MIKAGE SHINってどんなブランド?|ミカゲシン
引用元 mikageshin_official
みなさんこんにちは!ブランド古着のKLDです。
今回は、KLDも注目のブランド、MIKAGE SHIN(ミカゲシン)についてご紹介したいと思います。
2019年設立の比較的新しいブランドながら、中古市場でも注目度の高まっているMIKAGE SHIN。
構築的でモダンなシルエット、シャツに急に現れたように落とし込まれた四角いプリントの調和と違和感…インパクトのあるその様は、SNSなどで写真を目にして忘れられなくなった方も多いのではないでしょうか?
今回は、私たちブランド古着店の視点から、
- MIKAGE SHINってどんなブランド?
- デザイナー
- ブランドの特徴
- 中古市場での評価
についてお話していこうと思います。
目次
MIKAGE SHINとは?
MIKAGE SHINは、2019年にデザイナーの進美影によって立ち上げられたブランドです。
「個人の内面の強さ、知性を引き出すブランドでありたい」というデザイナーの言葉の通り、時に体の曲線を隠す構築的なパターン、ブランドの思想を表現したプリントなどが特徴。
また、例えばドレスであっても男女どちらが着ても構わない、そのあり方が当然、というニュートラルな姿勢があり、ブランドの表現の根底にある大きな特徴といえます。
デザインとしては、印象的なパターンの切り替えやギミック、見るものにある種の違和感を残す仕掛けの数々はデザイナーの意図するところで、MIKAGE SHINというブランドを数多くの人に印象付ける要素のひとつとなっています。
正式なブランド立ち上げ以前から、SNSでの発信をきっかけにデザインが注目されたというMIKAGE SHIN。
現在もデザイナー自身の積極的なSNSでの発信などが注目されています。
もちろんブランドとしての成長も止まることを知らず、世界各国のFashion Weekでのショーや展示会をおこない、2021年には日本各地でのポップアップが開催されたりなど、国内外でファッション感度の高いユーザー層から注目度が上がっている印象。
意識的にサスティナブルな素材を使用することや、ジェンダーレスなアイテムの展開などをフラットに、現代のブランドであればやって当然、という姿勢でデザインに織り込んでいることにも、新しい世代のクールさを感じるブランドです。
今後ますます世界中の熱い視線を集めていく存在といえるでしょう。
デザイナー
引用元 rakutenfashionweektokyo.com
デザイナーは進美影(シン・ミカゲ)。
1991年東京都出身。
早稲田大学を卒業後、電通に入社。
その後、ファッションの道を志して電通を退社し、ニューヨークのパーソンズ美術大学に入学。
在学中にSNSで注目を集めたことなどがきっかけとなり、ニューヨーク・ファッションウィークでのショーに招待され、それ以降コンスタントにコレクションを発表しました。
卒業後、正式にMIKAGE SHINを立ち上げ、NY発のブランドとして様々なメディアに取り上げられ、ブランドを成長させています。
2020年までNYを拠点に製作をおこなっていましたが、コロナ禍によりNYの製作拠点であった工場が閉社し、日本に拠点を移して活動。
自身がハーフであり、母子家庭であったことなどによる幼少期に感じたコンプレックスや生きづらさを現体験とし、「女性が幸せに生きるとはどういうことか」「そのファッションは人を幸せにするか」などを常に問い続けながらデザインをしているそうです。
ブランドの特徴
ここからは、MIKAGE SHINというブランドの特徴をいくつかのトピックに分けてご紹介しようと思います。
ブランドのことを知れば知るほど好きになってしまう魅力が詰まっているので、軽い紹介にはなってしまいますがぜひご覧ください。
印象的なプリント
MIKAGE SHINのデザインの魅力の一つとして、オリジナルのテキスタイルの展開や、印象的なプリントがあります。
各シーズンのテーマに合わせたモチーフをセレクトしてプリントしており、例えば21SSコレクションでは「Invisible, Visible(見えないものを可視化する)」をテーマに、見えない部分の美しさを表現した球根までを描いた花柄を表現。
花の球根までを描いた総柄 引用元 seenowtokyo.com
また、21AWコレクションでは「The Process」をテーマに、哲学者ニーチェの手記をコラージュしたプリントでニーチェの思考プロセスを表現したり、京都の伝統工芸品・墨流しの技術で作られた生地で「流動性」を表現。
ニーチェの手記をオリジナルテキスタイルに落とし込んだワンピース。 引用元 mikageshin.com
「墨流し」のハイネックカットソー 引用元 mikageshin.com
オリジナルのテキスタイルとは別に、四角く切り取られたモチーフが急に出現したような印象を受けるプリントアイテムも印象的です。
花の根までを描いた美しいスケッチや、疾走する馬を世界で初めて連続撮影し、写真でアニメーション化に成功したEdward Muybridgeの作品をフロントに大胆に配置したワンピースなどはとてもインパクトがあり、ブランドを象徴するモチーフの一つとなっています。
球根までを描いた花の絵をプリント 引用元 mikageshin.com
Muybridgeの作品をプリント 引用元 mikageshin.com
このようにMIKAGE SHINでは、ブランドの根幹にある思想と、そのシーズンのテーマに深く寄り添った、「意味のある」テキスタイルやプリントを展開しています。
特徴的なコレクションテーマ
MIKAGE SHINでは毎シーズン、デザイナーの進美影さんが「“今”、世の中に提案すべき服は何か」を考えコレクションを作っています。
「哲学的」といっては少し軽薄かもしれませんが、毎回美影さんは、ただ思いつきの表層的なデザインのみでコレクションを作るのではなく、「なぜ、今この場所でこのコレクションを展開するのか」という事を常に自らに問いながら展開を考えているそうです。
以下に、簡単に各コレクションのテーマの解説をさせていただきます。
2021SS 「Invisible, Visible(見えないものを可視化する)」
引用元 seenowtokyo.com
2021SSのテーマである「見えないもの」の表現の一つとして、地表に咲く美しい花を地中で支える花の根に注目し、球根や根っこまでを描いた植物のテキスタイルを展開。
美しさは決して一元的なものではなく、世間的に評価されやすい可愛さ、綺麗さだけではない、女性だけではなく全ての人の強さ、美しさを認めるような力強い絵柄となっています。
MIKAGE SHINというブランドの根底にある、あらゆる人をエンパワメントしたいという姿勢が現れたような、象徴的なコレクションとなっています。
2021AW 「The Process」
このシーズンでは様々なものが辿る「プロセス」をテーマにコレクションを展開。
シーズンを象徴するともいえそうな、インパクトのあるアイテムとしてニーチェの手記をオリジナルのプリントに落とし込んだテキスタイルで作られたワンピースやブラウスが挙げられます。
ノートに殴り書きしたかのようなニーチェの筆跡を執拗に繰り返しプリントした生地は、優れた思想の生まれるプロセスを表現すると共に、個人的には「生みの苦しみ」のようなものも感じます。
また、このコレクションでは「流動性」を表現した”墨流し”の生地や、洋梨を大胆にプリントしたスウェットで、「価値観の変容」を表現。(洋梨の名前の語源として”醜いもの”という意味があるということから)
着物風のシルエットのアイテムなどもあり、オリエンタルな雰囲気も感じさせるコレクションです。
2022SS (「分離派建築会」の特徴である)「都市と田園」、「彫塑的なもの」
普段から美術館に赴くのが好きな美影さんが、展示を見て衝撃を受けたという分離派建築会からインスピレーションを受けたコレクション。
分離派建築会とは、1920年(大正9年)に東京帝国大学(現東京大学)工学部建築学科を卒業した6人が結成し建築家のグループで、日本で初めての近代建築運動とされています。
森田慶一
《京都帝国大学楽友会館
》1925(大正14)年 引用元 confortmag.net
今回のコレクションでも、曲線的なカッティングや波打つような彫刻を思わせる特殊な生地から、分離派建築会を思わせる建築的な印象を感じます。
「都市と田園」を思わせる田園柄のテキスタイルも今回の象徴的なアイテムで、牧歌的な風景が描かれた生地は、美影さん自らが手描きしたオリジナルだそうです。
「過去の建築圏からの分離」を宣言していた分離派建築会。
分離派建築会の表層だけをなぞるのではなく、その在り方に共感し、「自分たちでこれからの時代を切り開き、可能性を模索していく」ということを表明するコレクションとなっています。
このようにMIKAGE SHINのコレクションは、毎回デザイナーである美影さんの深い思索から生まれるテーマが設けられ、作品に落とし込まれています。
フラットな世界観
MIKAGE SHINの大きな特徴の一つとして、デザイナーのフラットな視点、価値観が挙げられます。
MIKAGE SHINは、「ジェンダーレス」や「サスティナブル」を当たり前のこととして実践しているブランドです。
それらを声高に叫び、プロモーションをするブランドとは違い、一人の人間としてすでにその価値観が備わっており、自然とものづくりの上で実践しているという印象。
コレクションのルックではワンピースやスカートを男性のモデル、女性のモデルが当たり前にそれぞれ着こなし、サスティナブルな素材についてもこれからのファッション業界を見据えて、「実際に使って需要があることを示さないと」と、淡々と使用しています。
こういった強い芯のある姿勢が、MIKAGE SHINの大きな魅力の一つといえるでしょう。
その反面、クリエイティブについては「それを着た人間が、格好よく見えるか、美しく見えるデザインか…それだけです。」と美影さんが言うように、ファッションブランドとして、思想に引っ張られずにまず格好良く作るという感性がしっかりとあるからこそ、美しいデザインが生まれているといえます。
クリエイティブの面では純粋な美しさ、格好良さを追求し、コンセプトの面では人を傷つける表現を避けたり、多様性に自然に配慮するという姿勢が、MIKAGE SHINというブランドを作っているといえるのではないでしょうか。
MIKAGE SHINの中古市場での評価
MIKAGE SHINの中古市場での評価ですが、まだ始まったばかりの若いブランドということで、ほぼ中古市場は形成されていないといってもいい状態かと思います。
しかしブランドの注目度、アイテムの秀逸さ、商品の価格帯から、中古市場でも今後高く評価されていくブランドであるといえます。
日本での活動を本格的に始め、日本各地でのポップアップも経て、国内での流通も増えていくことが予想されますので、今後中古市場に流通し始めた際には金額が高騰することも考えられます。
もちろんKLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。
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KLDでは、MIKAGE SHINをお買取強化しております。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
KLDでは、MIKAGE SHINのお買取りを強化しております。
個性的で魅力的なアイテムの多いが魅力のMIKAGE SHINのお洋服ですが、理由があって手放さなければならないタイミングなどはあるかと思います。
その際に、KLDのことを思い出していただければとても嬉しいです。
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