POSTELEGANTってどんなブランド?|ポステレガント
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
上質な素材と、楽に着られるゆとりのあるパターン、綺麗なシルエット…
細部にまでこだわり、1シーズンで価値を失ってしまうことのない、長く着られるアイテムを展開するブランド、POSTELEGANT(ポステレガント)。
そこで今回は、
- POSTELEGANTとは?
- デザイナーについて
- 定番アイテム
- 中古市場での評価
という形で「POSTELEGANTってどんなブランド?」というお話をしていきたいと思います。
POSTELEGANTの製品が気になる!と思っている方はもちろん、中古相場についても解説していきますので、売却や買取サービスのご利用をお考えの方にもぜひお読みいただきたい記事になっています。
目次
POSTELEGANT(ポステレガント)とは?
ブランド名の由来
POSTELEGANT(ポステレガント)は、デザイナーの中田優也が2017年に立ち上げた、レディース・メンズアパレルを中心に展開しているブランドです。
ブランド名は、「ポスト」と「エレガント」から作られた造語で、「今あるスタイルだけではなく、”次の(ポスト)エレガンス”を作っていきたい」というメッセージが込められています。
デザイナー自身も、インタビューで「伝統ある日本の技術で丁寧に作られたオリジナルの素材。
そこから滲むように生み出されるエレガントさを追求したい」「服づくりにとどまらず、さらに先にあるものを生み出したい」と語っていて、”固定概念にとらわれない、新たな世界観を生み出すブランド”を目標に掲げています。
コンセプトと特徴
そんなPOSTELEGANTのブランドスローガンは、「時代や場所を超えて、残っていくものを生み出すこと」。
掲げているスローガン通り、POSTELEGANTの商品はすべて、タイムレスでミニマルなデザインにこだわったデイリーウェアが揃います。
「特別な日に着用したいドレッシーな1枚」というよりは、日本の職人によって作られたオリジナルの素材を贅沢に使用した、シンプルながらも上質でエレガントな佇まい。まさに”素材ありき”の商品が中心です。
また、その大きな特徴は商品展開にも挙げられます。
POSTELEGANTの商品は、ワンピースとスカート以外はほぼユニセックス。
時代も世代も、性別さえも超えて、長く愛されるリアルクローズを提案し続けています。
ブランドの歩み
次に、ブランドの立ち上げから今までの成長についてもご紹介していきます。
ブランドのローンチは、2017年。
デザイナーの中田優也が、2017年秋冬シーズンに初のコレクションを展開したところから始まります。
2017AWコレクションより 引用fashionsnap.com
当時、彼は「作るところから売るところまで、すべて自分で行う」と決めていたため、出版社や大手セレクトショップのバイヤーなどに、住所などもすべて自分で調べて、手当たり次第にインビテーションを送付したそうです。
告知はしたものの、はじめはほぼ反応もなく、途方に暮れたこともあるんだとか。
それでも、伊勢丹新宿店で開催されたイベント「Tokyo upcoming vol.2 ~next generation by TOKYO kaihoku」で、”注目の若手デザイナーが手掛ける4ブランド”にエントリーされたことで、世間から少しずつ注目を浴びるようになります。
翌年の2018年には、ファッションアワード「TOKYO FASHION AWARD」の第5回受賞デザイナーに、「チノ(CINOH)」のデザイナーである茅野誉之などと共に、デザイナーの中田優也が選出されることで、徐々に人気が高まっていきました。
2019年には東京ファッションウィークへ初参加し、シーズンの秋冬コレクションをショー形式で発表。
ウィメンズアパレルとしてブランドを開始したPOSTELEGANTが、ここで初めて「ユニセックスブランド」としての立ち位置を明確にするように、ランウェイでウィメンズ・メンズモデルを採用して話題になりました。
2020年にはブランド初のPOP UP イベントをセレクトショップで開催したりと、「POSTELEGANT」の知名度と人気が高まっていったのもこの頃。
今では、全国にPOSTELEGANTの販路を広げながら、ブランドのファンが目をみはるスピードで拡大しています。
展開店舗
ブランドの開始からすぐに伊勢丹新宿店での取り扱いが始まったことは、あまり他のブランドには無い、異例のスタートとなっています。
そこからブランドの認知が高まっていくにつれ、徹底した素材へのこだわりとクオリティの高さが、国内外から高い評価を得ていて、展開店舗を全国に拡大していきます。
現在は、「H BEAUTY&YOUTH」「伊勢丹新宿店(本館・メンズ館)」「STRASBURGO」などといった、ファッション感度の高いセレクトショップや百貨店を中心に商品を展開しています。
また、”無駄な装飾は一切無いのに、シンプルでは収まらないアクセントがあるデザイン”が好評で、セレクトショップではあえて店舗限定で展開されたりと、ファッション賢者達がこぞって手に取る人気ブランドへと拡大していきました。
デザイナー、中田優也について
中田優也さん 引用rakutenfashionweektokyo.com
ファッションに興味をもったきっかけ
デザイナーの中田優也は、1988年に岐阜県で生まれました。
彼が「ファッション」「デザイン」について興味を持ったのは、実は幼少期の頃。
彼には3歳離れた姉がいて、小学校の時に姉の持っていたファッション雑誌を読んでいたのがきっかけになったと言います。
当時、姉の持っていた「Zipper」「CUTiE」といったファッション雑誌を毎月読んでいたり、自宅近くの本屋でファッション誌を毎日のように立ち読みしていたり…そういった経験から、レディース・メンズ関係なく「ファッション」というものに強い関心を抱いていきます。
彼のビジョンは常に明確ですが、実は小学生の卒業アルバムに「10年後、僕は自分のブランドを持っている」と夢を描いていたそうです。
自分の信念に向かって突き進む力は、この頃から培われていたのかもしれません。
語学の習得・ファッションの道へ
進路を選ぶ際、彼はファッションの高校を選ばずに、通常の高校に進みます。
そのきっかけは、彼が中学2年生の頃、両親のすすめでアメリカのオレゴン州にホームステイに行ったこと。
その経験から「高校では英語をしっかり学んで、将来語学が足枷にならないようにしたい」と決心した彼は、集中的に英語を学ぶことのできる高校を選びました。
そして高校卒業後は、名古屋学芸大学のファッション造形学科へ進学。
高校・大学の選択には、彼の両親の「子供の世界を広げた状態で、自分の意志で選択させてあげたい」という思いが関係しています。
実は、当時本人は文化服装学院への進学を希望していたのですが、両親は「四年制大学を卒業して、それでもなおファッションへの強い思いが消えなければ、ファッションの大学へ進学しても良い」と話し合いをして、四年制大学への入学を進めます。
その四年制大学の選択も、彼がインタビューで「両親が”四年制大学でファッションも学べる”という切り口で、留学制度が整っている大学を探してくれた」と語っています。
パリ留学ののち、文化ファッション大学院大学へ
大学在学中の1年間、彼は、大学と提携しているパリのAICP(Académie Internationale de Coupe de Paris)へ留学します。
AICP(Académie Internationale de Coupe de Paris) 引用aicp.fr
そこでは、日本ではほとんど学ぶことのない「立体」について実技を通してしっかり学ぶことができて、現在の自分の礎となる知識を得ることができたんだとか。
留学先では、「Maison Martin Margiela」に在籍した経験もあるルッツ(LUTZ)でインターンを経験し、「ファッション業界でやっていくのであれば、一般的なことを日本企業で学ぶことも重要である」と教わり、帰国後の自分の進路を検討するきっかけになったと言います。
帰国後、パリへの憧れは強くなった一方で、「日本のパターンテクニックを知っていることが強みになる」と実感した彼は、今までの経験を整理したい気持ちも手伝って、東京の文化ファッション大学院大学へ進学します。
オンワード樫山での経験と独立
文化ファッション大学院大学を修了後、彼が選んだ道はオンワード樫山への入社でした。
留学先のインターンの経験で学んだ「ファッション業界の基礎を、日本の大手企業で学ぶ」ことを目的に入社しましたが、そこでは想像よりもさらに多くの経験を積むことが出来たと言います。
例えば、ブランドのメルマガ配信のデザインづくりやSNSに使う写真撮影、商品企画の会議などといった細部に渡るまで、企画・立案・実行のすべてに携わることができたことで、言わば「自分のブランドを立ち上げたときの一連の流れ」を疑似体験できたような感覚だったそうです。
そのオンワードでの経験を通して、「自分のやりたいこと」「突き詰めたいこと」をブラッシュアップしていくことで、自身が27歳の時に、ついに独立。ブランドを立ち上げることができました。
ニットブランド「PICEA(ピセア)」のディレクター就任
自身のブランド「POSTELEGANT」を展開しながらも、2019年には、カシミヤニットブランドの「PICEA(ピセア)」のクリエイティブディレクターにも就任します。
ピセアは2017年にスタートしたブランドで、最大の特徴はその贅沢な素材使い。
実は、ピセアで使用しているのは、内モンゴルで生産される世界最高水準のベビーカシミヤのみ。
ベビーカシミヤの魅力は、やはりその「特別な柔らかさ」です。
赤ちゃんの産毛の、ファーストカットでしか取れない部分、柔らかで肌触りの良いカシミヤを使用していることが、ブランドの大きな特徴として挙げられます。
今までは企画チームの数人でデザインを手掛けていたものが、彼がクリエイティブディレクターになったことで、”良い服を慈しんで、長く着ること”を、デザインに落とし込んでいきました。
この起用は、彼がPOSTELEGANTで表現した、素材への強い探究心と、それを高い次元でクリエイトする力が見事にマッチした結果だと話題を呼びました。
ライフプロダクトブランド「ザ・テラス(TheTerrusse)」の立ち上げ
さらに2022年秋冬シーズン、彼は新たな挑戦をします。
それが、ライフプロダクトブランド「ザ・テラス(TheTerrusse)」の立ち上げです。
ザ・テラスは、日本各地の職人と共に作り上げているライフスタイル雑貨を中心に展開していて、コロナ禍で”豊かな暮らしとは”を追い求めた結果に生まれた、新たなブランドです。
「POSTELEGANTでは外出用のウェアを作っていたものの、”豊かな暮らし”は、それだけでは完成しない」。
彼はそう考えて、ザ・テラスでは、家の時間を楽しむルームウェアのほか、タオルや入浴剤など、「内」に目線を向けた新たな提案を行っていきました。
素材への強いこだわりを持つ彼だからこそ実現できる、「日本各地の古くから続く伝統的な素材」を、「現代に生きる新たな価値観」でデザインに落とし込んだ新たなブランドは、POSTELEGANTとは異なる手法でありながら、非常に注目されています。
アイテムについて
「シーズンテーマを設けない」という選択
POSTELEGANTの大きな特徴の一つに、「シーズンごとにテーマを設けていない」というものがあります。
デザイナーは、インタビューでも「こちらからお客様を選ぶのではなく、どんな人にも着てほしい。こだわりの素材を使っているからこそ、実際に袖を通してみたら、商品たちの良さが絶対に伝わる」と話しています。
いつも素材づくりからデザインを始めていて、”材料の持つポテンシャル”を最大限引き出すことに注力しているからこそ、あえてテーマを設けてお客様を限定しないのがポリシーなんだとか。
コレクションで提案するアイテムには、いつも通しナンバーをつけて発表することで、「ずっと長く愛したい服」を、素材・カラーを変えて生まれ変わらせることもあると言います。
素材へのこだわり
和紙を使ったバッグ 引用gqjapan.jp
POSTELEGANTでは、日本の職人によって生み出されたオリジナル素材を贅沢に使用したものづくりが行われています。
時代や場所が変わっても普遍的に愛されるものを作り出すために、日本の高い技術で厳選素材を作り上げているのです。
実際に、洋服作りを始める時には「素材(生地)選び」から始めることが大半で、素材を集めていくうちに作りたいものが見えてくるんだそう。
デザイン起こしからものづくりに入るブランドが多い中、他にはないその独自のプロセスが、今のPOSTELEGANTを作り上げている基盤になっています。
この「素材への強いこだわり」の始まりは、デザイナーの中田優也の培った経験から生まれたものです。
彼が文化ファッション大学院大学に在学中、産地の機屋と学生が組んで行うコンテストで2年連続で受賞しているのですが、そこではじめて産地の見学にも行ったそうです。
その頃初めて「デザインに生地を落とし込む」のではなく、「生地からデザインを発想する」というやり方に触れ、”自分にはこのやり方が合っている”と実感したそうです。
その後「minä perhonen(ミナペルホネン)」「ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)」にインターンに行くことで、すべての商品をオリジナル生地で作成する楽しさと大変さを学び、自身の方向性も定めることができたのです。
デザインへのこだわり
次に、デザインについてのこだわりについてもご紹介します。
彼が目指している洋服の姿は「着心地が良くて、見た目も好き」なもの。
長く着たい洋服というと、デザイン的には自然と絞られてくるので、「どれだけ見た目が好きでも、着ていて疲れるもの・生地が重くて着にくいもの」は絶対に作らないと意識しているんだとか。
洋服の着用の仕方が複雑だったり、トレンドの最先端だったり、個性的なアクセントが強すぎる洋服は作らず、かなりシンプルなものを意識的にデザインに落とし込むことをポリシーにしています。
また、自分の着たいように洋服を着られるように、ロングコートにベルトを付属させたり、男女の境が明確になりすぎるアイテムは抑えたりと、デザインについてもデザイナーの強い思いが詰まった商品が並んでいます。
代表アイテム
ここからは、POSTELEGANTの代表的なアイテムについてお話していきます。
No.0001 Wool Rever Coat
ブランドを代表するアイテムとして外せないのは、なんと言ってもウールのリバーコート。
モデル名にもなっている「リバー」とは、二重織の1枚の生地を部分的に1枚に剥がして縫いたてる手法で、裏地がなくて軽やかなのが特徴。
通し番号はコレクションの初回に登場した「0001」となっています。
生地は、愛知県一宮市で織り上げたウール100%で、縦糸と横糸をゆっくりと織り上げていることで、柔らかな風合いを表現しています。
こだわりはその仕上げにも現れていて、すべて日本の職人による手まつりで仕上げているため、ごわつきのないステッチレス。
POSTELEGANTの原点ともいえるアイテムで、長く愛用しているファンが多くいます。
wool easy trousers
ウエストがゴム仕様で楽に穿けるのにきれいに見えるパンツも、POSTELEGANTの定番アイテム。
ウール100%生地でありながら、ストレッチ感があるのも楽なポイント。
楽なだけではなく、きっちり感を残すためにセンタープレスのようにピンタックを入れています。
定番として、シーズンごとに素材や色を変えて展開し続けています。
POSTELEGANTのアイテムはこのように、「過去のコレクションだから今シーズン着るのは抵抗がある…と思わせたくない」「トレンドに左右されない、長く着たいアイテムをクローゼットに追加してもらいたい」というデザイナーの思いから生まれている、シンプルで長く着続けられるものばかりです。
中古市場での評価
ここまでPOSTELEGANTというブランドの魅力についてお話してきました。
ここでは、そんなPOSTELEGANTの中古相場ってどうなの?というお話をしていきたいと思います。
普遍的な価値を打ち出して、長く着続けられるアイテムを展開するブランドということもあって、POSTELEGANTのアイテムは、中古市場でも高い評価を受けているのを多く見受けます。
特に今回ご紹介したようなリバーコートやリバージャケットなどのアウター類は、品質の高さと、ブランドとしてデザインを変えずに展開し続けているということもあり、中古市場でもとても需要が高いです。
他にもニット類など、やはり素材にこだわった秋冬ものは高額で取引されているものが多い印象です。
シャツなどの春夏物に関しても評価は高いのですが、一つ注意したいのがお品物の状態です。
POSTELEGANTに限ったことではないのですが、肌に近い部分で着用するアイテムは、使用感や汚れ、ダメージなどをシビアに見られる傾向が強く、大きな使用感やシミなどがあると大きく評価額が下がってしまいます。
KLDでは自社でのクリーニング、リペア等をおこなっていますので、状態が気になるお品物であっても、お気軽にご相談いただければと思います。
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ここまで読んでくださった方へ
素材やシルエットからこだわり、真に長く着続けられるアイテムを追求するブランド、POSTELEGANT。
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