JEAN PAUL GAULTIERってどんなブランド?|ジャンポールゴルチエ
引用vogue.co.jp
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
フェティッシュで耽美的な雰囲気をまといながら、70年代から歴史を紡いできたJEAN PAUL GAULTIER(ジャンポールゴルチエ)。
近年、プレタポルテの終了や創業者のデザイナーとしての引退、ゲストデザイナーを迎えてのオートクチュールの発表など、大きなニュースでファッション界を騒がせてもきました。
今回は、
- JEAN PAUL GAULTIERとは
- JEAN PAUL GAULTIERの歴史
- 創立者、ジャン ポール・ゴルチエについて
- ゴルチエが彩りを足した映画たち
- 香水について
- 中古市場での評価
という形でお話していきたいと思います。
sacaiとのコラボレーションで知った!という方はもちろん、中古相場についてもお話していきますので、もうすでにアイテムをお持ちで売却をお考えの方にもぜひお読みいただきたい記事となっております。
目次
JEAN PAUL GAULTIER(ジャン ポール・ゴルチエ)とは
昨年、sacai(サカイ)とのコラボレーションで話題になった、JEAN PAUL GAULTIER(ジャン ポール・ゴルチエ)というブランドをご存知でしょうか?
JEAN PAUL GAULTIERは、1976年にスタートしたフランス・パリのブランドです。
ブランド名は手がけたデザイナーの、ジャン ポール・ゴルチエから名付けられました。
フェティッシュでアバンギャルドな作風が特徴で、その時代を先駆けた斬新なデザインは多くの人々を魅了しています。
今回は、そんなJEAN PAUL GAULTIERの歴史やブランドの成り立ち、衣装などで関わりがある映画などをご紹介いたします。
JEAN PAUL GAULTIERの歴史
JEAN PAUL GAULTIERはプレタポルテからスタートし、ブランド発表から約20年後にオートクチュール部門をスタートさせた異例の歴史をもつブランドです。
1976年の創業当時から、2015年春夏のプレタポルテ部門引退まで、創業者ジャン ポール・ゴルチエが38年間に渡りデザイナーとして活躍してきました。
2020年1月にオートクチュール部門も引退してからは、毎シーズンごとにデザイナーと迎え入れるゲストデザイナー制を採用することを表明。
記念すべき第一弾のゲストデザイナーには、sacaiの阿部千登勢を抜擢しました。
JEAN PAUL GAULTIER by sacai Haute Couture 2021AW 引用fashion-press.net
ゴルチエとsacaiの阿部千登勢 引用vogue.co.jp
続く第二弾、 2022年春夏コレクションのデザイナーとしてDISEL(ディーゼル)のGlenn Martens(グレン・マーティンス)を。
第三弾ではBALMAIN(バルマン)のOlivier Rousteing(オリヴィエ・ルスタン)を迎え入れて発表。
そして、これから発表される2023年春夏コレクションは、Haider Ackermann(ハイダー・アッカーマン)により披露されます。
アッカーマン氏は、俳優のティモシー・シャラメがイベントの際に着用している衣装をカスタムメイドしている人物として、近年改めて話題となっています。
シャープなシルエットに定評があり、次回のコレクションも期待されています。
JEAN PAUL GAULTIERの簡単な年表は以下の通りです。
- 1976年 レディースウェアでコレクションデビュー
- 1978年 JEAN PAUL GAULTIER(ジャン ポール・ゴルチエ)を設立。
- 1983年 1984年ssよりメンズコレクションを発表。
- 1992年 ジーンズライン、Gaultier Jeansを発表。
- 1993年 香水ブランド、Jean Paul Gaultier Parfumをスタート。
- 1997年 オートクチュールコレクションを発表。
- 2014年 15SSコレクションにてプレタポルテ部門を終了。
- 2020年 オートクチュールコレクションから創業者のゴルチエが引退。
ブランド創立者、ジャン ポール・ゴルチエについて
ゴルチエ氏(2019年) 引用fashionsnap.com
1952年4月24日、フランスのパリ郊外で生まれたゴルチエ。
デザインに関する教育等は受けていませんでしたが、祖母がお針子だったため身近なところで洋裁の知識を得ることができていました。
幼い頃からデザイナーを目指し自身のスケッチをスタイリストやデザイナーに送りつづけ、18歳のときにピエール・カルダンに採用されました。
1年間アシスタントとして勤めた後に独立。
1976年、初めてJEAN PAUL GAULTIER(ジャン ポール・ゴルチエ)自身の名でアクセサリーコレクションを発表。
その後はアバンギャルドでクラシック、奇想天外なスタイルの作品を多く世に送り出しています。
実は親日家でもあるゴルチエ
ジャポニスムを感じるコレクション 引用vogue.co.jp
当時カルダンのアシスタントとして働いたゴルチエは、そこで働いていた多くの日本人女性たちからデザイン画や日本独自の美意識などを学んでいたそうです。
彼女らのコミュニティーにも積極的に参加し、日本のカルチャーを楽しんでいたようです。
2011年に起きた東日本大震災の後には、日本語でメッセージを寄せるなど、現在も親日家であることが見受けられます。
ゴルチエが彩りを足した映画たち
実は、ゴルチエと映画には深い関わりがあることをご存知でしたでしょうか。
デザイナーのジャン ポール・ゴルチエは数々の映画の衣装を手がけており、多くの人がその世界観に惹かれました。
ここでは、彼が鮮やかに彩った作品をいくつかご紹介します。
「コックと泥棒、その妻と愛人」
フランスで1989年に制作されたグロテスク映画。
絵画のような構図にゴルチエのフェティッシュな衣装が相まって、美しい世界観に仕上がっています。
ハイブリットな素材の組み合わせで映画の中の常識・非常識さとリンクしている衣装たちを目に入れる事ができます。
「KIKA」
「ぶっ飛んでいる」というレビューが多々見られる映画です。
ゴルチエが衣装を手がけているのを知らずに見た人も、その奇抜さについ目を惹かれるほどのもの。
ゴシックな雰囲気もありながら、どこかキッチュなかわいらしさもある衣装を見る事ができます。
「ロスト・チルドレン」
1995年にフランスで制作されたファンタジー映画で、その不思議な世界観に沿う衣装が評価されました。
スチームパンクを思わせる雰囲気があり、奇抜なのにどこかレトロなタッチは、ゴルチエのファッションに通じるものがあるように感じられます。
「フィフス・エレメント」
定番のコルセットはもちろんですが、やはり印象に残るのはミラ・ジョヴォヴィッチの纏うボンテージスタイルの白い衣装なのではないでしょうか。
あのケージドレスは、ゴルチエの1989年春夏コレクションにも登場したドレスからインスピレーションを得たものでした。
「私が、生きる肌」
先述した「KIKA」の監督、ペドロ・アルモドバルのサスペンス作品。
支配や奴隷、アイデンティティーの変化など、ゴルチエの世界観と重なり合う部分の多い作品で、ゴルチエの衣装も輝きを見せています。
ここまでご紹介した衣装提供以外にも、本人が実名で出演している作品もいくつか存在しています。
パリコレの裏舞台を描いた映画「プレタポルテ」やドキュメンタリー映画「アルマーニ」、「メットガラ ドレスをまとった美術館」ではイベントに協力している姿も残されています。
気になった作品があればぜひ一度視聴してみてはいかがでしょうか。
彼らが作り上げた、独特な世界観を垣間見ることができるかもしれません。
発売当時から今まで愛され続けている名香水
「CLASSIQUE」 引用buyma.com
1993年、ゴルチエは初めて香水を発売しました。
メンズフレグランスとして「ル マル」を、レディースフレグランスとして「クラシック」を発売。特にメンズの「ル・マル」は挑戦的な作品でした。
「ル・マル」 引用amazon.co.jp
当時のメンズフレグランスの概念を覆す甘い香り。
ゴルチエ自身によってデザインされたトルソー型のボトルデザインは、現在でも特徴的で珍しいものと言えるでしょう。
「男のきれいな汗」をイメージしてル マルを作った調香師、フランシス・クルジャンは、「バニラベースの香りを作る場合は、見せたくない香りの一面をバニラで覆い隠す事ができるので簡単だ。もしこのフレグランスがフローラルベースだったら、うまく作る自信がなかった」と言及しています。
レディースの香水は女性が鏡の前でコルセットを締める瞬間を模したもので、自分の身体に見惚れる瞬間を表現した香りがボトルに詰まっています。
フローラルとフルーツが入り乱れる濃厚な香りで、パウダリーやスパイシーなど様々な表情を見せるその香りは、「女である」ことをあらゆる角度から実感させてくれる香り、とも表現されています。
広告デザインもボトルも目を惹くものであった上に、当時のゴルチエの人気は相当なものだったため、特に「クラシック」は世界的な売り上げを記録。
当時の広告の一部 引用cahiersdemode.com
現在も多くの人が愛用する名香水となっています。
中古市場での評価
ここまでJEAN PAUL GAULTIERの魅力をご紹介してきましたが、中古市場での評価はどうなの?という事についてもお話していきたいと思います。
2015年にプレタポルテを終了し、中古市場での人気も終わってしまうのでは?と少し懸念されたJEAN PAUL GAULTIERですが、実は古い商品であってもとても高い評価で取引されています。
2022年現在、2000年代のリバイバルの波もあってか、00年代のゴシック感のあるゴルチエのバッグなどの小物、洋服などが高額で取引されています。
また、近年のsacaiを招いたコレクションの展開なども中古市場での人気を後押ししており、いかにもゴルチエらしい、タトゥー風のボディスーツのようなアイテムなども高額で取引されています。
ブランドとしてオンリーワンな、確固たる地位を築いてここまでJEAN PAUL GAULTIERをやってきたという事が中古市場にも影響を与えている印象で、とても根強いファンが多くいる事を感じます。
今後もさまざまなデザイナーとのコラボレーションを発表しているという事もあり、今後の中古市場での評価も楽しみなブランドといえます。
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ここまで読んでくださった方へ
今回は、JEAN PAUL GAULTIERについてお話してきました。
彼の奇想天外で革新的なデザインは、多くの人々に希望や新しい発想を与えてきました。
それが映画などで後世に引き継がれると考えると、期待で胸が膨らみますよね。
この記事を通して、服だけでなく芸術界を進展させたゴルチエに興味を持っていただけたら本望です。
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