セントジェームスのシャツってどんな種類があるの?|SAINT JAMES【ウェッソン、ナヴァル…】
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
暖かくなってくると着たくなる定番アイテムと言えば「バスクシャツ」。
そんなバスクシャツをずっと作り続けている老舗ブランドといえば、セントジェームス(SAINT JAMES)ですよね。
ボーダーのシャツ、カットソーといえば…という感じで、誰もがその名前を聞いたことがあるくらい有名なブランドではないでしょうか。
今回は、そんなセントジェームスのカットソーの中から、代表モデルのOUESSANT(ウェッソン)を中心に、様々に展開しているモデルを解説していきたいと思います。
セントジェームスのシャツって種類が多くてわからない!
という方にぜひご覧いただきたい記事になっています。
目次
SAINT JAMES(セントジェームス)とは?
セントジェームスは、フランスのノルマンディ地方セントジェームス村で、1889年に創業されたニットメーカーです。
タグに記された“Ne de la mer(海から生まれた)”という言葉どおり、古くから漁師や船乗りなど海の男たちに、作業着として提供してきました。
視界の悪い航海で目印になりやすいボーダー柄と、丈夫で暖かくファッショナブルなセントジェームスのウェアは、評判となりその名を轟かせます。
また多くの著名人に愛されたことでも有名です。
画家ピカソや、デザイナーのゴルチェ、芸術家アンディウォーホルなどが愛用していたことは、よく知られています。
2019年に130周年を迎えたセントジェームス。
実に1世紀以上も世界で愛され続けている、フランスを代表する老舗のマリンブランドです。
次章よりセントジェームスの展開するアイテムをご紹介していきたいと思います。
簡単にですが、各モデルの生地の特徴を分布図にしてみました。
何となくこの図を覚えておいていただくと、各モデルのイメージが掴みやすいかと思います。
OUESSANT(ウェッソン)
「ウェッソン」は、セントジェームス製品のアイコニックな存在にあたる定番アイテムです。
もととなるのは、ノルマンディー地方の漁師や、ヨットマン等の荒波を航海する、船乗り達が着ていた“仕事着”。
実用性のある素材とデザインであることが大きな特徴です。
また“ウェッソン”という名前は、フランス、ブルターニュ地方にある小さな島の名に由来しています。
偽もの?「GUILD(ギルド)」
ウェッソンに非常によく似た、“ギルド”という名前で販売されているアイテムがあり、偽物かと、心配する人も多いようです。
しかしご安心下さい。
実際は偽物などではなく、“ギルド”は、ウェッソンの現地ネーム。
物としては、ウェッソンと同じです。
もし日本で、“ギルド”としてウェッソンに似たアイテムが販売されていれば、輸入経路が異なるためと考えられます。
ウェッソンの基本ディテール
ウェッソンの基本となるディテールは、襟元はすっきりとしたボートネック、長袖丈のカットソートップスです。
「ウェッソン=ボーダー」のイメージが定着しておりますが、生地が異なるものなど、多くのウェッソンモデルが展開されています。
その種類は、確認できたもので、なんと10種類。
またウェッソン以外にも、セントジェームスには多数のモデルが存在しています。
どれもこだわりのある、セントジェームスらしいモデルです。
基本となるウェッソンモデルをベースに、各モデルの特徴をご紹介していきたいと思います。
BORDER(ボーダー)
引用 st-james.jp
ウェッソンの中でも定番中の定番「BORDER」。
セントジェームスのシンボル的な存在で、多くの人が目にしたことがあるモデルではないでしょうか。
デザインはウェッソンの基本型である、長袖でボートネック。
名前のとおり、ボーダー柄であるのがこのタイプで、“バスクシャツ”とも呼ばれます。
素材は、厚手の100%コットン。目の詰まったハリのある素材です。
洗濯機でガンガン洗っても耐えうるタフさを持ち、着込むごとに出る風合い。
肌に気持ちよく馴染むように、変化をしていきます。
今や大衆的なものとなったボーダー柄ですが、ボーダーブームの火付け役となったのは、このウェッソンの“BORDER”なのだそうです。
今もなお、抜群の人気を誇るモデルです。
SOLID(ソリッド)
引用 st-james.jp
無地タイプのウェッソンは、「SOLID」というモデル名で販売しています。
ウェッソンの基本型である、長袖とボートネックのデザイン。
使用している生地や形、シルエットはそのままに、無地で仕上げられたカットソーです。
ウェッソンと言えば一般的には“BORDER”の印象が強いのですが、実はこちらのモデルも人気アイテム。
左肩にあるセントジェームスのブランドロゴがさりげなく、主張し過ぎない大人のアイテムです。
一般的にカジュアルを印象づけるボーダーに比べ、“SOLID”であれば普段使いから、オンモードでも違和感なく使えます。
カラー展開も豊富に揃っています。(今季は29色展開)
CRAZ SLOU (クレイジースラウチ)
引用 st-james.jp
レディースにて展開している「CRAZ SLOU」。
100%コットンの、ボーダーやリゾット同様のハリのある厚手生地を使用した、ドロップショルダータイプです。
使いやすい七分袖デザインで、女性らしい印象のデザインです。
日本のセレクトショップなどでは、わかりやすいように「ウェッソンドロップショルダー七分袖」と、表記されていることもあります。
一回り大きいサイズを選んで、ゆったり着るのも今っぽい。
気軽な日常着として活躍する、ラフな印象のモデルです。
ELBOW PATCH(エルボーパッチ)
引用 st-james.jp
袖のパッチが特徴的な「ELBOW PATCH」。
ウェッソン定番モデルと同様の目の詰まった硬くハリのあるコットン素材を使用した、長袖のボートネックのスタイルです。
異なるのは、“エルボーパッチ”の名前どおり、肘当てパッチが付いている点。
袖に付いた同素材のエルボーパッチが、一段とスポーティーなアクセントの効いたデザインです。
このエルボーパッチは、デザイン性だけでなく、消耗の激しい肘部分を補強するという機能的な役割も担っています。
無地×ボーダーパッチだとまた違った印象に。 引用 tigersbro-online.com
MELANGE(メランジェ)
引用 st-james.jp
素材を大胆に変更した「MELANGE」。
長袖のボートネックスタイルのウェッソンの基本デザインはそのままに、異なる素材感を楽しめる無地のモデルです。
濃淡のある2色の糸を使用したジャージー素材を採用し、生地がしなやかで動きやすく、軽くて心地よい肌触り。
色合いはムラがあり、ふんわりとした優しいニュアンスです。
“杢カラー”や“霜降りカラー”とも言われます。
落ち着いたテイストで、大人っぽいリラックス感があるモデルです。
引用 comoda810
EPONG(パイル地)
引用 st-james.jp
気持ちの良い肌触りとアクセントになる雰囲気のある「EPONG」。
ウェッソンの基本スタイルはそのままに、パイル地を使用したモデルです。
無地のみ展開しています。
ワッカ状に糸を織り込んだ、弾力性のあるタオル生地のような柔らかな素材感。
コットンをメインにした、ナイロン混の素材です。
吸水性もあることから、さらりとした着心地で、汗をかいても快適に過ごせます。
またパイル地ならではの抜け感のある独特な風合いも魅力です。
引用 st-james.jp
BOUTR(ネップウェッソン)
引用 st-james.jp
ナチュラルな雰囲気のネップウェッソン「BOUTR」。
定番のボーダーデザインに華やかなニュアンスが加わった、ネップ素材とボーダーを組み合わせたウェッソンモデルです。
ネップとは、繊維が絡み合ってできた節(糸のかたまり)のことで、生地の全体に、ポツポツと節の模様ができることが特徴。
素材は100%コットンです。
ネップ生地のアップ 引用 goodniche.jp
表面にネップがあることで、凸凹と生地に表情が生まれ、温かみのあるひと味違ったボーダースタイルを楽しむことができます。
GIENSⅡ(ジアン2)
引用 st-james.jp
モックネックの首元とドロップショルダーの袖が特徴的な「GIENSⅡ」。
素材は、定番のウェッソンと同様の、ハリのある厚手のコットン素材です。
モックネックとは、タートルネックやハイネックに比べて短い襟のこと。
ネック部分は5センチで、折り返しのないすっきりとした襟です。
万能ネックで季節問わず着られます。
袖付け部分は、肩より落としたドロップショルダー。
丸みのあるシルエットが女性らしさを演出しています。
オーバーサイズでゆったりと着るのも良さそうです。
BORDER SWEATER BASIC(ボーダーセーターベーシック)
引用 st-james.jp
ウール素材のボーダーセーター「BORDER SWEATER BASIC」。
定番人気のウェッソンのベーシックな型はそのままに、ウールセーターへと変更したモデルです。
表地にウールとナイロン混紡の圧縮ウール、裏地にスムースコットンを使用しています。
直接肌に触れる裏面をスムースコットンにすることで、優しい肌触りに。
吸湿性、保温性にも優れています。
とても軽いセーターで、嵩張ることはありません。
重ね着しやすく、Tシャツ感覚でも着ることができるアイテムです。
DOUBLEFACE SWEATER(ダブルフェイスセーター)
引用 st-james.jp
ダブルフェイス素材のニットセーター「DOUBLEFACE SWEATER」。
基本となるウェッソンと同様のボートネックタイプで、名にあるとおり、ダブル(2枚)の生地を使った、セントジェームスのセーター定番モデルです。
ジェミニシステムとの提携開発によって作られた、オリジナルの素材を使用しています。
表地がウール、裏地が起毛コットンの2枚の生地を1枚にしたダブルフェイス素材。
肌触りは心地よく、まるでスウェットのような柔らかさです。
着心地の良さと、着回しのきくシンプルなデザインが隠れた人気アイテム。
ネットに入れて洗濯ができるのも、嬉しいポイントです。
ウェッソン以外のセントジェームス定番モデル
ここからは、ウェッソンとは異なる、セントジェームスのモデル7種類をご紹介して行きます。
世界的な画家が愛用したモデルや、ライトな生地感のモデルなど、またウェッソンとは違ったフレンチカジュアルが楽しめるラインナップです。
NAVAL(ナヴァル)
引用 st-james.jp
パネルボーダーのボートネック長袖Tシャツ「NAVAL」。
フランス海軍の水兵たちの制服から由来した名前です。
セントジェームスのもうひとつの長袖定番シャツとも言われており、“ウェッソンボーダー”と比較されることが多い、人気モデルです。
フランスで製作活動をした有名画家“ピカソ”が愛用したモデルとしても、よく知られています。
ナヴァルを愛用するピカソ 引用 urawakaori
ウェッソンボーダーとは異なり、胸もとと肩口が無地になったパネルボーダーのデザインです。
糸の番手が細いコットンを使用しており、やや薄手の素材感。
吸湿性に優れ、洗濯を繰り返し着込んでいくことで、よりいっそう肌に気持ちよくなじむ風合いを楽しめます。
ウェッソンと比較すると、首元の空き具合はやや広め。着丈は6センチ程長く、パターンが異なるようです。
全体的にナヴァルはすっきりとしていて、ウェッソンとはまた違った印象。
どちらを選ぶか、悩む人が多いのもうなずけます。
MORLAIX(モーレ)
引用 st-james.jp
ウェッソン、バスクに続くセントジェームス人気モデルの1つ「MORLAIX」。
セントジェームスらしいボートネックのベーシックなデザイン。
無駄な装飾のない、ライトな素材感の長袖カットソーのモデルです。
ウェッソンやバスクに比べて生地は薄手で、細い番手の糸のコットン100%の生地を使用しています。
吸湿性のある、軽くて心地よい肌触りの素材で、着れば着るほど感じる肌馴染みの良さです。
シルエットは、ウェッソンとほぼ変わりはありません。
ゆったりとしており、袖丈や着丈、身幅ともに同様のサイズ感です。
ユニセックスの長袖丈以外に、キッズ用や、7分袖丈のモーレも存在しており、こちらも安定して人気のあるアイテム。
ライトな着心地は、はおりなどと重ねて着るのも良さそうです。
PIRIAC(ピリアック)
引用 st-james.jp
セントジェームスの夏の定番「PIRIAC」。
爽やかな見た目をした、ボートネックの半袖カットソーのモデルです。
一般的な半袖よりやや長めの肘に近い袖丈で、上品なバランスの取れたシルエット。
腕や袖周りがすっきりとして見えます。
“モーレ”と同様の、細番手の糸を使用した薄手の素材を採用しています。
多少透け感はありますが、滑らかで吸湿性に優れた、さらりと素肌に気持ちいいコットン素材です。
サイズ感に関しては、大きく変わりはありませんので、ウェッソンと同じサイズ選びで問題ないかと思います。
ボーダーと無地の展開でカラーのラインナップも豊富で、無地ならインナー使いにも。
大人カジュアルな雰囲気と暑い季節に最適な着心地で、性別関わらず人気のあるモデルです。
使用されている生地 引用 news-ec.jp
CREWNECK 3/4(クルーネック3/4)
引用 bingoya.net
リブのクルーネックが新鮮な「CREWNECK 3/4」。
単色のネックまわりがポイントのクルーネックの七分袖Tシャツのモデルです。
ボートネックのモデルが多い中、クルーネックはセントジェームスでは珍しいデザインで、アクセントになっています。
また伸縮性があるリブネックは、着脱しやすいのもメリットです。
生地は、モーレやピリアックと同生地を使用しています。
さらりと着心地の良い薄手の上質な100%コットンで、春から夏にかけての季節の変わり目に最適なアイテム。
少し透け感があることから、女性の場合はインナーのカラー選びに少し注意が必要です。
着丈や身幅はウェッソンとほぼ変わりはありません。同様のサイズ選びで良いでしょう。
ネックデザインが異なることで、ウェッソンやピリアックとはまた随分と違う印象を楽しめます。
SLOUCH(スラウチ)
引用 st-james.jp
七分袖のボーダーTシャツ「SLOUCH 」。
女性らしさのあるドロップショルダーで、新鮮みのあるボーダー切り替えが特徴的なモデルです。
袖丈は、手首と肘中間あたりの七分袖丈。
ウェッソンモデルにてご紹介した、“CRAZSLOU(クレイジースラウチ)”同様の、
肩の位置を落としたショルダーデザインです。
生地はウェッソン生地に比べ、薄手のコットン生地。
モーレやピアリックと、同様のものを使用しています。
定評ある、さらりとした着心地の100%コットンは、七分袖であっても暑苦しさを感じることなく、夏の日焼け対策にも活躍しそう。
気温の上がる季節にぴったりの、素肌に気持ちよい着心地で、抜け感のあるフレンチスタイルを楽しめるモデルです。
HOODED T-SHIRT(フードTシャツ)
引用 st-james.jp
「HOODED T-SHIRT」は、セントジェームスには珍しい、フード付きのマリンTシャツのモデルです。
素材は、永久定番の“ウェッソン”よりも、少し薄手の100%コットン。
洗濯を繰り返すことで風合いは増し、肌に馴染むような着心地へと変化していきます。
薄手とは言え、ウェッソン同様の、しっかりと目の詰まった丈夫な生地です。
ボーダーと無地のアイテムを展開しており、ボーダータイプは、よりカジュアルな印象です。
暖かい季節に1枚でライトに着るのはもちろんのこと、シャツを羽織ったり、インに着たりと、重ね着との相性も良いアイテムで着回しが効きます。
トレンチコートからフードを出して着るのもいいですね。オールシーズン活躍するモデルです。
BINICⅡ(ビニック2)/MAREEⅡ(マリー2)
BINICⅡ 引用 st-james.jp
MAREEⅡ 引用 st-james.jp
セントジェームスオリジナルのマリンセーター、メンズ「BINICⅡ」とレディース「MAREEⅡ」。
マリンテイスト溢れる、冬の定番セーターです。
どちらもウールの編地に、ナヴァル同様のパネルボーダー。
肩に付いた開閉できる3つのボタンがアクセントになっています。
また、袖口と裾にリブはなく、すっきりとシンプルなデザインです。
素材は、太番手のやや厚手な100%ピュアウール。
水兵や漁師の仕事着であるマリンニットというだけあって、しっかりとした防寒性です。
ネックも小さめで冷たい風の侵入を防いでくれます。
レディースモデル“MAREEⅡ”に関しては、上質で滑らかな風合いのメリノウールを使用しています。
肩のボタンはイカリマークのついたシルバーカラーのオリジナルボタンです。
シンプルな着こなしだけでなく、シャツとのレイヤードもこなせる、2つのマリンセーター。
肩口のボタンを開けて首元のアレンジも楽しめます。
ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
今回はセントジェームスの展開するカットソーの種類をご紹介してきましたが、かなりの数で圧倒されましたね…。
普段目にすることの多い定番品以外にも非常に多くの種類がありました。
KLDでは、今回ご紹介したどのモデルもお取り扱いを強化しております。
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