【ハンドメイド、インテリア】ミナペルホネン、生地との付き合い方|mina perhonen
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
オリジナルのテキスタイルを毎シーズン新しく展開、そのどれもがブランドの世界観を余すことなく表現している稀有なブランド、ミナペルホネン。
どれも非常にこだわった生地作りは、ブランドの核をなしているといっても過言ではありません。
その生地を使ったアイテムの販売はもちろん、ミナペルホネンでは生地(ファブリック)だけの販売もおこなっていることをご存じでしょうか?
今回は、そんなミナペルホネンの、ブランドとしてのファブリックとの向き合い方、販売についてなどをまとめてご紹介したいと思います。
オリジナル生地の販売
知らないと少し意外に思えることなのですが、ミナペルホネンでは商品に使っているファブリックと同じものを、生地だけで販売しています。
ラインナップはその時によって変わるようですが、1mから50cm刻みで購入することができます。
現在のラインナップの中でいえば1m7,150円から購入出来るものもあり、思いのほかお手頃な印象です。
「ミナペルホネンの服は高いからなかなか手が出ないけど、生地を買ってハンドメイドしたい」などの需要もあり、ファブリックのみの販売もかなり人気があるようです。
ミナペルホネンを代表するテキスタイルであるtambourineなども販売しており、ブランドとしてはかなりのサービス精神なのではないでしょうか。
後述しますが、ブランドのファブリックをそのまま販売するというのはもちろん「ミナペルホネンの商品です」と偽って販売する偽物などが出回る危険性もあることといえます。
そこを注意深く見守りながらにはなりますがある程度許容して、特にすごく高い金額設定をするでもなく販売するというのはブランドとして、またデザイナーとしての皆川明さんの懐の深さを感じさせます。
販売は、公式サイトからでも出来ますし、現物が見たい場合には京都にファブリックに特化して取り扱っている店舗もあります。
ハンドメイド作品への許容
上述のように、とても懐の深い事業という印象のある、ファブリック販売。
現在、なんとミナペルホネン公式から「オリジナルファブリックを使用してハンドメイドした作品を販売しても良い」という許可が出ているのです。
個人で楽しむ範囲で…というならよくある話かと思うのですが、これはかなり心の広い対応なのではないでしょうか。
ここに至るまで、実は一度はハンドメイド品の販売を禁止していたこともあるようで、ブランドとしてはかなり迷った末の決断だったのではないかと思います。
以下に、2018年に公式に発表された皆川明さんのメッセージを掲載させていただこうと思います。
私達はミナ ペルホネンのファブリックが、皆様の日常の暮らしの中でお役に立ち、またそこに喜びがあることを願い、カットファブリックやハギレの販売を始めました。それはファッションに限らず、インテリアやお客様の物作りとしてお楽しみいただきたいとの思いからでした。
時折、お客様が自作されたバッグやアクセサリーや服などを拝見する機会があり、その時のお客様の笑顔と共に作品を拝見することは、私達にとって、とても嬉しい瞬間です。物への愛着と共に暮らすことは、日々を照らすことだと私達は考えております。その考えの下、ミナ ペルホネンのファブリック販売を、今後も是非続けたいと思う中、一つの課題に出会いました。
それはご購入されたファブリックやハギレを販売目的で製品化し、商品として不特定の方に販売される事があり、誤解を生む場合があるという事へのご対応です。
大切なことは、お客様が作られた物と、ミナ ペルホネンの商品に誤認や誤解が生まれないようにする事だと考えます。
ご購入された物の、その後のお取り扱いは、お客様の自由でもあり、そこから生まれた物を購入されたいという思いも自由であると思いました。
私達ミナ ペルホネンと皆様の自由な物作りがどなたかの暮らしの中で共存し、使い手それぞれの喜びとなるようにしたいと考え、私達からご提案をさせてください。
ミナ ペルホネンのファブリックを用いて作られた物を販売される時、それがミナ ペルホネンの製品ではないこと、コラボレートではないことを誤認なく伝わるようにしていただき、その上で、作られた物ならではの喜びや価値、魅力を、作り手の方から使い手の方へ、お伝えいただきたいのです。
それにより、使われる方にとっては、作られたその物の価値を知る機会にもなります。作られる皆様の、その物への想いは一つ一つ違う喜びを含んでいるでしょう。それを是非お伝えください。
そうする事で、皆様と、物作りの自由を共有し、暮らしの中で共存していきたいと思いました。
いかがでしょうか。
この文章だけでも、色々迷うことがあった末にブランドとして、デザイナーとして皆川さんが決断されたことが伝わってきます。
また、心からミナペルホネンの顧客のことを大切に思う、温かい人柄が伝わってきます。
ただ規制するのではなく、「共存」していきたいというこのやり方は、ブランドとしての強度を感じさせますね。
ブランドを「せめて100年」続けたいという皆川明さんの思想を感じる姿勢が垣間見えるひとつの施策といえるでしょう。
インテリアファブリックとしての価値
ミナペルホネンのファブリックは、もちろんハンドメイドのためだけに販売されているわけではありません。
インテリアファブリックとして販売されている生地は、公式の店舗でオーダーしてカーテンにすることが出来たり、Kvadrat(クヴァドラ)社とのコラボレーションで生まれた家具用のファブリックは、ヴィンテージ家具の椅子、ソファなどの生地の張り替えに使われたりしています。
弊社、KLDは福岡県の糸島市という場所で営業をしているのですが、同じ糸島市の中に「ハミングジョー」という北欧、イギリスのアンティーク家具を販売するお店があります。
こちらのお店では、アンティーク家具の生地を張る際に、Kvadrat社とミナペルホネンのコラボレーションの生地を多く使用しており、店内に入るとお馴染みのtambourineの生地を張った椅子などが綺麗に整列しています。
皆川さん自身はミナペルホネンの生地を北欧っぽいとは思っていないようですが、皆川さんのフィルターを通して独特の感覚で作られるミナのテキスタイルは不思議と北欧のアンティーク家具にぴったりで、非常にしっくりくる仕上がりになっています。
このように、ミナペルホネンの生地は個人に向けた販売だけでなく、こういった事業者との「共存」も果たしているといえます。
余談ですが、このハミングジョーさんは、アンティークの家具を現代で実用することにとてもこだわっており、テーブル、椅子の脚のがたつきや扉のスムーズな開閉などを店舗に併設された工房で丁寧に調整してから販売されています。
「アンティーク」がただ眺めるものではない、私たちの生活に寄り添った存在に感じられる家具の数々は、ミナペルホネンの生地を使ったものももちろん、それ以外の家具もとても素敵なものばかりですので、糸島にお立ち寄りの際はぜひ店頭でご覧いただくことをおすすめします。
ファブリックの二次流通
ここまでご紹介したように、ミナペルホネンのファブリックは生地だけの販売でも非常に様々な需要があり、今やミナペルホネンの洋服を着ない人の生活とも「共存」しています。
当然、二次流通市場でもファブリックのみが売買されているということは多くあります。
例えば、購入してなんらかの用途で使用した後、余った分を中古という扱いで販売したり、パッチワークなどでならまだ使えそうな小さなハギレをまとめて販売したり…、時には驚くほど小さなハギレのみが販売されていることもあり、ミナペルホネンのファブリックの価値の高さを改めて感じます。
中古市場での評価はこのようにとても高く、大きく残った生地ならもちろん高値で再販することが可能ですし、小さなものも、手芸などをするユーザーにとってはとても価値のあるものだったりして、需要がしっかりあります。
このように、ミナペルホネンのファブリックは使いかけのものや中古品であっても二次流通市場での需要は多くあり、とても高く評価されているといえます。
KLDの販売ページはこちら
以下のモールでKLDの商品を販売しています。
ぜひご覧ください!(販売内容はどのモールも同じです。)
ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回ご紹介したようにミナペルホネンのファブリックは、普段ミナペルホネンを着ないユーザーにも人気が高く、様々なところで使用されています。
私たちKLDでも、使いきれなかったミナのファブリックのお買取をおこなっていますので、もしご自分で再販するのが大変に感じましたら、私たちにお申し付けください。
LINEからでも簡単にご相談いただけますので、お気軽にお声掛けいただければと思います。
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また、こちらの記事でもKLDが高価買取ができる理由を説明しています。
KLDがブランド服を高価買取できる理由
ありがとうございました!