Vivienne Westwoodと私たちの物語|ヴィヴィアンウエストウッド
こんにちは。
ブランド古着のKLDです。
揺るぎないパンク精神をファッションで表現し続けるブランド、Vivienne Westwood(ヴィヴィアンウエストウッド)。
イギリスを代表するブランドとして、知らない人はいないくらい著名なブランドですよね。
そんな「ヴィヴィアン」は、90年代ごろから私たち日本人にも馴染みのあるブランドとして浸透してきました。
今回は、Vivienne Westwoodが日本でどのように流行し、愛されてきたのか?に焦点をあててお話していきたいと思います。
- Vivienne Westwoodってどんなブランド?
- 日本での展開について
- 日本人とVivienne Westwood
という形で、お話していきたいと思います。
90年代にVivienne Westwoodを好きだった方も、最近知って気になっている方もぜひご覧ください。
目次
Vivienne Westwoodってどんなブランド?
引用Vivienne Westwood公式Instagram
Vivienne Westwoodはイギリスを代表するファッションブランドです。
デザイナーはヴィヴィアン・ウエストウッド。
創業者でもある彼女のデザインは一貫して「パンク」を体現しています。
ヴィヴィアン・ウエストウッド 引用fashionpost.jp
1970年代、イギリスのパンクバンドであるセックスピストルズの衣装をはじめとしたヴィジュアルを担当し、「ロンドンパンク」というスタイルを作り上げました。
セックスピストルズ 引用elle.com
現在ではすっかりおなじみとなっているロンドンパンクスのスタイルである、タータンチェックに鋲のついたレザージャケット、逆立てたヘアスタイル…などは、Vivienne Westwoodが作り上げたパンクファッションが原型といえます。
彼女の反骨的な精神はファッションだけではなく、彼女の根底にあるものでした。
しかし、後にこのロンドンパンクのムーブメントにヴィヴィアンは、「パンク・ムーブメントは失敗だった」「わたしたちは体制を攻撃どころかうっぷんをさらしていただけ」と回想しています。
しかし、ヴィヴィアンのパンク精神はロンドンパンクのムーブメントが終わりを迎えても消える事はなく、Vivienne Westwoodというブランドでその後も花開いていく事となります。
デザインとしては、初期のパンクなイメージから一転、90年代に差し掛かる頃にはイギリスの上流階級のパロディのような、上品だけど生意気な女の子のような雰囲気のコレクションを展開していきます。
人気のツイードのセットアップのようなスタイルは、この時に生まれたものです。
「これぞヴィヴィアン」という感じのツイードセットアップ。94AWより 引用vogue.com
日本でもVivienne Westwoodはファッション感度が高い層を中心にブームになり、日本人にも馴染みの深い、熱狂的なファンに支えられるブランドとなりました。
今回は、そんなVivienne Westwoodというブランドが日本でどのように受け入れられ、人気になってきたのかをお話していきたいと思います。
日本での展開はいつ始まった?
現在の旗艦店である青山店 引用vogue.co.jp
そんなVivienne Westwoodが日本に初めてやってきたのは1996年、日比谷にオープンした旗艦店「Vivienne Westwood Tokyo」からでした。
現在は青山に移転しているこの旗艦店ですが、Vivienne Westwoodの世界観を感じられるネオンサインで表現された筆記体のブランド名と、最新の服が飾られたショーウィンドウが特徴です。
96年の出店後、現在ではセレクトショップを含め全国で60店ほどの展開をしており、人気のブランドとして親しまれています。
日本人とVivienne Westwood
店舗数も多く、洋服からハンドタオルなどのちょっとした小物までが人気のVivienne Westwoodですが、どのようにして日本で人気になってきたのでしょうか。
ここでは日本でVivienne Westwoodがどのようなブランドとして愛されてきたかを、年代ごとに振り返りたいと思います。
90年代
96年に日本に上陸してから瞬く間に人気となり、「ヴィヴィ子」と呼ばれるVivienne Westwoodをコーディネートの主役にしたスタイルが原宿を中心に人気になりました。
全身をVivienne Westwoodで固めた本格派のヴィヴィ子から、靴、バッグやスカーフなどの小物を自分のテイストにミックスさせたヴィヴィ子も多く見られました。
同じ時期、原宿では自分で服を手作りする文化なども盛り上がっていたため、Vivienne Westwoodのハンカチを何枚か合わせてスカートにしたりなど、かなり創意工夫を凝らしたヴィヴィ子たちが原宿に溢れていました。
主に個性派のファッション好きからの支持が厚く、タレントの千秋さんなどもヴィヴィ子である事を公言しており、雑誌の特集などにも登場していました。
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また、99年にリリースされた椎名林檎さんの「本能」ではPVの中でナースの格好の林檎さんがアーマーリングをつけているのが印象的でした。
アイテムとして特に人気だったのが「ロッキンホース」という靴のシリーズや「アーマーリング」で、若年層のファンからは「いつかは欲しい!」という憧れのアイテムとなっていました。
ROCKING HORSE GOLF 引用viviennewestwood-tokyo.com
ARMOUR リング 引用viviennewestwood-tokyo.com
雑誌のストリートスナップなどもかなり盛り上がっていた頃で、思い思いのヴィヴィアンを着たヴィヴィ子たち(またはヴィヴィ男たち)がよくCUTiEやKEROUAC!(後にKERA!に改名)、FRUiTSなどに掲載されていました。
また、この90年代に展開されたVivienne Westwoodのコレクションアイテムなどは「レアもの」として中古市場で非常に高額で取引されている事が多く、現在も熱心に中古市場を探しているファンがとても多くいます。
参考書籍
私たちのヴィヴィアンウエストウッド (祥伝社ムック)
2000年代
2000年代に入り、少し個性派の高校生がVivienne Westwoodのマフラーを制服のコーディネートに取り入れたり、「個性的だけどおしゃれな憧れブランド」としての地位を確率していくVivienne Westwood。
シンプルにブランドロゴとオーブの刺繍が入ったものが取り入れやすくて人気だったように思います。 引用amazon.co.jp
また、2000年に連載を開始した矢沢あいさんの漫画、「NANA」によって少し落ち着いていたヴィヴィアン熱が再燃したというヴィヴィ子の方は多いのではないでしょうか?
NANA 引用shueisha.co.jp
主人公の1人である大崎ナナはVivienne Westwoodを愛好するバンドのボーカリスト。
襟をハート型に象ったVivienne Westwoodの名作「ラブジャケット」を颯爽と羽織ってステージに立ったり、ステージを降りた私服姿のシーンでもVivienne Westwoodを印象的に着こなしていました。
ラブジャケット。作中でナナが着用していたのはレッドのものでした。 引用viviennewestwood-tokyo.com
周りの登場人物の間でもVivienne Westwoodのアイテムが印象的に登場するのが特徴で、バンドメンバー、シンのヴィヴィアンのオーブ型のライターをめぐるエピソードなどは印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
作者の矢沢あいさんが無類のヴィヴィアン好きだという事もあり登場するアイテムはこだわったものばかりで、Vivienne Westwoodというブランド無くしてこの作品は成り立たないと言っても過言ではないといえます。
残念ながら連載を休止してしばらく経つNANAですが、人間関係の細かな機微を描いた作風に根強いファンが多く、現在でも連載再開を望む声が多くある漫画となっています。
また、2005年にミュージシャンのマリリン・マンソンと結婚したバーレスクダンサーのディタ・フォン・ティースが選んだウェディングドレスが、かなり個性的なVivienne Westwoodのドレスだったのも印象的でした。
ヴィヴィアンのドレスを着るディタ・フォン・ティース 引用25ans.jp
ブランドとしては引き続き人気ではありましたが、2000年代後半になるとヴィヴィ子ムーブメントも落ち着きを見せ、濃いファンとは別に、バッグやアクセサリー、財布などの小物類でヴィヴィアンをさりげなく楽しむ層も増えていた印象です。
2010年代
Vivienne Westwoodがすっかり日本に定着した感のある2010年代。
ファッションの流行も徐々にカジュアルでシンプルな方向に向き始め、マキシ丈のワンピースが流行するなどスカート丈も長くなっていった風潮の中で、Vivienne Westwoodの人気も、がっつりアパレルも楽しむ層と小物だけワンポイントで取り入れる層とに別れたような気がします。
小物系でいえば、2000年代の後半から登場した、ブラジルのシューズブランド「melissa(メリッサ)と「Vivienne Westwood Anglomania」のコラボレーションはとても人気で、現在も続いている定番となっています。
Melissaコラボ 2011SSより 引用fashion-press.net
全体をゴム素材で作ったキッチュなデザインが多く、値段がお手頃という事もあり、普段ヴィヴィアンを着ない層にも履いてみたい!と思わせるラインナップとなっていました。
2010年代後半ごろからオーバーサイズやストリート感のあるファッションが主流になりはじめ、独自の路線でエレガントな世界観を展開し続けるVivienne Westwoodは、必ずしもメインストリームではありませんが根強いファンに支えられるブランドとして愛されていました。
2020年代
そして現在、Vivienne Westwoodは未だ根強い人気を持ったブランドではありますが、リバイバルという新しい流れも感じるようになってきました。
Twitterに2020年に投稿された「ママがヴィヴィアン の昔流行った靴みせてくれたけど、めっちゃ可愛いし、なんなら今流行りそう」という、ロッキンホースを紹介したツイートが話題になりました。
ママがヴィヴィアン の昔流行った靴みせてくれたけど、めっちゃ可愛いし、なんなら今流行りそう pic.twitter.com/gx2xdiCUNP
— momohaha (@momo8kuro) January 27, 2020
Twitterでの「momohaha」さんの投稿。自分の娘が自分の好きだったものを可愛いと言ってくれるなんて絶対にお母様も嬉しいのではないでしょうか。
リアルタイムでヴィヴィアンに憧れていた世代からすると衝撃的なこのツイートを見ても分かる通り、90年代にヴィヴィ子だった世代の子供たちにリバイバル的に注目される流れも出てきています。
世間では「Y2K」という事で、2000年前後のファッションを再解釈したスタイルが流行しています。
厚底のスニーカーやヘルシーなヘソ出しコーディネートなど、やや当時のギャル寄りな雰囲気が主流ですが、当時のヴィヴィ子のようなコーディネートを今風のヘアメイクと合わせて楽しんでいるユーザーも見受けられます。
ロリィタファッションとの相性もよく、ロッキンホースやオーブのアクセサリーなどは、ロリィタファッションの文脈の中ではずっと人気がある印象です。
今、また注目されているVivienne Westwoodというブランドを、タンスの奥から引っ張り出してコーディネートに加えてみてはいかがでしょうか?
また中古市場で需要が高まってくる可能性のある今、眠っているアイテムの売却を考えてみるのもおすすめです。
ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださりありがとうございます。
今回は、Vivienne Westwoodというブランドがどのようにファンに愛されてきたのかということについてお話してきました。
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