GUCCI新ディレクター、サバト・デ・サルノってどんな人?|Sabato De Sarno
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
グッチ(GUCCI)の新たなクリエイティブディレクターとして抜擢され、注目を集めている、Sabato De Sarno(サバト・デ・サルノ)。
ファッション界で積み上げたキャリアを持つ、業界のベテランとされる人物です。
今回はサバト・デ・サルノについて、
- サバト・デ・サルノとは?
- サバト・デ・サルノの経歴
- サバト・デ・サルノを形作るもの
という形で、グッチ最大のポジションに就いたサバト・デ・サルノが、どのような人物なのか?を紐解き、ご紹介します。
デザイナーを知ると、よりそのアイテムに愛着が湧くということもあるかと思います。
これまでのグッチがお好きな方はもちろん、サバト・デ・サルノの活躍に注目されている方も、ぜひとも本記事をご覧ください。
サバト・デ・サルノとは?
Sabato De Sarno(サバト・デ・サルノ) 引用hypebeast.com
Sabato De Sarno(サバト・デ・サルノ)は、2023年にGUCCI(グッチ)のクリエイティブディレクターに抜擢されたデザイナーです。
イタリア・ナポリ出身、1983年3月31日生まれ。
数々の一流メゾンで活動し、地道にファッション業界でのキャリアを積み上げています。
特に、サバトの人生に大きな影響を与えた“Valentino(ヴァレンティノ)”での活動は、彼を語る上で欠かせない要素です。
またファッションだけでなく、アートやセクシュアリティなど、多面的な感性を大切にしている事でも知られています。
今のところプライベートの情報は謎に包まれていますが、彼の輝かしい経歴と実力は確かなものです。
今回、アレッサンドロ・ミケーレの後任として任命された、サバト・デ・サルノ。
9月にミラノで開催される、ウィメンズコレクションでデビューする予定をしており、多くの人が期待を寄せています。
サバト・デ・サルノの経歴
ここでは、着々とキャリアを積み上げたサバト・デ・サルノの経歴を、詳しくお話していきます。
2003年 PRADAでキャリアをスタート
2003年1月、サバト・デ・サルノはPRADA(プラダ)でキャリアをスタートしています。
プラダには、ウィメンズ向けのアシスタントパタンナーとして入社。
サバトのファッションキャリアの第一歩は、意外にもパタンナーの仕事でした。
当時のプラダといえば、銀座店をオープンしたり、徐々にアイテム数を増やしたりしていた時期。
そんな成長期のプラダに在籍していたサバトは、今後のキャリアの土台となる経験を積んでいます。
プラダでは約3年間在籍し、2006年6月に退社しました。
ミウッチャ・プラダ率いるプラダで働けたことは、当時20歳という若さであったサバトにとって、価値のあるものだったに違いありません。
ミウッチャ・プラダ 引用gqjapan.jp
2006年 フリーランスとしてAnnapurna S.p.A.で勤務
「Annapmrna S.p.A.」公式サイトより 引用annapurna.co
2006年6月、サバト・デ・サルノはフリーランスで「Annapurna S.p.A.(アンナプルナ)」のアシスタントデザイナーをしてます。
Annapurna S.p.A.は、最先端の機械を駆使して高品質なニットウェアを生み出す、歴史あるイタリアのニットウェアメーカーです。
サバトは、衣料品レーベルを担当していたとのこと。
プラダ在籍時とは異なる角度からファッションを捉え、サバトはニットウェアの知識を深めていきました。
2008年2月にAnnapurna S.p.A.での業務は終了し、また新たなステージに向かっています。
2008年 Dolce&Gabbanaに移籍
2008年2月、Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)に入社。
サバト・デ・サルノは入社してからわずか1シーズン後に、ウィメンズのニットウェアとセーターのデザインを任されました。
先述した、Annapurna S.p.A.でのニットウェアの経験が評価されてのことと考えられます。
その後は、ウィメンズニットウェアとジャージコレクションのヘッドデザイナーも任務。
徐々に経験値を上げています。
しかし、Dolce&Gabbanaでの在籍もそれほど長くは続かず、2009年7月に退社しました。
2009年 Valentinoに移籍
2009年9月、サバト・デ・サルノのキャリアに深く刻み込まれるブランド、Valentino(ヴァレンティノ)に入社。
マリア・グラツィア・キウリとピエルパオロ・ピッチョーリのもとで、メンズ・ウィメンズのニットウェア部門で働き始めます。
マリア・グラツィア・キウリ 引用vogue.co.jp
ピエルパオロ・ピッチョーリ 引用vogue.co.jp
2012年にスタイルコーディネーターに就任し、メンズコレクションを担当。
2016年、さらに昇進しデザインディレクターとなり、メンズプレタポルテのデザイン全般の指揮を執りました。
当時キウリとピッチョーリは、共同クリエイティブディレクターを解散した時期であったため、サバトの役割は非常に重要だということが分かります。
2018年には、デザインディレクターと兼任という形でイメージトゥマーケットディレクターに就任。
デザインのみならず、ソーシャルメディアやプロモーション、マーケティング戦略などにも力を注ぎ、ヴァレンティノの成長に貢献しました。
“新生ヴァレンティノ”と言われた、2018SSメンズコレクション 引用fashion-press.net
2020年 Valentinoのファッションディレクターに就任
2021-22AWコレクションより 引用fashion-press.net
2020年、ヴァレンティノのファッションディレクターに就任。
サバト・デ・サルノは、メンズ・ウィメンズ両部門のプレタポルテコレクションを統括する地位に昇格しました。
この任命は、これまで積み上げてきた実績の結果であり、大きな転機でもあります。
ピッチョーリの右腕として活動し始めたサバト。
これまでの経験を最大限に発揮し、ヴァレンティノの再活性に努めています。
この時点では、まだピッチョーリの陰に隠れた存在であったサバトですが、業界内では名が通る人物になるまでに。
ピッチョーリとの密接な仕事は、ヴァレンティノを刷新するだけでなく、サバト自身をも加速させています。
ヴァレンティノでのファッションディレクターの仕事は、間違いなくサバトの人生を好転させたでしょう。
Instagram「sabatods」より ピッチョーリの受賞を祝福する投稿(2022年) 引用@Sabato De Sarno
2023年 GUCCIのクリエイティブディレクターに抜擢
2023年1月、グッチは新クリエイティブディレクターにサバト・デ・サルノを任命したことを発表しました。
この発表をきっかけに、世間でまだ無名だったサバトの名前は一瞬にして広まりました。
またグッチが、メゾン以外の者をクリエイティブディレクターに抜擢するのは、創業以来初めてとのこと。
グッチは大胆な賭けに出たのかもしれません。
しかし、“ラグジュアリーでエレガント、且つモダンなブランドへ回帰させたい”とグッチの変革を施策するグループ会社からすると、サバトは適切な人材とも言えます。
サバトはこの就任に対して、
「私が信じる価値観を受け入れ、大切にしてきた素晴らしい歴史と伝統を持つメゾンに加わることができることを誇りに思います。」
とコメント。引用elle.com
またブランドに貢献できることに、感動と興奮をしているようです。
グッチのビジョンをどう捉えてコレクションに反映するのか、デビューに期待が高まります。
サバト・デ・サルノを形作るもの
ファッション界のベテランでありながら、長い間ほとんど無名だったサバト・デ・サルノ。
そんな彼が、なぜグッチのクリエイティブディレクターに抜擢されたのか、その理由を紐解きながらサバト・デ・サルノを形作るものをお話していきます。
長年培ってきたキャリア
Instagram「sabatods」より引用 @Sabato De Sarno
サバト・デ・サルノを構成する最大の要素には、長年培ってきたキャリアがあります。
パタンナーアシスタントや、フリーランスアシスタントデザイナー、ニットウェアデザイナーなど、サバトはプラダでキャリアをスタートしてから、次々と新たなステージに進んできました。
着々と確実にキャリアアップを成功させ、圧倒的な経験と知識を身に付けてきたのです。
そんな彼の実力に注目したのがグッチを傘下に持つ、“ケリンググループ”。
13年以上もヴァレンティノを陰で支えてきた経験や、マーケットディレクターでの実績など、ビジネス面でも活躍する優れたキャリアは、新生グッチに必要だと判断したのでしょう。
グッチのCEOであるマルコ・ビッザーリは、イタリアのラグジュアリーブランドで仕事をしてきたサバトについて、
「『グッチ』の豊かな伝統を生かしながら、ファッション業界における影響力を強化し、エキサイティングな次の章を書き上げると確信しています」引用elle.com
とコメントし、サバトのキャリアを活かしたクリエイションに期待している様子です。
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ニットウェアに精通していること
「Annapmrna S.p.A.」公式サイトより 引用annapurna.co.it
サバト・デ・サルノは長年培ってきたキャリアの中で、ニットウェアへの造詣を深めてきました。
ニットウェアメーカーのAnnapmrna S.p.A.での勤務や、ドルチェ&ガッバーナでのニットウェアデザインなど、ニットウェアの経験値はきわめて高いと言えます。
ヴァレンティノの入社後も、初めはニットウェア部門を担当していました。
ミケーレのような鬼才的な雰囲気はないですが、確実な技術の高さを持っており、布帛や装飾にはないニットの魅力をグッチでどう表現していくのか、今後の展開に注目です。
愛してやまない芸術の世界
Instagram「sabatods」より “アリギエロ・ボエッティ”作品の投稿 引用@Sabato De Sarno
サバト・デ・サルノは芸術愛好家としても知られており、インスタグラムには多くのアート作品が投稿されています。
Lucio Fontana(ルーチョ・フォンタナ)やMan Ray(マン・レイ)、Alighiero Boetti (アリギエロ・ボエッティ)など、アーティストは様々。
2017年には、ロンドンで開催された Ben Eine (ベン・アイネ)のアート活動を探求するキャンペーン映画「Back To Work」の公開イベントにも出席しています。
アートへの関わりは、デザイナー活動のエネルギーやインスピレーションにもなるのでしょう。
Instagram「sabatods」より 日本の写真家を投稿した事も 引用@Sabato De Sarno
LGBTQ+の考え方
Instagram「sabatods」より 引用@Sabato De Sarno
サバト・デ・サルノはLGBTQ+への関心も高いです。
自身のセクシュアリティは公表していないものの、インスタグラムにはLGBTQ+についての写真をコンスタントに投稿しています。
発信力を活用し、LGBTQ+について自分なりの考えを伝えているのでしょう。
今後はグッチの中で自分を表現することができるため、新生グッチにサバトの感性がどう影響するのか期待が膨らみます。
パートナーと愛犬の存在
Instagram「sabatods」より引用 @Sabato De Sarno
Instagram「sabatods」より引用 @Sabato De Sarno
サバト・デ・サルノには、10年以上も連れ添っているメンズのパートナーがいます。
交際について大々的な発表はしていませんが、2人の姿は度々インスタグラムに登場しています。
2人の関係をオープンにすることで、LGBTQ+のコミュニティをサポートしているのかもしれません。
また、サバトには「PUCCHIACCHELLA(プッチアッケラ)」と名付けられたキュートな愛犬もいます。
インスタグラムには愛嬌ある写真が投稿され、ファンたちを魅了しています。
そんなパートナーと愛犬は、サバトにとって癒しであり人生に欠かせない存在なのでしょう。
Instagram「sabatods」より引用 @Sabato De Sarno
Instagram「sabatods」より引用 @Sabato De Sarno
2023年9月のコレクションでデビューを果たすと発表されている、サバト・デ・サルノ。
彼を形作るこれらの要素がどのように発揮されるのか、今後の活躍が楽しみです。
ここまで読んでくださった方へ
今回は、グッチのクリエイティブディレクターに就任した「サバト・デ・サルノ」という人物にフォーカスし、お話ししました。
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