HELMUT LANGってどんなブランド?|ヘルムートラング
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
ミニマル、モード、ストリート。
その全ての要素を併せ持ち、どれにも当てはまらないブランド、HELMUT LANG(ヘルムートラング)。
ファッションが好きな方なら一度は耳にしたことのあるブランド名なのではないでしょうか。
今回は90年代のファッションを牽引した、ヘルムートラングについてご紹介します。
- HELMUT LANGについて
- デザイナー
- ブランドの特徴
- 中古市場での評価
目次
HELMUT LANGについて
HELMUT LANG(以下、ラング)は1976年、オーストリア発のラグジュアリーブランドです。
最大の特徴は装飾を施さない高機能で理想的なスタイル。
白や黒、グレーなどのアイテムが多く、無駄を削ぎ落としたシャープなデザインを提案した、「ミニマリズム」の完成形を作ったとも言われています。
ブランド設立から10年後の1986年には、パリレディースコレクションでデビューを果たしました。
1997年にはHELMUT LANG JEANS(ヘルムートラング ジーンズ)をスタート。
その翌年にはシャツライン、翌々年にはカシミアラインも発表。
なお、ラングには数々の輝かしい受賞歴があります。
- 1996年 CFDA、最優秀国際デザイナー賞
- 1997年 VH-1 /ヴォーグ賞、ベストメンズウェアデザイナーオブザイヤー
- 1997年 Bildende Kunst Der Stadt Wien
- 1998年 Pitti imagine Award, Best Designer of theNineties
- 1998年ニューヨークマガジンベストデザイナーオブザイヤー賞
- 1998年 ID Magazine、環境デザイン賞、環境デザイン賞
- 1998年 NYCアメリカ建築家協会:インテリア賞
- 1999年ビジネスウィーク/建築記録賞
- 1999年アメリカ建築家協会、インテリア建築賞
90年代だけでもこれだけの賞を受賞しています。
1999年3月には、株を買収されPRADA(プラダ)グループの傘下に。
2000年代は90年代ほどの動きを見せないものの、「メンズウェア・デザイナー・オブ・ジ・イヤー」を受賞。
2004年には完全にPRADAの子会社となりましたが、ヘルムートラング氏自身によるデザインだと発表されました。
しかし2005年ヘルムートラング氏のデザイナー引退を発表。これはラングの着用者、ファン及び、ファッション界全体を驚かせた出来事でした。
デザイナー
ヘルムート・ラング氏 引用:anothermag.com
1956年の春、オーストリアのウィーンに生まれたヘルムート・ラング氏。
彼は独学で服作りを学び、自分の服を自らデザインし着用していました。
友人らにも好評で、彼らの服を作り始めたのをきっかけに1977年、ウィーンでアトリエと自身のブランド「HELMUT LANG」を設立。
上述の通り、1986年にレディースコレクション、さらに翌年にはメンズコレクションもパリで発表。
パリコレのプレタポルテ部門の中でもトップデザイナーとして活躍。
1996年には縁の地ウィーンとミラノ、さらに名古屋にもオンリーショップをオープン。
1998年に、パリからニューヨークへ発表の場を移しましたが、2002年にはまたパリへ戻しました。
2005年にデザイナー引退を発表。
ヘルムート・ラング氏はアーティストとしての道へ転向。
2006 S/S以降は一時生産をストップしていました。
しかし2007 S/Sシーズンより、マイケル・コロヴォスとニコル・コロヴォス夫妻をデザイナーに起用することを発表。
右の二人がコロヴォス夫妻 引用:wwdjapan.com
この時35歳のマイケルは、「ヘルムート・ラングにはなろうとは思っていないし、路線を引き継ぐつもりもない。ブランドイメージの基本は守るが、僕ららしさを前面に押し出して頑張る」とコメント。
そんな彼らの作品は、新鮮だけどどこか懐かしさを保つデザインでした。
2010-2011 A/Wより、桑沢デザイン研究所卒の滝沢直己氏が、メンズウェアラインのデザイナーに就任。
滝沢直己氏 引用:gqjapan.jp
就任していた期間は実質1年でしたが、元「ISSEY MIYAKE(イッセイ・ミヤケ)」のデザイナーなだけあり、彼の素材使いや、高級感とカジュアルを併せ持つ表現力は様々な人々を魅了しました。
滝沢直己氏の後任には、アレクサンダー・プロコフ氏をデザイナーとして迎えます。
彼のデザインはドレープなどを組み込み、のびのびとしたラインを演出するのが得意で、美しいモノクロの色使いが特徴的です。
2017年にはイギリスの雑誌「DAZED」の編集長、イザベラ・バーレイがディレクターに就任。
ラングのリブランディングを行います。
賛否両論ありますが、過去のアーカイブを復刻する、「HELMUT LANG RE-EDITION」を発表。
彼女は2022年までの任期です。
デザインの特徴
ラング本人がデザインしていた96SSコレクションより 引用:firstview.com
現在のラング。22SSコレクションより 引用:wwdjapan.com
ラングの服はベーシックなアイテムが主であり、ストレッチ素材などを用いた素材が多く使われています。
体そのもののラインやシルエットを生かす最小限のデザインで、派手で過剰性に溢れた80年代のファッションとは対照的に基本的で基礎的な服でした。
ミニマルでありながらモードな雰囲気を持ち合わせ、アメリカンストリートを感じる絶妙なバランスが他のブランドでは出せないものでしょう。
また、時にはロックであったり全面的にモードであったり、自由で変幻自在なスタイリングも当ブランドの特徴です。
一方でこれまでにないデザインではゴムやメタルなど変わった素材を使用したり、ショルダーストラップなどの独特な表現力も兼ね備えているブランドです。
定番アイテムと価格が高騰するアーカイブ
ラングの定番、名作といえばやはり人気を博した「ヘルムートラング ジーンズ」。
98SSコレクションより 引用:firstview.com
ジーンズは股上が浅めで、ヒップ周りがシャープな作りのためにシルエットがスタイリッシュに仕上がっています。
シンプルだけどミニマル過ぎず、洗練された印象のジャケットも人気を博しており、あのラフ・シモンズも着用していた名作中の名作。
また、シンプルなものだけではなくペイントデニムやアストロバイカージャケットなどの数々の名作を生み出しました。
ヘルムート・ラング本人がデザインしていた、2005 S/Sまでのアイテムがプレミア価格になっており、中古市場ではかなり高額で売買されています。
なお、洋服の値段がプレミア化するのは、有名アーティストの着用などによることが多いです。
RAF SIMONS(ラフシモンズ)と同様、近年急激にアーカイブアイテムの値段が高騰していますが、ブランドのネームバリューや生産数、生産年数などにも左右されます。
前述した通り、ラングは他のブランドとは違いヴィンテージではなく、2000年前後に発売されたアイテムの価格が高騰しているのが特徴です。
ラングは公式サイトでアーカイブを閲覧することができるので、デザインの遍歴などが気になった方はぜひ調べてみてくださいね。
香りもファッションの一部、フレグランスも展開
CUIRON 引用:helmutlang.com
イメージにないかもしれませんが、実はラングは香水を販売していた時期がありました。
初めての発表は2000年。
いくつかの種類があり、今はどれも廃盤になってしまっており入手が難しいのですが、ラベンダーやオレンジを使ったフレッシュで明るいトップから入り、シダーウッドやアンバー、パチョリが渋く甘く官能的に残る香りでした。
その「不機嫌で暖かい」と表現される香りは、音楽の街、ウィーン発のブランドのイメージにぴったりだったといえるのではないでしょうか。
中古市場での評価
ここまでご紹介してきたように、長い歴史の中で唯一無二の存在感を放つブランド、HELMUT LANG。
中古市場での評価について、デザイナーの変革などにより、一概に評価が高い/低いと論じるのは難しいブランドなのですが、ブランド古着店の視点でお話してみたいと思います。
前述のように、やはりラング本人がデザインしていた2005年までの商品は、中古市場でも「本人期」などと呼ばれ、とても高い評価で取引されています。
特に90年代の一部のアイテムは値段が高騰しているようです。
もしお持ちのアイテムを売却する場合には、「本人期」や、発売の年式を正しくタイトルなどに記載することが高額での売却につながるポイントかと思います。
それ以降のラングですが、やはり本人期の評価の高さには及ばず…と言った感じでなかなか厳しい価格帯で取引されているものも見受けられます。
そういったこともあり、少し値付けが難しいブランドにはなりますので、気になるお品物がある場合はKLDのLINE査定などをご利用いただくのがおすすめです。
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ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
長い歴史の中で様々な変革を経つつも、ラング本人がデザインしていた時のコアな部分は残しながらファンを魅了してきたブランド、HELMUT LANG。
KLDではHELMUT LANGのお買取を歓迎いたします。
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