セリーヌで多くのファンを魅了したフィービー・ファイロが復活！新ブランドの二次流通はどうなる？

「卓越した品質とデザインをベースに」

18年のプレ・フォール・コレクションを最後に「セリーヌ（CELINE）」を去ったフィービー・ファイロが、自身の名前を冠したブランドを立ち上げることを発表しました。

フィービーは2017年にセリーヌを退任し、ほとんどファッション業界での活動はしていなかったと言われています。

新しく立ち上げるブランドは、「卓越した品質とデザインをベースにした」ウエアとアクセアリーのブランドになるそう。

22年1月に詳細を明らかにすると本人が米WWDに発表したそうです。

20年後半にはすでにロンドンにチームを集めて準備を進めていたという話も出ており、SNSなどでは、否が応にも高まったファンたちの期待の声でいっぱいになっています。

中には「期待しすぎて裏切られたら辛いから詳細が明らかになる1月まではあまり期待しないでおく」などの、好きすぎる故の苦しい声も聞こえてきます。

経営面では、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン（LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON、以下LVMH）が少数株主となるそう。

LVMHについては、
「長い間LVMHとは非常に建設的でクリエイティブな関係を築いてきた。したがって、この新しいプロジェクトでLVMHと再度手を組むことは自然なことだ。ベルナール・アルノー（Bernard Arnault）会長兼最高経営責任者およびデルフィーヌ・アルノー（Delphine Arnault）＝ルイ・ヴィトン エグゼクティブ・バイス・プレジデントと意見交換できたことに感謝しているし、新たな挑戦を始めるにあたって彼らのサポートを得られたことはとてもありがたいことだ」
とコメントしています。

「制作に戻ることはエキサイティングであり、とても充実している。世界中の人々と再会することが楽しみだ。独立して、自分の責任のもとブランドを運営していくことは私にとって非常に重要なこと」

と、フィービー自身がコメントしている通り、沈黙をやぶってファッションの世界に舞い戻って来たフィービーは、非常に高い意欲で新しいブランドに臨んでいるようでとても期待できそうですね。

中古市場ではどう評価される？

今回は、「卓越した品質とデザインをベースにしたウエアとアクセアリーのブランド」ということ以外は明らかにされていない状態なので、中古相場がどうなるかまでははっきりとしたことは言えないのが正直なところです。

しかし、セリーヌでは「ラゲージ」や「カバ」「トライフォールド」などの名作バッグを生み出し、とても愛されてきたフィービーですから、バッグがラインナップに加わればまず間違いなく高い評価で二次流通市場を騒がせるのではないか、ということは予想されます。

熱心なファンがフィービー時代のセリーヌをテーマにしたInstagramアカウントを運用し、大人気になったりなどいまだに強い存在感を放ち、「デザイナー自身にファンがつく」という現象を巻き起こしたフィービーですから、セリーヌの持つバリューがなくても自身のブランドで人気を得る事は充分に可能だと思います。

もちろんバッグ以外も非常に評価されてきており、様々なトレンドを作ってきた功績もありますので、ウェアやそれ以外のアイテムのデザインにも非常に期待出来ますね。

KLDとしても、来年の1月の発表を楽しみに待ちたい注目のブランドであることは間違いありません。

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