Midorikawaってどんなブランド?|ミドリカワ
引用 Instagram@midorikawaofficial
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
垂れ下がった紐、切りっぱなしの生地、レースを多用したデザイン…など、メンズ服をアーティスティックに作り上げる日本のブランド、Midorikawa(ミドリカワ)。
謎めいたブランドながら、LVMH PRIZEのセミファイナリストに選出されるなど、非常に注目を集める存在でもあります。
今回は、
- Midorikawaってどんなブランド?
- デザイナー
- デザインの特徴
- コラボレーション
- 中古市場での評価
という形でお話していきます。
Midorikawaの服が気になる!という方はもちろん、中古相場についてもお話していきますので、すでにMidorikawaのアイテムをお持ちで、フリマアプリでの売却や専門店での買取サービスのご利用をお考えの方もぜひご覧ください。
目次
Midorikawaとは
引用 Instagram@midorikawaofficial
Midorikawa(ミドリカワ)とは、デザイナーの「緑川卓」によって2017年の春夏シーズンに生み出された、メンズアパレルを中心に展開する日本のブランドです。
洋服の歴史を辿っていくと、メンズの洋服はレディースに比べてアイテム数も少なく、時を重ねるごとに定着していきました。
Midorikawaは、その“定着してしまった男性服”に対して唯一無二のエレガントなエッセンスを加えることで、都会的・現代的に昇華させることに挑戦しています。
そんなMidorikawaの提案するアイテムは、日本の高い職人技術を活かした縫製・生地作りを基盤に、都会的で前衛的、かつユーズドのようなこなれ感のあるものが多く並びます。
商品の取り扱いについては、DOVER STREET MARKET GINZAや、H BEAUTY&YOUTHなどのセレクトショップの他に、伊勢丹新宿店などといったファッション感度の高いショップ、それに加えて海外のセレクトショップなどを中心に展開しています。
対象顧客は主に男性ですが、定番のシャツやベストなどは、女性がビッグシルエットで着用することも。
「comme des garcons(コムデギャルソン)」や「Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)」といったモード寄りのブランドのテイストを好む顧客も多いんだとか。
価格帯は、全体的に5万円〜15万円程のものが多いため全体的に高価格帯となっていますが、カットソーなどのトップスだと1〜2万円で展開しているものもあるため、アイテムによってはコーディネートに取り入れやすいのではないでしょうか。
デザイナーについて
Midorikawaのデザイナーを務めるのは、1982年生まれの日本人デザイナー、緑川 卓。
彼は、今までの紳士服の歴史と変遷をしっかりと踏まえた上で、他にはないデコラティブな装飾をあしらうことで、今までにはない「エレガントなエッセンスのある紳士服」を生み出しています。
単純に他にはないデザインを追い求めるだけでなく、フィッティングやサイズバランスを追求し、歴史ある職人的な素材使いを意識したアイテムは、非常に独創的なものが多く並びます。
ただ、デザイナーの緑川卓自身の情報は非常に少なく、マルタン・マルジェラ氏のように謎に包まれていると言います。
彼自身の情報で公開されていることは、1982年生まれで2001年に東京都文化服装学院に入学・2003年に卒業していること。
また、腕にタトゥーがあることは判明していますが、自身の顔は完全非公開な上、コメント映像などでもあえて顔を写していないのも大きな特徴です。
そんなブランド「Midorikawa」とデザイナーの緑川卓が大きく脚光を浴びる転機となったのは、2021年の「LVMH PRIZE」。
これは世界で最も権威ある新人デザイナーに送られる賞の一つです。
当時、国内外のコレクションに全く参加していなかった彼がセミファイナリストの20人に選出されたことで、ブランド・デザイナー共に大きな注目を集めることになりました。
そこでも経歴やデザイナープロフィールが大きく明かされなかったため、さらに注目度が上がったそうです。
デザインの特徴
引用 Instagram@midorikawaofficial
Midorikawa最大の特徴は、基本の紳士服をベースにした突出したデザイン性です。
そのデザインの特徴としては、リボンテープや、裾や袖からはみ出るように贅沢に生地を使用したデコラティブなディティール。
見ればすぐにMidorikawaのものとわかるようなデザインを、紳士服の基本アイテムに取り込んだ絶妙なバランス感のアイテムがバリエーション豊富に並びます。
他にはない、アヴァンギャルドな仕上がりの紳士服は、まさに唯一無二。
ハンガーに吊るされているだけでもわかる「エッジの効いた独創性」は、見る人の視線を奪う不思議な魅力があり、ショップでも非常に人気があるんだとか。
ブランドとしての世界観を壊さないように細部まで妥協なく作られたMidorikawaのウェアは、ライフスタイルウェアというよりは、ファッションを楽しむすべての人に送られる芸術品のような佇まいです。
引用 Instagram@midorikawaofficial
また、展開店舗が限られていることも特徴の一つ。
展示会では多くのブランドが、ジャケットからボトムスまでのトータルコーディネートの提案を行う中、Midorikawaは「シャツのみ」などといった挑戦的なラインナップのシーズンもあるんだとか。
服自体のロット数も少なく希少価値が高いことも手伝って、「ドーバーストリートマーケット」などといった感度の高いショップでのみ展開されていることも、人気の要因なのかもしれません。
コラボレーション
SUICOKE×midorikawa
引用 suicoke.com
2006年に創業された日本発のシューズブランド「SUICOKE(スイコック)」とMidorikawaのコラボレーションシューズ「FiveFingers by Suicoke x Midorikawa」が、2022年春夏コレクションで登場しました。
まるで真っ赤なネイルをした素足のようなデザインの5本指シューズは、イタリア発の靴底メーカー「Vibram(ヴィブラム)社」が開発したアウトソールを搭載。
アイボリー、スノー、モカ…と、人間の肌色をベースにした6色展開です。
価格は25,000円で、両ブランドの公式オンラインストアと、限られた店舗でのみ展開され、その目を引くデザインのシューズは即完売になったんだとか。
他にはないデザイン性とカラーリングに、Midorikawaならではのこだわりが垣間見えるコラボレーションです。
NGAP×SKOLOCT×midorikawa
引用 Instagram@midorikawaofficial
2023年の1月には、1990〜2000年代に活躍したデザインチームの「NGAP」と、現在も現代美術の最前線で表現を続ける「SKOLOCT」、そして「Midorikawa」の3者が協働した企画展 ”MIDORIKAWA w/ SKOLOCT AND NGAP“ が、名古屋で開催されました。
当時NGAP、そして現在SKOLOCTを率いているのは、日本のストリートカルチャーを牽引してきたアーティストの中野毅。
彼の立ち上げたNGAPは、90年代後半に原宿のショップデザインなどを手掛けた後、ファッションブランドへ発展しました。
その後、2007年にSKOLOCTを立ち上げ、アートやファッションアイテムの展開に加え、「UNDERCOVER(アンダーカバー)」「STUSSY(ステューシー)」などといった人気ブランドとのコラボレーションを重ね、注目され続けるチームへと変革を遂げました。
そんな3者の協働企画展では、「この企画のために制作されたSKOLOCTの美術品にMidorikawaが独自のアレンジを施す」という特別なコラボレーション作品が販売されました。
他にも、当時高く評価されたNGAPの段ボール型クッションチェアやペイントトートバッグなどの名作も展開され、少量のみ生産されたコラボレーション・スーベニア商品も販売されています。
90年代当時のストリートカルチャーを彷彿とさせながら、現代のアート・ファッションのテイストを組み込んだ新たな視点での企画展は、大きな話題を呼びました。
中古市場での評価
ここまでMidorikawaというブランドの魅力についてお話してきましたが、Midorikawaの中古相場ってどんな感じなの?というお話をしていきたいと思います。
かなり唯一無二な存在感を放つMidorikawaだけあって、中古での需要も高く、かなりの高額で取引されているのが見受けられます。
シャツなどの比較的購入しやすいアイテムであっても、なかなかの高額で売れているほか、アウター類やパンツ類などは更に高い金額で取引されています。
中古市場での取引数はまださほど多くはないのですが、それだけ「レア」なものと認識される傾向が強く、状態の悪いもの等でなければ、かなり強気のお値付けをしても売却が可能かと思います。
ここまでご紹介した様にコラボ商品もとても人気で、特にSuicokeとのコラボレーションのシューズなどは人気が高く、なかなか中古市場にも出回らないということもあり、定価と変わらない金額で取引されています。
もちろんKLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。
気になるお品物をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
退廃的でクラシックであったり、少しゴシックなムードがあって耽美だったり、ストリート感のあるコラボがあったり…と、唯一無二で様々な顔を見せてくれるブランド、Midorikawa。
KLDでもMidorikawaのお買取を強化しています。
ドメスティックブランド、モードブランドの査定を得意とするスタッフの在籍により、高い精度での強気のお値付けが可能です。
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ありがとうございました!
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