DIOR HOMMEを彩った歴代デザイナーたち|ディオールオム
DIOR HOMME 2001年の広告より 引用 thefashionisto.com
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
格式高く洗練された名門ブランド、Dior(ディオール)。
Diorはレディースラインとメンズラインを展開しており、これまでメンズラインは「DIOR HOMME」として、数多くの人々を魅了してきました。
現在、DIORはメンズ、レディースライン共に「DIOR」というブランド名で統一されており、DIOR HOMMEという名前でのメンズラインの展開はなくなっています。
今回は、メンズラインがDIOR HOMME(ディオール オム)だった頃の、歴代のデザイナーにフォーカスしてご紹介していきたいと思います。
- DIOR HOMMEとは?
- DIOR HOMMEの歴代のデザイナーたち
- DIOR HOMME 各デザイナー時期の中古市場での評価
という形で、歴代のデザイナーの特徴や、中古相場についてもお話していきます。
デザイナーのことを知ればよりブランドに対する愛着が湧くということがあると思います。
より一層DIOR HOMMEについて知っていただく機会になれば何よりです。
目次
DIOR HOMMEとは
DIOR HOMME 2001年の広告より 引用 thefashionisto.com
DIOR(ディオール)は、クリスチャン・ディオール創業のフランス発のラグジュアリーブランド。
ウェアはもちろんバッグなどのアクセサリー小物、ジュエリーやコスメなど幅広く展開しており、現在に至るまで世界中から愛される由緒あるブランドです。
そのDiorのメンズラインとして誕生したのが、DIOR HOMME(ディオール オム)。
ディオール オムとして設立される前はChristian Dior Monsieur(クリスチャンディオール ムッシュ)として存在していましたが、その時は現在のようにメンズファッションの最前線に立つようなブランドではありませんでした。
しかし、DIOR HOMMEというブランドになり、今では定番となっているスキニーなスタイルなどを生み出した、由緒正しくも革新的なブランドなんです。
レディースイメージの強かったディオールから、今現在のようなメンズも含め誰もが憧れるようなディオールになった経緯を、デザイナーを介してご紹介していきます。
現在は、DIORはメンズとレディースが統合され、DIOR HOMMEという展開は無くなってしまいましたが、現在のDIORにもつながるブランドの歴史を少しでもお見せできればと思います。
Christian Dior Monsieur時代のデザイナー
DIOR HOMME(ディオール オム)のスタートは2001awのパリコレクションから。
クリスチャン ディオールとしては長い歴史がありますが、実はディオール オムとして設立されたのはつい最近のことなのです。
Christian Dior Monsieurとして展開していたそれまでのメンズラインは低迷気味ではありましたが、そんな中でもディオールのメンズの基盤を作り上げた二人のデザイナーをご紹介します。
- 1970-1989 マルク・ボアン(Marc Bohan)
- 1989-2000 パトリック・ラヴォワ(Patrick Lavoix)
最も長い期間、約30年もの間ディオールのデザイナーを勤めていたマルク・ボアンは、メンズやベビーラインの展開もスタートさせ、様々なビジネスを拡大しました。
マルク・ボアン 引用 alchetron.com
それまではCHANEL(シャネル)などと同様にレディースブランドだと誤解されることも多かったディオール。
レディースデザイナーがジャンフランコ・フェレに変わる頃、ディオール ムッシュはパトリック・ラヴォワに引き継がれました。
パトリック・ラヴォワ(右) 引用 soireesdegalamcd
レディース部門とは違い、メンズ部門は長い間低迷していましたが、彼らが任期中に事業を拡大し、保ったおかげで、今のディオールがあると言えるでしょう。
DIOR HOMMEをメンズウェア界の上位まで押し上げたデザイナー
ここからはみなさまお待ちかね、DIOR HOMME時代以降のデザイナーたちをご紹介します。
それまでパッとしたイメージのなかったディオールのメンズラインを、世界中が憧れるメンズウェアに仕立て上げた3人のデザイナーたちをご覧ください。
2001-2007 エディ・スリマン(Hedi Slimane)
引用 wwdjapan.com
細く、色気のあるスキニーなロックスタイルで広く知られているデザイナー、エディ・スリマン。
彼は元々、1997年からYves Saint Laurent Rive Gauche Homme(イブ・サンローラン リヴゴーシュ・オム)のデザイナーでしたが、GUCCI(グッチ)の買収と同時にイブサンローランを去りました。
その後、ディオール オム立ち上げ時のアーティスティックディレクターに就任。
就任後のデビューシーズンから、彼の圧倒的なデザイン力によりディオール オムをメンズウェア界の最上位に押し上げます。
これまではあまり知られていなかったディオールのメンズライン、クリスチャンディオール ムッシュ改めディオール オムとして、世界中にその名を一気に広めた伝説のデザイナーとも言われています。
のちに「エディ無双」とも呼ばれるほど爆発的に人気を博していた、2005SSコレクションより 引用 vogue.com
1968年にパリで生まれたエディ・スリマンは、自身の細身体型に合う服がなく、独学で服作りを始めました。
彼の生み出したコレクションは世界中に衝撃を与え、その独特なスキニーシルエットを纏うために、フェンディやシャネルのデザイナーさえもがダイエットをしたと言われるほどでした。
それほどに、世界中のファンに「この服を着こなしたい」という気持ちを持たせる服を作ってきたのです。
現に日本でも、エディの作った細身で男らしい色気のあるスタイルは多くのフォロワーを生み出しました。
その後も彼は洗練されたモノトーンとシャープなカッティングで新たなトレンドを生み出し、男性だけではなく女性も虜にしていました。
2007-2018 クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)
エディ・スリマンの任期満了後、2008ssからの11年間はイブ・サンローラン時代からエディのアシスタントをしていた、クリス・ヴァン・アッシュが引き継ぎます。
クリスは1976年ベルギーに生まれ、98年にアントワープ王立美術アカデミーを卒業。
ディオールのクリエイティブ・ディレクター3代が、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリと交代する間、彼は多くの作品を世に送り出してきました。
前任のエディのロックテイストとは違ったクラシックでエレガントな要素を取り入れたものを、12AW辺りから次第にクラシカルなコレクションに変化を加えます。
2012AWコレクションより 引用 fashion-press.net
ディオール ムッシュ時代の作品をオマージュしたデザインも多く発表されています。
ディオールをリスペクトした彼のデザインの数々は、最近のファンだけでなく、以前のディオールを恋しく思っていたファンたちを再び取り込むことに大いに貢献しました。
2018- キム・ジョーンズ(Kim Jones)
引用 vogue.co.jp
2018年、クリス・ヴァン・アッシュからディオール オムを引き継いだのが、キム・ジョーンズです。
彼はロンドンに生まれ、ロンドン芸術大学に入学。
幼少期は南米やアフリカなどで過ごしていました。
7年間にわたり、Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)のメンズデザイナーとしてSupreme(シュプリーム)とのコラボレーションも叶えた実力者です。
しかし18awのコレクションを最後にLouis Vuittonを退任。
現在に至るまで、ディオールに新しい風を吹き込んでいます。
2020AWコレクションより 引用 fashion-press.net
彼は改革としてDIOR HOMME(ディオール オム)をDIOR(ディオール)と統合し、Stüssy(ステューシー)やNIKE(ナイキ)などのストリートやスポーツブランドとのコラボレーションを実現させています。
これまでのクラシックでスリムなデザインとは裏腹に、ストリートの方面もカバーしたことで新たな客層をも掴むことに成功しました。
ー2001年から目覚ましい発展を遂げたDIOR HOMME。
ここまでご紹介した3人だけの力だけではありませんが、彼らがブランドの中核となる人物であることは間違い無いでしょう。
中古市場での評価
このように、DIOR HOMMEは歴代デザイナーによって革新的な進化を遂げてきました。
これまで展開されてきた各デザイナーの担当時期によって、現在の中古市場ではそれぞれどう評価されているのか?についてお話していきたいと思います。
結論からいえば、やはりエディ・スリマンの担当していた時期のアイテムは圧倒的に現在でも人気があり、中古市場で探している熱狂的なファンが多くいるといえます。
エディは現在、セリーヌのデザイナーに就任しており、そこでも持ち前のロックテイストを発揮しています。
それもあり、セリーヌでも健在の強烈な“エディ節”に魅せられた新しいファンが増えており、ディオールオムのエディ期のアイテムに再度注目が集まっているということもあるかもしれません。
エディといえばかなりスキニーなシルエットのレザージャケットやデニムパンツが有名で、DIOR HOMMEで展開したそういった過去のアイテムは、「エディ期」や「エディスリマン」など、エディが在籍した頃のアイテムであることが商品タイトルなどで明確に示されて中古市場で高額で取引されています。
エディ期ほどではありませんが、クリス・ヴァン・アッシュが担当していた時期のアイテムもエレガントなスーツやコート等、中古品としては高い評価で取引されるものも多いですし、キム・ジョーンズの展開する新しいアイテムも、中古市場での需要は高いといえます。
このように各々の個性の強いデザイナーのインパクトはもちろんですが、中古市場で総じて高く評価されている傾向からいえば、やはりDIOR HOMMEというブランドの持つ求心力の強さを感じます。
KLDでももちろん強気のお見積りが可能なブランドですので、気になるお品物がありましたらお気軽にご相談ください。
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ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回ご紹介したように、昔はディオール オムではなくムッシュとして存在していたことや、あのディオールに低迷期があるとは想像もできなかった方もいるかと思います。
しかしブランドの長い歴史を知り、これまでの経緯を知っているからこそ、また新たな視点で「DIOR」というブランドを見つめるお手伝いができましたら幸いです。
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