Gabriela Coll Garmentsってどんなブランド？｜ガブリエラコールガーメンツ

引用 Instagram＠gabrielacollgarments

こんにちは。ブランド古着買取専門店のKLDです。

シーズンという枠組みを取り払い、独自の“シリーズ”という流れの中でコレクションを発表するスペイン・バルセロナのブランド、Gabriela Coll Garments（ガブリエラコールガーメンツ）。

ハンドクラフトやローカルな工場での生産に徹底してこだわって独特な世界観を作り続けており、ファッション好きの熱い視線を集めるブランドです。

今回は、

Gabriela Coll Garmentsとは？
デザイナー
ブランドの特徴
アイテム紹介
中古相場について

という形でお話していきたいと思います。

中古相場についても解説しますので、既にGabriela Coll Garmentsのアイテムをお持ちで、売却をお考えの方もぜひご覧ください！

1 Gabriela Coll Garmentsとは？
2 デザイナー
3 ブランドの特徴
4 定番アイテム
5 中古市場での評価
6 ここまで読んでくださった方へ
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Gabriela Coll Garmentsとは？

引用 Instagram＠gabrielacollgarments

Gabriela Coll Garments（ガブリエラコールガーメンツ）は、2015年に女性デザイナー、ガブリエラ・コールによって設立されたスペイン・バルセロナを拠点とするファッションブランドです。

テーラリングにこだわり、流行に流されずにシーズンを越えて愛用できる定番アイテムを作っているのが特徴。

ガブリエラ・コールの作り出すコレクションは、シーズンごとの区分けに縛られず、“シリーズ”として展開されています。
各シリーズは、着こなしや価値観を重視し、メンズピース、ウィメンズピース、バッグ、アクセサリー、フットウェアなど多彩なアイテムで構成されています。

また、この“シリーズ”で展開するピースに決まりはなく、中には繰り返し、永続的に展開されるアイテムも含まれており、ユーザーは自分のスタイルに合わせて選ぶことができます。

ガブリエラ・コールは、スペインと地中海という2つのカルチャーバックグラウンドからインスパイアを受けており、ファブリックの個性を活かしながらも、ミニマルなデザインを提案しています。

デザイン自体はミニマルでありながら、メンズのジャケットを薄い生地一枚で仕立ててシャツのようにしたりなど斬新な発想のアイテムもあり、ブランドとしてはかなり個性的な立ち位置にいるといえます。

また、Gabriela Coll Garmentsはクラフトマンシップにも重きを置いており、自身のスタジオや地元の工場などで手作業で生産することにもこだわり、その結果、職人の技が存分に感じられるアイテムを展開。

こういったブランドとしてのマインドも多くのファッション好きの熱い視線を集めており、現在かなり注目されるブランドとなっています。

デザイナー

引用 maiden.jp

デザイナーはガブリエラ・コール。

元々ファイン・アートを学んでいたという彼女は、ファッションの世界に入る前から、アートを製作する過程でファッションに関する製作をすることが身近にあったといいます。

そのため、彼女の中ではアートの製作からファッションの製作に移行したことはごく自然なことだったそう。
元々ハンドクラフトで靴を作ったりしたことはあったとのことで、そのままアパレル等他のアイテムも製作し、ブランドを立ち上げるような形になったようです。

彼女のコレクション製作におけるインスピレーションの膨らませ方は独特で、わざと荒く、モノクロで印刷した写真やファブリックなど、イメージピースとなるものを集め、ボードに貼っていき、シーズンの製作の終わりにそのイメージボードの中身を全て封筒にしまっておくという形をとっています。

イメージをまとめた封筒引用 biotop.jp

貼られる写真や素材は様々で、時には北野武の写真が貼られることも。（映画監督としての北野武は世界的に有名で、デザイナーからの人気も高いようです。）

そうやって作られた“シリーズ”ごとの封筒たちは、歴代のシリーズ番号を表に書いてアーカイブし、また新しくコレクションを作る時に振り返ったり、追加したりする材料にするそう。

大切な宝物のように集められてアーカイブされたアイデアたちを、まるで引き出しから出して眺めるようにしてヒントを得、デザインを制作していく彼女のスタイルは、なかなか独特なものといえます。

現在はデザイナーとして活躍する彼女ですが、建築を学んでいたこともあるそうです。
また、デザインをする際のイメージソースとして、「この漫画のキャラクターだったらこういうデニムを履いていそう」という妄想（？）からきっかけをもらうこともあるとか。

そうして彼女が積み重ね、経験してきたすべてのことが、Gabriela Coll Garmentsというブランドで表現されているといえます。

ブランドの特徴

永続的に続いていくブランドイメージと“シリーズ”たち

引用 Instagram＠gabrielacollgarments

冒頭でもお話した通り、Gabriela Coll Garmentsではシーズンごとの新しいテーマというものを設けず、一つ一つにナンバーを付した「シリーズ」として扱っています。

各シリーズはブランドとして永続的に続いていくイメージを表現するものとされており、時にシリーズを跨いで定番的なアイテムが複数回登場したり、最新のシリーズのものと過去のナンバーのシリーズのものを組み合わせるスタイリングが提案されたりなど、古いものを新しいものが塗り替えていく多くのファッションブランドとは一線を画しています。

ブランドが持っているずっと続いていく物語を、各シリーズでそれぞれ切り取ってタイムレスな表現に落とし込み、一繋ぎのストーリーを作っているような形といえるかもしれません。

実際にブランドのインスタグラムには、過去のシリーズのアイテムたちがハイライトにまとめられ、いつでも見ることが出来ます。
また、それぞれのアイテムには型ごとにナンバーが付されており、一つ一つの型がアーカイブとして大切に保管されているような印象です。

早すぎるファッション業界のサイクルと距離を置こうとするブランドは近年多く見られますが、Gabriela Coll Garmentsもそういったブランドの一つといえそうです。

ハンドクラフトへのこだわり

手書きのブランドタグ引用 Instagram＠gabrielacollgarments

Gabriela Coll Garmentsの服は、絶妙な抜け感が魅力といわれます。

あえて切りっぱなしにした生地の端を使ったり、それを活かすようなミニマルなデザインと、生地が優美に落ちるような美しいシルエットはGabriela Coll Garmentsの独特な空気感を作っています。

そういった絶妙な空気感を生み出せるのは、ブランドがメイドインスペインにこだわっており、自社のスタジオやローカルな工場での生産に限定して制作をおこなっていることも大きな理由のひとつかと思います。

コレクションのために選んだファブリックをスペインのどの工場に頼んで縫製するかを慎重に決め、ブランドタグはハンドクラフトで全て自分たちの手作業で仕上げるということにこだわっているそう。

手に取ってみれば分かるしっかりとした仕立ての良さは、アイテムによって仕立てる工場をしっかりと選んだり、彼女たちが自身でハンドクラフトしているため。

「過去のシリーズのものも、長く、年月を重ねながら楽しんで欲しい」そんなブランドのマインドは、こうして作られるアイテム自体のクオリティの高さに裏付けられています。

徹底した世界観

スタジオの様子引用 Instagram＠gabrielacollgarments

“シリーズ”としてブレない世界観を表現し続けているGabriela Coll Garmentsですが、その徹底した世界観は限られた小さなチームで物作りをおこなっていることにより守られています。

なんでもたった5人のチームで制作をおこなっており、今はあまりブランドの規模感をこれ以上大きくすることは想定していないそうです。

規模を大きくするよりも、ブランドの持つ言葉、表現を豊かにしていきたいと考えているようで、今後もブランドの持つ魅力はブレずに続いていきそうです。

定番アイテム

ここでは、各シーズンを通して度々登場するアイテムなどをご紹介していきます。

ジャケット

No.242 BOMBER TWILL JACKET 引用 mondejacomo.com

No.196 DENIM ZIPPER JACKET 引用 mistore.jp

No.222 LORO PIANA FINE WOOL ZIPPER JACKET 引用 mistore.jp

Gabriela Coll Garmentsでは季節に合わせて様々なジャケットを展開しています。

春夏シーズンにはシャツのような1枚布で薄く軽いジャケットを仕立てたり、秋冬シーズンにはイタリアの最高峰生地メーカーであるロロ・ピアーナのウール生地やレザーを用いたりなど、様々なデザイン、生地でジャケットをリリースしています。

薄手の生地一枚で仕立てたジャケット引用 note@kiretto_shop

形は基本的にゆとりのあるものが多く、着るとしゅっとした美しい縦長のシルエットになるものや、空気をはらんだ隙間のできる美しいボックスシルエットのものが多い印象です。

ブランドの全体的な傾向として、着用者に着方が委ねられている部分が大きく、コーディネートの自由度が高いジャケットが多いといえます。

ドレス（ワンピース）

No.125　LORO PIANA WOOL LONGSLEEVE DRESS 引用 store-maiden.com

No.125　CRUSHED VELVET LONGSLEEVE DRESS 引用 mistore.jp

No.90 COTTON CANVAS DRESS 引用 baycrews.jp

Gabriela Coll Garmentsではシルエットの美しいワンピースも多数展開しており、各シリーズで季節に合わせて色々な素材感のものをリリースしています。

展開としては、ストンと落ちる縦長の美しいシルエットのものと、心地よくフィットするような程よいタイト感のあるものが多い印象です。

ロロ・ピアーナの上質なウール生地や、独特の光沢感が楽しめるヴェルヴェットの生地はミニマルなデザインとの相性がよく、また切りっぱなしのディテールを多用するブランドということもあって、コットンキャンバス地などのしっかりとした生地感のものも魅力的です。

また、深く開いたVネックやスリットなどのディテールが多用されており、そのまま着用してヘルシーな肌見せを楽しんでも良いし、レイヤードしても良い…というように、コーディネートによって楽しめる幅が広く設けられています。

コート

No.65 DORMEUIL ALPACA OVERSIZED COAT 引用 store-maiden.com

No.230 DENIM DOUBLE BREASTED COAT 引用 store-maiden.com

Gabriela Coll Garmentsの生地の贅沢さを存分に味わえるアイテムといえるのが、やはりコート類でしょうか。

たっぷりした分量のコートを多く展開しており、オーバーコートのようなイメージでばさっと羽織るのが格好良さそうなアイテムが多く展開されています。

デザインはクラシカルなダブルブレストのものや、ミニマルなボタンレスのものなど、どれも生地や仕立てがよく、長く付き合えそうなものばかりです。

同じ型のコートをシーズンによって様々な素材で展開しているのも特徴で、上に画像のあるNo.65の「OVERSIZED COAT」などはこれまでに実に多彩な生地でリリースされており、ブランドを代表するアイテムの一つといえます。

使用される生地としては、ロロ・ピアーナの上質なウール生地や英国の老舗生地メーカー「ブリスベイン・モス」のコーデュロイ生地など。

上質なものを惜しみなく使っているため全体的にブランドのラインナップの中では贅沢な位置付けのアイテムですが、流行に流されないデザインとブランドのマインド、何より品物の上質さを思えば決して高い買い物ではない、と思わせてくれるものばかりです。

全体的にクラシカルな型を基本にして重厚感のあるものが多い印象ですが、光沢感のあるナイロン生地を使用したコートや意外なカラーリングのものなどもあり、ブランドの表現力の幅広さも感じられます。

No.217 RECYCLED LIMONTA ZIPPER LONG JACKET（リサイクルナイロンを使用したロングジャケット）引用 zozo.jp

中古市場での評価

ここでは、Gabriela Coll Garmentsの中古相場について少しだけお話していきたいと思います。

Gabriela Coll Garmentsは中古市場の取引履歴ではまだまだ件数が多いというわけではありませんが、平均して高く評価されて取引されています。

特にコート、ジャケットなどのアウター類、バッグなどの小物系や、ドレス（ワンピース）などのブランドらしさが存分に感じられアイテムに関して高い金額で取引されています。

それ以外のアイテムも定価の半分ほどの金額での取引が多くあったりなど、中古相場としては総じて高いものといえそうです。

Gabriela Coll Garmentsで展開するアイテムの中には、生地が薄く、肌に近い部分で着用することを想定したアイテムなども多くありますが、そういったものに関してはやはり使用感がありすぎると売却が困難になるため、「もう着ないかも？」と感じるものがあれば早めの売却を検討するのもいいかもしれません。

もちろんKLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。

「売ろうかな…？」と少しでもお考えのお品物がございましたらぜひお気軽にご相談ください。

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