【JIL SANDER クリエイティブディレクター】メイヤー夫妻ってどんな人たち?|ジルサンダーの源

メイヤー夫妻

こんにちは!ブランド古着専門店のKLDです。

シンプルで洗練されたモードブランドでありながらも、リアルクローズであり続け多くのファンを獲得しているジルサンダー(JIL SANDER)。

今回はジルサンダーのデザイナーであるメイヤー夫妻について、詳しくご紹介していきます。

お二人はファッション業界でも珍しく、夫婦でクリエイティブディレクターを勤めています。

メイヤー夫妻のご紹介を通して、ジルサンダーの背景をお伝えしていきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

【はじめに】ジルサンダーとはどういうブランドか

1968年にジル・サンダーがドイツのハンブルグにブティックを開設したのがブランドの始まりです。

現在はミラノを拠点とするイタリアのファッションブランドです。

ブランド名は創業者兼最初のデザイナーであるジル・サンダー自身の名前からとられています。

彫刻家を自称しているジルの作品は、素材選びから高い縫製技術までこだわり抜かれており、無駄を削ぎ落とされたミニマルでシャープなデザインが特徴的です。

メイヤー夫妻について

デザイナーのジル氏によって立ち上げられたジルサンダーですが、現在のデザイナーはメイヤー夫妻が担っています。

まずは、メイヤー夫妻がどんな人たちなのかを説明していきます。

メイヤー夫妻
引用元:SSENSE

ルーク・メイヤー (写真右)
夫のルーク氏は、学生時代、ジョージタウン大学でファイナンスと国際ビジネスを学んだ後、英国オックスフォード大学で経営学を専攻します。

その後、FIT(Fashion Institute Technology)に通うためニューヨークへ拠点を移し、ストリートブランドの王様、シュプリーム(Supreme)のヘッドデザイナーを経て、2014-15年秋冬からメンズブランド「OAMC」を共同設立者として立ち上げました。

2017年4月より「JIL SANDER」のクリエイティブディレクターに就任しています。

ルークはリモコンカーの組み立てに夢中の、機械いじりが好きな少年だったそうです。

ファッションに囲まれて育ったわけでは無いものの、スケートボードやスノーボード、音楽などから影響を受けた多彩な感性がデザインに生かされています。

ルーシー・メイヤー (写真左)
妻のルーシー氏は生粋のオートクチュール畑でデザイナーとしての腕を磨きました。

マーク・ジェイコブス時代の「ルイ・ヴィトン」、ニコラ・ジェスキエール率いる「バレンシアガ」でキャリアを積み、ラフ・シモンズによる「ディオール」のウィメンズのオートクチュールとレディ・トゥ・ウエアのヘッドデザイナーとしてチームに加わります。

そしてルークと同じ2017年4月から「JIL SANDER」のクリエイティブディレクターに就任しています。

実はメイヤーが子どもの頃、母がよくジルサンダーの服を着ていたそうです。その姿がファッションやデザインを学びたいと思うきっかけになります。

初代デザイナーのジルサンダーをリスペクトする原体験がここにあるように感じるエピソードですね。

メイヤー夫妻2人の馴れ初めはフィレンツェです。

ルークがニューヨークの学校に在学中に6か月の交換プログラムで、フィレンツェへテーラリングを勉強しに来ます。

その時に、ルーシー氏がフィレンツェの学校でファッション マーケティングを勉強していました。

2人とも同じアパートを借りていて、一種のルームメートになったのがきっかけだそうです。

ジルサンダーのデザインを表現する際、私たち消費者はつい「ミニマル」という表現を使ってしまいがちですが、以外にもデザイナー自身であるルーク氏としては、

「私たちが追求するのはミニマリズムではなく純粋な美なのです」とのこと。

これは様々な経歴をお互いに歩んできたうえで、2人がたどり着いた信念のようなものなのかもしれません。

メイヤー夫妻のデザイン哲学

上述しましたが、現在メイヤー夫妻は2人でジルサンダーのクリエイティブディレクションを行っています。

ここからは、メイヤー夫妻のデザインの軸となっているこだわりについて、次の3つのポイントに絞って説明していきます。

①夫婦でのディレクション
②日本からの影響
③着る人のための洋服

①夫婦でのディレクション

お話してきた通り、2人は共にデザイナー出身でありながら、経歴は全く違います。
そういった経緯はジルサンダーでどのような影響を与えているのでしょうか。

僕たちが違うのは、主にテクニックの面だ。ルーシーはオート クチュール畑を歩んできたし、服の作り方に関する限りオート クチュールはまったく別の世界だけど、本質的なプロセスは同じだから。
(そのプロセスとは)
あるひとつのウェアでやりたいことに関して、ふたりとも妥協しないこと。スクリーン プリントであれジャカード織りであれ、同じようにディテールに注意を払うし、同じように深さを追究する。

引用元:メイヤー夫妻の日常

デザインにおいて妥協をしないという本質的なプロセスを追求するために、公私問わず常に対話を重ねているそう。
ビジネスライクな対話ではなくお互いのクリエイティビティを刺激し合うための対話です。

夫婦間での深い共通理解は、チームメンバーへも良い影響を与えます。

「フィーリングを大切にして信頼関係を築き上げているので、細かく指示する必要はない」とメイヤー夫妻は言います。

②日本からの影響

ルーク自身がファブリックファーストと言うほど、布やテキスタイルといった素材にこだわっているジルサンダー。

実はジルサンダーのテキスタイルは、70%がイタリア製で30%は日本製なのはご存知でしたか?

さらにジルサンダーは、ヨーロッパのブランドの中で日本のテキスタイルを使った先駆者でもありました。

ヨーロッパでは見つけられない素材が日本では見つかるそうで、「特に日本のウールの手触りは特徴的だ」とルークは言います。

まったく同じ糸を使っても日本製はどこか乾いた感じがあり強く、イタリア製はなめらかになるそうです。

実際に、2019SS/2019-20FWでは日本文化へのリスペクトが感じられるコレクションを展開しています。

2019SS/2019-20FW
引用元:FASHION PRESS

2019SS/2019-20FW厚底サンダル
2019年春夏コレクションに登場した厚底サンダル。2018年に四度ほど日本を訪れ、東京や地方の小さな店で見た“下駄”にインスピレーションを得て生まれたもの。
引用元:FASHION PRESS

メイヤー夫妻は2018年、日本の島根県にある山あいの村を旅して無意識の多くのことを吸収したそうです。

日本は常にインスピレーションをもらっている場所だよ。特に日本の自然は他の国にはない清らかさを感じる。
西洋ではミニマムというと冷たく硬く感じるけど、日本ではミニマムという意味は暖かさを感じるんだ。日本のイノベーションが違った視点を与えてくれるよ。

引用元:the fashion post

ジルサンダーのルーツを掘り下げると、当然ドイツなのでしょう。

しかし、素材においては日本の影響が強く、イタリアの感性も欠かせません。

ジルサンダーというブランドの中で、日本が担う役割は意外にも大きいのです。

③着る人のための洋服

ルーシー:私たちにとって本当に大切なのは、着たときの感覚なの。衣服は着る人のために機能するものでなきゃいけない。衣服は着る人のためにあるのよ。その逆じゃないわ。だから、服に柔軟性があって、着る人に寄り添っていることを、私たちは大切にしてる。

ルーク:ミニマリズムというと、素っ気ない、陰気、面白くない、人間味がない、産業的すぎるって固定観念があるけど、JIL SANDERというブランドの核心には、ぎりぎりの本質まで削ぎ落とした、非常にシンプルなエモーションの要素があると僕は思う。それがJil Sanderの本質だよ。余分なものはまったくない。つまり、純粋なんだ。だけど、同時にエモーションに溢れている。ふたつをバランスさせるのは難しいけど、成功すると素晴らしいものが生まれる。

引用元:メイヤー夫妻の日常

ルーシー&ルーク・メイヤー夫妻は、袖を通すだけで「上手に着こなす」ことができる洋服をデザインすることが上手な方達です。

それはつまり装飾性を高めるだけの装飾ではなく全てに意味がある、用の美を感じさせる洋服だからでは無いでしょうか。

メイヤー夫妻は、ルーシーが着用することを想定してデザインしているため、自分たちの作品を「非常に自伝的」と表現しています。

デザイナー自身が着用するため、「快適さ」をとにかく大切にしています。
ルーシーは「心地良く感じられる着こなしでなければ、一日中、嫌な気分になってしまう。逆に、上手に着こなせたときには、とても気分よく過ごせる」と言います。

メイヤー夫妻の想いを聞いていると、ファッションというよりは洋服を作っているという印象を受けます。

半年に1回新しいものを生み出すという早いサイクルの中でも、素材の良さや着た時の快適さを追求し続ける。
だからこそ、ジルサンダーは所有者が長く使ってくれることを真に考えているブランドと言えるのではないでしょうか。

KLDでも買取を強化しているブランドですので、ジルサンダーをお持ちの方は次の所有者へバトンを渡すことをぜひご検討ください。

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