OUR LEGACYってどんなブランド?|普遍的なのに最高にクールな服たち|アワーレガシー
OUR LEGACY公式Instagramより引用 ourlegacy
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
ファッション業界の慣習を半ば無視しながらも、非常にクールな服を作り続け、日本でも数年前から注目度が上がっているブランド、OUR LEGACY(アワーレガシー)。
格好いいだけではなく、非常に強い芯があり、サスティナブルな試みなど、デザイナーの姿勢にも共感できる部分の多いブランドです。
今回は、
- OUR LEGACYってどんなブランド?
- デザイナーってどんな人?
- OUR LEGACYの特徴
- 中古市場での評価
という形で、お話していきたいと思います。
これからOUR LEGACYの服が欲しい!と思っている方はもちろん、中古相場についても解説していきますので、売却をお考えの方にもぜひお読みいただきたい記事になっています。
目次
OUR LEGACY(アワーレガシー)とは?
OUR LEGACY公式Instagramより引用 ourlegacy
OUR LEGACY(アワーレガシー)は、2005年、幼馴染の友人同士だったCristopher Nying (クリストファー・ニーイング) と Jockum Hallin (ヨックム・ハリン)が立ち上げたストックホルムを拠点とするブランド。
ブランド名の由来は、「次の世代に何か大事なものを渡す」という意味合いから。
デザイナー自身が古着などによって前の世代から服を借りることがあり、そのように普遍的な「現代のクラシック」ともいえる服作りを志しているそうです。
ブランド立ち上げ当初はオリジナルのTシャツブランドとして展開していました。
2007年、初のフルコレクションを発表、長らくメンズを基本としたブランドでしたが、2019年よりウィメンズラインも展開しています。
メンズ、ウィメンズ共に、ベーシックな服を基調としながら、ヴィンテージやミリタリー、ストリートのカルチャー等からインスピレーションを受け、独特の視点で服に落とし込むデザインには定評があります。
また、サスティナブルな視点で展開する過去のデッドストックやリメイク、古着の販売など、ファッションブランドとしての独自の試みも魅力のブランドです。
デザイン、活動共にファッション業界の慣習を敢えて無視するかのように展開する、ある種インディペンデントな姿勢に、かなり目が離せないブランドの一つといえます。
デザイナー
引用 ssense.com
デザイナーは、ブランド立ち上げ時のメンバーであるCristopher Nying (クリストファー・ニーイング) と Jockum Hallin (ヨックム・ハリン)、そして2007年にデザイナー兼共同経営者として加わったRichardos Klaren(リカルドス・クラレン)の3人。
3人ともファッションや服飾に関する教育を受けたことがなく、OUR LEGACYのデザインの源となっているのは音楽やグラフィックデザイン、スケートボードなどのストリートカルチャーなど、各々が培ってきた文化だそう。
メンバーの1人である ヨックム・ハリンは元ミュージシャンであったりなど、異色の経歴を持った3人が集まったブランドといえます。
ベンチマークとするブランドも特にないとインタビューで回答しており(強いて言えばアクネ ストゥディオズには少なからず影響を受けているとのこと)、3人が自由な発想で作る姿勢が支持されていることが窺えます。
OUR LEGACYの特徴
あくまでベーシック、でもそれだけではないデザイン
OUR LEGACY公式Instagramより引用 ourlegacy
OUR LEGACYのデザインの特徴としては、基本的にどこまでもベーシックであることが挙げられます。
デザイナーのヨックム氏曰く、「複雑なディテールだと、すぐに飽きてしまう」ためだそう。
ブランド名に込めた想いからもわかるとおり、現代のクラシックとなるような服作りを標榜しており、あくまで今の世代に合うフィット感、生地感などを持ちつつも、次世代にも継承できるような普遍的なデザインが根幹となっています。
ブランド立ち上げ当初はグラフィックTシャツだけの展開だったそうですが、こだわりは当初から健在で、自分達の思う最高の生地を使い、自分達の手でグラフィックを施していたそう。
そこからブランドとして発展していったOUR LEGACYですが、ブランド立ち上げ当初のこだわりはもちろん今も続いており、生地感やシルエットには充分に服好きのユーザーを魅了するクオリティがあります。
あくまで普遍的なデザインがベースではありますが、その時の気分でそこにミリタリー風味を加えたり、ストリート色を強くしたり、アーティストのグラフィックを乗せたり、それらをミックスしたり…など、OUR LEGACYならではのデザイン性を感じられることが最大の魅力といっても良いかもしれません。
ワークショッププロジェクト
引用 houyhnhnm.jp
OUR LEGACYでは、「ワークショッププロジェクト」というファションブランドには珍しい試みをおこなっています。
この「ワークショップ」では、過去のアイテムのデッドストックや、サンプル品、また余った生地を再利用した商品などを販売しており、サスティナブルであり、尚且つブランドを別の角度から楽しむことのできるプロジェクトとなっています。
「サスティナブル」と「ファッション」という相反する2つのテーマを共存させることは実は難しく、どのブランドでも苦心しているのではないかと思いますが、ヨックム氏は「ぼくらはその両立が可能だと信じている。」と語ります。
以下が「ワークショップ」で販売するアイテムのテーマの一部となっています。
- アーカイブにハンドペイントやパッチワークを施し、リメイクした「クラフト」
- 過去のアイテムを割引価格で販売する「デッドストック」
- 展示会や撮影で使用した「サンプル」
- 「デッドストック」にさらに手を加えた「リサイクル」
- 余った生地を組み合わせて作る「アップサイクル」
- 「アップサイクル」と同じコンセプトで作る、子ども服の「キッズ」
- OUR LEGACYや顧客の古着を再販する「レガシー」
- デザインの着想源となったヴィンテージウェアなどからなる「リファレンス」
引用 houyhnhnm.jp
このように、コレクションを作る工程で出てしまうある種の“余剰”を、無駄なく、さらにもっと格好良い作品にしたいという心意気が感じられるプロジェクトとなっています。
ワークショップで展開する商品には、OUR LEGACYお抱えのグラフィックアーティストであるハンク・グルーナー氏がイラストを施したものなども存在し、非常にクールな新しい作品に生まれ変わっています。
ハンク・グルーナー氏が全面にイラストを施したディアスキンのジャケット 引用 houyhnhnm.jp
「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」で行われたインスタレーションでは、ハンク氏がその場でイラストを描くなどのライブ感あるイベントなども開催されており、よりブランドの魅力に触れられる場となっていました。
イラストを描くハンク・グルーナー氏 引用 houyhnhnm.jp
OUR LEGACYのデッドストックなどが手に入ることだけでも嬉しいのに、格好いいイラストが直筆で描かれたオンリーワンな一着を購入出来るなんてファンならずとも欲しくなってしまいますよね。
このように、ただ「サスティナブル」であるだけではなく、ファッションブランドとしてそれを「クールな作品に仕上げる」ということにも妥協しないOUR LEGACYらしい試みが、この「ワークショップ」プロジェクトだといえます。
インディペンデントな姿勢
前述のワークショッププロジェクトにもいえることですが、OUR LEGACYというブランドの特徴的な点として、非常にインディペンデントな姿勢があるということが挙げられます。
ブランドの注目度、規模感からすると驚くことの一つが、ブランド発足からかなり長いあいだ、OUR LEGACYは自己資金のみでの運営をおこなっているということです。
外部からの金銭的なサポート等がない分、完全にブランドを自分達のものとして舵取りすることができ、「今シーズンは売上が良かったから来シーズンにこんなチャレンジをしてみよう」など、意欲的な試みを実行できるといえます。
また、OUR LEGACYは、2022年現在まで、ショーという形でコレクションを発表したことがありません。
自分達の思う形でブランドの運営をしていく中で、今はまだショーという形での発表には関心がないようで、OUR LEGACYが我が道をいくブランドであることが分かる一つの要素かと思います。
また、これはデザイン等にも表れている点ですが、デザイナー兼経営者である3人には非常に強いDIY(DO IT YOURSELF)精神があり、「無いものは自分達で作る」という強いスタンスが、ブランドを今の形に導いているといえます。
彼らが服を作り始めた動機の一つに、「自分達が“足りない”と思った服を作った」というものがあり、無いものは作る、というDIY精神を強く感じるエピソードの一つです。
また、
「若い頃はお金がなく、クリエイティビティで格好良さを追求するしかない。90年代に今の自分の基礎ができた」
と、デザイナーのヨックム氏が語るように、OUR LEGACYでは自身のファッションの原体験を落とし込んでコレクションを作ることがしばしば見られ、デザインの根底には、手持ちの服が少ない状態で試行錯誤していた時代のマインドが色濃く感じられます。
「少年の部屋」をテーマに、10代の頃、お金がない中で試行錯誤するお洒落を表現した2018SSコレクション /OUR LEGACY公式Instagramより引用 ourlegacy
ブランドの始まりがオリジナルのグラフィックTシャツから始まったことは前述でお話しましたが、そこにも強くDIY精神が表れています。
自分達でグラフィックを施したTシャツをスポーツバッグに詰め込んでショップに営業をかけて周ったそうで、「自分達でどうにかする」というスタンスの強く感じられるエピソードは、彼らの独立心の強さを感じます。
その後、Tシャツだけではなく、普遍的な自分達のクラシックを築くべく現在のOUR LEGACYの形になっていったということで、現在までOUR LEGACYというブランドの根底には変わらぬインディペンデントな姿勢を感じることができます。
OUR LEGACYの中古市場での評価
ここまでOUR LEGACYとはどんなブランドなのか?をご紹介してきました。
OUR LEGACYが中古市場でどのように評価されているかについてですが、結論から言えば、現在かなり中古市場では高い評価を得ており、売り手も買い手もそれなりの数がいて盛んに取引されている印象です。
ニット、ジャケットなどの秋冬のアウター類は特に人気が高く、高い金額で取引されています。
ひとつ気になるのが、新しいシーズンのものを新品で出品しているものも多く見られ、転売を目的としたユーザー、もしくは業者らしき出品者も多く見られるということです。
人気のブランドであれば当然そういった出品者が増えることもありますが、そういった形で不自然に盛り上がったブランドは、人気が衰退するのも早まる可能性があります。
OUR LEGACYというブランドが、そのような一時のバブル的な人気ではなく、今後も長く評価されるものであって欲しいと個人的に強く思います。
そうは言っても、ブランドとしては今回ご紹介したように、普遍的なデザインを基礎にファンを飽きさせない変化のあるブランドですから、この高い評価はまだまだ続いていくのではないかと感じます。
もちろんKLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。
「売ろうかな…?」と少しでもお考えのお品物がございましたらぜひお気軽にご相談ください。
ものを送る前に金額がわかる、LINE事前査定もおすすめです。
ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
あくまで自分達の感覚でブランド運営をし、最高にクールかつ着やすいベーシックな服作りをするブランド、OUR LEGACY。
少しでもどのようなブランドなのか?がわかる記事になっていれば幸いです。
KLDでは、OUR LEGACYのお取り扱いを強化しております。
宅配買取というと、
「時間かかるんじゃないの?」「面倒臭そう…」「配送料の分、買取金額を安くされそう…」
という不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実はそんなことも無いんです。
KLDでは、取り扱いブランドをある程度絞ることにより、高い水準のお買取金額を維持。
もちろん送料、キャンセル料なども無料です!
LINE査定も出来ますので、もし気になるアイテムがございましたらお気軽にお声かけ下さい!
\ご登録はこちらからどうぞ/
ありがとうございました!
KLDの販売ページはこちら
こちらのページでKLDの商品を販売しています。