AKIRANAKAデザイナー・中章ってどんな人?|アキラナカ

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こんにちは。ブランド古着のKLDです。

洗練された美しい中に、複雑な構造や高い技術を詰め込むデザインを得意とするブランド、AKIRANAKA(アキラナカ)。

デザイナー(クリエイティブディレクター)は、中章(なか あきら)さん。

今回は、

  • AKIRANAKAってどんなブランド?
  • デザイナーってどんな人?
  • AKIRANAKAを形作る要素

という形で、お話していきたいと思います。

デザイナーのことを知れば、よりブランドのアイテムを楽しめるかと思います。

ぜひご覧ください。

AKIRANAKA(アキラナカ)とは


AKIRANAKA公式Instagramより引用:akiranaka.official

AKIRANAKAは、2008年、前身ブランドである「POESIE」から改名した日本のブランド。

デザイナーは中章(なかあきら)さん。

立体裁断などを用いて、モード感を感じさせる洗練されたデザインが特徴。
「ピークドショルダー」のジャケットなどは、とくにアイコニックなAKIRANAKAのアイテムの一つといえます。


2018SS ピークドショルダージャケット 引用:fashion-press.net

ブランド初期から続く特徴的なニットアイテムの数々もAKIRANAKAを象徴するもの。


ブランド初期を代表するグラデーションニットのアイテム 引用:clamart2.exblog.jp

コンセプトは、「attitude(アティチュード)を纏う」。

着れば背筋が伸びる知的な気分になったり、強い女性になれたり…など、手に取る人の内的なものを引き出す服を作っています。

ブランド初期はある種のストイックな強い女性像のようなイメージが強くありましたが、2014SSシーズンから「デイリーに着られるプレタポルテ」をコンセプトにイメージを刷新。

現在はそのコンセプトを継続しつつ、繊細で洗練された、構築的な美しさを感じるデザインで展開しています。

AKIRANAKAについてはこちらの記事もご覧ください。

デザイナー


引用:wwdjapan.com

デザイナーは、中章(なか あきら)。

アメリカに滞在中、古着を買い漁ってそれをリメイクするところからテーラーと出会い、デザインを学び始める。

文化服装学院で学んだのち、アントワープ王立芸術アカデミーに入学。

BALENCIAGA、VETEMENTSのデザイナーであるデムナ・ヴァザリアとは同級生だったそう。

アントワープ王立芸術アカデミー在学中にイエール国際フェスティバルに選出。
この際、フェスティバルに出品するために同校を中退しているそう。

その後、アントワープにてニットデザイナーに師事し、ニットを学ぶ。

その後、2006年に帰国。
2007年「POESIE」をスタート。

2009SSシーズンよりブランド名を「AKIRANAKA」とし、デザイナー兼経営者としてブランドを運営しています。

AKIRANAKAを形作るもの

ここからは、デザイナーの中章さんとはどんな人なのか?ブランドを形作る要素とは?…と言う形でご紹介していきたいと思います。

デザイン、時間をかけて理解するということ

AKIRANAKAのデザインは、構築的なパターンの美しさとニットなどの繊細さを強く感じるブランドです。

突飛なデザインを打ち出す印象のあるブランドではありませんが、デザインを手掛ける中さんとしては、

「これはどういうこと?解いてみよう」と思わせるような内的なものを引き出せたら。
引用元:fashionsnap.com

とのことで、一見してわかりやすい、インスタントなデザインではなく、ワードローブに加えてしばらくしてから良さがわかってくる、そんなあり方のデザインでもいいのではないか、と言います。

「attitude(アティチュード)を纏う」というコンセプトの通り、着た人が強くなれたり知的になれたりする服を意識して作っており、それを身につけたユーザーがインスタントに「それっぽくなれる」のではなく、その服に向き合った末に理解して自分のものに出来るようなイメージでしょうか。

中さんは、前身ブランドから数えておよそ15年ほどデザイナーとしてやってきた中で、以前は「伝わるから価値なんだ」という思想を強く持っており、それをデザインするうえでも強く意識していたそうです。

しかし、現在は、伝わることはもちろん大切なことではあるが、時間をかけて伝わるということも良いのではないか、という考えになったそうです。

買ってからしばらく経ってからすっと自分の中でしっくりくるような、時間をかけて愛着を育むような。

AKIRANAKAでは、そのような意識で美しい数々のデザインを作り出しています。

クリエイティブディレクターとしての立ち位置

現在、中さんは1人のデザイナーとしてだけではなく、AKIRANAKAというブランドを運営する会社の代表でもあり、またAKIRANAKAのデザインはデザインチームとして計4人ほどで制作しているそうです。(2019年のインタビューより)

現在のデザインチームが出来る前までは、中さんが全てデザインを決め、アイデア等も全て自身で描き起こしていたそうですが、現在はチームがしっかりと機能して、メンバーでデザインを制作しているそうです。

また、デザイン以外にもそれぞれの部署に責任者がおり、それぞれを指揮したり、会社全体に責任を持つ会社代表としての立場も中さんの役目。

会社で働くメンバーが増えるほど責任も増す立場ですが、しっかりと“会社としてやっていくこと”と“デザインの面白さ”のバランスを考えて経営をおこなっているようです。

また、デザインチームだけではなく、パタンナーであるメンバー等にも自主性を持たせて、「この絵をそのまま作らないで欲しい」と伝えるそう。

デザイナーだけの意見ではなく、パタンナーの「こういう形にしたい」という意志も引き出し、それを踏まえたうえでまさに「チームでデザインを作っている」という形のようです。

また、AKIRANAKAは海外展開も積極的におこなっており、デザインについても日本市場だけを視野に入れていた時と比べて変化があるようです。

海外展開している各地のバイヤーの意見に積極的に耳を傾け、様々な国の女性たちの好み、体型などをリサーチ。

聞いた意見を全て反映するわけではないとのことですが、取り入れた情報をAKIRANAKAのフィルターを通してデザインに活かしていくということもおこなっています。

このように、中さんは決して独りよがりのデザイナーではなく、「AKIRANAKA」という一つのチームを重んじており、それを指揮するディレクターという立ち位置で、ブランドを動かしています。

数値とデザインのバランス

前述のように、会社としてのビジネス的な立場と、デザインをするクリエイター的な立場の両方をおこなう中さんではありますが、会社には経営サイドを担当する強力なメンバーもいるそう。

そういった数値的な部分を固めるチームが出来てから、中さんはある程度デザインに注力することが出来ているそうです。


右:マネジングディレクター・堀田彰文氏 引用:wwdjapan.com

そうはいっても、デザインを担当するからといって会社の数値に無頓着ではいけないというのが中さんの考え方。

ファッションブランドに限らず、中小企業で経営者が陥りがちな「どんぶり勘定」に決してならないよう、上がってくる数値をしっかりと見て、デザインをどうしていくかなどを決定しているそうです。

しかし、クリエイションの世界で生きるデザイナーが数値を意識しすぎると萎縮して“売れる”デザインに傾いていってしまうのではないかとの意見もあるようです。

しかし中さんはそれも知った上で、

「数字をきちんと見て、それでも強い線を描ける人を育てたいんです。」
引用元:fashionsnap.com

と言います。

前述でもお話したとおり、海外のバイヤーの意見なども積極的に聞くとのことで、

「取引先の声を聞かないでやらないのと、聞いた上でやらないのは大きく違うし、そもそも聞く努力をしないのはプロフェッショナルではないと私は思う。」
引用元:wwdjapan.com

という、他者の意見や数値など、時にシビアなものにも決して蓋をせず、知った上でなお自分達の信じるものを作り続けていくという、中さんのクリエイターとしてとても強い一面が見られます。

また、数値がある程度安定していくことでデザイン面では冒険できるという視点もあり、

難しいんですが、クリエイションでリスクを取れる体制を整えたいと思っています。
引用元:fashionsnap.com

中さんのこの発言のように、しっかりと利益を出せるからこそ常にクリエイティブ面では挑戦していこうというバランス感覚が、AKIRANAKAの魅力にもつながっています。

ブランドのヴィジョンを伝えること

AKIRANAKAでは、ブランドのヴィジョンを、販売店やその他の関係する企業にも伝えるための努力も惜しまずおこなっています。

中さんの考えとしてチームを大切に育てていきたいというものがあり、その「チーム」の延長線上に工場や販売店があるのかもしれません。


工場を視察するAKIRANAKAのメンバー 引用元:saab-group.jp

「どのようなブランドなのか」を浸透させるために、工場をはじめとして関わっている企業全てに毎シーズンのルックブックを送ったり、時には生産を請け負ってくれている工場のメンバーと百貨店の売り場を回ったりもするそう。

また、海外の卸先の一つであるバーニーズニューヨークでは、販売スタッフを集めて勉強会をおこない、珍しいと驚かれるほどだそうです。

AKIRANAKAはショー形式での発表をやめていた時期があり、そういったショーなどがなくても、「どのようなブランドなのか」を伝えるため、出来ることを惜しまずおこなっているそうです。

製品を作るだけではなく、その製品が一人歩きしてしまわないよう、地道にブランドのヴィジョンを伝え、守り続けることは、中さんにとっても非常に重要な仕事のひとつなのではないでしょうか。

今後の展望

左から2009AWコレクション、2022AWコレクション 引用元:saab-group.jp

AKIRANAKAは、「50年続くブランド」を標榜しており、それを視野に入れて、代表の中さんは日々奔走しています。

当然、デザイナー一人で達成するのは難しい年数ということもあり、中さんは「AKIRANAKA」というブランドをチームにし、日々チームビルディングに力を使っています。

ファッションに限らずどんな会社でも、バランスの取れたいいチームなくして成長はありえない。
引用元:wwdjapan.com

と、中さん自身がいう通り、チームのメンバーに自主性を持たせ、自分で考える習慣を持たせるような仕事のやり方を通して、一人一人が自走できる強いチームを作っています。

現在はクリエイティブディレクターという立場にある中さんですが、次の責任者にクリエイティブの根幹を引き継ぐことも視野に入れてブランド運営をおこなっているそうです。

そう聞くと、まだ先の話とはいえ少し寂しく感じるところではありますが、様々なことをしっかりと考えながらブランドを走らせている姿に、経営者として、ディレクターとしても安心感のある仕事ぶりであることを感じます。

50年経っても色あせず常にフレッシュで、喜びや感動、女性が身に付けた時の自信などを、ずっと与え続けるブランドでいたい。
引用元:fashionsnap.com

デザイナーとして、経営者として、AKIRANAKAという素敵なブランドの洋服を作り続けるため奔走する、中章さんという存在から今後も目が離せませんね。

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ここまで読んでくださった方へ

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

デザイナーとしてだけではなく、「AKIRANAKA」というチームのリーダーとしてブランドを作っている中章さん。

デザイナーを知り、AKIRANAKAというブランドの魅力がより深まったのではないでしょうか。

KLDでは、AKIRANAKAのお取り扱いを強化しております。

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