GUCCI COSMOSに行ってきました
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
グッチの100年以上にわたる歴史と現代への系譜を紐解く展覧会「GUCCI COSMOS」が、京都市京セラ美術館にて開催されました。
グッチはKLDでも多数お取り扱いしているブランドなので、この機会に展覧会に行ってみました!
今回は、
- GUCCI COSMOSとは
- 6つのセクション
という形で、お話ししていきます。
とにかく充実した内容だったので、とくに印象的だった作品や展覧会の空気感などをメインに紹介していきます。
目次
GUCCI COSMOSとは
GUCCI COSMOSは、2023年4月に上海、同年10月にロンドンで成功を収めた世界巡回展です。
日本では1921年にグッチが誕生した地、イタリア フィレンツェの姉妹都市である京都に上陸しました。
期間は2024年10月1日(火)〜2024年12月1日(日)で、京都市京セラ美術館にて開催されました。
また同展では、上海、ロンドンのすべてをキュレーションしてきたマリア・ルイーザ・フリーザが構成した、京都ならではの展示空間も見所です。
日本にちなんだアーカイブ作品を通じて、ブランドの革新と歴史とクリエイティビティの伝統を感じることができます。
6つのセクション
展示室マップ
同展では「TIME MAZE」「ZOETROPE」「ECHOES」「LEISURE LEGACY」「BAMBOO」「RED THREADS」の6つのセクションに分かれた展示室を順に進み、グッチの歴史を網羅していきます。
TIME MAZE/時の迷宮
GUCCI COSMOSの起点となる1つ目のセクションは、グッチの長い歴史を物語る貴重なアーカイブがずらりと展示されているエリアです。
中に入ると、グリーンカラーを貴重とした、まるで高級ブティックのような空間が広がります。
初期の旅行鞄
まず、ラゲージショップとしてブランドを誕生させた、創設者のグッチオ・グッチのクリエイティビティから始まります。
当初のレザーグッズの製造プロセスを記録したノートを、複写したもの
足を進めるにつれ、現在のクリエイティブディレクターであるサバト・デ・サルノまで時代を追うような構成になっています。
メインはバッグとスカーフという印象でしたが、とくに色鮮やかなスカーフがこの空間に華を添えていたように思えます。
1960年代のフローラプリントのスカーフ
色彩豊かなスカーフたち
重みのある引き出しを開けると、中にもスカーフが。
まだまだ足を進めると、グッチのアイコニックなデザインが誕生した記録や作品が次々と見られました。
1947年、グッチバンブーが誕生
1950年代、ウェブストライプが誕生
1953年、ホースビットローファーが誕生
中央がシンボルマーク
こちらは、グッチが1955年に刷新したシンボルマークを用いたバッグです。
ブランド創設当初からの象徴であるポーターに、甲冑をまとわせて新たなシンボルマークに進化させたそう。
強さと可愛さを掛け合わせたようなデザインで、とても惹かれてしまいました…。
部屋の中間辺りにくると、2024年9月に京都西陣織の老舗「HOSOO(細尾)」とコラボレーションした「グッチダイアナ」のバッグが…!
余白を多く用いた大きな展示ケースから、堂々とした存在感が伝わりました。
グッチの代表的なデザイン「GGパターン」も、ブランドの歴史を語る上では忘れてはいけないですよね。
鳥のペッパー&ソルトケース、鳥のシュガーボウル
GGパターンのフィン(セレブのアクティビティグッズですね)
「こんなものまで作っていたの?」というものまで惜しげもなく展示されていて、非常に見応えのあるセクションでした。
ZOETROPE/乗馬の世界
2つめのセクションは、グッチと深い関係にある“乗馬”にフォーカスした作品が並んでいます。
薄暗い部屋に入った途端、照明が暗くなり、壁一面に馬の疾走する映像が流れ始めました。
馬の迫力のある動き、馬の高い鳴き声、馬の走る「パッカパッカパッカ」という心地よい音など、空間を支配する躍動感は、視覚的にも聴覚的にもまさしく「乗馬の世界」そのものを演出しているように思えました。
円筒状をした部屋には等間隔で作品がディスプレイ。
総柄ワンピース
ホースビット付きスエードジャケット
こちらは、腰のあたりにホースビットのディテールを採用している、フリーダ・ジャンニーニの作品。
まさかホースビットがこんなにセクシーなドレスに用いられるとは…。
乗馬ブーツ柄のワンピース
キャッチーでかわいいですね
乗馬と結びつきが強いブランドといえばエルメスですが、グッチも乗馬からのインスピレーションがいかに多いのかが分かりますね。
ECHOES/クリエイティビティの系譜
3つ目のセクションは、グッチの歴史を紡いできた“衣服”にフォーカスしたエリア。
広々とした細長い部屋を占めていた波状の舞台には、トム・フォード、フリーダ・ジャンニーニ、アレッサンドロ・ミケーレ、サバト・デ・サルノといった歴代のクリエイティブディレクターが発表したコレクションルックが並んでいました。
2003年、トム・フォード 着物風ガウン
2020年、アレッサンドロ・ミケーレ キャンバスケープ
2024年、サバト・デ・サルノ クリスタル付きトップス
年代関係なくランダムに配置され、中央には、アーティストのテイラー・スウィフトが第81回ゴールデングローブ賞授賞式で着用したグリーンのドレスが。
その隣には「ハウス・オブ・グッチ」に主演で出演したレディー・ガガが、プレミアで着用したパープルのドレスが配置。
実際に海外セレブリティが着用したデザインだけに、世界線の異なる煌びやかかつ華やかなオーラが漂っていていました…。
他にも、アレッサンドロ・ミケーレが発表した2018AWの、ドラゴンを抱いた作品も印象的でした。
当時、ランウェイでは顔を抱えた演出もあって衝撃を受けたコレクションだったので、このルックを近くでみることができて単純に気持ちが高まりました。
(左)サバト・デ・サルノ レースエンブロイダリー付きレザードレス (右)アレッサンドロ・ミケーレ トロンプルイユケープ
コレクションで強烈な印象を残したルックは、やはり目を惹くものがありますね。
革新的なクリエイションだと思っていたものも、実は過去のデザインをしっかり継承し、クリエイティブディレクター各々が独自の解釈で昇華していることが、このエリアでは可視化されているように思えました。
LEISURE LEGACY/ライフスタイル賛歌
次に足を運んだのは、4つ目のセクション。多彩なライフスタイルに紐づいた作品が展示されているエリアです。
先ほどの洗練された空間とは一変し、ここは部屋全体が黒に包まれており、厳格な美術館のような空間が広がっていました。
作品は乗馬やゴルフ、テニスなど、スポーツや日常の様々なシーンに寄り添うものがラインナップされていました。
乗馬用グッズ
馬の鞍もありました。本格的でかっこいいです…。
ゴルフグッズ
テニスグッズ
豪華なピクニックセットまでありました。
そして、このエリアのもう一つの見所は、京セラ美術館が所蔵する絵画の中から、ゴルフや乗馬といったグッチの作品とリンクするものを選んで展示しているところです。
普段は展示していないという絵画を、このGUCCI COSMOSのために特別に展示したそうで、ある種とても豪華なコラボレーションのように思えました。
BAMBOO/バンブーの世界
5つ目のセクションでは、グッチの真のアイコンである「グッチバンブー」にフィーチャーした世界観が広がります。
中に入りいきなり登場するのは、ずらりと並んだ60年代〜現在までの多彩なバンブーバッグ。
60年代のバンブーバッグ
壁一面には月明りの夜に竹林が風にそよぐ様子が描かれており、バンブーバッグひとつひとつに優しい光が照らされていました。
これは、かぐや姫の物語を思い起こさせる演出だそうで、日本ならではというか、“京都”という土地ならではの演出だな…と感じました。
右側の展示台には、グッチ日本上陸60周年を記念して、6人のアーティストがコラボレーションしたバンブーバッグがラインナップ。
「グッチバンブー1947」のヴィンテージバッグに、日本を代表する伝統工芸作家とコンテンポラリーアーティスト、それぞれの技術や美学を落とし込んだ、新鮮かつ斬新なバンブーバッグを鑑賞できました。
写真家の森山大道氏と
アーティストの横山奈美氏と
陶芸家の中里博恒氏と
こちらの中里氏とのコラボレーションバンブーバッグは、ハンドルとトグルが陶器で作られているそう。
バンブー(竹)の概念を超えていて、もはや美術作品のようですね。
RED THREADS/グッチの絆
ついに最後のセクションにやってきました。
こちらのエリアは、サバト・デ・サルノがクリエイティブディレクターに就任した際に掲げたテーマカラーである“ロッソアンコーラ”という赤で満たされていました。
壁や床はこのロッソアンコーラで統一され、展示品もすべて赤を用いたものが並んでいます。
パキっとした赤、花柄の優しい赤、色気のある渋い赤、光沢のある鮮やかな赤…。グッチの歴史の中で豊富な表情を見せてきた、多種多様な色調の赤がラインナップ。
こちらは、“生命力”や“情熱”といった赤のイメージを、優しくエレガントに仕上げたアレッサンドロ・ミケーレによるドレスです。
随所に施されたフリルやキラキラしたボタンなど、ディテールも魅力的すぎて食い入るように見てしまいました…。
これまでのエリアとは異なる少しコンパクトな部屋だったこともあり、より近くでロッソアンコーラを感じることができました。
ちなみにロッソ アンコーラという色は、18世紀末、創設者のグッチオ・グッチがポーターとして働いていたロンドンのザ・サヴォイ・ホテルにあったエレベーターの壁色からインスパイアされたものだそうです。
サバト・デ・サルノが手掛けた「GGミラノ」
多種多様の赤いバッグ
こうして“赤”のみを集結してみると、改めてグッチのシグネチャーカラーであることが分かったと同時に、深く印象付けられました。
そして、セクション6のエリアを抜けると、何やら不思議な赤い部屋に…!
このGUCCI COSMOSの核となるテーマ「fil rouge(赤い糸)」を、再認識させるような空間で最後を締めくくっているように感じました。
ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今回のGUCCI COSMOSは、グッチがいかにこれまで伝統や歴史を重んじているのかが、改めて理解できるエキシビジョンだったと思います。
「このデザイン新しい!斬新!」と思っていたものも、歴史を遡れば、実はその核となるデザインが誕生していたんですね。
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