも限られた店舗での展開に加え、中古市場の取引数も現在は多くはないブランドとなっています。
人気、定番アイテム
Origami Blazer
MARINA YEEのアイコニックシリーズ「Origami」の中の一品。
ダブルのブレザーをベースに、ラペルが折りたたまれ、立体的に仕上げられています。
ゆとりのあるシルエットではありますが、この折りたたまれたラペルや光沢のあるウールによって、風格を生み出しています。
ラペルが折りたたまれた違和感はベースとなるブレザーを崩すことなく加えられているため、スラックスと組み合わせてモードな雰囲気を楽しむだけでなく、デニムなどの様々なパンツを組み合わせたコーディネートが可能になっています。
MY SHIRT 1
引用 amanojak.jp
一見シンプルなシャツですが、アーム部分を太くし、カフスが折りたたまれていることで、立体的なシルエットを生み出しています。
また、カフスにリボンだけでなく、ヨークをずらしたデザインなど、こだわられたディテールによって独特な存在感を放っています。
立体的でオーバーなシルエットによってライトアウター、羽織りとして使うだけでなく、テールやアームを活かしたレイヤードアイテムとして楽しむことのできるアイテムになっています。
MY PARKA Origami
こちらも先述のブレザーと同じOrigamiシリーズの一つです。
ロングモッズコートがベースになっており、比翼の部分に折り紙の要素が取り入れられています。
また、独特なパターンによって一枚でも様になるようなシルエットを構成し、加えて生地にはヴィンテージのような風合いを持たせています。
軽量で通気性に優れており、春秋のみならず、ライナーダウンやインナーによっては冬での着用も可能となり3シーズンの利用ができます。
中古市場での評価
MARINA YEEの中古市場での取引数は、決して多くないとここまででも少しお話してきました。
実際に現在も中古市場での取引数は多くはなく、総じて中古品は中々の高額で取引され、中古市場での需要は高くなっている印象があります。
今回ご紹介した「Origamiシリーズ」などは、やはり他のブランドにはない独特の感性で作られた佇まいが人気で、中古市場でも高値が付いているのが見受けられます。
また、アウター類もとても人気が高く、ブランドの醍醐味の詰まったトレンチコートなどはかなり強気のお値付けをしてもフリマアプリなどで売却が可能といえます。
フリマアプリなどでは貴重なアイテムとして売れやすいパターンも多くありますが、まだまだ一般的に認知されるブランドよりは取引数が少ないということもあり、早く現金化したい!という場合には専門店の買取サービスの利用もおすすめです。
もちろんKLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。
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ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
独自の世界観を繊細なアートピースのように一つ一つ紡いでいくブランド、MARINA YEE。
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