籐(ラタン)の籠とは|文化と歴史
引用todaysspecial.jp
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
高い耐久性としなやかな柔軟性、そして天然素材ならではのナチュラルな風合いが魅力の「籐の籠」。
家具やファッションアイテムとして親しまれている籐の籠は、古くから職人の手によって編まれている伝統工芸品としての一面もあります。
今回は、
- 籐の籠とは
- 籐の籠の歴史
- 籐の籠の特徴
- 籐の籠と関わりのあるブランド
という形でお話していきます。
いつの時代も生活に欠かせないアイテムとして活躍してきた籐の籠の魅力を、ぜひこの記事で知っていただければと思います。
目次
籐の籠とは
「籐(トウ)の籠(カゴ)」とは、その名の通り天然素材の籐で作られた籠です。
籐を英訳した「ラタン」とも呼ばれています。
籐の籠は、かつては日本各地の温泉や銭湯で目にすることが多かった暮らしの道具です。
また、時代とともにプラスチック製品の生産が多くなっている世の中で、籐の籠は現代に至るまで職人が手間ひまかけて作り、守ってきた伝統工芸品の一つです。
そんな籐の籠は手作りのあたたかみある雰囲気が特徴で、無垢でやわらかな質感が和やかな気持ちにさせてくれます。
そもそも籐とは、東南アジアを中心に熱帯雨林地域のジャングルに自生するヤシ科の植物植物の総称です。
植物の中でも特に軽く、しなやかで堅牢性があるため、家具の材料として重宝されてきました。
籐の籠はお手入れをこまめにすれば耐久性は半永久的で、何世代にもわたって使えるのも魅力的です。
籐の籠の歴史
籐の籠の歴史は、元をたどれば戦国時代から始まったとされています。
日本に入ってきたのは約1000年前。
日本には熱帯地域で採れるようなヤシ科の籐はなかったため、海外からの渡来となります。
安土桃山時代に貿易の拠点だった堺の港に運ばれた荷物を、縄の代わりに固定していた籐。
その丈夫な籐の皮をはいで、弓や刀などの武器に巻いて再利用されていました。
やがて、籐を使用した家具や日用品などの「籐細工」がつくられはじめ、最盛期の昭和初期には300人~400人の職人が活躍したそうです。
そこから技術の発展が進み、籐の籠が全国へと流通するようになりました。
現代は、ファッションに取り入られるようないわゆる「かごバッグ」も登場し、時代の変化とともに籐の籠の姿も移り変わっています。
現在は全国的に籐細工職人の数が減少していますが、その伝統的な手編みの技術と日本らしい丁寧な物づくり文化は、今後も受け継がれていくでしょう。
籐の籠の特徴
籐の籠の大きな特徴は、吸水性に優れていることです。
籐の内部には無数の導管があり、空気中の水分を出し入れします。
ジメジメした蒸し暑い場所では水分を吸収して湿度を下げ、冬の乾燥した場所では内部の水分を放出して湿度を上げる働きをもつ籐。
木材と比較して湿気に強く、お風呂場や水まわりでの使用に最適です。
また、一見して竹と似ているように思われる籐ですが、その性質は大きく異なります。
竹は中が空洞ですが、籐は繊維層の集まりです。
そのため、籐で作った籠の方がより丈夫といえます。
「結ぶ」「曲げ」「巻き」は籐の得意分野 引用instagram@mister.tsuruya
しなやかさが特徴の籐は、竹が苦手な「結ぶ」「曲げ」「巻き」といった複雑な曲線加工も自由自在。
立体的なデザインが多く、インテリア性も高い籐の籠は、「見せる収納」としても活躍してくれます。
籐の籠と関わりのあるブランド
ここからは、籐の籠と関わりのあるブランドをご紹介します。
ものづくりへの情熱がギュッと詰まった、懐かしくも新鮮なデザインに注目です。
eb.a.gos
レザーと籠を組み合わせた独特なバッグが有名な「eb.a.gos(エバゴス)」。
エバゴスのカゴバッグは、紅籐(べにとう)といわれる丈夫な籐で作られています。
エバゴスで使用されている紅籐 引用madrigalyourline.jp
紅籐は24時間、水につけて柔らかくするほど硬く丈夫な素材です。
300種類ほどある籐の中で最も丈夫と言われています。
飽きの来ない洗練されたデザインが、年代問わず愛される理由。
「娘の代まで」と大切に愛用され続けている逸品で、持つ人を素敵に引き立ててくれます。
LUDLOW
ハンドバッグやトートバッグなどを中心に扱う日本のファッションブランド「LUDLOW(ラドロー)」。
ハンドメイドで仕上げたクチュールライクなファッション雑貨が人気です。
年齢を重ねても心踊るようなものを身につけたいという、女性の心を満たすアイテムが揃っています。
大きなリボンや華やかなビジューが散りばめられたラタン素材のバスケットは、コーディネートのアクセントとして大活躍間違いなし。
レザーのフリンジが付いたクールで大人っぽいデザインもリリースしています。
ツルヤ商店
山形県で1907年に創業した、籐工芸の老舗「ツルヤ商店」。
製品展開は家具やインテリアがメインで、日用品として使いやすい籐アイテムを展開しています。
使い続けるほどに味が出てきて、自分だけの特別なものへと変化するツルヤ商店の籐の籠。
老舗メーカーならではの精巧な作りが光り、籐の特性を生かした「曲げ」「編み」「巻き」の技術に魅了されます。
繊細な日本人の手仕事によって造られる国産籐製品をお探しの方におすすめです。
やさしい風合いのすっきりとしたデザインで、和室はもちろん洋室にもマッチします。
松野屋
1945年創業の松野屋は、自然素材の生活道具をあつかう荒物問屋です。
自然の籐を使用した日用雑貨を幅広く取り扱っています。
松野屋の籐の籠は、装飾や凝ったデザインのないシンプルなデザインが魅力。
ナチュラルで艶やかな手提げかごは、そこにあるだけで絵になるような佇まいです。
昔ながらの素朴な風合いが穏やかで、いつもの空間を素敵に演出してくれます。
ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
長い歴史を持つ籐の籠という文化。
現代のファッションブランドや家具などにも、籐の籠の文化が息づいているのが興味深いですね。
KLDでは、今回ご紹介したようなカゴバッグや、その他のファッションアイテムをお買取しています。
宅配買取というと、
「時間かかるんじゃないの?」「面倒臭そう…」「配送料の分、買取金額を安くされそう…」
という不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実はそんなことも無いんです。
KLDでは、取り扱いブランドをある程度絞ることにより、高い水準のお買取金額を維持。
もちろん送料、キャンセル料なども無料です!
LINE査定も出来ますので、もし気になるアイテムがございましたらお気軽にお声かけ下さい!
\ご登録はこちらからどうぞ/
ありがとうございました!
KLDの販売ページはこちら
こちらのページでKLDの商品を販売しています。
関連記事
こちらの記事もぜひご覧ください!