改めて「Dior」ってどんなブランド?|美しい革命の数々|ディオール

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引用 precious.jp

こんにちは。ブランド古着のKLDです。

今では誰しもが一度は聞いたことのあるブランド名であり、世界的に有名なファッションブランドであるDior。

洋服だけではなく、バッグや香水、化粧品…など、さまざまな角度から見ても非常に有名で、多くの人に憧れられているブランドですよね。

長い歴史を持ち、ファッション界だけ見ても多くのインパクトある革命を起こしてきたDiorですが、「改めてどんなブランドなの?」ということを、今回はウィメンズラインにフォーカスして、ここで振り返ってみたいと思います。

今回は、

  • Diorとは?
  • デザイナーについて
  • レディ・ディオールについて
  • 香水、化粧品について
  • ブランド名について

という形で、「今さら聞けないけどDiorってどんなブランド?」というお話をしていきたいと思います。

聞いたことがあるけどよく知らない方はもちろん、ディオールを愛してやまない方々にも読んでいただきたい内容となっております。

ぜひご覧ください。

Diorとは?


2021SSコレクションより 引用 dior.com

Dior(ディオール)は、クリスチャン・ディオール創業のフランス発のラグジュアリーブランド。

ウェアはもちろんバッグなどのアクセサリー小物、ジュエリーやコスメなど幅広く展開しており、現在に至るまで世界中から愛される由緒あるブランドです。

今回はそんなブランドを立ち上げたクリスチャン・ディオールの生い立ち、彼の死後、ブランドを支えたデザイナーなどについてご紹介します。

波乱を生んだ創業当時のディオール


創業当時の店舗 引用 precious.jp

クリスチャン・ディオールのデビューは1947年の2月。
ディオールはこの時すでに41歳であったため、ファッション業界でも異例のスタートとなりました。

突如としてオープンしたメゾン・クリスチャン・ディオールには大勢が詰めかけ、はしごを使って侵入しようとする人がいるほどの騒ぎになるほどでした。 

第二次世界大戦が終わり、これまで厳しく抑圧されてきた贅沢そのものへの渇望が、よりディオールの作品に注目を集めたといえます。

たった一着に41mのシルクが使われたドレスや、フェミニンで女性らしいスタイルは、これまでのファッションの概念を覆す斬新なもので「ニュールック」と言われるようになりました。


当時話題となった「ニュールック」 引用 precious.jp

見る人を虜にする美しい構造的なシルエットは、ファッションの革命とも言われるほど。

その一方で、戦後であらゆるものが不足していた当時は、彼の服を批判したりモデルが襲われて着ていた服が破られるなどの事件も起こっていました。

これまでのスタイルに執着する女性もいましたが、ディオールの起こしたセンセーションによって、彼女らは数シーズン後には”古いルック”の女性という哀れみの目を向けられるようになってしまったのです。

次第にディオールのスタイルも浸透し、「ニュールック」が「ルック」へと変わっていく頃、反対派の抵抗もなくなっていきました。

あっという間に時の人となったクリスチャン・ディオールは、パリでも中心的な人物となっていました。

他のブランドとは違い、毎シーズンごとに全く違ったコレクションを発表するディオールを追いかけるように見入るファンも多かったのでしょう。

常識を覆し続ける彼は批判されることが多く、「単なる売名行為ではないか」との声も多々ありました。

今では普通に行われていることも、当時では挑戦的でリスクを多く伴う行動だったといえます。

Diorを彩ったデザイナーたち

 
長い歴史を持つDiorですから、当然、その中でデザイナーが交代し、数々の才能を発揮してきました。

ここではそんなDiorの歴代デザイナーをご紹介いたします。

1946-1957 クリスチャン・ディオール


引用 time-az.com

クリスチャン・ディオールは、1905年にフランスで実業家の両親の間に生まれ、恵まれた家庭環境で育ちました。

両親の希望でやむを得ず進学しましたが、勉学よりも芸術に興味が芽生え、ギャラリーをオープン。

しかし1931年、世界恐慌の影響を受け経営を断念し破産。
その後はデッサン画を売買し、多くの顧客を抱え人脈を広げました。

そのうちに出資を約束してもらうことが叶い、1946年12月16日にメゾン「クリスチャン・ディオール」が誕生しました。

10年間、彼が手がけたドレスは売れ続け、メゾンを立派な企業に成長させました。


「ニュールック」と呼ばれる当時のデザイン 引用 medium.com

しかし1957年の10月23日に、彼は椅子に座ったままひっそりと息を引き取りました。
この出来事は彼やブランドを愛する人だけではなく、世界中に衝撃を与えました。

1957-1960 イヴ・サンローラン


引用 fashion-headline.com

1955年、ディオールの一番弟子にして唯一の弟子。
そんなサンローランは19歳の時に雇用され、21歳の時にディオールの後継デザイナーに就任しました。

実はディオールは亡くなる前、ブランドが10周年を迎えた時点でサンローランを後継者に決めていました。


ミニスカートが流行していた当時発表され、衝撃を与えた「パンタロン」ルック 引用 gardenstory.jp

彼の万全の準備があったため、ディオール自身が亡くなった後も経営が破綻せずに済んだのです。

しかし1960年にアルジェリア戦争に徴兵されることになり、ディオールを離れることになってしまいました。

1960-1989 マルク・ボアン


引用 aeworld.com

約30年間にわたり活躍。
「スリム・ルック」を発表した人物です。

スリムルックは、シンプルで着用しやすいシルエットで、アメリカでも好評でした。

ミニスカートについての議論が交わされていた1996年、マルク・ボアンはミニスカートにロング・コートを組み合わせる革新的なスタイルも提案していました。


1960年ディオールのコレクションより 引用 vogue.co.jp

ディオール、サンローランの後を引き継ぐことへのプレッシャーがあったはずですが、30年にも渡りブランドを支え続け、結果的にディオールの中核をなす人物となりました。

また、彼がデザイナーを務めていた1967年に、本格的にプレタポルテの販売を開始。
既製服としての「Dior」が世間に広まりました。

1989-1996 ジャンフランコ・フェレ


引用 yasumoto-takashi.com

ミラノ工科大学建築学科を卒業。建築家の資格を持っている彼は、服自体に建築的な特徴を持った服を作っていました。

当時はフランスの伝統的ファッションブランドをイタリア人デザイナーが手がけることに反発が起きましたが、彼自身のデザイン力で圧倒しました。


1992年春夏オートクチュールコレクションより 引用 vogue.co.jp

ディオールが持っていた伝統と女性らしさを維持しながら、モダンを持ち合わせた服をデザインし続け、素晴らしいコレクションを世に送り出しました。

1996-2011 ジョン・ガリアーノ


引用 harpersbazaar.com

ジバンシィから引き抜かれ、ディオールに移籍してきた彼は、ブランドに革新をもたらしました。

古典的でエレガンスだったディオールは、ガリアーノの力により衝動的で動きのあるスタイルが加わりました。


2002年春夏オートクチュール・コレクションより 引用 vogue.co.jp

あまりにも革新的な表現は、時に物議を醸すこともありましたが、天才的で勢いのある彼のデザインは人々を圧倒する力を持っていました。

奇才でディオールに衝撃を与えたデザイナーでしたが、人種差別発言によって逮捕、解雇されてしまいました。

2012-2015 ラフ・シモンズ


引用 wwdjapan.com

全く予期されていなかった、ラフ・シモンズのディオール就任。

映画「ディオールと私」でも密着された2012AWのオートクチュールコレクションは、彼のディオールでのデビューを華々しく飾りました。


2012-13年秋冬 オートクチュールコレクションより引用 fashion-press.net

ミニマルでウエストを絞ったシルエット、ファブリックの使い方などラフらしい表現が散りばめられた作品ばかりでした。

ディオールへの敬意を感じられるデザインは世界中の人々の注目を集め、賞賛の声も多く上がりました。

2016-現在 マリア・グラツィア・キウリ


引用 wwdjapan.com

ディオール史上初の女性クリエイティブ・ディレクターとして就任。

FENDI(フェンディ)のスタッフを10年間経験した後、VALENTINO(ヴァレンティノ)のデザイナーに。
その経験を活かし、2017ssパリコレでディオールのデザイナーとしてデビュー。

新鮮でロマンティックな彼女のデザインには、様々な意見が寄せられました。


引用 fashion-press.net

Diorの定番サドルバックは2000年に生み出されましたが、2018年に彼女の手によって復活し、大きな話題を呼ぶこととなりました。


サドルバッグ 引用 dior.com

アイコン的な存在「レディ ディオール」


引用 dior.com

現在、Diorの人気アイテムとして注目を集めているのが、こちらの「レディ ディオール」というバッグです。

日本で改めて人気になっているモデルですが、「レディ ディオール」として始めて登場したのは1995年。

このバッグは元々は違う名前で展開しており、「カナージュ・キュイール(格子の革)」という名前で販売されていました。

当時、Diorを愛用していたフランスのシラク大統領夫人が、当時イギリスの第1位王位継承権者・チャールズ王太子の妻であったダイアナ元妃にプレゼントしたそうです。

プレゼントを受け取ったダイアナ元妃は自分で全色を購入するほどにカナージュ・キュイールを気に入ったそう。


レディディオールを愛用するダイアナ元妃 引用 prtimes.jp

そこから1995年、ダイアナ元妃の愛称であった「レディ・ダイアナ」に由来して「レディ ディオール」に改名することになったそうです。

エレガントな中に華やかな可愛らしさを感じるデザインは、チャーミングなダイアナ元妃のイメージにもぴったりです。

細かなマイナーチェンジを繰り返しながら、現在まで人気のアイコン的な存在のバッグとして、世界中のファンに愛されています。

香りとの関係性


引用 precious.jp

1948年、ディオールの香水部門「パルファン・クリスチャン・ディオール」が設立されました。

ディオール初の香水として「Miss Dior」が発売され、瞬く間に人気商品に。
優雅で温かみのある香りに華やかさを加えた加えた香りは、濃厚な香りが主流であった当時の流れを覆しました。


Miss Dior 引用 dior.com

ディオールはその後も香水の開発、販売に力を入れて次々に新しい商品を生み出しました。

幼い頃からグランヴィルで花々に囲まれて育った彼は花のことを知り尽くしており、ファッションだけでなく香りへのインスピレーションの多くをを花から受け取っていました。

初代香水の「Miss Dior」を作り上げた調香師はポール・ヴァシェという人物で、ディオールから「愛のようなフレグランスをつくってほしい」という要望のもと、製作されました。

香りだけではなく、それに見合ったボトルを作るために、様々な専門分野を持つ研究員と共に共同研究も行われています。

千鳥格子が彫り込まれたものや独特なフォルム、薬瓶のような形など、実用性だけでなく美しさも兼ね備えたボトルなど、置いておくだけで気分が華やかになるものもたくさん存在しています。

コスメ業界への進出


現在の「ルージュディオール」 引用 dior.com

現在でこそDiorの化粧品は、いわゆる「デパコス(デパートに店舗のある高級化粧品)」の定番的な存在となっていますが、Diorが初めて化粧品を発売し始めたのは、1954年のことでした。

Diorとして香水を発売し始めた8年後、当時としてはオートクチュールのブランドが化粧品を発売するということ自体が初めてのことで、非常に注目を集める出来事だったようです。

しかし前述のように、香水瓶の美しさにすらこだわり抜くDiorですから、自社の服や香水を身につける女性のメイクも美しくしていきたいと思うのは当然だったかもしれません。

実際に「女性のシルエットだけでなく、笑顔までもドレスアップさせたい」という創始者、クリスチャン・ディオール氏の言葉も残っています。

最初の製品は口紅で、その名も「ルージュ ディオール」。
2種類のラインナップで展開したそうです。

ルージュディオールは現在でも展開しており、約70年の歴史の中で改良を重ねながら、これまで約10,000にものぼる種類を作ってきたそうです。

Diorというブランドのアイコン的な存在として、化粧品というジャンルもブランドを形作る大切な要素の一つとなっています。

Christian Diorとの違い


realclothes.jp

ここまで読んでくださった方の中に、「あれ?ブランド名ってクリスチャンディオールじゃないの?」と疑問に思われたかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

それもそのはず、「クリスチャン・ディオール」がディオールの正式名称だからです。

ではどうして呼称がディオールになったのか、これは時代の流れが関係しています。

マルジェラなどのようにブランド名を短縮、創業者のファーストネームをカットして呼称するブランドが増えてきており、どちらも「ディオール」には変わりはありません。

セカンドラインや別ラインができたわけではないので、今後の流れによっては再び「クリスチャン・ディオール」と呼ばれることが増える可能性も十分にあります。

ここまで読んでくださった方へ

ここまで、ブランドの歴史の流れやデザイナーについて振り返ってきました。

上品でありながら革新的な姿勢を保ったまま、様々なデザイナーによって表情を変えてきたDior。

服だけではなく、フレグランス、化粧品のクオリティなどにまで完璧を求める芸術性は、ファッションブランドとしてもフレグランス、コスメブランドとしても一流であるといえるのではないでしょうか。

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