ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)各ラインの解説と中古相場について
日本を代表するファッションブランドの一つであるイッセイミヤケ。
イッセイミヤケには、数多くのラインがあります。
この記事をお読みの方の中には、お手持ちのイッセイミヤケのお洋服について、
- イッセイミヤケにはどういったラインがあるのかわからない
- どんなラインの服が高く売れるの?
- 年式の古めの服でも売れるのかな?
などの疑問をお持ちの方も多いかと思います。
今回は、イッセイミヤケ各ラインの解説と中古相場(高く売れやすいライン等)についてご紹介したいと思います。
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イッセイミヤケのライン一覧
イッセイミヤケのラインは多数存在しています。
まずはイッセイミヤケのラインに加えて、1996年に分社化したファッション会社エイ・ネットも複数のブランドを扱っており、総数は終了したものも含めて24にものぼります。
各ラインは以下の通りです。
- ・ISSEY MIYAKE
- ・ISSEY MIYAKE MEN(2020-21年秋冬シーズンをもって休止)
- ・PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE
- ・HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE
- ・me ISSEY MIYAKE
- ・HaaT
- ・ORJ
- ・BAO BAO ISSEY MIYAKE
- ・132.5 ISSEY MIYAKE
- ・ISSEY MIYAKE A.POC
- ・ISSEY MIYAKE FETE
- ・MIYAKE DESIGN STUDIO
- ・IS
- ・ISSEY MIYAKE PARFUMS
- ・ISSEY MIYAKE WATCH
- ・陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE
- ・littala×ISSEY MIYAKE
- ・ISSEY MIYAKE EYES PROJECT
また、株式会社イッセイミヤケから、1996年に分社化したエイ・ネットが扱うブランドは以下の通りです。
- ・ZUCCA(ズッカ)
- ・TSUMORI CHISATO(ツモリチサト)(国内では2020年春夏シーズンをもって終了)
- ・Ne-net(ネネット)(2020年秋冬シーズンをもって終了)
- ・にゃー(2020年秋冬シーズンをもって終了)
- ・mercibeaucoup,(メルシーボークー)(2020年秋冬シーズンをもって終了)
- ・Plantation(プランテーション)
- ・tac:tac(タクタク)
イッセイミヤケ、10個の人気ライン
イッセイミヤケには多くのラインがあります。
その中でも人気な10個のラインをピックアップして、より詳しく解説したいと思います。
ISSEY MIYAKE
ISSEY MIYAKEの根幹たるレディースライン。
生地を様々な形に変容させ(プリーツ、ドレープ、折りなど)、「身体にまとう」という事で完成するような独特の世界観を表現し続けているラインです。
ISSEY MIYAKEは、1971年にニューヨークで初めてコレクションを発表。
その後の1973年秋冬シーズンからは、パリでコレクションを発表します。
このISSEY MIYAKEは、一貫して「一枚の布」という考え方に基づいています。
そこから生まれた服は、世界に大きな驚きを、そして共感をも得られました。
すなわち、このISSEY MIYAKEは、三宅一生の服作りの原点とも言えるラインです。
原点とも言えるISSEY MIYAKEが長年にわたって着目してきたのが、身体と衣服の関係性。
その関係性から、研究・実験・開発を繰り返し、今もなお、新しいものづくりにチャレンジし続けています。
設立後から数年後にメンズラインが独立したため、このラインは基本的に主力レディースラインという立ち位置になっています。
2021SSコレクション 引用元:Fashion Press
ISSEY MIYAKE MEN
ISSEY MIYAKE MENは1978年にISSEY MIYAKEから独立し、スタートしました。
パリメンズコレクションデビューは1985年のこと。
原点であり、根幹でもあるISSEY MIYAKEから派生したメンズラインであり、機能性と着やすさを基本とし、常に新たなメッセージをグローバルに発信しているメンズラインです。
2020-21年秋冬シーズンをもって休止しました。
2020SSコレクション 引用元:Fashion Press
PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE
1993年にスタートした、プリーツに特化したラインです。
こちらはプリーツ系のラインとして、主にレディース専門のラインとなっています。
「暮らしの中で生きてこそ、デザインの存在価値がある」、という三宅一生の思想を表現したラインが、このPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEです。
プリーツという伝統的加工素材を、テクノロジーによって、着やすく、軽く、扱いやすい機能性に富んだ製品に進化させ、反映させた服がこのラインです。
あらかじめ細かいプリーツが施されているのでシワにならず、旅行などにも携帯しやすい便利さは、まさに「暮らし」の中で存在する事を想定したものづくりをしていると言えます。
クリエーション・ビジネス・テクノロジーの3要素を上手く融合させたイノベーティブなラインと言えるでしょう。
引用元 Arc Street
HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE
前述した、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEの男性版のラインです。
このラインの特徴として、男性が着用することを見込んで、男性の実生活や特性を意識した服作りや生地選びをしていることが挙げられます。
というのも、シワにならないような乾燥性に富んだテキスタイルを採用したり、プリーツ自体、規則性のある一定幅で、肌に密着しないような仕様にしています。
すなわち、「軽くて動きやすく」というように、着やすさを重視し、かつメンテナンスが容易であるというのがこのラインの魅力と言えるでしょう。
引用元 FASHION HEADLINE
me ISSEY MIYAKE
me ISSEY MIYAKEとは、2001年春夏からスタートしたラインです。
主な特徴として、軽量でコンパクト、着こなしやすく、イージーケア、生活を快適に楽しむための服をコンセプトに掲げています。
「暮らし」とクリエイティブの共存を尊重してきたイッセイミヤケだからこそ出来る、扱いやすくも魅力的なラインです。
引用元 FASHION HEADLINE
HaaT
HaaTは、2000年秋冬シーズンにスタートしました。
手の温もりが感じられ、長く使用できる衣料とアクセサリーを扱うラインです。
HaaTのコンセプトは3つのハートです。
1つめハートは「HaaT」
ビレッジマーケットを意味し、国境を越えて様々な技術、素材、美意識が集まりルことを意味しています。
2つめのハートは「HEART(心)」
日本で開発する上質なテキスタイルや長年培われた技法を今の服に反映させる精神です。
そして、3つめのハートは「HAATH(手の意味)」
日本のデザインとインドの最高水準のクラフツマンシップを融合させた手を表します。
これら3つのハートを根幹に、ISSEY MIYAKEのテキスタイルディレクターとして活躍してきた皆川魔鬼子が、トータルディレクターとしてHaaTをディレクションしています。
※一部HPより抜粋
ISSEY MIYAKE ONLINE STOREより引用
ORJ
HaaTから2017年に派生した新ライン。
「動きやすさ」と「デザイン性」に着目したライン。ありそうで無かった上質な日常着がコンセプトです。
ストレッチ性のある生地を使ったアイテムや、パーカーなどのスポーティな雰囲気のアイテムを展開しています。
機能的な冷感素材を使用したりなど、実用性に富んだ発想も意欲的に取り入れている。
FASHION HEADLINEより引用
BAO BAO ISSEY MIYAKE
BAO BAO ISSEY MIYAKEはバッグやポーチを専門とするラインです。
2000年にPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEで発表され、2010年秋冬からバッグブランドのラインとしてスタートしました。
ピースを組み合わせて構成することによって自由自在な形を無限に作り出す、革新的なコンセプトと製法によるバックブランドと言えるでしょう。
三角形を構造体として、使用すると平面が立体に変化し、フォルムが変わります。
そういった偶然によって生まれる美しさ、楽しさ、驚きを使い手にもたらすと同時に、生活のあらゆる場面に機能する実用性をも兼ね備えています。
研究を重ねながら、独自の工学的アプローチによって、新たな可能性を探求しています。
※一部HPより抜粋
引用元 AFP BB NEWS
132.5 ISSEY MIYAKE
132.5 ISSEY MIYAKEは、三宅一生がReality Lab. (リアリティ・ラボ)チームと共に、2007年から取組みを開始した新しいものづくりの成果を、2010年よりブランドとして反映させスタートしたラインです。
ブランド名には、「1枚の布(1次元)から立体造形(3次元)が生まれ、折りたたむと平面(2次元)になり、身にまとうことで時間や次元を超えた存在(5次元)になるように」という思いが込めれています。
コンピュータサイエンスと協働し、様々な3次元造形を折りたたみ、プレスし、切リ込み線の位置を変えることでシャツ、スカート、ワンピース、パンツ等を生み出す・・・という新たな製法による衣服を打ち出しているのがこのラインの特徴でもあります。
また、基本素材に改良を重ねて開発した再生ポリエステル生地を用いていることから、現代のものづくりに対してもメッセージが込められています。
132.5 ISSEY MIYAKEは三宅一生における「再生・再創造」というものづくりの考え方を集約し、挑戦し続けているラインと言えます。
※一部HPより抜粋
引用元 PlasticsleMag
– ISSEY MIYAKE A.POC
1998年、三宅一生が藤原大とともにデジタル・テクノロジーを用いて「A-POC」の開発がスタートされました。
「A-POC」は、{A Piece Of Cloth(1枚の布)」と「Epoch(時代)」を合わせた造語です。
コンピュータ・テクノロジーを用い、一本の糸から一体成型で服を作り出すこの製法は、ファッション以外の分野にも広がる可能性を持っています。
この「A-POC」によって、一本の糸、一枚の布が服になるまでの革新的なプロセスが確立されたことは、衣料の歴史においても重要な事柄であると言えます。
また、2006年に「A-POC」がニューヨーク近代美術館(MoMA)に永久コレクションとして所蔵されました。
「A-POC」は、デザインエンジニアリングという考え方と共に、21世紀の衣服の新しいあり方を示すものとして世界的に評価されています。
ちなみに、この「A-POC」によって作られたアイテムは他のラインでも販売されています。
イッセイミヤケの人気ライン中古相場を徹底解説!
ここからは、イッセイミヤケの人気ラインの中古相場に関して、より詳しく説明をしていきます。
HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE
近年における顕著な傾向として、HOMME PLISSE ISSEY MIYAKEが特に高値で取引されています。
本記事執筆時点ではHOMME PLISSEはオンラインでの販売をおこなっておらず、店頭のみでの販売となっています。
つまり、オンラインで購入できるものは中古品と海外からの並行輸入品のみとなります。
この点でプレミア感が増し、中古相場も高く形成されているものと推測できます。
イッセイミヤケ全体に言えることですが、流行に左右されにくいアイテムの展開が多く、年式の古いものであっても高いお値付けが可能となっております。
引用元 hypebeast
ISSEY MIYAKE MEN
その次に挙げられるのが、ISSEY MIYAKE MENです。
ISSEY MIYAKE MENは中古市場でも安定した需要があります。
しかし2020年にブランドが休止する事が公式から発表され、今後中古市場での評価はまた変わってくる可能性があります。
(手に入らない事で価値が上がる可能性も考えられます。)
イッセイミヤケは比較的メンズの需要が高く、中古市場では高く評価される傾向があります。
イッセイミヤケのラインの中でも定価が高めに設定されており、「新品は買えなくても、中古で手ごろに手に入るなら欲しい」というユーザーも多く見られるラインといえるでしょう。
引用元 fashionsnap.com
PLEATS PLEASE
レディースラインの中でもプリーツプリーズは人気が高く、中古市場でも評価されやすい傾向にあります。
考えられる理由のひとつとしては、扱いが容易で洗濯がしやすいため状態を綺麗に保ちやす、中古の衣料に抵抗がある方でも、さほど嫌悪感なく購入することが可能である点が考えられます。
また、シーズンによって様々な柄のパターンを展開しているので、欲しかったけどもう手に入らない柄のアイテムを中古で購入したいという需要が考えられます。
何よりレディースラインの中でも人気が高く、探しているお客様が多いので自ずと中古市場での評価は高くなっています。
引用元 spur
BAO BAO ISSEY MIYAKE
中古市場で人気のアイテムといえば、バオバオのバッグもあげられるかと思います。
バオバオは、非常に特徴的なパズルのような構造の生地で様々な色、サイズのアイテムを展開しています。
中古市場では非常に人気が高く、多少使用感のあるお品物でもKLDでは高いお値付けが可能となっています。
引用元 ginzo-buy.jpspur
ISSEY MIYAKE
以前投稿した記事、ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)の内タグから判別するシーズン、アイテム詳細についてでも紹介している、ISSEY MIYAKEのヴィンテージ、初期モデルは近年において高値で取引される傾向にあります。
その中でも特に高値で取引されるのが、イッセイミヤケを代表するアイテムである「イカコート」です。
イカコートとは、極端に広くとられた身幅、なめらかに袖先へと向かっていくドルマンスリーブ、そして、地面に付きそうなくらい長い着丈などが特徴として挙げられるコートのことです。
シルエットが独特で、熱狂的なファンが多いことで知られています。
こちらはブランドの歴史を物語る貴重なピースとして、何としても欲しいというコレクターもいる価値のあるアイテムです。
状態にもよりますが、KLDでも高いお値付けが可能なアイテムの一つです。
KLDの販売ページはこちら
以下のモールでKLDの商品を販売しています。
ぜひご覧ください!(販売内容はどのモールも同じです。)
最後に
デザイナー三宅一生氏 引用元:朝日新聞 DIGITAL
時代の流れと共に、常に革新的なアプローチで服作りをおこなってきたイッセイミヤケ。
紹介してきた通り、ラインにもよりますが、高く評価されるアイテムもたくさんあります。
もしかしたら、ここまで読んでくださった方の中には、
- 手元にあるイッセイミヤケの服は売りたいけど、他の服もあるし実際どこに頼むのが良いかわからない
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