クリエイティブディレクター、南貴之ってどんな人?|Graphpaper/FreshService/1LDK

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こんにちは。ブランド古着買取専門店KLDです。

人気ブランドのクリエイティブディレクターや、「株式会社alpha」の代表として、空間プロデュースや他社のPR活動、ブランドコンサルティング…など、現代の日本における「格好いい」を作ってきた人物、南貴之さんをご存知でしょうか。

南貴之さんが手がけているブランドやショップとして、Graphpaper(グラフペーパー)、FreshService(フレッシュサービス)、1LDK…などが挙げられます。

ファッション好きとしては聞いた事のある名前ばかりではないでしょうか?

今回は、このように多方面で活躍する南貴之さんについてご紹介したいと思います。

  • 南貴之さんてどんな人?
  • 南貴之さんが手がけたブランド、ショップなど
  • 南貴之さんを形作るもの

という形でお話していきます。

南貴之さんてどんな人?


引用 webuomo.jp

株式会社alpha代表である南貴之さんは、現在の日本のファッション業界にとって欠かせない人物の1人です。

現在の肩書をあげるだけでも、クリエイティブディレクター、キュレーター、空間デザイナー、ブランディングデザイナー、ブランドコンサルタント…などなど。

ファッション業界にとどまらず、多岐にわたって活躍されていることが分かります。

そんな南氏の経歴を簡単に紹介させて頂きます。

  • 1996年、弱冠二十歳でH.P.FRANCEに入社後、計3つのセレクトショップ(CANNABIS, FACTORY, Sleeping Forest)を立ち上げ、その全てでバイイングやディレクションに携わる。
  • 2008年、南氏が代表を務める現在の株式会社alphaを設立。
  • 同年、人気セレクトショップ1LDKをオープンし、国内外に続々と店舗を拡大。
  • 2013年、THE CONRAN SHOPとのポップアッププロジェクトとしてFreshServiceの立ち上げ。
  • 2015年にセレクトショップ Graphpaperをオープン。さらに2016SSからは店舗と同名のドメスティックブランド、Graphpaperを始動。
  • 2018年、HIBIYA CENTRAL MARKETをプロデュース。

その仕事ぶりはここだけではとても書ききれないほどですが、現在でも様々なブランドとのコラボやショップの空間プロデュースなどを手掛けており、ファッション業界に新たな風を吹き込み続けています。

南貴之さんがこれまで手がけた仕事

ここでは、「南さんっていったいどんな仕事をしてきたの?」ということで、南さんがこれまでに手がけた、また現在進行形で展開しているブランド等の中からいくつか代表的なものについてお話していきます。

ファッション好きのみならず、一度は耳にしたことがある!行ったことがある!というようなものがあるかもしれません。

Graphpaper

引用 fashion-press.net

南さんのクリエイティブディレクターとしての手腕を存分に味わえるアパレルブランド、Graphpaper(グラフペーパー)。

幅広い年齢層に非常に人気が高く、古着店から見ても中古相場が安定して高い人気ブランドです。

Graphpaperは、元々は南さんがディレクションを手がけるセレクトショップの形態で、オリジナルのアパレルは展開していませんでした。

しかし、「Graphpaperで働くスタッフの制服として」ということで、出来るだけ無味無臭で「普通」な、しかし上質なものを、とのことで作られたのがGraphpaperだったそうです。

そもそもブランド名も付けたくなかったというほど、「セレオリ」として展開していくつもりは全く無かったそうです。

しかしデザインとクオリティの確かさで現在はすっかり人気ブランドに。

あくまで日常に寄り添うベーシックな服としての佇まいが、多くの人に愛されています。

Graphpaperについてはこちらの記事もどうぞ

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FreshService

引用 freshservice.jp

販売場所に縛られず、様々な場所に突如現れるモバイル型のコンセプトストアとして開始した「FreshService」。

人気のセレクトショップ「THE CONRAN SHOP」との企画でポップアップショップとして展開したのが始まりです。

そこで展開したアイテムの評判がよく、現在はすっかり独立したアパレルブランドとして愛されています。

「道具」としてのファッションアイテムをコンセプトとしており、量産品に対して感じる「良さ」を表現したブランド。

Graphpaperが、厳選され、洗練されたアイテムを展開しているイメージとすれば、このFreshServiceはもっと無骨なイメージで、正に道具としてガシガシ使えるラインナップといえます。

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引用Instagram@freshservice_official こんにちは。ブ...

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1LDK


引用 1ldkshop.com

2008年に中目黒にオープンしたことから始まったセレクトショップ。

今やファッション好きであれば無視できない有名ショップとなっており、目黒に系列を合わせて3店舗、その他にも青山、京都、名古屋…といった形で展開しています。

「間取りをそのまま店名にした」という1LDKは、店名の飾らなさのとおりにニュートラルで気持ちのいい店づくりが魅力。

店内はメンズ服を基本としながらも、店に立ち寄る客層は女性もいるし、店舗の外で販売しているグリーンなどは服の興味のない人でも買っていく…というような感じだそうで、格好良さと気軽さが同居した雰囲気が魅力となっています。

1LDKのオリジナルブランドにも力を入れており、いわゆる「セレオリ」らしからぬクオリティで、こちらも多くのファッション好きから人気を博しています。

1LDKのオリジナルブランドについてはこちらの記事もどうぞ

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OGAWA COFFEE LABORATORY


引用 houyhnhnm.jp

おいしいコーヒーの淹れ方を学べる体験型のコーヒーショップ。
プロのコーヒーを味わえるだけでなく、プロのバリスタ器具を使って焙煎・抽出を学ぶこともできます。

余談ですが、南さんは幼稚園の頃からコーヒーを嗜んでいたというほどのコーヒー好き。

そんな南さんだからこそ出来たコーヒーショップかもしれません。

「小川珈琲」の仕事でいえば、2023年、京都市中京区に新しく「小川珈琲 堺町錦店」がオープンし、こちらも南さんの仕事となっています。

「100年先も続く店」をコンセプトに、非常に美しい店内と落ち着いた雰囲気で、新しいコーヒーショップの価値を作り出しています。


小川珈琲 堺町錦店 引用 axismag.jp

HIBIYA CENTRAL MARKET


引用 precious.jp

東京ミッドタウン日比谷の3階に位置する複合型施設。
居酒屋や眼鏡屋、雑貨屋、理髪店、本屋などの店舗が雑多に混ざり合ったカオスな雰囲気を楽しめます。

このカオティックな雰囲気は、南さん曰く「ほぼ全部僕の脳みその中のカオスをそのまま見せてるんですよ。」とのこと。

クリエーターの頭の中を覗ける機会というのはなかなか貴重ですので、南貴之ファンの方は必見のスポットです。

南貴之を形作るもの

ここからは、そんな南貴之さんを形作っているマインド、モノってどんなものなのか?についてお話していきます。

あくまで「ディレクター」であるということ


1LDKの店内 引用 1ldkshop.com

人気のファッションブランドを手がける南さんですが、ご自身の立ち位置はあくまで「ファッションデザイナー」ではなく「ディレクター」であるといいます。

南さんは、「20世紀でメンズのファッションのデザインは出尽くしている」と考えているそうで、そんな過去、現在、古今東西のデザインの中から、南さん流に「編集」してアイテムを作っているという感覚なのだそうです。

南さんのものづくりは、「なんでこういう物が無いんだろう」という所から始まっていることが多く、今までに無かった全く新しいものを作りたい!というよりは、既存のアパレルの世界観の上に、南さんの編集技術で作ったものを提案している感覚なのかもしれません。

実際、対談記事などの中で「金額、クオリティのバランスが取れたいいパンツ(下着)がない」という話になり、「Graphpaperで作ろうかな?」などと話したりもしています。

このように南さんの「なんでこういう物が無いんだろう」に共感できるユーザーは多く、南さんのプロダクトが多くの人に愛される理由の一つもここにあるのではないでしょうか。

また、店舗を作ることなどに関しても、その街にはどんな人がいるのか(買い物に来る客なのか住んでいる人なのか)、どういったものが欲されていて、何を売れば街に違和感なく受け入れられるか…など、そういった「周りの環境」まで視野に入れてプロジェクトを考えていくそう。

1LDKなどの店舗が無理なく街に受け入れられて長く愛されているのも、全く新しいものを作って衝撃を与えるのではなく、「街」という大きい部分までを視野に入れて、いかに気持ちよく馴染んでいくかを考えた「編集」の技術があってこそという気がします。

様々なものをインプットし、それを南さんのフィルターを通してプロダクトとして昇華していく…そのようにして南さんはディレクターという立ち位置から様々な素敵なものを作り続けています。

パンクな男


「無ければ作る」精神でこだわり抜いたアンダーウェア 引用 graphpaper-tokyo.com

南さんは、先述のように自分の感覚の赴く方向性を信じて、様々なプロダクトを作っています。

その根底には南さんの譲れない思いがあり、それゆえに納得できないものに対して嘘でも「YES」とは言えない、パンクな精神があります。

様々なPRやブランディングなどを請け負う「株式会社alpha」の代表である南さん。

会社で請け負うどの仕事に対しても、「最後は僕が愛せるか愛せないか。」だと語っています。

株式会社として仕事を請け負っている以上、会社として利益を追求するのは当然ですが、ただの「お金儲け」のために好きでもないものを作ったり、納得のいかないものをPRしたりという事はせず、必ず南さんの好きなもの、納得のいくものができるよう、仕事をしているそうです。

また、アパレルブランドにまつわるエピソードとして、ある好きなブランドのアイテムをずっと愛用していて、次の年に同じものが欲しくて買いに行くともうそのアイテムの取り扱いは終了している…という事が多くあり、「男ってそんなに毎シーズン服変えないでしょ?それって逆にダサくない?」と思ったそう。

そんな事もあり、Graphpaperでは定番の型はいつ行っても買える形で展開したりなど、南さんの美学が反映されています。

また、これまでのいわゆる「セレオリ」というものに対しても思うところがあったようで、ビジネスのために決して質のよくない、安価な製品を大量生産…などといった、既存のセレクトショップのオリジナル商品とは一線を画す商品づくりをしたい、ということで、南さんの手がけるショップのアイテムは、非常にこだわったクオリティの高いものになっています。

既存のやり方に「それっておかしくない?」と思ったら自分で納得する形でやる。

南さんの仕事の根底には、無ければ自分で作ってしまうDIY精神と、自分の美学は譲れない、納得のいかないものにはNOと言う、そんなパンク精神があるといえます。

他者の仕事へのリスペクト

南さんは、例えば服作りに関して「服の生地を作る人たちこそが真のクリエイターだと思っているんです。」と言うほど、「職人仕事」に対する強いリスペクトを持っています。

こういった他者の仕事ぶりへのリスペクトや愛着も、南さんの仕事の根底に色濃くあるものといえます。

自身のブランドで服を作るにしても、その背景にいる原料の生産者、生地作りの工場、縫製の工場など、そこで働く人たちがこの先も仕事を得てやっていけるように、しっかり売れる、いい製品を作りたいという思いがあるようです。

生地や染色の工場や、職人さんの仕事場に直接赴いてSNSに投稿するなど、本当に職人仕事が好きで、尊敬している様子も見られます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Takayuki Minami(@minamialpha)がシェアした投稿

また、Graphpaperの公式サイトには、縫製メーカーに焦点を当てて担当者のインタビューを掲載したりなど、南さん一人がブランドを作り上げているのではなく、職人の仕事があってこそブランドが作られているということを公式から発信しています。
参照:Graphpaperを作る匠たち:コート一筋50年「サンヨーソーイング」

H.P.FRANCE在籍時にバイヤーとして様々なものに触れ、感性を磨いてきたということもあり、他者の作るものに対してのリスペクトというものが自然と根底に存在しているのかもしれません。

あくまで好きなものを


ギャラリー白紙での展示風景 引用 Instagram@hakushi_tokyo

南さんは、服を作る時も店舗などの空間をデザインする時も、自身の好きなものを昇華し、「自分が愛せるか愛せないか」という基準を大切にして仕事をしています。

自身の作るものに対しては、「自分の作るものは好きな人と嫌いな人が半々くらいがいい」という気持ちでやっているそう。

確かに、もし誰にも嫌われないものがあったとしたら、それは平坦なつまらないものになっていくのではないでしょうか。

南さんが個人として好きなものを落とし込んでいるからこそ、共感し、熱狂的にファンになる人もいれば、あまり好きではない…となる人もいるのだといえます。

南さんは、2021年に青山のGraphpaperと同じ建物に「ギャラリー白紙」というギャラリーをオープンしました。


ギャラリー白紙 引用 houyhnhnm.jp

この「白紙」では、南さんが選んできた様々なアートや家具、民芸品などが展示され、実際に購入できるそう。

正に南さんの好きなものを集めた空間といった感じで、キュレーター、バイヤーとしての手腕が存分に味わえる空間となっています。

選ぶ基準は有名、無名問わず、雑多なガラクタのような中から買い付けてきたものから高額なアート作品まで。
作家もInstagramで探して声をかけたりなど、かなり自由に選んでいるようです。

いい服を着る満足感とは別に、生活の中に気に入る道具やアートがあると精神的な満足につながる、そんな生活の一つの楽しさを、Graphpaperを見にきた若いユーザーにも知って欲しいという思いもあるようです。

このように、南さんはあくまで自身の好きなもの、愛せるもの、という基準を崩さず、南さん流に素敵なものをたくさん作り出しています。


この写真について「買い付け」とは明言されてはいませんが、こういったかなり幅広い買い付け先があるようです。 引用 Instagram@minamialpha



参考サイト

南貴之という多面体 前編/後編
https://www.honeyee.com/detail/83618
https://www.honeyee.com/detail/83636

TALK@喫茶談話室
https://ah.houyhnhnm.jp/feature/cat/talk

クリエイティブディレクター南貴之が語るライフスタイルの考え方
https://sst-online.jp/magazine/3841/

『“名店の仕掛け人”が語るショップ作りの本質』〜 1LDK ディレクター 南貴之 インタビュー 〜
https://mastered.jp/feature/1ldk-minamitakayuki-interview/

ここまで読んでくださった方へ

あくまで自分の好きなものを追求しながら、様々な格好いい、楽しいものを作り出してきたディレクター、南貴之さん。

KLDでは、南貴之さんの手がけるブランドのお買取を強化しています。

ドメスティックブランドの査定を得意とするスタッフの在籍により、高い精度での強気のお値付けが可能です。

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