Kiko Kostadinovってどんなブランド?|キコ・コスタディノフ
引用 fashion-press.net
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
デザイナーの持つ新しい感覚を様々な媒体にミックスさせ、新たな価値を作り出す注目ブランド、Kiko Kostadinov(キコ・コスタディノフ)。
ASICSとのコラボレーションスニーカーなどは幅広いファッション好きに注目され、気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、
- Kiko Kostadinovってどんなブランド?
- デザイナー
- ブランドの特徴
- 様々なコラボレーション
- 人気のアイテム
- 中古市場での評価
という形で、Kiko Kostadinovというブランドについてお話していきたいと思います。
Kiko Kostadinovが気になっているという方はもちろん、中古相場についてもお話していきますので、すでにアイテムをお持ちで、売却をお考えの方にもぜひお読みいただきたい記事です。
目次
Kiko Kostadinovとは
Kiko Kostadinovはブルガリア人デザイナー、Kiko Kostadinov(キコ・コスタディノフ)によって2017年春夏よりコレクションを開始したブランドです。
ASICS(アシックス)やMACKINTOSH(マッキントッシュ)、HYSTERIC GRAMOUR(ヒステリックグラマー)とのコラボレーションアイテムの展開も含め、高い注目度を集めています。
Kiko Kostadinovの歩み
ここからはKiko Kostadinovが、どのようにして人気ブランドになっていったのかをお話していきます。
デザイナーであるキコ・コスタディノフ氏は、多くのデザイナーを輩出している世界最高峰の芸術大学の一つである、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズの出身です。
キコ・コスタディノフ氏 引用 hypebeast.com
彼は在学中である2015AWシーズンのカプセルコレクションにて、Stussy(ステューシー)から正式なオファーを受けてパーカーやTシャツをカットし、再構築したアイテムを作成しました。
2015SS Kiko Kostadinov×Stussyより 引用 hypebeast.com
これらのアイテムはロンドンのセレクトショップMachine-AやDover Street Market New York,Dover Street Market Ginzaの3店舗にて発売され、瞬く間に完売。
当時はまだ学生でしたが、これによってブランドは知名度を高めました。
その後2016年にセントラル・セント・マーチンズを卒業し、2017年にはBritish Fashion Council(英国ファッション協議会)による気鋭デザイナー支援プログラム、NEWGEN(ニュージェン)の15ブランドの中の一つとして選ばれたことで経済的な支援を受けることができました。
このように期待の新人デザイナーとして脚光を浴び、2017年1月にはデビューコレクションを発表しました。
2017SSコレクションより 引用 fashionsnap.com
デビューコレクションは高かった知名度に加えて、機能的で再構築されたデザインが高く評価されました。
2018年春夏シーズンではロンドン・ファッション・ウィークでのランウェイを行います。
翌シーズンにはウィメンズアイテムの展開を始めました。
また、2024年春夏シーズンからは過去多くの名作コラボレーションアイテムを生み出していたASICS(アシックス)との新ラインNOVALIS(ノヴァリス)の発表を控えており、更なる注目度を集めています。
デザイナー
そんな期待の新人デザイナーとして自身のブランドをローンチし、現在世界中にファンを抱えるブランドとなったKiko Kostadinovのデザイナーは一体どんな人物なのでしょうか。
デザイナーのキコ・コスタディノフ氏は、1989年、ブルガリア出身。
出身地であるブルガリアから、16歳の時にロンドンに引っ越しました。
当時はITの勉強をしていましたが、積極的な学習意欲は無かったそうです。
また、ファッションに対しては趣味程度でした。
そんな中、セントラル・セント・マーチンズに在籍している友人の手伝いを始め、服飾を学びたいと思うようになりました。
そこから先に述べたような飛躍を遂げることとなります。
セントラル・セント・マーチンズ 引用 ablogg.jp
父親の建築作業の手伝いによって空間の作り方や組み立て方や計画性を学び、現在、母親はブランドのスタジオマネージャーを勤めています。
このような家族をブランドに招き入れての運営は、リックオウエンスがインターンを使わないことに影響を受けているそう。
信頼できるから、エゴなくしっかり仕事をこなせるといった理由だそうです。
また、実はキコ氏と日本の縁は深いです。
彼はCOMME des GARCONSやYohji Yamamotoをコレクションにするほど、デザイナーの川久保玲と山本耀司を尊敬しているそうです。
また、保管場所を借りるほどの服を持っているようで、かなりの量の服を持っていることがわかります。
それだけでなく、日本によく訪れ、日本のワークショップを見に行ったり、リサーチの為に文化学園の図書館に足を運んでいます。
また、これがきっかけで日本の服飾の最高峰である文化服装学院で特別講義を開催したこともあるようです。
他にも、現在は休刊していますが講談社のメンズ誌、「HUgE(ヒュージ)」がお気に入りでした。
2018AWのランウェイのヘアメイクアーティストに加茂克也氏を起用したり、仕事面でも日本との関わりの深さがあります。
また、アシックス本社やスポーツ工学研究所を訪問した際にはその高い技術に感銘を受け、「NASAの様だ」と表現し、シャイな性格として知られている彼が加茂氏との出会いやASICSの工場を訪れたことを意気揚々と語ったようです。
このようにキコ氏と日本のエピソードは数多く挙げられます。
ブランドの特徴
生粋の服好きなキコ氏の、デザインへの想いやこだわりはとても強いです。
彼はインタビューにて自身のデザイン言語を築くことを目標としていることを話していました。
そんなKiko Kostadinovのアイテムは、機能的なワークウェアやユニフォームをベースにミニマルなデザインで、それでいて芸術的であることが特徴です。
「同じものは作らず、組み合わせて衝撃を作る」
インタビューで彼が語ったこの言葉の通り、得意とする解体と再構築によってリアルクローズから離れすぎないように、普段の生活の中での機能性を備え、創造的でどこか面白さを感じるけど着た人が不自然に感じないような裁断や構造に仕上げるといったアイテムをデザインしています。
様々なコラボレーション
Kiko Kostadinovは様々なブランドやアーティストとのコラボレーションをおこなっていることでも知られています。
ここではこれまでのコラボの中からいくつかの事例をご紹介して行きたいと思います。
ASICS
Kiko Kostadinovのコラボレーションといえばやはりこのブランドといえます。
ASICSの工場などを訪れ、限定的なコラボレーションだけではなく、新しいブランドラインを共に立ち上げるまでに密な関係性の両者。
初めてコラボレーションをおこなったのは2018年春のことで、そこから2020年まで複数回のコラボをおこない、一度は契約を終了という形でコラボ期間は終了しましたが、2023年7月に、アシックス ノヴァリス(ASICS NOVALIS)という共同のプロジェクトを立ち上げる事を発表しました。
Kiko Kostadinovの名前が入らないプロジェクトということで、一過性のコラボではなく、共同で本当にいいものを作りたいというキコ氏の想いが伝わってきます。
ASICS NOVALISのTシャツ 引用 fashionsnap.com
コラボ期間で展開したアイテムはスニーカーが多く、ASICSのある種「やぼったい」イメージがあったデザインを(若い方にはあまりこのイメージは無いかもしれませんが…)、キコ氏が再解釈してアップデートしています。
山塚アイ(yamataka eye、EYƎ、∈Y∋)
日本人アーティストである山塚アイ氏(現在は∈Y∋名義で活動中)。
古くは80年代に「ハナタラシ」というノイズバンドにおいて、ユンボでライブハウスの壁を壊したり火炎瓶を投げようとするなど、過激なエピソードで知られた人物でもありますが、実際にはハナタラシを含め、Boredomsなど様々な素晴らしい音楽活動や、多様なアーティストとの共作などで素晴らしい音楽を世に生み出している日本のロック史のレジェンド的な方でもあります。
かねてからBoredomsや∈Y∋のファンであったキコ氏からのラブコールによって実現したというこちらのコラボレーションは、現代美術家としても活躍している山塚氏の手がけたグラフィックがプリントや刺繍によって施されたアイテムを展開するカプセルコレクションとして、2021年に実現しました。
展開したアイテムは、クロップドボンバージャケット、長袖Tシャツ、キャップという3つ。
特にボンバージャケットはKiko Kostadinovらしいクロップド丈のどこかエレガントな雰囲気を感じるジャケットに、山塚氏の描いた綿密でアヴァンギャルドなグラフィックが施されており、両者の持つムードが非常に上手く合わさったとても良いアイテムに仕上がっています。
クロップドボンバージャケット 引用 hypebeast.com
HYSTERIC GLAMOUR
90年代、東京の若年層を中心に爆発的な人気を誇り、今もなお根強いファンが多い日本のブランド、HYSTERIC GLAMOUR(ヒステリックグラマー)。
Kiko Kostadinovとのコラボは2022年にカプセルコレクションという形でおこなわれました。
ヒスのデザイナーである北村信彦さんは60代、対してキコ氏は30代前半と、かなり歳の離れた2人ですが、共通の友人であるマイケル・コッペルマン氏(Gimme Fiveデザイナー)を通じて知り合ったとのこと。
キコ氏はそれまでに、イギリスの若い女性たちが古着のヒステリックグラマーを着て自分なりにコーディネートしている姿を見て面白さを感じていたとのことで、北村氏をぜひ紹介して欲しいとコッペルマン氏に打診したそうです。
当初は一緒に本を作るプロジェクトはどうかという話だったそうですが、結果的にいくつかのウェアなどを展開するカプセルコレクションになったこちらのコラボレーション。
最大の特徴は、往年のヒステリックグラマーファンならすぐにそれとわかるヒスらしいグラフィックとロゴを合わせたプリントで、そこに「KIKO」のロゴを組み合わせたスペシャルなプリントや、そのロゴをニットに落とし込んだものなど、とてもインパクトのあるアイテムばかりです。
ロゴプリントがインパクト大なスカート付きジーンズ 引用 hystericglamour.jp
ロゴを総柄プリントにした生地を巻きスカート付きのジーンズにしたりなど、良い意味で90年代のヒステリックグラマーを感じるテイストをKiko Kostadinovというブランドが再解釈したようなラインナップ。
こちらのコレクションのモデルには、キコ氏とファーストネームが同じである水原希子さんを起用するなど、どこかメタ的な遊び心が感じられるコレクションとなっています。
定番、人気アイテム
GEL-KORIKA
こちらは2019年秋に発売されたKiko Kostadinov×ASICSのコラボスニーカーです。
ASICSの原点である、バスケットボールシューズの「GELBURST RS」からアウトソールを、ランニングシューズである「Gel―Nimbus 21」からミッドソールを再構築したモデル。
合成皮革の光沢とメッシュ素材が対比され、スポーティーさとファッション性のバランスの取れたデザインがポイントです。
単色のコーディネートの中で素材による外しの要素として取り入れるのも素敵ですね。
カラーの展開としてはブラック、シルバー、レッド、ブルーの4色展開なので、色使いとしてアクセントとして使うことも可能です。
この両者のコラボレーションは、その他にもトレイルランニングシューズやフェンシングシューズ、バレーボールシューズを解体して再構築したデザインや配色のコラボモデルを展開しており、どれも唯一無二のデザインを楽しむことができます。
VALAKAS CARGO TROUSERS
機能的なアイテムを基盤にといった彼のコンセプト通りにカーゴパンツをベースとしたミニマルでスタイリッシュなアイテムです。
カーゴパンツの要素である、サイドのポケットがついているものの、細身でストレートなシルエットにすることでミニマルな印象に変化させています。
着た時に不自然にならないような裁断ということもあり、このアイテムにも計算されたパターンになっており、キレイなシルエットを生み出します。
また、このアイテムは実際に着用することで、裾の部分がシューズにたまることで切り替えになっている裾がフレアのようなシルエットを生むアイテムになります。
Antharasクロップドシングルジャケット
引用 lyst.com
シングルのテーラードジャケットの丈を大幅にカットし、ポケットを配置。
短い丈とロングスリーブ、ギャザーによって絶妙なバランスに仕上げた個性的なジャケット。
サテンの裏地が見えるようになっており、ドレッシーな雰囲気が存分に感じられる一着となっています。
Kiko Kostadinovの丈の長いパンツとの相性が良く、スタイルを良く見せる効果もありそうです。
中古市場での評価
ここまでKiko Kostadinovというブランドの魅力についてお話してきましたが、中古相場はどうなっているの?ということについてもお話していきたいと思います。
Kiko Kostadinovのアイテムは、中古市場で総じて高い評価を受けているといえます。
スポーティーなテイストのあるものが人気で取引数が多い傾向があり、今回ご紹介したようなアシックスとのコラボアイテムなどはスニーカーだけではなく、パンツなどのウェア類も人気があります。
もちろんメインラインのアイテムや、他のコラボアイテムなども人気があり、アーティストの山塚アイ氏(yamataka eye、EYƎ名義)とのコラボなどは限定的にリリースされていたとのこともあり、高額で取引されています。
中古市場での取引数はそれなりにありますが、あまり同一のモデルが多く出回っているというタイプのブランドではありませんので、中古市場で欲しいものを見つけた際には、早めにゲットすると良いかもしれません。
もちろんKLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。
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ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
新しい感覚で既存の価値観を再構築していくブランド、Kiko Kostadinov。
尖ったアイテムが多い印象ですが、中古市場でもとても人気があるブランドです。
KLDでもKiko Kostadinovのお買取を強化しています。
インポートブランドの査定を得意とするスタッフの在籍により、高い精度での強気のお値付けが可能です。
Kiko Kostadinovのこれまでのお買取り履歴はこちら
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