stein(ssstein)ってどんなブランド?|シュタイン
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
流行かつ独自のスタイルを貫き通すビッグシルエットと、ジェンダーレスなデザインが圧倒的な人気を誇る、ドメスティックブランド「stein(シュタイン)」。
わずか数年にして日本のファッションシーンに彩りを与え、今や幅広い年齢層の男女に愛されているブランドです。
芸能人の中でも愛用者の多いそのタレント性から、steinに興味を持っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
- steinとは?
- デザイナーについて
- steinの定番アイテム
- 中古市場での評価
という形で、「steinってどんなブランド?」というお話をしていきたいと思います。
steinが気になる!と思っている方はもちろん、中古相場についても解説していきますので、売却やリユース店での買取をお考えの方もぜひお読みください。
目次
steinとは?
引用fashion-press.net
引用fashion-press.net
stein(シュタイン)は、2016年にデザイナー、浅川喜一朗氏が立ち上げた日本のファッションブランドです。
ただトレンドに乗っているわけではない、独自の哲学を持つオーバーサイズのデザインが特徴的で、開始わずか数年で日本のドメスティックブランドシーンの中心的な存在となりました。
steinの服のパターンは、メンズ服をベースに作られています。
ユニセックスに重きを置く方針から、あえて男性らしさを削ぎ落としていき、フェミニンな印象を与えていくのだそう。
さらに性別だけではなく、年齢の垣根も超えるデザインも、デザイナーの意図するところです。
ブランドのルックでも様々な年齢のモデルがsteinを着用しており、全員が思い思いにsteinを着こなしている様が伺えます。
ブランドコンセプトは
「Stillness and motion , minimal and maximal , mode and tradition.」(静けさと動き、最小と最大、モードと伝統)
と、
「無から有へ。そのはざまの部分を表現する」。
また、ブランド名のsteinは、ドイツ語の接尾語で、アインシュタイン、ヴィトゲンシュタインのようにフロントに何か言葉がつくことで、特定の一族の名前になる単語です。
「何かと結びつくことで特別なものになる衣服を作りたい」という思いが、ブランド名に込められています。
また、2024年秋冬シーズンからブランド名を「ssstein」に変更することを発表。
読み方は「シュタイン」と変更の予定はないそうです。
ヴィジュアル・アイデンティティのリニューアルの一環としての決定だそうで、ブランドイメージの刷新と共に展開される世界観に期待ですね。
デザイナー
デザイナー 浅川喜一朗氏 引用wwdjapan.com
デザイナーは、浅川喜一朗氏。
1986年、山梨県生まれです。
東京学芸大学を卒業した後は会社勤めを経て、原宿のセレクトショップ「ナイチチ」のマネジメント兼バイヤーとして、ファッションの世界へ入りました。
※ナイチチは、古着屋から始まり“インパクティスケリー(inpaichthys kerri)”などオリジナルブランドを展開していた人気ショップでしたが、2016年に閉店しています。
浅川氏は、ナイチチ閉店後、今までの経験を活かして自らセレクトショップ「carol(キャロル)」をオープン。
そして、自身のブランド「stein」をAWシーズンから発足しました。
carolの経営は、steinが波に乗った現在も継続中。
セレクトショップオーナーとデザイナーの二足の草鞋を履き、「精神と時の部屋が欲しい」というほど、奔走し続けています。
また浅川氏は、熱狂的な古着好きとしても有名です。
90年代のマルタンマルジェラや、フィービーファイロ在籍時のセリーヌなどからも、影響を受けているそう。
ブランドとしてもデザイナー個人としても原点である古着は、steinのデザインに広く反映されています。
ブランドの特徴
ここからは、steinのブランドの特徴についてご紹介していきます。
洗練されたオーバーサイジングとユニセックスなデザイン
steinのアイテムは、一貫してオーバーサイジングなものが多い印象です。
縦にスッと落ちるドレープ感や、着た時のシルエットの美しさから、ゆったりとしたサイズ感でデザインされています。
昨今のオーバーサイズの流行も相まって、一見トレンド感の強いブランドに見えてしまいがちですが、純粋に美しさを追求した結果だそう。
steinの根底にあるのはトレンドだけでは収まらないデザイナーのこだわりなのです。
また、steinのアイテムに共通して言えるのは、どれもユニセックスなデザインであること。
そのため男女問わずファンが多いブランドとなっています。
コレクションのルックなどを見ても、あらゆる人種・性別のモデルが採用されており、芸能人の各種SNSなどでも、男女ともに着こなしている様子が散見されます。
セレクトショップ「carol」
「carol」店内の様子 引用wwdjapan.com
「carol(キャロル)」とは、港区表参道にある浅川氏が経営するセレクトショップです。(神宮前から2021年に移転)
扱うブランドは、steinのみならず、超人気ブランドから新進気鋭なブランドまで、幅広いラインナップを販売しています。
<取り扱いブランドの一部>
ALLEGE、ESSAY、HED MAYNER、HERILL、Maison Margiela、MASU、SHINYA KOZUKA、STUDIO NICHOLSON、YASHIKI、YOKE …など
(2023年1月時点)
「キャロル」という店名は、讃美歌を意味する言葉です。
浅川氏が自らセレクトするブランドや古着に作り手のエネルギーを感じることから、それを賛美するという意味が込められています。
carolを始めるきっかけとなったのは、当時勤務していたセレクトショップ「ナイチチ」の閉店。
閉店が決まった際に独立を決心し、閉店後わずか3ヶ月という異常なスピード感でお店を立ち上げました。
その準備期間の短さゆえ、開店当初は商品の買い付けが仕切れず、リーバイスのデニムをお客に合わせてリメイクするなど、限られた商品とスペシャリティな技術でお店を切り盛りしていたそうです。
古着愛
デザイナーの浅川氏は、熱狂的な古着ファンとしてもよく知られています。
学生時代には古着を買うために、友人に借金までしていたようです。
過去に地元で就職もしていましたが、それも古着購入の借金を返する目的であったとか。
進路にも影響するほど、古着にお金をつぎ込んでいたようです。
元々自身のセレクトショップで古着を扱ったり、ナイチチで古着の販売もおこなっていたことも、こうした趣味が反映されてのことかと思われます。
またリーバイスやラルフローレンといった名作の古着らを解体し“美しさの正体を紐解く”ことも楽しんでいたようです。
浅川氏自身も、
「特に1980年代の『ラルフローレン(RALPH LAUREN)』のトレンチコートはすごかった。(中略)体にまとうようなシルエットを作るために、全てのディテールが考え込まれて作られていた」
引用wwdjapan.com
と語っており、古着への深い愛が伝わってきます。
ブランドの定番アイテム
ここからは、steinの定番、名作アイテムをご紹介していきたいと思います。
Investigated Coat
はじめに紹介するのは、毎シーズン展開されている「Investigated Coat」。
襟腰の後方が高く、前方に向かって低い状態で折り返っている襟が特徴のバルカマーンコート。別称“ステンカラーコート”とも呼ばれます。
身幅に対して肩周りの角度を調節することで、流れるような縦に落ちる絶妙なシルエットを実現している、人気の一作です。
使用されている生地は、肌触りが良く肉厚な“ウールメルトン”。
しなやかで滑らかな光沢、弾力のある生地感が特徴です。
毎シーズンごとに展開されているアイテムで、シーズンごとにポケットやセンターベンド、ボタンなどの違いはありますが、一貫しているのはオーバーサイズでありながらシンプルでミニマルに整えられていること。
着る人を選ばない、誰でもおしゃれになれる一着です。
Extra Fine Kid Mohair Cardigan
steinではカーディガン類もほぼ毎シーズン展開されています。
紹介するのは、その中でも定番かつシンプルなシリーズ、「Kid Mohair Cardigan」です。
こちらは“タムタムヤーン”と呼ばれる、毛足を持たせたキッドモヘア素材を使った、暖かく高級感のあるカーディガンです。
通常の起毛加工とは異なり、縮絨で風合いを出した後に起毛加工を行うことを採用。
それにより毛の出方が豊かになるのです。
また最後に、プレスをかけることで出た毛足の抑え込みをし、ビンテージのような特有の表情を演出しています。
まさに熱狂的な古着ファンである浅川氏が率いるブランド「stein」といった一作。
また比較的、ベーシックなカラー展開が多いsteinのアイテムの中で、比較的カラフルなカラー展開がされているのも、このアイテムの特徴。
オーバーサイズを楽しみながら、全身のコーディネートを綺麗にまとめ上げてくれるアイテムです。
Oversized Drivers Knit Zip Vest
最後に紹介するのは、浅川氏もこよなく愛するMaison Margielaの人気シリーズ「ドライバーズニット」を彷彿とさせる「Oversized Drivers Knit Zip Vest」です。
シンプルな生地に大胆なジップが特徴のドライバーズニットに、stein独自のオーバーサイズを搭載されています。
素材は、高品質なメリノウールを採用。
メリノ種は、スペインの西部のポルトガル国境と接するエストレマドゥーラ州で、季節によって長距離移動をする動物です。
そうすることで引き締まり、乾燥にも強い丈夫な羊毛となります。
静かで強いバランスに仕上がるよう、各パーツ、全体のシルエット、ディテールを時間をかけて調整した逸品です。
中古市場の評価について
ここまで、steinについてご紹介してきましたが、中古相場や買取ではどうなの?という事についてお話していきたいと思います。
steinは意外に中古市場での取引数が多くない印象がありますが、その反面、価格帯的には高評価で売買されています。
steinのアイテムを持っているユーザーはあまり売りたがらず、中古市場に出品されればレアな中古品として高い評価で取引されているといった状況なのかもしれません。
今回ご紹介したように、普遍的で価値のあるものを生み出し続けているsteinだからこそ、この評価で取引されているといえます。
どこのブランドにもある傾向ともいえますが、やはり定価が高く、肌から遠い場所で身に着けるアウター類などは最も人気で、5万〜10万円前後で取引されているのが多く見受けられます。
もちろんKLDでも強気のお見積りが可能ですので、気になるお品物がありましたらぜひお気軽にお問合せください。
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ここまで読んでくださった方へ
ここまで「steinってどんなブランド?」について、お話してきました。
浅川喜一朗氏によって、“無いモノ”から“有るモノ”へと変わり、形を表した「stein」。
ブランドの特徴やデザイナーを知ることで、ブランドへの理解が少しでも深まれば幸いです。
KLDでもsteinのお買取を強化しています。
ドメスティックモードブランドの査定を得意とするスタッフの在籍により、高い精度での強気のお値付けが可能です。
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