CAROL CHRISTIAN POELLってどんなブランド?|キャロルクリスチャンポエル

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モデルを川に流して発表されたショー。2004SSより 引用archived.co

こんにちは。ブランド古着のKLDです。

他の追随を許さない孤高のブランド、CAROL CHRISTIAN POELL(キャロルクリスチャンポエル)。

1995年設立ながら、未だにミステリアスな魅力のあるこのブランドについて、お話していきたいと思います。

今回は、

  • CAROL CHRISTIAN POELLとは?
  • デザイナー
  • ブランドの特徴
  • 代表的なアイテム
  • 中古市場での評価

という形でCAROL CHRISTIAN POELLをご紹介します。

「CAROL CHRISTIAN POELLって改めてどんなブランドなのか知りたい!」とお考えの方はもちろん、中古相場についてもお話しますので、フリマアプリでの売却や買取サービスのご利用をお考えの方もぜひご覧ください!

CAROL CHRISTIAN POELL(キャロル・クリスチャンポエル)とは?


引用archived.co

CAROL CHRISTIAN POELLはイタリアのブランドで、デザイナーはブランド名と同じくキャロル・クリスチャンポエルです。

ブランドカテゴリーとしては、「アルチザンブランド」に分類されます。
アルチザンとは「職人」という意味であり、基本的に利益を優先するというよりは自分たちが作りたい服を制作することを優先する傾向があります。

CAROL CHRISTIAN POELLはそんなアルチザンブランドを体現しているといっても良いブランドのひとつです。

CAROL CHRISTIAN POELLは1995年にブランドを設立、翌1996年にはメンズラインをスタートさせ、1999年春夏コレクションからメンズウェアの要素を発展させてレディースコレクションを発表しました。

しかし「ショー形式だと芝居がかってしまう」という理由で突如コレクションラインでの発表を取り止めます。

そして2000年より展示会形式での発表に変更し、現在に至ります。

デザイナー

CAROL CHRISTIAN POELLのデザイナー、キャロル・クリスチャンポエルはオーストリアで生まれました。

父親がテーラーを営んでいるということもあり、幼いころからファッションに触れながら育っていくことになります。
まず父の下でファッションの基礎を学び、オーストリアのグラーツで本格的にファッションについて勉強します。

その後イタリア・ヴェネツィアのファッションコスチューム総合大学で紳士・婦人服のテーラリングの学位を獲得、ミラノのドムズアカデミーでもテーラリングを学んでいます。

卒業後はフリーランスでデザイナーとして経験を積んだのち、1995年に自身のブランドであるCAROL CHRISTIAN POELLを立ち上げました。

現在はイタリアの老舗シューズブランド、「プレミアータ」のデザイナーとしても活躍中です。

キャロルクリスチャンポエルはブランドを立ち上げてから一貫して「作りたいものを作る」ことにこだわっています。

ファッションは毎シーズン先に流行が決められたのち、各ブランドがその流行を取り入れたデザインを施してコレクションとして発表する、というのが一般的な流れです。

しかしキャロル・クリスチャンポエルは2000年以降コレクション形式でのアイテム発表をしていません。

世間のトレンドに左右されず、自分の興味の赴くままに素材や縫製に拘った服作りをしています。

CAROL CHRISTIAN POELLの特徴

ここからはCAROL CHRISTIAN POELLというブランドの特徴や魅力を紹介していきます。

高いテーラード技術


引用tumbex.com

キャロルクリスチャンポエルの父親がテーラーで働いていたということもあり、自身もテーラードについては非常に高い技術を持っています。

CAROL CHRISTIAN POELLの看板アイテムのひとつがテーラードジャケットであることからも明らかです。

着た時に着用者の身体にピッタリとフィットし、シルエットを美しく見せてくれるデザイン性はさることながら、「第二の肌を作る」という最終目標を掲げていることから、着用感が非常に優れているのも大きな特徴といえるでしょう。

「DEAD END」という到達点


“DEAD END”パターンのシャツ 引用dollar.jp.net

CAROL CHRISTIAN POELLは2010年、「DEAD END」というコレクションを発表しましたが、このコレクションはファッション業界の常識を覆すものとなっていました。

通常、シャツもパンツも複数枚の生地を縫い合わせて構築されていますが、DEAD ENDではシャツもパンツも1枚の生地でアイテムが作られています。

したがって、DEAD END以降のCAROL CHRISTIAN POELLのパンツは、普通のパンツなら当たり前のように存在する股下の縫い目が存在しません。


“DEAD END”パターンのシャツ 引用streetvibe.vn

1枚の生地で生成されたアイテムを着用した時の密着感は唯一無二といえるでしょう。

先ほどキャロルクリスチャンポエルの最終目標は「第二の肌を作る」と紹介しましたが、DEAD ENDがひとつの到達点となっています。

その証拠に現在のCAROL CHRISTIAN POELLは過去のアイテムを異なる素材で構築したり、細部のディテールを変更するなど、既存のアイテムを改良するに留まっていて、本当の意味での新作は発表していません。

エキセントリックな技法

CAROL CHRISTIAN POELLは独特な技法で服を製作することで知られています。

過去におこなわれた技法には非常にエキセントリックなものが多く、以下にその一例をご紹介します。

“ブラッドスキン”


引用streetvibe.vn

その名の通り、動物の血を革の内側に染み込ませ、染色したレザー。

2005年のコレクションに登場しました。

生きた動物への染色


引用streetvibe.vn

生きた動物の静脈に染料を注入し、後からレザーに加工する技術。

これにより、静脈に入った染料が加工した後も浮き上がるように見えるようになります。

豚のバッグ


引用streetvibe.vn

本物の豚をそのまま使用した剥製のようなバッグ。

流行に囚われない孤高のブランド


引用lepetitarchive.com

CAROL CHRISTIAN POELLはコレクション形式での発表ではなく、展示会形式の発表をおこなっています。

しかも通常ブランドのアイテム発表は、春夏シーズンと秋冬シーズンの年2回という展開がほとんどですが、CAROL CHRISTIAN POELLは年1回しかアイテムを発表しません。

一般的なブランドのように大量にアイテムを作って売るのではなく、アイテム一つ一つに徹底的にこだわって制作するため、年に2回もアイテムを発表できないのです。

こだわって作っていることを証明するかのように、CAROL CHRISTIAN POELLのアイテムにはナンバリングが施されています。

流行を全く追っていないため、正直「異性受け」を狙って着るようなブランドではありません。

その一方で本当にファッションが好きな人から見れば、ほかのブランドでは味わえない麻薬的といっていいような魅力を感じるブランドです。
一度ハマると抜け出すことは困難でしょう。

定番、人気アイテム

ほかのブランドには見られない圧倒的な存在感を放つCAROL CHRISTIAN POELLの代表的なアイテムをいくつか紹介しましょう。

テーラードジャケット


引用shelter2.com

優れたテーラード技術に裏打ちされたテーラードジャケットはCAROL CHRISTIAN POELLの定番アイテムのひとつです。

画像のテーラードジャケットは「DEAD END」の技法が色濃くでている1ボタンジャケットで、1枚生地で制作されています。

極めて高度な縫製技術を必要とするため、最初から最後まで1人の職人が関わる必要があるため、大量生産はできません。

レザージャケット


引用shelter2.com

ハイネックレザーブルゾンもCAROL CHRISTIAN POELLを省庁するアイテムのひとつです。

美しく繋ぎ合わさったシームラインによって、重厚なレザーの印象をモードに昇華させています。

レザージャケットというとゴツいという印象を持たれがちですが、CAROL CHRISTIAN POELLのレザージャケットは身体にフィットする作りとなっているため、ミニマムな印象を相手に与えます。

このレザージャケットも1枚の革で制作されており、デザイナーのこだわりを随所に感じられるアイテムとなっています。

素材は馴染みやすいといわれているホースレザーを使用しています。

ドリップスニーカー


引用shelter2.com

CAROL CHRISTIAN POELLのシューズの中でも名作中の名作と言われているのがドリップスニーカーです。

何といってもドリップソールと呼ばれるギザギザしたソールがインパクト大で、圧倒的な存在感を放っています。

写真のアイテムは復刻リリースしたもので、このアイテムも1枚革で制作されており、履けば履くほど足に馴染んでいきます。

外観からデザイン重視のスニーカーのように思えますが、CAROL CHRISTIAN POELLはデザイン性だけではなく機能面も十分考慮された作りとなっているため、履き心地や歩きやすさなど、靴としての性能もハイレベルです。

中古市場での評価

ここまでCAROL CHRISTIAN POELLというブランドの魅力についてお話してきました。

CAROL CHRISTIAN POELLの中古相場についてですが、結論からいうと中古市場でもCAROL CHRISTIAN POELLは非常に高い評価を受けています。

なかなか中古市場でも数は多くなく、希少性があるのはもちろんですが、世間の流行を無視した物作りがブランドの根底にあるため、経年での値落ちがありません。(初期の貴重なピースなどは逆に高い価格が付く事もあります。)

レザーアイテムはやはり人気で、ブーツやジャケットなどは日頃から丁寧に扱っておけば、売却時も強気のお値付けで売る事ができるかと思います。

もちろんKLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。

「売ろうかな…?」と少しでもお考えのお品物がございましたらぜひお気軽にご相談ください。

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ここまで読んでくださった方へ

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

独自の美学と世界観で物作りをおこなうブランド、CAROL CHRISTIAN POELL。

ミステリアスなブランドではありますが、その魅力にハマってしまった人は抜け出せない、稀有なブランドであるといえます。

KLDでもCAROL CHRISTIAN POELLのお買取を強化しています。

インポートブランド、アルチザン系ブランドの査定を得意とするスタッフの在籍により、高い精度での強気のお値付けが可能です。

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