金子眼鏡ってどんなブランド?|KANEKO OPTICAL
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
国産アイウェアブランドとして、製造から販売までを一貫しておこなう稀有なブランドである「金子眼鏡」。
職人が一つ一つ作り上げる高いクオリティのアイウェアは、国内外で高く評価されています。
今回は、
- 金子眼鏡とは?
- デザイナー
- ブランドの特徴
- 定番・人気モデル
- 金子眼鏡のお買取について
という内容でお話していきます。
金子眼鏡が気になっている!という方はもちろん、中古相場やお買取についてもお話していきますので、すでに金子眼鏡のアイテムをお持ちで売却をお考えの方にもぜひお読みいただきたい記事になっています。
金子眼鏡とは?
金子眼鏡(カネコガンキョウ)は、1958年に福井県鯖江市で金子鍾圭(かねこ しょうけい)さんによって立ちあげられた眼鏡メーカーです。
企画・デザイン・小売・製造まで一貫して自社で手掛けています。
日本人の顔立ちに合わせた美しくシンプルなフレームが人気で、日常使いからファッションアイテムとしての用途まで幅広く愛されています。
例えば、安定したフィット感や肌あたりの柔らかさが特徴の『セルロイド』を使用したKCシリーズは、デザイン性の高さだけでなく使用感も重要になる日常の眼鏡としても人気があります。
そんな金子眼鏡のはじまりは、実は金子眼鏡商会という眼鏡卸販売を目的とした卸売業でした。
当時の鯖江市には約100社の眼鏡卸売業者がありましたが、その中でも金子眼鏡はかなりの後発で競争条件においても不利な立場だったため、取引額はとても少ない状況でした。
創業者、金子鍾圭さん 引用 kaneko-optical
大手メーカーと取引することができなかったため、当時の売上高は約100社ある卸売業者のうち95、96位程度で金子眼鏡は厳しい状況が続いていました。
そんな中、会社の状況を変える転機が訪れます。
1986年に鍾圭さんの息子で現在の金子眼鏡の代表である金子真也(かねこ しんや)さんが経営を引き継いだのです。
当時の金子真也さん 引用 kaneko-optical
真也さんはこれまで個人経営だった金子眼鏡を法人化し「金子眼鏡株式会社」に名前を変更。
さらにその翌年には初の自社ブランドの眼鏡フレームを発表し、経営方針を大きく変えて現在の金子眼鏡の基盤を作ります。
真也さんは営業活動の日々の中で「大手商社の製品を分けてもらい卸す二次問屋のままでは、この先も現状から抜け出せない」と痛感し、自分たちでメガネを作りたいと考えるようになりました。
当時は大手ブランドのブームの最中で、眼鏡メーカーが有名アパレルブランドに対して高額なライセンス料を払い、そのブランド名(ロゴ)を眼鏡に刻んで販売するスタイルが主流でした。
そんな中、真也さんはロゴだけが違う眼鏡市場に疑問を感じており「もし自分が眼鏡をつくるなら、こうしたい」という眼鏡の理想像を次第に思い描くようになります。
真也さんは全国の眼鏡小売店を周る中で眼鏡を見る目を養い、ファッションアイテムとしての眼鏡の可能性を確信していました。
そしてついに、試行錯誤を続ける中で初の自社オリジナルブランド「BLAZE(ブレーズ)」を誕生させます。
原宿や渋谷などのファッション感度の高い街の眼鏡小売店に売り込みを始めましたが、初めの1、2年は認められない日々が続きました。
しかし、その頑張りが実を結び、3年目以降からは東京でも認められる商品をコンスタントに生み出せるようになります。
その後、1997年にはBLAZEよりもさらに先鋭的な新ブランド「SPIVVY(スピビー)」を立ち上げました。
「いまだ誰も見たことのない眼鏡」を目指し、磨きながらあえて角を出すエッジの立ったプラスチックフレームをはじめ、その斬新なデザインと手法が多くの人々の心をつかみ、現在まで続く金子眼鏡の代表的なブランドへと成長していきます。
SPIVVY 引用 kaneko-optical
この成功により、金子眼鏡は自社ブランドの商品開発とそれらの商品に特化した卸売業へとシフト。
ライセンスに頼らない、自らの企画・デザインによる商品開発を推進したことで独自の販路を確立することができました。
そして、その後も「小竹長兵衛作」「井戸多美男作」「佐々木與市作」の3つのブランドが加わり、現在の金子眼鏡の形となっていきました。
デザイナー
金子真也さん 引用 forbesjapan
金子眼鏡には複数人のデザイナーが在籍しており、現在の代表である金子真也さんもBLAZEのデザイナーとして活動していました。
そこでこの章では、金子真也さんについて詳しく解説していきたいと思います。
金子真也(かねこ しんや)さんは、1958年に福井県鯖江市で生まれました。
小学生時代、クラスメイトの大半は眼鏡業界に従事する家の子どもだったそうで、インタビューでは「世の中は全てそういう環境なんだと思っていました」と語っています。
高校卒業後は中央大学に進学しますが、これは父の金子鍾圭(かねこ しょうけい)さんから「大学を卒業したら家業を継ぐこと」と約束させられての進学でした。
そして大学卒業後、真也さんは父との約束通り福井で家業を継ぐことになります。
金子眼鏡に入社して間もなく、真也さんの心境には大きな変化が訪れます。
事業に携わることで会社の売上げが直接家の収入の増減に結びつくことを肌で感じ、腹をくくってこの商売と真正面から向き合うことを決意したのです。
両親や顧客からアドバイスをもらいながら実践を積み、出張営業では経費節約のためにホテルではなくサウナに泊まったり、高速道路のパーキングエリアで仮眠をとったりしながら、必死に営業活動に励みました。
しかし、懸命に営業をするほど「このままでは、最後列で戦った父の時代と何も変わらない」という思いが強まり、強い焦りを感じていました。
そこで、営業活動の中で培った「眼鏡を見る目」を武器に「BLAZE(ブレーズ)」や「SPIVVY(スピビー)」を立ち上げることになります。
このときのデザインは真也さん自身が手がけていましたが、独学でデザインを学んでいたため、最初は東京の小売店になかなか認められませんでした。
インタビューでは「小売店からは眼鏡の構造面でのダメ出しを何度も受けましたね。その都度持ち帰っては修正することを繰り返してブラッシュアップを重ね、ようやく、3年くらいで人気ショップにも認めてもらえるような商品になりました。その後は多くの人が手に取ってくれる人気商品になりました」と、当時を振り返っています。
その後も「職人シリーズ」という、高度な技術を持つ職人たちによって制作される特別なラインや直営店の立ち上げを行いましたが、真也さんの中には達成感よりも危機感が募っていました。
なぜなら、当時は製造の主導権を中国に奪われ大幅に受注が減少し、産地工場が経営危機に直面していたからです。
さらに、深刻な人手不足と後継者不足、職人の高齢化などの問題にも頭を悩ませていました。
この状況を打開するため、2006年に廃業した眼鏡工場の空き家を借りて、職人の育成を兼ねた工房を立ち上げます。
この工房は社員の間では「金子工房」と呼ばれ、自社の店舗スタッフからの志願や全国から集まる職人志望の若者たちによって、わずか3年目には10人を超えるスタッフを抱えるまでに成長しました。
自社工場の様子 引用 kaneko-optical
そして2009年には、敷地面積1400平方メートルを超えるプラスチックフレームの工場「BACKSTAGE(バックステージ)」を立ち上げ、さらなる発展を遂げます。
1999年には金子眼鏡の代表取締役社長に就任し、2021年9月1日には日本の眼鏡ブランド999.9(フォーナインズ)との経営統合により、持株会社「Japan Eyewear Holdings」を設立。
2022年に999.9の代表取締役に就任し、2023年5月にはJapan Eyewear Holdingsの代表取締役社長にも就任しました。
このように、金子眼鏡の営業から始まった真也さんは、眼鏡への情熱と努力により、日本の眼鏡業界を牽引するリーダーへと成長しました。
ブランドの特徴
金子眼鏡の特徴は以下の3つです。
- 4人の職人によって作られる「職人シリーズ」
- 店舗展開へのこだわり
- 使用感を考えた素材選び
それぞれ詳しく解説していきます。
4人の職人によって作られる「職人シリーズ」
金子眼鏡には「職人シリーズ」という、高度な技術を持つ眼鏡職人たちによって制作される特別なラインが存在します。
この章では、職人シリーズの「泰八郎謹製」「井戸多美男作」「恒眸作」「與市」を詳しくご紹介していきます。
泰八郎謹製
泰八郎謹製(たいはちろうきんせい)は、山本泰八郎さんが手掛けるシリーズです。
泰八郎謹製の特徴は、3年以上寝かせたセルロイドを使用し、全工程を手作業で行うこと。
特に、テンプルに金属芯を使用せず丁番に鋲をカシメて留める「ノー芯製法」という伝統的な製法や「5枚丁番」という堅牢な丁番パーツを使用するなどのこだわりが見られます。
月に200本という限られた生産数ながら、クラシックな雰囲気と現代的なデザインを融合させた泰八郎謹製は国内外で高い評価を得ています。
掛け心地は硬く重みを感じるものの独特の味わいと質感があり、多くのファンを魅了し続けています。
大きく分けて「Premierライン」と「Exclusiveライン」という2つのラインがあり、Premierラインはシルバー925のカシメ飾りが特徴的。Exclusiveラインは、よりシンプルなデザインを追求したラインとなっています。
井戸多美男作
井戸多美男さん 引用 kaneko-optical
井戸多美男作(いどたみおさく)は、井戸多美男さんが手掛けるシリーズで、最大の特徴は『サンプラチナ』という特殊な合金を使用していることです。
サンプラチナは耐食性に優れており、汗や整髪料にも影響を受けにくい素材ですが、非常に硬く加工が難しいため熟練した技術が必要とされています。
そして、そんなサンプラチナを加工する高い技術を持つ井戸さんは、デザイン面でも高い評価を得ています。
井戸多美男作のアイテムは、無駄を削ぎ落としたシンプルで洗練されたデザインに、鋭いエッジと鏡面のようなツヤを持つ仕上げが特徴的。
中でも、鼻に直接触れる部分がブリッジに一体化した「一山」仕様のフレームは、美しさと快適な掛け心地を両立させた逸品です。
製作においては徹底的なこだわりを持ち、大小様々なパーツのプレスからノーズパッドやクリングスのロー付けまで複雑な工程のすべてを自らの手で行います。
また、サンプラチナの美しい光沢を引き出すため、通常の約3倍もの時間をかけてバフ研磨を行うなど、妥協のない製作姿勢で知られています。
代表作としてはT-416やT-461といったモデルがあり、どちらもサンプラチナを使用した一山フレームで、シルバー925による装飾が施された特別なデザインです。
特にT-461は軽量で掛けやすく、上質感も兼ね備えた人気モデルです。
恒眸作
山﨑恒眸さん 引用 kaneko-optical
恒眸作(こうぼうさく)は山﨑恒眸さんが手掛けるシリーズです。
井戸多美男作と同じように、恒眸作も加工が難しいサンプラチナを使用し、その美しい輝きを引き出すために数倍の時間をかけて丁寧に磨き上げていきます。
また、「ノー芯製法」や「5枚丁番」といった技法を大切に受け継いでいます。
そして、使い心地へのこだわりも特徴的で日本人に合うノーズパッドの高さや掛け外しを考慮したテンプルエンドの「しのみ返し」など、細部まで使いやすさを追求しているのです。
デザインはレトロなラウンドフレームやブロータイプなど多岐にわたり、男女問わず幅広いスタイルに対応できるよう工夫されています。
代表的なモデルとしてはシンプルで使いやすいT-261や、一山モデルで男女問わず掛けやすいサイズのT-245シリーズが人気を集めています。
與市
佐々木與市さん 引用 kaneko-optical
與市(よいち)は佐々木與市さんが手掛けるシリーズで、40年以上の職人歴を持つベテラン職人として知られています。
最大の特徴は、その研磨技術です。
バレルによる研磨を極端に短縮し様々な道具を使い分けて手作業で磨くことで、鋭いエッジと鏡面のようなツヤを実現しています。
そして、素材には金子眼鏡オリジナルの「紀州備長炭配合アセテート」を採用しています。
この素材と佐々木さんの高い磨き技術が融合することで、品のあるフレームが生まれているのです。
デザインはクラシカルなウェリントン型をベースにしたものが多く、エッジの効いた仕上がりが特徴的。
中でも「Y-9」や「Y-26」というモデルは、武骨さと繊細さを併せ持つ独特の魅力で、多くのファッション好きから支持を集めています。
店舗展開へのこだわり
金子眼鏡 羽田空港第3ターミナル店 引用 tokyo-haneda
金子眼鏡は1998年、北海道・函館市に最初の自社店舗「FACIAL INDEX SPECTACLES」をオープンしました。
函館は真也さんにとって商売を学んだ思い入れのある地であり、第二の故郷として親しみのある場所でした。
その後、2000年にはNYソーホー、2001年には東京・丸の内に出店。
斬新な空間デザインと独自の世界観を持つ店舗として大きな話題を呼びます。
そして2008年には、大阪の歴史的建造物である芝川ビルに「THE STAGE」をオープン。
ここでは単なる販売店舗としてだけでなく、ものづくり文化とユーザーをつなぐ架け橋となる特別な空間を目指しました。
THE STAGE 引用 kaneko-optical
2010年、新たな転機が訪れます。
東京・羽田空港国際線ターミナルに、初めて社名を冠した店舗『金子眼鏡店』をオープン。
この『金子眼鏡店』は、企画から製造、販売まで金子眼鏡のもの作りへの想いが詰まった空間として誕生しました。
店舗のロゴには創業年と地名を刻印し、会社の出自を大切に示しています。
現在、金子眼鏡は全国に80店舗近くの直営店を展開。
「金子眼鏡店」と「KANEKO OPTICAL」の2種類の店舗があり、立地や取り扱う商品の価格帯によって使い分けています。
直営店では自社製品のみを取り扱うことで、商品への深い知識と熱意を持ったスタッフによる接客を実現。
さらに、全国の店舗でメンテナンスやアフターフォロー、調整などを受けられる体制も整えています。
このように金子眼鏡の店舗は、単なる販売の場を超えてブランドの世界観や製品の魅力を伝える大切な接点として機能しているのです。
2016年にはパリにも出店を果たし、世界中の人々に金子眼鏡の価値観やもの作りへの想いを伝える場所としてさらなる展開を続けています。
使用感を考えた素材選び
KCシリーズ 引用 kaneko-optical
金子眼鏡は、使用感を重視した素材選びで知られています。
例えば「KCシリーズ」では、セルロイドという特殊な素材を使用。
セルロイドは一般的なアセテート素材と比べて扱いが難しいですが独特の肌触りと質感を持ち、長時間の使用でも疲れにくい素材です。
また、衝撃に強く使用中の歪みや曲がりを最小限に抑えられることに加え、経年変化による深い色とツヤも魅力の一つとなっています。
メタルフレームの主要素材として使用されるチタンにも、金子眼鏡らしいこだわりが見られます。
軽量でありながら強度が高く、バネ性に富んでいるため掛け心地が非常に快適。
特にフロント部分にはチタニウム、テンプルにはβチタニウムを使用することでより疲れにくい設計を実現しています。
チタンを使用したモデル「KM-58」 引用 shinqs
さらに、金属アレルギーを起こしにくく、汗をかいても錆びにくいという特性もユーザーに優しい素材として選ばれた理由です。
一部のモデルでは変色や腐食に強いサンプラチナ素材も使用しており、上質な質感と顔馴染みの良さ、アレルギーフリーという特徴を活かした製品を生み出しています。
そして、一般的なプラスチックフレームには軽やかな風合いと豊富なカラーバリエーションが特徴のアセテート素材を採用し、トレンド性の高いデザインにも対応できるようにしています。
さらに金子眼鏡では、これらの素材を組み合わせたコンビネーションフレームも展開しています。
例えば、チタンとアセテートを組み合わせることで軽量性と耐久性、デザイン性を両立。
このように、使用感・耐久性・デザイン性のバランスを考慮した素材選びが、金子眼鏡の特徴と言えます。
金子眼鏡の定番、名作
それでは、ここからはそんな金子眼鏡の定番、名作モデルをご紹介していきます。
さまざまなモデルを展開している金子眼鏡ですので、シリーズに分けてご紹介していきます。
KCシリーズ
素材にセルロイドを使用しているシリーズです。
セルロイド素材は、扱うことが難しく非常に高い技術と多くの工程が必要になります。
素材の特性から独特の肌触りや質感、経年変化する深い色と艶が最大の魅力です。
KC-35
「KC-35」は、すっきりとした細身フレームのウェリントンタイプ。
サイドのカシメ鋲が程よいアクセントになった、シンプルで繊細な印象を与える無駄のないデザインです。
テンプル(耳に掛かる部分)は細く、金属芯にチタンを採用していることから、その軽さには驚くほど。
さらに、鼻当ては金具で支えるクリングス仕様。抜群の掛け心地の良さです。
ウェリントンタイプは、台形を逆さにしたような四角をベースに、少し丸みを持たせた形が特徴的。
丸顔の人におすすめの形でもあります。
また、知的な雰囲気と優しい雰囲気を合わせ持った万能タイプであることから、ビジネスからカジュアルまで、シーンを選ばす使用することができます。
初めての眼鏡を探している人にもおすすめのタイプです。
KC-18
「KC-18」は、KC-35と同じウェリントンタイプですが、フレームに太さがあり少し丸みが強い形をしています。
存在感のあるフレームはファッショナブルな印象のモデルです。
こちらの魅力は、なんといってもテンプル部分に補強用の金属芯を打ち込まない「ノー芯製法」という、製法を採用しているところ。
セルロイドの丈夫さと、金子眼鏡の高度な技術があるからこそできる製法です。
この製法により、セルロイド素材の持つ独特の色の深み、透明感をそのままに楽しむことができます。
また、見た目の太さ、縦横比、丸すぎない絶妙なフォルムもたまりません。
フレーム部分のボリューム感はカジュアルな印象を与えます。
ファッショナブルな要素もあるので伊達メガネとして使う人もいるようです。
イメージを変える2本目と愛用するのもいいかもしれません。
KC-12R
金子眼鏡の数あるラインナップの中でも、長きにわたるロングセラーとなっている「KC-12」。
時代に流されない普遍的なデザインでありながら、ファッション性も感じることができる完成度の高いボストンタイプです。
小ぶりなフレームで男女問わず馴染みやすさがあります。
ブリッジ(左右のレンズを繋ぐ部分)には、鍵穴のような形をした”キーホールブリッジ”と呼ばれるものを採用。
クラッシックな印象のデザインで、鼻にかかりやすくなるメリットもあり、デザインとしてだけでなく掛け心地の良さも追求されています。
ボストンタイプは丸型ベースで、少しだけ下が細い逆三角のようにも見える形です。
丸みのある眼鏡は掛ける人を柔らかく魅せてくれる効果もあり、四角顔の人と相性が良いようです。
また、ウェリントンに次ぐ人気のタイプで、ファッションアイテムとしてだけではなくビジネスシーンにも幅広く活躍します。
高級感のある眼鏡を探している人にもおすすめのモデルです。
KVシリーズ
“金子眼鏡ヴィンテージ”の略。
ボストンやウェリントンのようなクラシカルなディテールと合わせて、現代のファッション性も兼ね備える新しいヴィンテージのあり方を提案するシリーズです。
KV-66
「KV-66」は、ボストンタイプのコンビネーションフレームです。
チタン金属とアセテートを組み合わせており、本物のヴィンテージ眼鏡のようなクラシカルさがポイント。
KVシリーズではロングセラーを誇るモデルです。
一般的に金属パーツとアセテートパーツは別々の工場で作る事が多い中、金子眼鏡は、全ての工程を自社で行っています。
そのことから通常起きてしまいやすい微妙なズレなどが起きることありません。
作り手の密接な連携で精度の高いフレームを作ることが可能なのです。
金属にはチタンを使用し、耐久性の良さと掛け心地の軽さも。
それも長きに渡る人気の理由の1つです。
またブリッジとテンプルに施された彫金加工はデザインの上でアクセントにもなっており、細部のこだわりも感じます。
持っていて損はしないモデルです。
KV-70
「KV-70」はスクエアタイプのヴィンテージ感のある眼鏡です。
四角いフレームはシャープな印象を与えますが、こちらは少し丸みを帯びたボストンタイプの要素もあり優しい印象もプラスされています。
いいとこ取りの一本といえるでしょう。
細身なフレームに、メタルブリッジとメタルテンプルを組み合わせた、上品で高級感のあるコンビネーションフレーム。
やや上部に位置してしているブリッジや各所に施されている、彫金の意匠が素敵です。
また、伝統的なカシメ鋲のアクセントも効いています。
ヴィンテージシリーズならではのこだわったディテールが詰め込まれた「KV-70」。
さりげない個性が光っているデザインは、眼鏡通にはたまらないのではないでしょうか。
またスクエアタイプは、丸みの強いタイプが苦手な人やビジネス向けに探している人にもおすすめのタイプです。
KMシリーズ
”金子眼鏡メタルシリーズ”の略。
その名の通り、メタルフレームを使用したシリーズです。
KM-27L
「KM-27L」は、丸みがあって柔らかい印象のボストンタイプのコンビネーションフレーム。程よい小ぶりサイズです。
デザインには、フレームの間にプラスチックを挟んだ”ワッパ”と呼ばれる、職人ならではの技術を採用。
横から見た時の立体的な造りに個性があります。
テンプルには極細のチタン金属を使用。繊細で上品な見た目でありながら、耐久性も兼ね備えています。
さらに軽さもありストレスを感じない掛け心地の設計です。
繊細なデザインでありながらも、想像できないほどの耐久性も持ち合わせる有能さ。
さらに軽さもあり、普段使用にも最適です。
小ぶりサイズで細く上品なフレームであることから、多くの女性にピッタリくるモデルです。
職人シリーズ
時代に左右されることなく、”純粋な情熱と妥協しないものづくり”を貫きとおす職人が魂を込めて磨き創り上げているシリーズです。
井戸多美男モデル T-461
「T-461」は、職人シリーズの中でも人気の「井戸多美男作(いどたみお)」のモデルです。
”井戸多美男モデル”の特徴は、なんといっても”究極のシンプルさ”。
古くからの金属素材であるサンプラチナを使用しています。
また鼻当てパッドのない、昔ながらの一山(イチヤマ)タイプを採用。
シンプルながらも雰囲気のある製品です。
加工が難しい素材であることから、使いこなせる職人もわずか。
多くの生産は難しいようで、職人技が光るブランドとして、隠れた人気を誇っています。
この完璧とも言えるラウンドの形は他のモデルにはない美しさです。
テンプルエンドが外側へ反るようになっていることから、メガネをかけるときの引っかかりが起きづらく、掛け外しのストレスを軽減しています。
シンプルな作りの中にも細かい計算の上で成り立っている、その掛け心地の良さのこだわりも人気の理由です。
メガネ業界でクラシックブームが続いていることもあり、注目されているおすすめモデルです。
泰八郎謹製 Premier-1
メガネのクラシックブームの火付け役となったブランド「泰八郎 謹製(タイハチロウ キンセイ)」のモデルです。
メガネ職人である”山本泰八郎氏”が生み出す眼鏡は、セルロイドの魅力を最大限に引きだしています。
王冠を模した存在感のあるシルバーがアクセントになった「Premiar-1」は、発表から10年以上経過しています。
しかし全く色あせることのないデザインで、まさに永遠の定番モデルといえるでしょう。
伝統的な福井県鯖江市の古くからの伝わる「ノー芯製法」を採用。
一点一点時間をかけて手作業で生み出される泰八郎の究極の眼鏡として、国境を越え、世界中の眼鏡ユーザーを虜にしています。
また”5枚丁番”の使用により、堅く丈夫な仕上がりです。
多くのブランドが小型丁番を用いることが多い中、無骨な5枚丁番はフレームの広がりや変形を防ぐことが可能です。
掛けると見えない部分ではありますが、その無骨さはクラシックの雰囲気を高め、高級感をも感じます。
伝統的な製法を用いた巧妙な作り、素材や質の良さ。
ヴィンテージを愛する人にはたまらないモデルなのではないでしょうか。
金子眼鏡のお買取、中古相場について
ここまで金子眼鏡の魅力的な定番モデルをご紹介してきました。
さまざまなモデルを展開している金子眼鏡ですが、中古市場での評価はどのようなものになっているのでしょうか?
結論からいえば、基本的に金子眼鏡というブランドは、ブランド全体として中古市場で高い評価を得ているといえます。
金子眼鏡では、比較的手に入りやすい価格帯のものから一際高級なものまでさまざまな価格の商品を展開していますが、概ね4万円〜5万円くらいがおおよその目安となります。
激安の眼鏡店が増えている中、決して安いとは言いがたい価格帯ですが、その分「新品ではなかなか買いにくいけど中古で状態のいいものを探したい」というユーザーは多くいます。
また、アイウェアというアイテムは、中古の衣料よりも汚れにくく、傷や歪みなどのコンディションに気をつけていれば、2人目のオーナーに渡ってもクリーニングやメンテナンス、レンズの交換などによって充分に長く使っていけるという特性があります。
以上のことから金子眼鏡のアイテムは、安い眼鏡から一段良いものを使ってみたいユーザーから、すでに良いものを持っており、2本目、3本目…と良いものを探しているユーザーまで幅広い層に支持されており、中古市場においてもその人気が反映されているといえるでしょう。
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ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
鯖江の職人技術を継承しながら常に新しい姿勢で眼鏡作りを続けるブランド、金子眼鏡。
KLDでも金子眼鏡(KANEKO OPTICAL)のお買取を強化しています。
インポート、ドメスティック問わず、アイウェアブランドの査定を得意とするスタッフの在籍により、高い精度での強気のお値付けが可能です。
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