DIRK BIKKEMBERGSってどんなブランド?|ダークビッケンバーグ
アーカイブコレクションより 引用bikkembergs.com
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
肉体美を誇示するかのような逆三角形のシルエット、ヘルシーな肌見せ、スポーツの要素を取り入れたデザイン…
アントワープ・シックスの一員として活躍したデザイナー、ダーク・ビッケンバーグ氏が立ち上げた「DIRK BIKKEMBERGS(ダークビッケンバーグ)」はそんな特徴を持つブランドです。
今回は、
- DIRK BIKKEMBERGSとは
- デザイナー
- ブランドの特徴
- 中古相場について
という形で、DIRK BIKKEMBERGSについて掘り下げてお話していきます。
今回は、創業者のビッケンバーグ氏がイニシアチブを取っていた頃に特に注目してご紹介していこうと思います。
中古相場についてもお話していきますので、「私が持っているDIRK BIKKEMBERGSって中古で売れるのかな?」とお考えの方もぜひご覧ください!
DIRK BIKKEMBERGSとは
アーカイブコレクションより 引用bikkembergs.com
2009AWコレクションより 引用firstview.com
2017SSコレクションより 引用fashion-press.net
DIRK BIKKEMBERGS(ダーク・ビッケンバーグ)は1986年にデザイナー、ダーク・ビッケンバーグが自身の名を掲げて設立したイタリアのブランドです。
「Mens sana in corporoe sano(健全な心は健康な身体に宿る)」といった言葉をコンセプトに掲げ、ファッションとスポーツを融合したスタイルの提案やアイテムが人気を集めています。
過去には名門サッカークラブ、インテルミラノのウェアを作成し、スペインの名門サッカークラブ、バルセロナのスタジアム、カンプ・ノウではショーを開催するなど、スポーツとの関連性の高いブランドです。
アントワープ時代の評価の高さや受賞歴など、社会的な評価や注目度の高さから1986年にメンズシューズコレクション、「DB」として会社を設立し、同年ロンドンにてシューズのコレクションを発表し、ファッション業界での地位を確立させたことがブランドの始まりです。
翌年1987年にニットを中心としたメンズラインを発表し、1988年には、学生時代に所属したデザイナー集団“アントワープ・シックス”の中で最も早くフルライン「DIRK BIKKEMBERGS MEN(ダーク・ビッケンバーグ・メン)」をパリのメンズコレクションを発表し、高い評価を集めました。
1993年にはレディースコレクション「DIRK BIKKEMBERGS WEMEN(ダーク・ビッケンバーグ・ウィメン)」、1998年にカジュアルライン「BIKKEMBERGS(ビッケンバーグ)」を発表し、ブランドを着実に拡大させていきます。
1998年AWからメンズコレクションの発表をパリからミラノに移しました。
2000年には「レッド・レーベル・ビッケンバーグ・ジーンズコレクション」など様々なブランドを展開。
同年にはモエ・エ・シャンドン社から「世紀のエスプリ賞」を受賞しました。
2009年には拠点を移したミラノで、「BIKKEMBERGS」のフラグシップ店を開店しました。
2011年に、PRADA(プラダ)やANNA MOLINARI(アンナモリナーリ)での経験がある「Paola Toscano(パオラ・オスカーノ)」をクリエイティブ・ディレクターに採用し、休止していたウィメンズコレクションを2012秋冬シーズンから再開しました。
2016年からはイギリス出身デザイナーLee Wood(リー・ウッド)が、「BIKKEMBERGS」のクリエイティブ・ディレクターに就任。
ちなみに2012年、設立者であるダーク・ビッケンバーグ氏はイタリアのZeis Excelsa社にブランドを売却、その後、彼自身もブランドを去っています。
また、現在はその株式の大半を中国の「CANUDILO」グループが保有しているとのことです。
デザイナー
設立者のダーク・ビッケンバーグは1962年、ドイツのケルンに生まれました。
いとこの影響でファッションに興味を持った彼は、18歳で世界最高峰のファッション教育機関、アントワープ王立美術アカデミーに進学。
アカデミーで出会ったデザイナーを志す仲間と共に、アントワープ・シックスとして活動したのは広く知られているところですが、個人としても、卒業制作のコレクションで当時の史上最高である97点を出したという逸話があります。
1981年に卒業してからは、複数のベルギーのファッション企業にフリーランスのデザイナーとして活動しました。
1984年からはJean Paul Gaultier(ジャン・ポール・ゴルチエ)からの指導を受けることになり、その修行期間は2年間にもなりました。
JEAN PAUL GAULTIERはフランスのファッションを牽引した、ファッション界の異端児と名高いジャン・ポール・ゴルチエが設立したフランスのブランドです。
ダーク・ビッケンバーグはゴルチエからの教えもあり、1985年には最も有望な新人デザイナーの1人として「Gold Spindle賞(ゴールドスピンドル)」を受賞します。
彼は自身のブランドでスポーツとファッションを融合したスタイルを提案していますが、それは本人がサッカー好きといった背景によるものです。
一つのポリシーとして、「ファッションは有名な俳優やアーティスト、特別な人と同化するために提案されるべきではない」といった考えを軸に創作活動を行っています。
学生時代に受けたインタビューで、「男性にとって完璧な服装は何ですか?」という質問に「白いヘインズTシャツ、リーバイスの501、オールスター」と答え、今でもその考えは変わらないそう。
ファッションに装飾的要素が必要ない、というよりは美しい肉体を持っていればこれくらいシンプルな味付けの方が際立つ、というような考えがブランドの根底にあるのかもしれません。
また彼はストイックに肉体作りをおこなうアスリート達への強烈なリスペクトも持っており、そういった美しさへの憧れにも似た気持ちが、デザインに影響を与えているといえます。
そんな彼は、大リーグでなく、人口1万人の小さな街ですがイタリアのアマチュアリーグのFC Fossombrone(FCフォッソンブローネ)というサッカーチームを買収し、ユニフォームやシューズ、Tシャツなどのデザインを行なっています。
小さな町ながらも地元のチームを応援する街の人々の熱気や情熱に感化され、買収を決めたそうです。
ユニフォームやスパイクのデザインの提供だけではなく、チームに積極的に投資をし、実際にこのチームはビッケンバーグ氏が買収してから好成績を収めるようになったとのこと。
FCフォッソンブローネのユニフォーム 引用thesun.co.uk
「ファッション的なバックグラウンドがあまり無い」と語る彼ですが、彼のデザインはこのように自身の好きなものとの繋がりが重要な役割を持っています。
現在はファッションの世界からは退き、「ユニクロが好き」とインタビューで語る彼ですが、ひとつの時代を類い稀なるパワーで切り開いてきたデザイナーの一人といえます。
参考サイトwanderful.design
ブランドの特徴
2014AWコレクションより 引用fashion-press.net
先にも述べたように、DIRK BIKKEMBERGSはスポーツとファッションを融合させたスタイルが特徴です。
ディテールにスポーツ的な要素を取り入れるだけではなく、着る人の肉体美の上でこそ完成するようなデザインが多い印象。
コレクションなどを見ると“良い身体”をした適度にマッチョなモデルを使う傾向も強く、ブランドの掲げる「Mens sana in corporoe sano(健全な心は健康な身体に宿る)」そのものといった雰囲気です。
しかし健全なだけではなく(?)、ボンテージ風に紐が巻き付いたレザーのシューズや、ややフェティッシュさを感じるコーディネートなども見受けられ、そのバランス感覚が健康的な肉体のモデルの美しさを最大限に引き出しています。
男女ともにヘルシーな肌見せのあるルックなども多く、美しく着こなすには日々筋トレなどに励んだ方が良さそうなものが多いのが特徴です。
アイテムとしては、レザーを使った物作りを得意としています。
創業者のビッケンバーグ氏のキャリアがシューズブランドから始まったということもあり、レザーのシューズは定番的に人気のアイテム。
上述のように長いシューレースを巻きつけたブーツなどは、ビッケンバーグ氏時代の名作といわれています。
「名作」と言われる長いシューレースのブーツ 引用aucfan.com
またアパレルでは、機能性の高いテック素材からかっちりしたレザーまでを使い、健康的なセクシーさを感じるアイテムを展開。
レザーアイテムが得意なだけあって、レザージャケットなどはベーシックなライダースから、チェーンなどの装飾を施したものなど、様々なものを展開しており、とくに本人がデザインしていた時期のコレクションなどでは、素肌にレザージャケットを羽織るようなマスキュリンかつセクシーなコーディネートが多くみられました。
秋冬にはファーをあしらったものなどもあり、DIRK BIKKEMBERGSらしく強めの雰囲気に仕立て上げています。
このように、ブランド全体を通して男女共に「健全な強さ」を感じるセクシーな持ち味のあるブランドといえます。
なお、現在は「BIKKEMBERGS」としてスポーティなラインをメインとして展開しているので、よりテック素材を使った服やスポーツウェアなどの展開が多くなっています。
中古市場での評価
ここまでDIRK BIKKEMBERGSというブランドについてお話してきました。
ここでは、DIRK BIKKEMBERGSの中古市場での評価についてお話していきたいと思います。
長い歴史を持つブランドということもあり、デザイナーの交代やブランドの方向性の変化などもあって中古市場での評価も様々ですが、やはりビッケンバーグ氏が手がけていた時代の名作と呼ばれるアイテムなどは今でも高額で取引されています。
今回ご紹介した長いシューレースを巻きつけるタイプのブーツなどは特に人気が高く、綺麗な状態で保存されていたものなどは高額で売却が可能かと思います。
他にもレザー系のアイテムなどはブランドが得意としていたこともあり、全体的に高い評価を得ています。
KLDでも過去の名作など、強気のお見積りが可能なブランドです。
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ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
健康的な肉体美をデザインの基本とし、独自の世界観を表現し続けるブランド、DIRK BIKKEMBERGS。
KLDでもDIRK BIKKEMBERGSのお買取を強化しています。
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