THOM BROWNEってどんなブランド?|トムブラウン
引用 instagram@thombrowne
こんにちは。ブランド古着買取専門店のKLDです。
アメリカントラディショナルを代表するブランド、THOM BROWNE(トムブラウン)。
グレーの生地にトリコロールカラーをポイントにしたスーツやカーディガンなどは、ファッション好きの方なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
今回は、
- THOM BROWNEとは
- デザイナー
- ブランドの特徴
- 人気アイテム
- 中古相場について
という形でお話していきたいと思います。
中古相場についてもお話していきますので、すでにTHOM BROWNEのアイテムをお持ちで「売ろうかな?」とお考えの方にもぜひお読みいただきたい記事になっています。
目次
THOM BROWNEとは
THOM BROWNEは、ロサンゼルスで俳優をしていたトム・ブラウンがファッション界に転向し、2001年に設立したブランド。
アメリカの星条旗をイメージした青、白、赤のトリコロールカラーがブランドのアイコンとなっており、1940年代にアメリカの東部で流行した「アイビー・ルック」をベースにしたファッションが特徴です。
主にメンズコレクションで知られており、ショートパンツを合わせたスーツのセットアップスタイルや、グレーを基調としたスタイリングもブランドを象徴する要素となっています。
THOM BROWNEの歴史について少しだけご紹介します。
- 2001年、THOM BROWNE設立。
- 2004年AWニューヨークコレクションに初参加。
- 2005年にトムブラウンの友人であった建築家、デイヴィッド・ビスカイエ氏がデザインした店舗をニューヨークにオープン。
- 2011年AWからアイウェアのコレクションの展開をスタート。
- 2013年にはニューヨークに次いだ2店舗目を東京の青山にオープン。
- 2018年にスペインの名門サッカークラブ、FCバルセロナとパートナーシップを締結し、テーラードスーツの提供を開始。
- 2019年に阪急梅田本店に世界初ファッションブランドによるチョコレートストアをオープン。同年にはブランド初のフレグランスコレクションを開始。
- 2020年にはSamsung(サムスン)とのコラボレーションを発表。
- 2023年、初のオートクチュールを発表。
上記のように、THOM BROWNEはアパレルのみならず他分野において活躍しているブランドということがわかります。
アイウェア等も有名で、眼鏡店でトムブラウンのアイウェアを試着したことがある方も多いのではないでしょうか。
また、このように日常的なアイテムや定番的なスーツを展開している反面、ブランド20周年にして初めてオートクチュールコレクションを発表したり、プレタポルテのショーにおいてもかなり奇抜なスタイリングをすることでも知られています。
デザイナー
引用 medium.com
デザイナーはブランドの名前にもなっているトム・ブラウン氏。
彼は1965年にアメリカ、ペンシルベニアで生まれます。
ノートルダム大学で経営学を学びますが、卒業後は俳優としてロサンゼルスで活動しました。
しかし、俳優業では満足することができず、ファッション業界へと転向。
イタリアの一流ブランドARMANI(アルマーニ)で販売員を、RALPH LAUREN(ラルフローレン)傘下のClub Monaco(クラブモナコ)でデザインの経験を経て2001年に独立し、自身の名を掲げたTHOM BROWNEをスタートさせました。
一般的にデザイナーを志す人は専門的な教育機関で服作りについて学ぶことが多いのですが、彼は学校などでの学びを経ることなく、ファッション業界での経験のみを経て自身のブランドを立ち上げています。
2004年のニューヨークコレクション参加によって知名度や人気を一気に高めることとなり、2005年に「Fashion Group International」のライジングアワードやメンズ部門賞、2006年にはアメリカのファッション協議会によるCFDAメンズデザイナーオブザイヤーといった数多くの賞を受賞しました。
それらの功績から2007年にBrooks Brothers (ブルックスブラザーズ)の新ラインBLACK FLEECE(ブラック フリース)の立ち上げに参加、2008年にはMONCLER(モンクレール)の新デザイナーとして就任。
その後、2023年にアメリカの「ファッション協議会」のチェアマンに就任しました。
数多くの功績を上げ、THOM BROWNEを世界屈指の一流ブランドに押し上げたトムブラウン氏は、自身のブランドだけでなく、他の有名ブランドにも携わり、アメリカファッション協議会のトップへ昇り詰めるといった素晴らしい活躍を続けています。(ファッション協議会は、ファッション業界のアカデミー賞と呼ばれるCFDAファッションアワードを開催する権威ある会です。)
まさにアメリカのファッション界に最も大きな影響を与えた人物の一人といえるでしょう。
また、彼はグレーが最も好きな色です。
THOM BROWNEのデザインにおいてもグレーは最も使われている色で、ブランドの象徴であるトリコロールカラーをグレーに乗せたデザインは多く見られます。
彼の父親が毎日グレーのスーツを着ていたことや、グレーのスーツをユニフォームのように着ている初老の男性に目を奪われた事などによってグレーが好きになったそう。
トムブラウン氏は、「グレースーツは絶対に飽きることはない」という持論を持ち、自宅に20着以上あるグレーのスーツをローテーションで着ているのだとか。
「グレー好き」のその思いは商品や店舗のデザインなどにも反映されており、そのままブランドを象徴するカラーとなっています。
ブランドの特徴
アイビールック
THOME BROWNEというブランドの大きな特徴の一つは、先にも述べたように1945年に流行した「アイビー・ルック」をベースにしている点です。
「アイビー・ルック」とは、ハーバード大学を中心とした伝統あるアイビーリーグ校の生徒が好んで着用していた服装。
アイビー・ルックはアメリカのみならず、世界に影響を与え、各地で流行し、日本でも1960年代に大流行しました。
所謂「紺ブレ」といわれるネイビーのブレザーやラガーシャツ、オックスフォード生地のボタンダウンシャツや、チノパン、コインローファーなどがアイビールックを代表するアイテムとして知られています。
トムブラウンはそういった1940年代から1960年代のアメリカントラディショナルを現代に向けて再構築し、モダンスタイルへと昇華させたスタイルを主としています。
THOME BROWNEでも、古き良きアメリカンスタイルを彷彿とさせるディテールのスーツや、オックスシャツ、紺ブレ、ウィングチップシューズなどを定番アイテムとして展開しています。
また、カチッとしたスーツスタイルのパンツをショート丈にするのもTHOME BROWNEが得意とするところです。
このように、アメリカントラディショナルを出発点としながらも、THOME BROWNE独自の世界を作り上げているのがブランドの魅力といえます。
奇抜なコレクションルック
2014AWコレクションより 引用 fashion-press.net
左から2016SS、2022AWコレクションより 引用 fashion-press.net
先述のように、アメリカントラディショナルを感じさせる定番アイテムの展開もTHOME BROWNEの特徴ですが、一方でショーなどで見られるコレクションルックについては、かなり奇抜な表現を展開するブランドとしても知られています。
メンズ、レディース共に、由緒あるスタイルを基調としながらもブランドの自由な発想が反映されており、初見ではかなりびっくりするような、日常生活ではとても着られるスタイリングではないことが多く、その不思議な世界観は多くの人を魅了しています。
身体のシルエットを無視した直線的な洋服をモデルに纏わせたり、ジャケットの肩を過剰に盛り付け、わざと首を詰めるようにして着させたり、洋服とお揃いの生地の仮面を合わせたコーディネートなどなど…THOME BROWNEの奇抜なスタイリングは挙げていけばキリがありませんが、このようなコレクションルックの奇抜さはブランドの大きな魅力となっています。
肩周りをかなりデフォルメしたルック 2012AWコレクションより 引用 fashion-press.net
その奇抜さから時折SNSなどで話題になるTHOME BROWNEのコレクションですが、トム・ブラウン氏曰く、「ショーは概念的でなければならないと思うからなんだ。ショーは物語を伝えるべきであり、もっと興味深い不自然なものを作り出すべきだと思っているから」とのこと。
なんでも、THOME BROWNEというブランドのクラシカルで強度のある伝統的な側面は店舗で見ることが出来るから、わざわざショーで見せる必要がないとの考え方なんだとか。
明確に店舗で売るものとショーで見せる世界観を分けているからこそ、THOME BROWNEの魅力的な世界観は私たちをいつも楽しませ、驚かせてくれるといえるでしょう。
確かなテーラーリングと上質な素材
THOME BROWNEが独特である種奇抜な世界観を持つブランドであることを先述しましたが、その世界観を支えているのは間違いなくこのブランドのしっかりしたテーラーリングの技術と、使用している上質な素材にあるといえます。
かつてラルフローレンの傘下の「クラブ モナコ」でデザイナーとして働いていたトム・ブラウン氏は、そこでの経験を通じてアメリカンクラシックスタイルのメンズウェア文化に深く触れ、メンズのテーラーリングの技術についてもそこで吸収し、独学で深めていったものと言われています。
THOME BROWNEの代表的なアイテムとして、セットアップスーツは定番的に展開されているものですが、このアイテムはこのブランドのテーラーリングの真髄を味わうのに最適といえます。
THOME BROWNEのスーツは、伝統的なメンズウェアを踏襲しながらもモダンな解釈を加えて現代風にアレンジしており、テーラーリングの技術に関しても精密なカッティングと縫製に定評があります。
体に上手く沿って美しく見せるパターンはもちろん、短めのジャケット丈、ボタンの配置、ポケットのデザイン、一見“つんつるてん”にも見える独特なパンツ丈…など、ディテールにもこだわり尽くしたアイテムとなっています。
素材は定番のウール素材をはじめとして、カシミヤ、シルクなどを混紡したものも高級ラインで使用されています。
どれも上質なものを厳選しており、繊細なカッティングや縫製と合わせて、THOME BROWNEのスーツに欠かせない要素となっています。
こういった定番のスーツはもちろん、奇抜と言われるコレクションにおいてもテーラーリングの技術は遺憾なく発揮されており、一見、荒唐無稽でバラバラのパーツを繋ぎ合わせた奇抜な服でも、上質な生地としっかりとした仕立てで作り上げるからこそファッションとして成立する、というような場面が多く見られます。
一見バラバラのパーツをボタンで留めたルック(2017AWより) 引用 thombrowne.com
コレクションに見られる奇抜なデザインは、こういった手堅いテーラーリングの技術によって成り立っており、それがTHOME BROWNEというブランドの強さの一つでもあります。
人気・定番アイテム
グレースーツ
トムブラウン本人が最も好むカラーであるグレーを使用したスーツであり、ブランドの看板商品と言っても過言ではないアイテムです。
ジャケットの着丈は袖丈と同じ長さと短く、ウエストの位置を高めにし、それに合わせてボタンの位置を高く設定しています。
ボタンは段返りの3ボタンとなっており、ラペルの裏にボタンが1つ隠れる仕様になっています。
これは1950年代から1960年代頃のスタイルから着想を得て作られたディテール。
当時のアイビーリーグ校の生徒達には、3つのボタンのジャケットをあえて真ん中だけ留めて着崩すといった着こなしが浸透していました。
そんな過去の流行から生まれたデザインですが、現代風に再解釈し、当時のジャケットにダーツを加えてウエストを作ることで、美しく力強く男性の骨格を強調したシルエットを作り上げています。
アイウェア
THOM BROWNEのアイウェアはメガネ界のアカデミー賞とも名高い「SILMO D’OR(シルモドール)」を受賞するほど人気のアイテムです。
特にサングラスの人気は高く、発売と同時に完売してしまうモデルも少なくありません。THOM BROWNEの人気に火をつけたアイテムの一つと言えます。
サングラスは海外セレブや芸能人の愛用者も多く、特にレディー・ガガが着用したことで知られるTB-00はTHOM BROWNEのアイウェアの中でも最も注目度のあるサングラスの一つになっています。
他にも数々の著名人が愛用していることでも知られています。
ここでは少しだけですが、THOM BROWNEで人気のアイウェアを紹介していきます。
TB-011
細身のメタルパーツと曲線美のバランスの取れたモデルのアイウェア。
フレームの存在感もありつつ、細身のテンプルやノーズパッドをメタルパーツにすることでスタイリッシュな印象を与えます。
テンプルエンドにはブランドのアイコニックにもなっているトリコロールをあしらっており、THOM BROWNEらしさを加えます。
TB-000
THOM BROWNEのアイウェアで数多く発売されているラウンドシェイプの原点とも言えるモデルになります。
ヴィンテージ感のある厚めのボリュームで丸みとスクエアをミックスすることで唯一無二のデザインとなっています。
こちらにも同じくテンプルエンドにはトリコロールが加えられています。
革小物
THOM BROWNEでもう一つ人気のアイテムといえば革小物。
上質な素材と縫製で作られた革小物はプレゼントとしても人気です。
THOM BROWNEの革小物は、「ペブルグレインレザー」を使用して作られています。
ペブルグレインレザーとは、厳選された牛革を丁寧に鞣し、染色。
その後細かいシボを型押しし、艶を出すために磨きをかけたレザーのこと。
シンプルかつミニマルで使いやすいデザインのものが多いですが、ブランドのアイコニックであるトリコロールがアクセントとなっているアイテムが多く、ブランドのアイデンティティを感じられるものばかりです。
また、動物をかたどったぬいぐるみのようなレザーのバッグなども展開していますが、これも上質なペブルグレインレザーとしっかりとした仕立てで、遊び心を大人向けに昇華したアイテムとなっています。
この“動物バッグ”は、2011年にTHOM BROWNEが犬の形のバッグを発表したのがきっかけで人気に火がつき、現在は様々な動物のバリエーションで展開される、ブランドのアイコン的なアイテムとなっています。
中古市場での評価
ここまでTHOM BROWNEというブランドの魅力についてお話してきました。
ここでは、THOM BROWNEの中古相場ってどうなの?ということについてお話していきたいと思います。
やはり長年定番的に上質なアイテムを展開し続けているブランドだけあって、THOM BROWNEのアイテムは中古市場で高い評価を受け、高額で取引されています。
定番のスーツやジャケット、カーディガンなどのニット類などは特に評価が高く、よほど使用感のあるものでなければ安定して高い金額で売却が可能かと思います。
また、今回ご紹介したような革小物に関しても人気があり、箱などの付属品がしっかりあるものや、使用感の少ないものは強気のお値付けが可能です。
特に動物の形を模したレザーのバッグは中古市場でもレアなアイテムで、定価の高額さから中古市場で探している人は多くいます。
バッグ類などは内側が布帛で作られているものが多く、こういった部分の汚れがなければかなり強気のお値付けでも売却が可能といえます。
また、アイウェア類も人気があり、高い評価で取引されているのが見受けられます。
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ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
トラディショナルでかっちりした定番アイテムと、自由な発想で展開されるコレクションの振れ幅が人々を魅了するブランド、THOM BROWNE。
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