LENO & Co 定番デニム4選とインスピレーションとなった女優たち | リノ
こんにちは。ブランド古着買取専門店KLDです。
ヴィンテージのディテールを紐解きながらも、織り方や製法を現代にフィットさせることで多くの年代から人気を得ているLENO & Co。
デニムを中心として、肩肘はらずに長く着られる日常着を提案しています。
そしてLENO & Coには、定番と呼ばれるデニムが複数存在します。
そのデニムには、それぞれシルエットごとのイメージで女性の名前がつけられていることはご存じでしょうか?
1人のアイコニックな着こなしがその後のスタンダードになることがあるように、時代を超えても魅力的であり続ける楽しさがファッションにはあります。
そこで今回は、LENO & Coの定番デニムのイメージとなった女優たちを振り返ります。
アイテム自体のデザインの良さで選ぶのではなく背景や文化に共感して選んでみるというのはいかがですか。
この記事では
- LENO & Coはどんなブランドで、どんな魅力があるのか
- LENO & Coの定番デニムと、デザインのイメージソースとなった女性たち
を解説していきます。
目次
LENO & Coとは
LENO & Coは2015年に原宿でスタートしたブランドです。
1930年~50年代のアメリカ・ヨーロッパのライフスタイルファッションをデザインソースに、オーセンティックな縫製や素材によって 「いま着たい日常着」を提案しています。
LENO & Coの定番商品であるデニムは、旧式力織機(シャトル織機)によって織られています。
旧式の織機では、現在主流の高速織機の6分の1のスピードで縦糸に無駄な力を加えず織ることで、生地の表面が凸凹とした 風合いのある生地になります。
これが着用を繰り返す事で奥行きのある美しい色落ちを生み出すのです。
さらに横糸のテンションを調節することにより、厚みがあっても柔らかい風合いになるよう調節をしています。
昔ながらの表情を持ちつつ履きやすい、これがLENO & Coのデニムの特徴です。
LENO & Coの定番アイテム4選
ここからはLENO & Coの定番アイテムであるデニムを4種類ご紹介していきます。
前述の通りLENO & Coのデニムにはシルエットごとのイメージで、女性の名前が付けられていることが特徴です。
ブランドコンセプトでもある、1930年~50年代のアメリカやヨーロッパで活躍したフランスの女優からアメリカのコメディアンまでさまざまです。
表舞台に立ち、煌びやかな洋服を身につける機会が多かった彼女たちの日常着をイメージしています。
後ほど紹介するブリジット・バルドーもデニムとTシャツを愛していたそうですね。
BRIGITTE (ブリジット)
引用元 : LENO ONLINE
女性向けにパターンを何度も見直してつくりあげたスリムなストレートジーンズ。
LENO & Coのデニムは、製品洗いをしてあります。
製品洗いとは、あらかじめ洗うことでデニム生地を極限まで縮ませ履きやすくするというもの。
ハンサムなパリジェンヌをイメージしているそうで、高めの位置のウエストがヒップや脚のシルエットを綺麗に表現しました。
Tシャツをタックインして、王道のスタイリングを楽しめるジーンズになっています。
名前のモデルは、フランスの女優 「ブリジット・バルドー」です。
ブリジットは1934年9月28日、フランス パリ15区に生まれた女優兼モデル兼歌手です。
頭文字の「B.B.」から「BB」(べべ)の愛称で愛されました。
ブリジット・バルドー
引用元 : ELLE
父は会社を経営しながら詩人でもあり、映画や演劇、雑誌のディレクターなどと多くの交友関係を持っていました。
さらに映画が好きで自分でも8ミリフィルムで撮影していたそうです。
その影響もあってか幼少期はバレエを習い、15歳で雑誌「Elle」のファッションモデルになります。
Elleの表紙を飾り映画監督の目とまったことが、女優への道を歩み出すきっかけになりました。
そして1956年、「素直な悪女」で男達を翻弄する小悪魔を演じ、猫のような目にぼてっとした唇が愛らしさも相まってセックス・シンボルとして有名になるのです。
マリリン・モンローと同時期に活躍し「フランスのマリリン・モンロー」とも形容さました。
ブリジット本人は、”私自身がマリリンのファンだし彼女の足元にも及ばないわ。”と言ってたそうです。
フランス女優ならではのキュートでポップな印象の中に、色気を感じる彼女は時を経てもファッションアイコンであり続けています。
ここからは彼女のファッションについて、いくつかご紹介していきます。
彼女のファッションの特徴の一つがロリータファッション。
ツインテールに真っ赤なリボンとトップスが印象的です。
引用元 : MINE
こちらの写真は1969年の1枚です。
黒のパンツにベージュのニットという王道のコーディネートで、今見ても全く古臭さを感じません。
引用元 : MINE
こちらの写真はボーダーにデニムのザ・フレンチスタイルです。
幼少期にバレエを習っていたのが元で、バレエシューズをよく履いていたそうです。
デニムにボーダー、バレエシューズという王道のフレンチスタイルですね。
引用元 : ELLE
これまでブリジットの紹介やファッションをお伝えしてきました。
彼女のスタイリングは体のラインを出しながらも下品にならないものがポイントです。
だからこそ時代を経ても愛されるのではないでしょうか。
LENO & CoのBRIGITTE はハイウエストで、ヒップや足のラインを綺麗に見せてくれるアイテムです。
まさにブリジット・バルドーの色気とポップさを表現したデニムになっているのではないでしょうか。
CHARLOTTE (シャルロッテ)
引用元 : LENO ONLINE
流行に左右されずに、何年先でも履けるようなスタンダードなスリムジーンズです。
13.oz(オンス)の肉感があってタフな生地ですが、織り方を工夫することで柔らかくてソフトな質感で身体にフィットします。
通常、ジーンズに使われている縫製糸はポリエステルの糸が主流です。
ポリエステルの糸は色落ちしにくいため、ジーンズ本体が色落ちしていくのに比べてステッチ部分だけが色落ちせず、少し目立ってくるというような経年変化が現れやすいのが特徴です。
しかしLENO & Coの全てのデニム製品はコットン100%の糸を使用することにより、デニム生地の色落ちとともに、より自然な色落ちを感じられる、経年変化も楽しめる仕様になっています。
また、太さの異なる糸を使い分け、擦れやすい箇所は糸調子を強め、糸を生地に食い込ませることで摩擦を軽減させ、しっかりと強度ももたせることで、丈夫なつくりに仕上げています。
シルエットは股上が深めで、ウエストがスッキリと細くなっています。
パリジェンヌがヘビロテしている様な、足首にむかってテーパードが入ったタイトなスリムジーンズです。
名前のモデルは、フランスの女優 「シャルロット・ゲンズブール」。
シャルロット・ゲンズブールは1971年フランス生まれの女優・歌手です。
シャルロット・ゲンズブール
引用元 : Hostess
父親は歌手・音楽プロデューサーのセルジュ・ゲンズブール、母親は女優のジェーン・バーキンという芸能一家に生まれます。
10代の頃から、母の出演映画の現場で注目されたのきっかけで映画デビューをはたし、父とのデュエットで歌手デビューしたりとマルチな活躍をみせフランスの代表的女優となります。
2014年には姉ケイト・バリーの死をきっかけに本拠地をニューヨークに移します。
偉大な両親の元で生まれ、10代の頃から自身も活躍していたシャルロット。
「フランスにいるときは両親の名声と、その娘として期待に応えなければいけないというプレッシャーに押しつぶされそうだった」と彼女は言います。
アメリカに行けば父親の大樹の影から出ることができるかもしれない。
オープンな感覚になり、誰でもアーティストになれる気がしたそうです。
そんなクリエイティブな環境で育った彼女ですが、服のことをあれこれ考えたりするのが苦手だと言います。
ここからは自分らしくあることを大切にして、カジュアルな服が好きなシャルロット・ゲンズブールのファッションをご紹介していきます。
引用元 : Q
引用元 : AFP
引用元 : BARKS
シャルロット・ゲンズブールのファッションはインタビューなどのクローズドな場所、催しやライブなど華やかな場所というハレとケを問わずに自然体なスタイルが多く見られます。
細身のデニムを着用しているシーンが非常に多く、華やかな両親を見続けた彼女ならではの一つのスタイルだったのではないでしょうか。
セレモニーでの1枚。
あくまで自然体のスタイリングです。
引用元 : PDS
改めてLENO & Co のCHARLOTTTEは、足首にむかってテーパードが入ったスタンダードなスリムジーンズです。
時代や場所に囚われすぎずに自分の等身大のスタイルを楽しむシャルロットの姿勢へのリスペクトが感じられる1本です。
KAY (ケイ)
引用元 : LENO ONLINE
デニム地は40年代のヴィンテージを忠実に再現した12ozのオリジナルセルヴィッジデニムにサンフォライズ加工(防縮加工)を施しています。
リジットデニムならではの穿き込むほどに変化していく色合いや、ハリ感からの徐々に柔らかさを感じる質感の変化も醍醐味です。
赤耳と呼ばれるほつれ防止の生地の仕上げも分析し、ヴィンテージを再現した淡いピンク&ブルーがポイント。
シルエットは股上が深めで、ウエストがスッキリと細くなっています。
対して、ヒップから裾まではガツンと太くて、またこの太さがウエストの華奢さを強調します。
ケイはマリリン・モンローが「帰らざる河」で演じた役名 ケイ・ウェストンからきています。
ケイ (マリリン・モンロー)
引用元 : マリリン・モンローのジーンズファッション!
マリリン・モンローは1926年生まれのアメリカの女優・モデルです。
典型的な「ブロンド・ボムシェル(金髪美女)」役を演じたことで有名な彼女は、1950年代で最も人気のあるセックスシンボルの1人でしょう。
50年代初めに、「ナイアガラ」「紳士は金髪がお好き」「百万長者と結婚する方法」の3つの映画で主役を演じ、世界のスターに上り詰めます。
しかしそのパブリックイメージがあまりに先行することに不満を感じた彼女は、一時的に休業します。
そして復帰後に出演した映画「七年目の浮気」で再び脚光を浴びるのです。
この映画は自身のキャリア最大の興行収入を得た1つになりました。
マリリン・モンローが地下鉄の通気口に立ち、白いスカートがふわりと浮き上がるシーンは映画史上に残るワンシーンです。
セクシャリティに対する時代の態度を象徴していましたが、1962年に予期せぬ死を迎え映画スターであった期間は約10年程しかありませんでした。
ロサンゼルスで生まれ育ち、幼少期のほとんどを里親と孤児院で過ごしたのちに16歳で結婚。
アメリカ合衆国大統領領 ジョン・F・ケネディやその弟との不倫、薬物依存など人生そのものが映画のような人物です。
ここからはマリリン・モンローのファッションをご紹介していきます。
1953年公開「紳士は金髪がお好き」※写真右
引用元 : シネマ一刀両断
1955年公開 「七年目の浮気」
引用元 : 映画.com
上述のように、彼女が映画スターであった期間は10年程しか無く、当然演じたキャラクターは多くはありません。
しかしだからこそ時代を経ても揺るがないアイコンとなったのでしょう。
紳士は金髪がお好きのような体のラインが出るタイトな洋服や、七年目の浮気のような胸元が強調されるようなドレスはマリリン・モンローを象徴するスタイルです。
1952年公開 「熱い夜の疼き」
引用元 : COSMOPOLITAN
先程の2作品のようなイメージが強い彼女ですが、デニムをはいたカジュアルな映画がいくつか存在します。
それがLENO & Coのモデルにもなった「帰らざる河」と「熱い夜の疼き」です。
実は50年代というのは女性がファッションアイテムとしてデニムをはくことはとても革新的なことだったんです。
そして、彼女はデニムをいち早く取り入れた女性の1人でした。
余談ですが、2011年6月18日ハリウッドスターゆかりの品々を一堂に集めたオークションがアメリカ・ロサンゼルスで開かれました。
映画「七年目の浮気」で使われた白いホルターネックのドレスが、約3億7,000万円の高値で落札されました。
他にも「紳士は金髪がお好き」の真っ赤なスパンコールのドレスが約9,600万円、「帰らざる河」の酒場の衣装が約4,000万円で落札されたそうですよ。
LENO & CoのKAYは、ウェストが細くヒップから裾にかけてストンと落ちるシルエットになっています。
ハイウエストとヒップポケットを何度も調整し、女性らしさが引き立つバランスに仕上げたそう。
リジットデニムデビューに優しいジーンズをコンセプトにしているところも特徴です。
帰らざる河のケイのように履き込んで経年変化を楽しみたい1本となっています。
LUCY (ルーシー)
引用元 : LENO ONLINE
KAYの姉妹モデルとして発表した、ハイウエストテーパードジーンズのLUCY(ルーシー)。
股上を深く取ったテーパードシルエットで、ヒップから腰のラインまではゆったり、膝から下にかけてはきつめのテーパードといった、メリハリのきいた綺麗なバランスのジーンズです。
本来のシルエットを表現するためには、ロールアップは控えめに、裾はお直しをするのがポイントです。
LUCYは13.5ozの生地にサンフォライズド(防縮)加工を施しているリジットデニムを使用しています。
やや厚めの生地は洗濯して縮み、 履いて伸びる、を繰り返し、それぞれの身体にフィットしていきます。
LUCYという名前はベースとなる60年代のヴィンテージジーンズの時代背景から、当時アメリカで人気のあったテレビ番組「LUCY SHOW -アイラブルーシー -」の主人公にちなんで付けられています。
ルシル・ボール ※愛称 ルーシー
引用元 : Wallpapertip
ルシル・ボールは1911年アメリカ生まれの、コメディアン、モデル、映画及びテレビの女優、映画会社の重役とさまざまな顔を持つ女性です。
ルシルを一言で表すと「アメリカテレビ界の女王」でしょう。
アメリカのテレビ史上最も国民に愛されたドラマとも呼ばれるシットコム「アイ・ラブ・ルーシー」は最高視聴率71.7%を記録しました。
続く「ルーシー・ショー」、「陽気なルーシー」も大ヒットし、アメリカの国民的なスーパースターとしてショービズ界の頂点に君臨し続けます。
さらにドラマに出演するだけでもなく、自らプロダクションを立ち上げ「スパイ大作戦」や「スター・トレック」など名作ドラマを次々と生み出します。
テレビ番組「アイ・ラブ・ルーシー」は、観客のいるスタジオで多数のカメラで収録したり、セット同士を繋げたり、現在も番組制作で使用されるメソッドの元にもなっています。
彼女の魅力と言えば、抱腹絶倒で憎めない天性のコメディエンヌです。
ルーシーが演じたいずれのキャラクターも、ドジでお喋りで人情味があるような愛さずにはいられないのです。
今でもアメリカのどこかの放送局では再放送が行われている程、国民的人気を獲得しているルーシーのファッションをご紹介していきます。
映画会社で売り出し始めた頃のルーシー
引用元 : board
「アイ・ラブ・ルーシー」より
引用元 : board
「Comedy Festival」より
引用元 : NIAGARA GAZETTE ※写真右側
映画主演時の煌びやかな印象を残しつつも、表情豊かでコミカルな雰囲気です。
明るくカールしたヘアスタイルやチェックやドットの洋服は、まさに愛すべきキャラクターを連想させますね。
LENO & CoのLUCYは「カジュアルさと綺麗さを兼ね備えた”育てるデニム”」というコンセプトです。
まさにルシル・ボールを彷彿とさせるデニムになっています。
KLDの販売ページはこちら
以下のモールでKLDの商品を販売しています。
ぜひご覧ください!(販売内容はどのモールも同じです。)
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