NAMACHEKOってどんなブランド?|ナマチェコ
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
クルド地方出身の兄妹二人組が作る、謎めいたブランド「NAMACHEKO(ナマチェコ)」。
その独特な尖ったセンスでファッション好きから注目を集めている、とても気になる存在です。
今回は、
- NAMACHEKOとは?
- デザイナー
- ブランドの特徴
- 定番、人気アイテム
- 中古市場での評価
という形で、NAMACHEKOというブランドについてご紹介していきます。
NAMACHEKOが気になっている!という方はもちろん、中古相場についてもお話していきますので、フリマアプリでの売却や専門店での買取をお考えの方もぜひご覧ください。
目次
NAMACHEKOとは?
NAMACHEKOはクルド地方出身の兄Dian Lurr(ディランルー)、妹Lezan Lurr(レザンルー)の兄妹によって2015年に設立された、スウェーデンのブランドです。
職人気質に「良いもの」を作るというだけではなく、非常に個性的なニットなど、デザイン的に面白いアイテムも展開しているのが魅力。
その個性的な様子からブランドには強いコンセプトがあるように感じられますが、実はコンセプトは無いとのこと。
そういったものを掲げることに対して、兄のディランは「洋服づくりにルールを設けたくない」といった気持ちから、あえてコンセプトを設定していないそうです。
決まったコンセプトがない代わりに、ディランは自身を自由に表現することや、常に新しく、今までにないものを作ることを心掛けているようです。
ディランの探求心は強く、多くの映像作品や読書、アーティストの展示会に足を運ぶそう。
そうして集められた発想と、クルド民族のアイデンティティを融合したデザインや、ディランの内面的な部分を具現化したデザインを服に落とし込んでいるようで、NAMACHEKOのアイテムには他にない個性があり、非常に魅力的です。
また“ネクスト・ラフシモンズ”とも称され、その洗練された構築的なデザインや、鮮やかなカラーリングから作り出される、ラグジュアリーかつモードな世界観に引き込まれた方も多いと思います。
ちなみに、「ナマチェコ」という不思議なブランド名の意味は「音の響きが好きなだけで、特に意味はない」そう。
なぜこのような名前を選んだのか、という話には、「ネットでヒットしない単語」を探しており、当初は「ナマチョコ」の案があったが日本のスイーツである「生チョコ」と被ってしまい、ナマチェコに決めた…のだそうです。
デザイナー、ブランドの経歴
左からディラン・ルー、レザン・ルー 引用fashionsnap.com
ではここからはNAMACHEKOのデザイナーと、ブランドのここまでの歩みについてお話していこうと思います。
先述したように、NAMACHEKOのデザイナーは、クルド地方出身の兄Dian Lurr(ディランルー)、妹Lezan Lurr(レザンルー)の兄妹。
二人は生まれはクルド地方ですが、幼いころにスウェーデンに移住しました。
その後、スウェーデンの大学に進学し、土木工学を専攻。
彼らは学びながら、故郷であるクルド地方でのショートフィルムの制作に励み、そのショートフィルムで使用する衣装が、パリに店舗を構える有名セレクトショップ「The Broken Arm」のバイヤーの目に留まった事がブランド発足のきっかけになりました。
そして、2017ー18AWシーズンより兄妹はファッションの世界に進出します。
それから初期のRAF SIMONSのサポートや、CHANEL、Doris Van Notenなどのデザイナーズブランドの生産を請け負うアントワープの工場のオーナーの目に留まり、生産に関するサポートを受けるようになり、安定した生産体制も手に入れます。
このようにブランドとして飛躍的に成長した背景には、二人の分業体制でのチームワークの良さがあります。
兄であるディランがデザイン、妹のレザンはマーケティングや生産面等と役割を分担しており、家族ゆえに強固な信頼関係を築いてます。
そのため、ディランはブランドの運営に関しての大半をレザンに一任し、自由にデザインの構築に専念できるそう。
息の合った二人の関係性は、NAMACHEKOの運営に無くてはならないもののようです。
ブランドの特徴
思索的な表現
NAMACHEKOのアイテムは、抽象的な概念を服に落とし込み、独創的なデザインが形作られているものが多くあります。
シーズンごとにテーマが設けられている事が多く、内省的だったり、哲学的な主題も多くあります。
23SSではタブラ・ラサ(=白紙を意味するラテン語)をテーマに掲げており、「生まれた時点では人間は白紙のような状態であり、多種多様な経験によって後天的に自己が形成されていく」という様子を、異素材のパッチワークで表現しました。
様々な経験がつながって自己を形成していく様子は、さながらパッチワークのようなものである。
また、パッチワーク同士の繋がりは脆さもあるので、ボタンでかろうじて繋ぎ止めてはいるが、時に裂け目が露呈したり、不安定であったりすることもある…。
そんなふうにして、服という媒体で思索的なテーマを表現しています。
こういったデザイナーの表現を知ると、より一層NAMACHEKOの服を楽しむことができるのではないでしょうか。
カラーリング
ディランの内面を表現するのはデザインだけではありません。彼は色での表現も豊かです。
先述のようにNAMACHEKOはブランドを通してのコンセプトを設けておらず、シーズンごとに、内面的なものや思索的な概念を具現化したものを創作しています。
そのテーマに合わせて、赤や黄色、オレンジ、緑と多くの色を使い分けており、染色についても、絶妙な濃淡やケミカルウォッシュ、くすみ加工を駆使しています。
インディゴの色を部分的に残して脱色したデニムパンツ 引用fashion-press.net
このようなNAMACHEKOの色使いは、独特のデザインと調和して唯一無二の世界観を生み出しています。
素材
素材選びに関しても、ディランは職人気質です。
ブランドの世界観を表現するために、カシミヤやウールといった上質なものはもちろん、天然繊維、化学繊維を問わず様々な素材を使用しています。
生地に関しても、2018AWシーズンからブランドオリジナルの生地制作などもおこなっており、よりオリジナリティのある世界観を表現しています。
貴重な素材を使用したアイテムなどは生産数が多くなく、流通量が少ないため、手に入れることが難しいアイテムもあります。
定番、人気アイテム
ここでは、NAMACHEKOが展開する定番、人気アイテムを一部だけですがご紹介します。
テーラードジャケット
父親が宝石商をしており、スーツ姿を毎日のように見ていたディランはその事からテーラリングに興味を持ちました。
そんな事もあり、NAMACHEKOではテーラードジャケットが定番のアイテムになっています。
個性的なアイテムを多く展開するNAMACHEKOで、カチッとしたテーラードジャケットの存在は少し異質な感じがするかもしれませんが、質は確かで、定番アイテムとして支持されています。
無駄な要素のないミニマルなデザインの為、ダーツやシルエット等のディティールの美しさが際立っています。
カラーやディテールを少しずつ変えて、毎シーズン展開しています。
ニット
NAMACHEKOといえば外せないアイテムの一つがニット。
シーズンごとにデザインは様々ですが、毎回ニットの制作には力を入れているようです。
冬のウールニットはもちろん、春夏シーズンにおいてもポリエステルやナイロンなど、素材を変えて展開しています。
デザインによって柄で主張するもの、編み方で主張するもの…と様々ですが、個性的なものが多く、NAMACHEKOの世界観を色濃く味わえるピースの一つがニットといってもいいでしょう。
特に様々なパターンの編み方は芸術的で、ブランド公式のインスタグラムでもニットの編み柄のアップを撮影した写真が多く掲載されています。
ニットを美しく見せるインスタグラムの投稿 引用Instagram@namacheko
中古市場での評価
ここまでNAMACHEKOというブランドの魅力についてお話してきましたが、中古相場はどうなの?という事についてお話していきたいと思います。
個性的な世界観で展開しているNAMACHEKO。
ブランドのキャラクターが濃く、流通量もマス向けのブランドほど多くはない事から、中古市場で手に入らなかった過去のアイテムを探している根強いファンが多く見られます。
中古市場での流通もまだそれほど多くは無く、平均して中古相場は高い印象です。
とくにニット類の人気は高く、デザインも一つ一つが個性的なものが多いため、ピンポイントで特定のニットを探しているユーザーが多くいると考えられます。
したがって、もしフリマアプリなどに出品する予定がある場合には、少し強気の値付けで出してみるのも良いかもしれません。
定番のテーラードジャケットなども毎シーズン変わらぬ人気がありますので、中古市場での需要は高いです。
もちろんKLDでも総じて強気のお見積りが可能なブランドですので、お手持ちのアイテムがございましたらぜひお気軽にご相談ください。
ここまで読んでくださった方へ
アイテムの一つ一つをアート作品のように仕上げていく思索的なブランド、NAMACHEKO。
KLDでは、NAMACHEKOのお買取を強化しています。
インポートブランドの査定を得意とするスタッフの在籍により、高い精度での強気のお値付けが可能です。
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