MILLETってどんなブランド?|ミレー
引用 instagram@millet_jp
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
MILLET(ミレー)は山を愛する人達のために製品を作り、長く愛され続けているフランスのアウトドアブランドです。
アウトドアアイテムを選ぶ時に、その歴史やマインドまで詳しく知りながら選ぶ機会はあまりないのではないでしょうか?
今回は、「MILLETってどんなブランド?」ということについて、歴史や定番アイテムを含めてお話していきます。
- MILLETってどんなブランド?
- MILLETのこれまでの歴史
- 定番アイテム
- 中古市場での評価
という形で、MILLETについて掘り下げます。
MILLETのアイテムが気になっている!という方はもちろん、中古相場のお話などもしますので、買取サービスのご利用等をお考えの方もぜひご覧ください。
MILLETとは?
MILLETはフランスのアウトドアメーカーで、1921年創業の老舗ブランドです。
頭の先からつま先まで、全身をMILLETのアイテムでコーディネートできるほど、アウトドアのウェア類に関してはさまざまなものを展開しています。
老舗だけあって、アウトドアアイテムの世界で新しいアイテムを開発したりなど、アウトドア界に多大なる貢献をしてきたブランドでもあります。(詳しくは後述します。)
フランスのブランドらしく洗練された雰囲気があり、現在も多くの登山好きに支持されているブランドです。
これまでの歴史
ここからは、そんな老舗ブランドのMILLETがどのような歴史を辿って人気のアウトドアメーカーになったのかをお話していきます。
1921年にミレー夫妻により開業
MILLETとは、1921年にマルク・ミレー夫妻によって設立された会社です。
ミレー夫妻は、マレシャルで油布製造の仕事をした後、リヨンの郊外サン・フォンでの創業を決意しています。
当時は、軍事用援助物資を入れるためのバッグと、ハーバーザック(肩掛けカバンの一種)製造に特化しており、とくにアウトドアとは関係のないメーカーでした。
1928年になるとアルプスに近いアヌシーに移転し、そこから製造工場と技術がさらに向上します。
1934年には強固なフレームのザックの製造に成功し、初めての「ミレー・ザック・コレクション」として販売を始めました。
人類初の8,000メートル峰に登頂した登山家がバックパック利用
「アンナプルナ50」バックパック 引用 millet.jp
ミレーにとって大きなターニングポイントとなる年は1950年です。
装備を提供したフランス登頂隊のモーリス・エルゾーグとルイ・ラシュナルが、アンナプルナの登頂に人類で初めて成功したためです。
アンナプルナとは標高8,091mの世界第10位の高さを誇る山で、別名を「キラーマウンテン」とも言われています。
死亡率は30%を超えており、8,000m峰の中でもとくに危険だとされてきました。
2人の登山家が登頂に成功したことは世界中で話題となり、MILLETは登山ザックの製造ブランドとしての地位を確立することに成功します。
世界中にMILLETの名が知れ渡る、最も大きな出来事の一つになりました。
全面ナイロン製バックパックをヨーロッパで初めて開発
「シェルパ50」バックパック 引用 millet.jp
1964年にはヨーロッパで初めて、全面ナイロン製のザックを作ることに成功しています。
製造したザックの特徴は、具体的に以下の通りです。
- すべてナイロン製のストラップになっている
- パッドが付いている
- 縫い目がない
この時発表したナイロン製のザックの特徴は、「軽さ」「防水性の高さ」の2点でした。
当時は、世界中でコットン製のザックが主流となっていましたが、これを機に、ナイロンのザックに移行することとなります。
このザックが作られる前年、MILLETはザックに先駆けてパッド入りのナイロン製の肩掛けストラップを開発しており、国際特許を取得。
このストラップは世界中で何度も使用されてきました。
GORE-TEXを使用したパーカーを世界で初めて開発
ラインホルト・メスナー氏とゴアテックスパーカー 引用 millet.jp
1977年にはGORE-TEX生地を使い、MILLETは高品質のダウンを入れたパーカを世界で初めて開発することに成功しています。
具体的には、以下の3つのウェアラインを開始します。
- エキスパート用
- ハイキング用
- スキー用
3つのウェアラインを作ったことにより、多くの人に広まるきっかけになったといえるでしょう。
翌年の78年には、登山家のラインホルト・メスナーがチームに加わり、ペーター・ハーベラー氏とのコンビで無酸素でのエベレスト登頂を達成します。
2年後の1980年、ラインホルト氏は世界で初めて単独でのエベレスト無酸素登頂を達成。
以降も登頂に成功し続け、地上で最も高い8,000m峰14座の登頂に成功した人類初の人間になっています。
こういった幸運にも恵まれたMILLETは、プロモーション的にも当時成功を収めたといえるでしょう。
歴史あるガイド協会「シャモニーガイド協会」との提携
シャモニーガイド協会ロゴ 引用 planards.fr
2010年には、世界で最も歴史と権威のあるガイド協会の「シャモニーガイド協会」と提携を開始しています。
シャモニーガイド協会は、モンブラン山の登山口「シャモニー」にある世界最古の山岳ガイド協会として知られてきました。
提携を組んだことによって、過酷な状況での製品テストに協力してもらえるなどのサポートを受けることに成功しています。
2021年、シャモニーガイド協会は設立から200周年の節目を迎え、記念イベントが実施されています。
確固たる信念
MlLLETの歴史は登山家や山を愛する人たちとともに歩まれ、彼らをサポートすることでMIlLETは多くの成功を収めてきました。
MILLETの信念は、公式サイトに以下のように記載されています。
ミレーは革新を続け、責任ある取り組みを行い、山岳コミュニティの進化と共にその要望に応え続ける。そして先駆的な企業精神を失わず、マウンテンスポーツ愛好家の期待を超える製品や取り組みを、これからもずっと提供し続けたい。
出典:MILLET
ここまでブランドが成功し続けてきたのもこういった確固たる信念があってのものかと思います。
これからもMILLETの信念は変わらず、受け継がれていくでしょう。
MILLETの定番アイテム5選
MILLETの代名詞といえば登山リュックですが、近年ではさまざまなアイテムが定番的な人気を誇るようになりつつあります。
ここから、MILLETの定番アイテム5選を詳しく解説します。
サースフェー30+5
サースフェー30+5 引用 millet.jp
MILLETで最も定番のアイテムとされるのが、「サースフェー30+5」です。
モデル名は、スイスにある高級リゾート地「ザースフェー」が由来となっています。
主な特徴は下記の通りです。
- オールラウンドに使える
- 背負心地が良い
- 耐久性が高い
- カラーバリエーションが豊富にある
ハイキングや日帰り登山、山小屋泊など、さまざまな用途に使える点が特徴で、汎用性が高いといえます。
背面のクッションや腰のベルトなどには、クッション性と排水性を兼ね備えたフォームを用いています。
背負心地がよく、長時間背負っていても疲れにくい点は、登山家にとってありがたいでしょう。
420デニールのコーデュラナイロンを素材として採用し、耐久性が高くなっています。
カラーバリエーションも豊富で、さらに3サイズ展開。
サイズや色を自分の好みに合わせやすく、男女問わず高い人気を誇ります。
クーラ30
クーラ30 引用 millet.jp
MILLETがバックパック開発で培った経験や知識を詰め込んで作られたのが、クーラ30です。
本格的な登山からデイリーユースまで幅広く使える点が特徴。
クーラ30の特徴は、具体的に下記の通りです。
- 親しみやすいデザイン
- シリーズで一番人気
- 南京錠に対応
クーラ30はスタイリッシュかつカジュアルさを感じさせるデザインで、軽い登山から街での使用にもフィットします。
シリーズで最も高い人気を誇り、3パターンの容量が販売されています。
ジッパーには南京錠を通せるようになっており、デイリーユースだけでなく旅行に持って行くのにも便利です。
レインカバーもついており、悪天候の日も安心して持ち運べるでしょう。
カメットライト ゴアテックスジャケット
カメットライトゴアテックスジャケット 引用 millet.jp
MILLETの定番アイテムの1つは、「カメットライトゴアテックスジャケット」です。
前述の通り、世界で初めてGORE−TEXを使用したパーカーを開発したのはMILLETで、現代でもGORE−TEXの製品には高い評価を得ています。
カメットライトゴアテックスジャケットの特徴は、具体的に以下の点です。
- オールラウンドに使える
- 耐久性が高い
- 機能性が高い
3レイヤーのGORE-TEXを採用しており、春から秋の低山、冬の低山のアウターシェルとして活躍します。
ナイロン製の生地で作られており、耐久性が高くガンガン使用しても安心です。
一方で、立体裁断になっており、スムーズに動きやすい点も特徴です。
内ポケットやベンチレーションの採用、ポケットの位置など細部にまで気を配られており、使いやすさの面では申し分ありません。
防水ティフォンシリーズ
トリロジー ティフォン タフ II ストレッチ ジャケット 引用 millet.jp
ティフォン ウォーム エクスプロアパンツ 引用 millet.jp
MILLETを代表する防水アイテムが「防水ティフォンシリーズ」です。
ティフォンシリーズの特徴は、以下の通りです。
- 軽量でストレッチ性がある
- 高い防水性と透湿性がある
表生地にはメカニカルストレッチを採用することで、ポリウレタンの重さを改善しています。
軽くて伸びがよく、激しい動きをしてもスムーズに動きやすい点が特徴です。
透湿防水フィルムを7マイクロンにすることで、高い透湿性を実現しています。
一般的な製品の場合、透湿防水フィルムは15マイクロンで、約半分の薄さになっていることがわかります。
こちらのティフォンシリーズは、着用する季節に合わせて春夏用、秋冬用、オールシーズン用と、仕様を変えて展開しています。
ドライナミックメッシュショートスリーブ
ドライナミック メッシュ ショートスリーブ 引用 millet.jp
MILLETの定番アイテムとして1年中活躍するのが、「ドライナミックメッシュショートスリーブ」です。
ドライナミックメッシュショートスリーブの特徴は、具体的に以下の通りです。
- 吸汗速乾性が高い
- 消臭糸を使用している
ポリプロピレン繊維を採用しており、肌を常にドライな状態に保ってくれるのが特徴です。
伸縮性もある素材で、登山中の動きをサポートしてくれます。
メッシュに厚みをもたせることで、自宅で普通に洗濯しても効果が持続。
生地に消臭糸を使用するなど、細かい点にも配慮が行き届いています。
汗を大量にかいても、匂いによる不快な気分にはなりにくく、まさに縁の下の力持ちになってくれるアイテムといえます。
中古市場での評価
ここまでMILLETというブランドの歴史や定番アイテムなどをご紹介してきました。
ここでは「中古市場での評価ってどうなの?」ということについてお話していきたいと思います。
MILLETの展開するアイテムの中では、やはりブランドを代表するアイテムといえるバックパックなどは人気が高く、高評価を受けている傾向があります。
登山やアウトドアでタフに使えるものが多いということで、アイテムの使用感はややシビアに見られる傾向が強いとはいえ、使用感のあるバックパックでも十分に需要があるといえます。
今回ご紹介した「サースフェー」シリーズは特に人気があり、強気のお値付けが可能なモデルです。
ゴアテックスのジャケットやパンツ類もやはり人気は高く、取引数も多くあります。
ゴアテックスジャケットや、その他のアウトドア系のウェア類で中古での取引をする際には、内側のシームテープの劣化などには注意が必要です。
シームテープが剥がれてしまっているものなどは個人での修理などは厳しく、売る時にもかなり再販価値の落ちてしまう部分です。
購入の際にそういった部分をよく見て購入し、売却の際にはシームテープの状態などを写真などで掲載すると売れやすさにつながるかと思います。
もちろんKLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。
「売ろうかな…?」と少しでもお考えのお品物がございましたらぜひお気軽にご相談ください。
ものを送る前に金額がわかる、LINE事前査定もおすすめです。
ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ナイロン製のバックパックの開発、ゴアテックスを使った初めてのジャケットの開発…など、アウトドアの世界に様々な革命を起こしてきたブランド、MILLET。
アウトドアブランドを選ぶ際、それまでのブランドの歩みなどを知っているとより愛着が湧くかもしれませんね。
KLDでもMILLETのお買取を強化しています。
アウトドアブランドの査定を得意とするスタッフの在籍により、高い精度での強気のお値付けが可能です。
宅配買取というと、
「時間かかるんじゃないの?」「面倒臭そう…」「配送料の分、買取金額を安くされそう…」
という不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実はそんなことも無いんです。
KLDでは、取り扱いブランドをある程度絞ることにより、高い水準のお買取金額を維持。
もちろん送料、キャンセル料なども無料です!
LINE査定も出来ますので、もし気になるアイテムがございましたらお気軽にお声かけ下さい!
\ご登録はこちらからどうぞ/
ありがとうございました!
KLDの販売ページはこちら
こちらのページでKLDの商品を販売しています。
関連記事
こちらの記事もぜひご覧ください!