竹籠とは|文化と歴史
引用instagram@taketora1894
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
古くから道具や日用品として親しまれてきた「竹籠」。
卓越した職人の手によって緻密に編み込まれた竹籠は、日本の伝統工芸品として現代まで発展してきました。
今回は、
- 竹籠とは
- 竹籠の歴史
- 竹籠の特徴
- 竹籠と関わりのあるブランド
- 買取について
という形でお話していきます。
身近にある自然素材の竹から作られている竹籠ですが、意外とその魅力を知らない方は多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな竹籠の魅力や関わりの深いブランドなどをお話していくので、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。
目次
竹籠とは
竹籠とは、細い竹や細く割った竹を編んで作られたかごのことです。
しなやかで通気性や抗菌性などの機能性に優れた竹は、暮らしの中で使われる道具の材料として好適な素材です。
また、加工や編み込みも行いやすい竹は、古くから「竹細工」というものづくり文化と親しみがありました。
そして竹細工の中でも卓越した職人が作る竹籠は、日本の伝統工芸品として現代まで受け継がれています。
収納の籠として 引用taketora.co.jp
持ち運ぶ籠として 引用taketora.co.jp
竹籠の用途としては、大きく分けて「収納」「持ち運ぶ」の2つに分かれます。
古来より生活や農業で必要とされてきた実用的な竹籠ですが、現在はインテリア性のある美術品としても発展を遂げているアイテムです。
竹籠の歴史
竹籠の歴史は古く、元をたどれば縄文時代の「竹を編んだ土器」から広まったとされています。
青森県の是川遺跡から出土された「籃胎漆器」引用oboro81.com
底面に竹で編んだ痕がある縄文式土器が発掘されたり、竹で編んだ器に漆を塗り重ねた漆器が出土したりなど、古来より竹籠を編む技術が発達していたことが伺えます。
平安時代から室町時代にかけては茶人に愛され、茶道の世界で茶道具として活躍。
江戸時代中頃には花を生けるための格調の高いデザインも登場し、その後は日本各地で特色のある竹籠が作られるようになりました。
特に大分県は全国でも有数の竹の産地であり、「真竹(マダケ)」の生産量は日本一を誇ります。
温泉に持っていく「湯かご」引用nakagawa-masashichi.jp
江戸時代に温泉地として客が多く訪れるようになると、温泉グッズを入れる竹籠が数多く作られるようになりました。
これらは次第に土産物として販売されるようになり、技術の発展を後押ししたのです。
別府竹細工 引用japanesecrafts.com
なかでも別府市を中心につくられている竹製品は「別府竹細工」と呼ばれ、伝統的工芸品として経済産業大臣の認定を受けています。
竹籠の特徴
昔から私たちの暮らしを支えてきた竹籠には、便利さ以上の価値がたくさんあります。
ここから、竹籠の特徴や魅力について見ていきましょう。
通気性が高く軽量で丈夫
竹から切り出した薄い竹ひごで編まれた竹籠は、とても軽いのが特徴です。
それでいて、たくさん入れても持ち運びしやすく使い勝手に優れています。
隙間が空いているため華奢に見えますが、きっちり竹を組み合わせ編まれているので丈夫なのも魅力的です。
さらに、通気性があるため蒸れにくく、収納したものを長持ちさせてくれます。
リサイクル可能でエコな素材
竹は地球上で最も持続可能な資源の一つであり、素材としてエコなのも竹籠の魅力です。
竹はとても成長が早く、一晩で1m以上も伸びることもあり、切断してもすぐに生えてくるという驚異的な生命力をもちます。
そんな生命力にあふれた竹は、二酸化炭素を吸収するうえに、栽培時に人工肥料や農薬も不要。
サステナブルな素材として近年あらためて注目が集まっています。
また、使えなくなった竹製品は竹炭へのリサイクルが可能です。
竹炭としての役割を終えれば、土に還って新たな資源を育てるという循環ができます。
経年変化が楽しめる
竹は経年変化し、緑からあめ色へとゆっくり色味が変化するのが特徴です。
使うほどに風合いが増していくのも竹籠が長く愛用されるポイント。
編み目がくっきりと鮮明になっていく様子を「育てる」と表現する人もいるほどです。
湿気さえ気をつけていれば10年~20年ほど長持ちするため、道具をじっくり育てる楽しさがあります。
竹籠と関わりのあるブランド
エコで便利、そしておしゃれなルックスも魅力的な竹籠は、多くのブランドから注目されているアイテムです。
ここからは、竹籠と関わりのあるブランドをご紹介します。
ROPÉ ÉTERNE
ロペ50周年を記念して期間限定で登場した「ROPÉ ÉTERNE(ロペ エターナル)」。
日本の伝統技術や職人の手仕事の魅力を独自の視点でとらえ、生活の中に溶け込む美を探求するプロジェクトです。
西本有さんとコラボした竹籠 引用instagram@rope_eternel
ロペエタナールでは、大分県別府市の竹細工職人・西本有さんとコラボした竹籠バッグを販売。
日本の職人の手仕事と伝統美に、ロペ エターナルならではの自由な感覚が加わった、和にも洋にも合うモダンで飽きのこないデザインです。
中川政七商店
創業300年を超える生活雑貨工芸品メーカーの「中川政七商店」。
「日本の工芸を元気にする!」をビジョンに、竹籠や竹細工といった伝統工芸の良さを発信しています。
過去には、使い勝手にこだわった取っ手付き竹籠を販売していました。
「日本全国、かご編みめぐり」にて 引用nakagawa-masashichi.jp
現在は公式サイト内の「日本全国、かご編みめぐり」で日本全国のかご産地を訪ね、竹籠が生まれた土地の風土や文化を紹介しています。
松野屋
「松野屋」は1945年創業、自然素材の日用道具を扱う荒物問屋です。
生産者たちとともに今の時代に合ったオリジナル商品を作り続けることで、荒物の魅力を現代に伝えています。
松野屋の竹籠はデザインやサイズのバリエーションが豊富なのが特徴です。
ラオス産の竹籠 引用cdc-stores.com
モロッコ産の竹籠 引用rakuten.co.jp
産地も日本各地からラオスやモロッコ、インドネシアやマダガスカルまで、世界中の竹籠が手に入ります。
Mame Kurogouchi
黒河内真衣子が手掛けるアパレルブランド「マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)」。
2023SS・AWでは「竹籠」にフォーカスしたクリエーションを展開して話題になりました。
竹籠作家たちによる造形表現や自然を師とする精神性を、マメクロゴウチならではの解釈でコレクションに落とし込みエレガントに昇華。
2023SSより 引用instagram@mamekurogouchi
2023AWより 引用mamekurogouchi.com
たとえば、竹籠の網目を表現したドレスや竹の繊維を思わせるストライプのニットスカートなどで、竹素材が持つ魅力を服を通じて表現しています。
ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
伝統的な職人の手仕事として見直されている竹籠。
ファッションとしてはもちろん、日常的にお家で使うアイテムとして取り入れてみるのもおすすめです。
KLDでは今回ご紹介したようなブランドを含む、さまざまなアイテムのお買取をおこなっています。
宅配買取というと、
「時間かかるんじゃないの?」「面倒臭そう…」「配送料の分、買取金額を安くされそう…」
という不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実はそんなことも無いんです。
KLDでは、取り扱いブランドをある程度絞ることにより、高い水準のお買取金額を維持。
もちろん送料、キャンセル料なども無料です!
LINE査定も出来ますので、もし気になるアイテムがございましたらお気軽にお声かけ下さい!
\ご登録はこちらからどうぞ/
ありがとうございました!
KLDの販売ページはこちら
こちらのページでKLDの商品を販売しています。
関連記事
こちらの記事もぜひご覧ください!