Paul Harndenの定番アイテム4選と中古相場を古着屋が解説します｜ポールハーデン

ポールハーデンとは

まずはポールハーデンがどのようなブランドなのかを簡単に説明させてください。

ポールハーデンはイギリスの田舎町、ブライトンにてオールハンドメイドで作られているブランドです。

ブランドタグに書かれている正式名称は「Paul Harnden Shoemakers」。

シューメーカーとは、文字通り靴屋さんのことです。

なぜ洋服も作っているのにシューメーカーと名乗っているのか？気になるところですよね。

創始者のポール・ハーデンは元々、イギリスの有名シューメーカー「John Lobb」で木型職人として働いていた経歴を持っており、ブランドを立ち上げた当初もシューメーカーとしてスタートしたそうです。

その時の名前を変える事なく、ブランド名として使用しているので「Shoemakers」という呼称がブランド名に付いているんですね。

ポールハーデンのアイテムたちは、どこか野暮ったさを感じるような、ごわついた生地感やシルエットを持っているのが特徴です。

代表的なアイテムであるマックコートなどは、ウールとリネンを50％ずつ混紡したものやコットンのものなど様々ありますが、いずれもクラシックなムードが漂う、少しもっさりとした感触。

この「もっさり感」は、ポールハーデンがデザインのイメージソースとしている2つのモチーフに由来しています。

ポールハーデンのイメージソースは主に2つ。「産業革命以前のイギリス」と「アーミッシュ」と言われています。

アーミッシュは聞き慣れない単語だと思いますが、これはアメリカのペンシルベニア州・中西部などやカナダ・オンタリオ州などに居住するドイツ系移民の宗教集団の名称だそうです。

これらの共通する特徴としては、まだ化学繊維も発明されていない時代のものであるということ。

現代よりもアナログな織り機を使って生産されていた生地は、恐らく現代の布地よりも素朴でごわついた感触があったかと思います。

実際にポールハーデンでは、19世紀後半に設計デザインされた織機、「ドブクロス織機」という機械を作って一部の生地を生産しています。

また、アーミッシュは移民時代のアナログな生活様式を維持しながら、農耕や牧畜によって自給自足生活をしている人々ですが、そのファッションは確かにポールハーデンのデザインとの共通点を感じさせる雰囲気があります。

産業革命頃のイギリスの写真　引用元：sangyo-kakumei.com

アーミッシュ　引用元：ubekuru.com

ポールハーデンは、こういったマニアックなデザインやクオリティを追求する姿勢で根強いファンが後を絶たないブランドであるといえるでしょう。

ポールハーデンの市場価値

まず言えるのが、ポールハーデンの再販価格は端的にいってとても高いです。

それはなぜかというと、これまでお話したようにポールハーデンのアイテムは製造からして普通の量産された服とは違い、一着のレアリティが高いということが挙げられます。

更に、デザイナーの非常に強いこだわりに共鳴した根強いファンがおり、「憧れのブランド」として二次流通で購入を狙うユーザーがとても多いこともあります。

また、市場価値に強く影響している最近の傾向でいえば、中国、韓国、台湾などのアジア圏での人気が非常に高まっているという事があります。

もちろんそういった国で販売される際も、日本で販売される時と同じく、定価はなかなかの金額で販売されています。

主なユーザーは富裕層で、高い定価を保っているのは一般ユーザーの購買へのひとつのハードルとして金額を上げているという話もあるほどです。

金額のハードルの話については定かではありませんが、アジア圏の富裕層が手に入れられなかったポールハーデンのアイテムを日本のオークションなどで探し、代行業者を使って購入するということも最近は少なくないようです。

定番アイテムでいえば、マックコートなどは状態にもよりますが、￥50,000弱～レアなものであれば￥500,000弱で取引された例などもあります。

ポールハーデンの高く売れやすい定番アイテム4選

ここからは、これまでKLDが様々なポールハーデンのアイテムをお買取りさせていただいた中で、特に高く売れやすい定番人気アイテムを4つに絞ってご紹介したいと思います。

1. マックコート
2. チャンキーバッグ
3. サスペンダー付きパンツ
4. ブレザージャケット

ポールハーデンを高く売るコツ

ポールハーデンは平均して中古市場での評価が高く、ほとんどのアイテムが高く売れやすいブランドといえます。

しかし、上述のようにアイテムによっては汚れやすい生地を使用したり、使用感が出やすい作りだったりするものが多々あります。

ブランドとしては総じて品質の高いものを作っていますから、一生ものとして考え、汚しても大切に扱えば長くご愛用できるアイテムばかりで、そういった使い方ももちろん素敵です。

しかし、いつか手放すかもしれない…という気持ちが少しでもあるのであれば、出来る限り汚れ、ダメージは避けて使うのが良いでしょう。

生成りの裏地を使ったジャケットであれば汗に出来るだけ注意することや、裏地の無いレザーのバッグであればバッグインバッグのようなものを利用するのも良いかもしれません。

「汚れ、ダメージは少ないほど良い」というのはどのブランドでもいえる事ですが、ただでさえ再販価値の高いポールハーデンですから、綺麗な状態で査定する事が出来れば確実に高い金額でのお買取りが可能になります。

ブランドアイテムを高く売るコツについては、こちらの記事もご参考にされてください。

ブランド古着買取専門店KLDでは、ポールハーデンを高価買取しています

ここまでお話ししてきたように、ポールハーデンというブランドは古き良きイギリスの時代やアーミッシュなど、イメージソースへの強い憧憬を原動力に物づくりをするブランドです。

KLDではこのポールハーデンの買取に力を入れています！

ここからは、ポールハーデンを私たちが高く評価する理由と、実際の査定額を紹介していきます。