Le Yucca’sってどんなブランド?|レユッカス
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
イタリア在住の日本人デザイナーが作るこだわり尽くした革靴ブランド、Le Yucca’s(レユッカス)。
人間工学を元に設計されたデザインで、その履きやすさも多くの人を魅了しています。
今回は、
- Le Yucca’sとは
- デザイナー
- ブランドの特徴
- 定番、人気アイテム
- 中古相場について
という形で、Le Yucca’sというブランドについて掘り下げてご紹介していきます。
中古相場についてもお話していきますので、すでにLe Yucca’sのアイテムをお持ちの方にもぜひ読んでいただきたい記事です。
目次
Le Yucca’sとは
Le Yucca’sは2000年に設立された、村瀬由香によるイタリアのシューズブランドです。
数年前までは知る人ぞ知る玄人好みのブランドでしたが、近年注目度が高まっています。
熟練の職人によって仕上げられた一足は履きやすいだけでなく、スタイリングに合わせやすいことから徐々に人気を集めていきました。
スタイリングに「革靴」という選択肢を広げることに貢献したブランドの一つでもあります。
ファッション感度の高い、青山にあるセレクトショップ「L’ECHOPPE」での別注や東京・渋谷の吾亦紅(ワレモコウ)や伊勢丹新宿メンズ館で取り扱いされています。
デザイナー
村瀬由香氏 引用houyhnhnm.jp
デザイナーである村瀬由香氏は、短大卒業後、プロアスリート向けのシューズ製作に携わる仕事を8年間続けたキャリアを持ちます。
その後イタリアに渡り、フランスの歴史あるブランド「CHARLES JOURDAN(シャルル ジョルダン)」やイギリスを代表するブランド「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」、イタリアのシューズブランド「SUTOR MANTELLASSI(ストール・マンテラッシ)」での経験を経て、2000年にLe Yucca’sをローンチしました。
彼女の靴作りへの想いは強く、Le Yucca’sの生産を依頼したイタリアの名門シューズファクトリー「ENZO BONAFE(エンツォ・ボナフェ)」の創業者、ボナフェ氏と意見がぶつかることも多かったそうです。
村瀬さんのクリエイティビティとボナフェ氏の生産面でのこだわりと課題がぶつかった際は、村瀬氏が工場に直接入り、作業工程や製法に触れ、説得することでクリアしていったそうです。
ボナフェ氏と打ち合わせをする村瀬氏 引用lastmagazine.jp
また当然こだわりも強く、一つのデザインを決めるまでに数日間、ミリ単位での調整を行い、村瀬氏が納得いくまで試行錯誤してからデザインを決定するそう。
そのようにして、一つの靴を作り上げるまでに1年間かかることもあるようです。
ブランドの特徴
Le Yucca’sは「オーセンティックモダン」を掲げており、「ハンドメイドで丁寧に作られたクォリティの高いレディースシューズをスタイルに取り入れることを根付かせたい」と、村瀬さんは話しています。(ブランドはメンズ/レディース共に展開。)
Le Yucca’sは彼女の過去の靴作りの経験から、人間工学をもとにしたデザインに彼女の着想を加え、履きやすさとスタイリングに悩まない靴作りを中心としています。
デザイン作成風景 引用lastmagazine.jp
また、何よりも村瀬氏は機能面を重視しています。
彼女によると、現代の人々はスニーカーを履き慣れており、足裏のカーブがなく、足の形が崩れているそうです。
それによって疲れやすい構造へと変化してしまっているため、足裏のカーブをサポートするパーツを組み込んでいます。
先程Le Yucca’sの靴作りはイタリアの名門「ENZO BONAFE(エンツォ・ボナフェ)」であると述べましたが、このENZO BONAFEについて改めて述べていきます。
「ENZO BONAFE(エンツォ・ボナフェ)」
引用imn.jp
ENZO BONAFEは、創業者エンツォ・ボナフェ氏によって1963年に創業したイタリアのシューズブランドです。
彼はイタリアシューズブランドの超名門「A.TESTONI(ア・テストーニ)」で修行を積み、その後ボローニャで創業しました。
ボナフェは品質重視主義を掲げており、職人によって履き心地やフィッティングのみならず、デザインやディテールにもこだわり、一切手を抜くことなく作り上げます。
また、ボナフェはマッケイ製法やボロネーゼ製法、ノルベシェーゼ製法、ハンドゾーンウェルテッド製法等、数多く、多彩な製法を持っています。
この高い技術力によって、前ローマ法王やイタリア大統領が賞賛し、お墨付きを与えている名門ブランドです。
人気・定番アイテム
Y18711 U-Tip
キメが細かく、使い込むほど艶や深い色味が増す経年変化を楽しむことのできるベジタブルタンニンカーフを使ったUチップシューズ。
定番の木型、「KARENA(カリーナ)」が使われています。
木型は革靴のフィッティングの最も重要な要素。
「KARENA」は日本人の足に合わせて土踏まずにアーチを作り、足先を幅広く取っています。
それによってピッタリとしたフィッティングが可能になっています。
こちらのシューズには「マッケイ製法」が用いられています。
マッケイ製法とは、数ある革靴の製法の中でもメジャーなものの一つです。
無駄なパーツを削ぎ落とす構造によって履き心地が柔らかく、足にフィットするという最大の特徴があります。
また、マッケイ製法ではアウトソールの側面、コバに縫い目をつけることなく完成させるため、繊細で柔らかな印象を与えます。
一方で、アウトソールとインソールにマッケイ縫いという縫い目があるため、雨水が縫い目を伝ってしまいます。
雨が染み込みやすい部分はこの製法のデメリットです。
しかし、縫い目によってアウトソールの交換がしやすく、長い期間履くことのできる製法です。
Le Yucca’sのUチップでは、コバを多少外に出すことで、繊細な印象をそのままにアッパーへの負担や、マッケイ製法のデメリットである「雨が染み込みやすい」という部分を軽減させています。
U-Tipは、普段のスタイリングからフォーマルな場まで幅広いスタイリングに合わせることが可能で、経年変化を楽しむことのできる一足となっています。
Y23214 SIDE GORE BOOTS
革に美しさや艶を出すために必要な工程である鞣しを生業とするタンナーの中で、一流とされる数少ないタンナーの一つ、「ワインハイマー社」製のボックスカーフレザーを使ったサイドゴアブーツです。
「ワインハイマー社」ことWeinheimer Leder(ワインハイマー・レーダー)は、2000年に環境問題による制約によって廃業となった名門タンナー「Carl Freudenberg(カールフロイデンブルグ)」の製法を受け継ぎ、2003年に創業したタンナーです。
Weinheimer Leder社ロゴ 引用zeppelinwatch.jp
元々カールフロイデンブルグはボックスカーフの製作で有名でした。
「ボックスカーフ」という言葉が、カールフロイデンブルグ製のものを指すほどの認知度でした。
更に最高級のカーフを表す一般名称になるほどその品質が評価されていました。
そんなカールフロイデンブルグの製法を継いだワインハイマー社の革はドイツの革靴ブランド「Heinrich Dinkelacker(ハインリッヒディンケラッカー)」等で使用され、他の名門タンナーと肩を並べています。
このように、こだわって選ばれたワインハイマー社製の重厚なボックスカーフの質感と、無駄のないミニマルなデザインによって、Le Yucca’sのサイドゴアブーツは様々なスタイリングに合わせることが可能です。
こちらもUチップ同様、木型に「KARENA」を使用し、履き心地も申し分ありません。
Y20613 GHILLIE SHOES
Uチップ同様、ベジタブルタンニンカーフを利用したギリーシューズです。
「ギリーシューズ」とは、シュータンがくり抜かれたデザインになっているスコットランドの伝統的なシューズのこと。
狩猟用や民族舞踊用に作られていたこともあり、通気性やフィッティングに優れており、日頃の手入れがしやすいのがポイントです。
Le Yucca’sのGHILLIE SHOESは、端正に鞣された光沢のあるカーフレザーに、現在のスコットランドやアイルランド島などに残る、ケルト文化の伝統的なギリーシューズのデザインを施した一足となっています。
Uチップ同様、マッケイ製法によって履きやすい柔らかなフィッティングが可能になっており、こちらもコバを少し出すことでマッケイ製法のデメリット部分も補っています。
もちろんこちらにも「KARENA」の木型を用いていますので、快適な履き心地を可能にしています。
伝統的なデザインと端正なレザーによって普段のスタイリングにアクセントとして色気と美しさを加えてくれる一足といえます。
中古市場での評価
ここまでLe Yucca’sというブランドの魅力についてお話してきました。
ここでは、そんなLe Yucca’sって中古相場はどうなの?という事について掘り下げていきたいと思います。
こだわり抜いて作られたイタリア製のシューズということで、定価もそれなりに高く、高品質なブランドだけあってLe Yucca’sは中古市場で高く評価されています。
レディース、メンズの展開がありますが、メンズの方が中古市場では需要が高く、高額で取引される傾向があります。
やはり革靴というジャンルにおいてはどうしても男性の方が関心が高いユーザーの母数が多く、中古で探している方も多いことが要因といえます。
しかしレディースのモデルも、レディースシューズとしては高額で取引されており、取引数もそれなりの数があるので、履いた後で売却する際にまず大きな損をしてしまうというブランドではありません。
今回ご紹介した定番モデルであるUチップやサイドゴアブーツなどはもちろん中古でも高い需要があり、高額で取引されています。
また、ギリーシューズなども女性には人気で、売却の際には強気のお値付けが出来るモデルかと思います。
Le Yucca’sはセレクトショップなどの別注モデルなども多く展開しており、特別なカラーなどで展開される別注モデルは人気がありますので、こういったものも強気のお値付けで売れるアイテムといえます。
もちろんKLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。
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ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
日本人がイタリアで作る上質な革靴ブランド、Le Yucca’s。
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