古着店から見た「foufou」というブランド|フーフー
こんにちは。ブランド古着買取専門店KLDです。
たっぷりした重たい布をはためかせて歩くワンピースや、ミリタリー、ワーク系のディティールを落とし込んで洗練された服たち。
そんなひと癖ある魅力的なアイテムを多く展開する、SNSなどでとても話題になっているfoufou(フーフー)というブランドをご存じでしょうか?
「健康的な消費のために」をスローガンに、日々こだわりのアイテムを作り続けているfoufou。
今回は、ブランド古着店で数々の洋服を見てきた私たちが、
- foufouはどんなブランドなのか
- デザインだけじゃない、foufouの魅力
- 古着屋から見たfoufou
についてお話させていただきたいと思います。
また、私たちKLDでも、foufouはとても買取強化をしているブランドですので、後半には買取事例も併せてお伝えしていきます。
こちらの動画でもfoufouについてご覧いただけます。
目次
foufouとは?
重い布をばさばさと捌きながら歩くワンピース。素敵な映画の主人公のような服たち。
foufouは、そんなロマンチックなこだわりの詰まったアイテムを展開するファッションブランドです。
デザイナーはマールコウサカ氏。
もともとファッション業界に入る気がなかったコウサカ氏は、学生時代からのアルバイト先で契約社員として働いていました。
その当時の先輩の勧めで、文化服装学院の夜間部に入学することを決意。
縫製の基礎を学び、在学中にfoufouを立ち上げます。
アパレル企業で生産管理として働く傍ら、実家の6畳間でいわゆるハンドメイド作品として服を制作し、販売を開始。
徐々にハンドメイドでは追い付かなくなり、2018年からクラウドソーシングサービス「nutte」などを運営する株式会社ステイト・オブ・マインドと協業して量産を始めます。
同じ年に売上1000万円を突破し、マールコウサカ氏はサラリーマンを退職。
現在はfoufouの代表として活動されています。
foufouのブランドコンセプトは「健康的な消費のために」
ファッションにお金をかけすぎず、でも適度にファッションを楽しみつつ、もっとほかのことにもお金を使ってほしい。
そんなコウサカ氏の考えはfoufouのコンセプトに繋がっています。
現在は卸などをおこなわず、SNSでファンを増やしてオンラインで直接販売するスタイルを貫くfoufou。
長年、実店舗を持たない販売方法を貫いてきましたが、2022年、満を辞して予約制の店舗をオープンしたりなど、独自の美学に基づいた独特なスタイルは健在です。
また、デザイナーのコウサカ氏の人柄が見え、ユーザーとの交流も積極的におこなう姿勢や、配信で新作の情報などをコンスタントに発信するSNSのファンは多く、現在ではインスタのフォロワーは6.6万人を突破。
また、新作が出れば即完売という盛況ぶりとなっています。
アパレルが苦境に立たされる現在の状況で、売上を伸ばし続けている理由とは何なのか。
私たち古着屋から見たfoufouというブランドの魅力も、お話しさせていただきたいと思います。
foufouの魅力
foufouはブランドとして、作るアイテムが魅力的であることはもちろんとして、その他にもここまでの異例の人気を誇る理由があります。
ここでは、デザインの良さだけではないfoufouの魅力をご紹介したいと思います。
KLDの考えるfoufouの魅力はたくさんありますが、今回はこの3つについてお話したいと思います。
- 隙間のニーズに応えるブランドであること
- ファッション業界の常識を覆す新しい形
- SNSで繋がるファンとの交流
隙間のニーズに応えるブランドであること
ファストファッションが主流になりつつある昨今、ユニクロやZARAといった安価な服でも、十分お洒落を楽しむことは可能です。
とはいえ、ファストファッションは誰かとかぶっていたり、「流行っていたから何となく買ってしまった」という人も多いのではないでしょうか。
「もっと気軽に自分らしいお洒落をしたい!でもハイブランドの服は高すぎる。」
ありそうでなかった、そんなニーズに応えてくれるブランドがfoufouです。
foufouの服はコウサカ氏が考える「ほどよくお洒落で、そこそこ質が良くて、しかも手ごろな価格」がベースになって作られています。
価格帯は、定番のワンピースで2万円前後と、すごく安いという訳ではないけれど、お手ごろ感があるプライシング。
デザインはコウサカ氏のこだわりが存分に詰まったものとなっており、着ればバサバサとはためくようなたっぷりした贅沢な生地感や、クラシックで「シスターっぽい」などと形容されるロマンチックなディティール、ワーク/ミリタリー系をルーツとしてあくまで可愛らしくデザインを落とし込んだもの…など、foufouらしいデザインは多くのファンを魅了しています。
また、使用する生地にもこだわりが感じられるところが、ファンの心をくすぐる部分です。
foufouの代名詞ともいえるドレス達は、使用する生地の量と重量感に特徴があり、「理科室のカーテンのような…」などと形容される事もしばしば。
また、生産過程ではデザインや着心地の良さは重視しますが、必要のない部分にはあえてこだわらないことで原価を抑え、手頃な価格を実現するという側面もあります。
お手頃な価格を実現するために、例えばコートの裏地をキュプラではなくポリエステルにするなどの工夫などをし、SNSでもしっかりその事を教えてくれる。
そんなところもfoufouがユーザーに信用される部分なのではないかなと思います。
さらに、手間のかかる縫製を作業者に低賃金で押し付けるという事をしないため、縫製職人にも優しい仕組みとなっています。
作り手も買い手も皆がハッピーであること。
今までここにフォーカスしたブランドは今まであまり無かったのではないでしょうか?
お手頃でありながら気軽に自分らしさをアピールできるというニーズに応えるために、こだわりをもった工夫がたくさん為されているのが、foufouの魅力の一つです。
ファッション業界の常識を覆す新しい形
「広告宣伝費をかけない」「実店舗を持たない」「卸もセールもやらない」
このようなfoufouのスタイルは、アパレル業界の常識を根本から覆しています。
「本当に大切にしなければならないのは、foufouの服が好き!と言ってくれる顧客」という思いがあるコウサカ氏。
これは、コウサカ氏がアパレル業界で生産管理として働いていた時の実体験に基づいています。
たとえば、新作を楽しみにしている顧客は当然プロパーで購入してくれます。
しかしシーズンの終わりが近づくと、早ければ新作発売の数週間後にセールのシールが張られることもあるのです。
「これを見て、プロパーで買ったお客さんはどう思うのだろう。」
このようなコウサカ氏の疑問が、foufouのコンセプトである「健康的な消費」というコンセプトの根源になっています。
foufouの場合、たとえ在庫が余っていたとしても決してセールはしません。
そして余った在庫は次のシーズンでも同価格で販売されます。
通常アパレル業界でのプロパー率は6割が良いほうといわれている中、独自のスタイルで驚異のプロパー率9割超えを実現しているfoufou。
「顧客の気持ちを大切にしたい」という思いを持続可能な形で実践した結果、アパレルの新しい形を確立しました。
また、人気の商品は販売開始と同時に瞬く間に売れてしまう、という事で「欲しくても購入出来なさ過ぎて疲れた…」というユーザーの声があがった事がありました。
コウサカ氏はそういった意見もていねいに拾い上げ、同じモデルの計画的な再販や、予約販売など、ユーザーに寄り添うために様々な工夫をおこなっています。
コウサカ氏の美学に基づく形で、ユーザーのことも大切にするfoufouというブランドは、現在のアパレル業界の常識を覆しつつも、多くのファンに支持されています。
SNSで繋がるファンとの交流
前述でも少し触れましたが、foufouはインスタを中心に、ツイッター、noteなどのSNSを通して様々な形で情報発信をしています。
SNSを通してデザイナー本人と交流ができるというのは、ファンにとってはとても魅力的ですよね。
例えば、インスタライブではコウサカ氏自ら新作の紹介をおこない、ユーザーが直接質問をすることができます。
服を手にとることができなくても、実際のサイズ感や雰囲気が伝わるようにデザイナー自ら説明してくれるのは、説得力があります。
またfoufouの服は美しさにこだわる反面、生地をふんだんに使うアイテムが多く、多少の着づらさが伴うことも。
そんなときも、コウサカ氏が服のコンセプトやデメリットをSNSを通して説明します。
デメリットがあるのに、むしろそこにこだわりと個性が光っているため、ますますfoufouの服は魅力的に映るのです。
SNSでコウサカ氏本人が発信することで、余計なコストをかけずに本当にfoufouの服を買いたい人だけ集まるような仕組みになっているといえるでしょう。
そんなコウサカ氏ご本人のライブ配信へのこだわりから、良質なコンテンツの作成のために撮影、編集などを自社で内製化するための試みも始めているようで、今後の配信や動画コンテンツなどにもより期待が出来そうです。
また、実店舗を持たないfoufouは試着会を定期的に実施しています。
試着会は日本全国を回っておこなわれます。
実施する際にはSNSでユーザーに呼びかけ、毎回抽選になるほど人気です。
卸をしていないので、展示会もやらない代わりに、顧客が服を試着する機会を設けているのです。
SNSでもユーザーの試着会レポートが盛んにおこなわれ、「試着はスポーツ」というお茶目なのぼりと一緒の写真をSNSで発信されるコウサカ氏の姿など、「参加してみたい!」とリアルに思わせるひとつのイベントになっています。
foufouはこのように、SNSを非常に上手に使って注目度を上げ、更にファンの心を掴んでいます。
古着屋から見たfoufou
そんな魅力がいっぱいのfoufouですが、私たち古着屋から見てもとても魅力的なブランドです。
上述のように、foufouが戦略的に守っているブランド価値は、二次流通市場で高い評価を得ることにそのまま繋がっています。
まず、意図してセールをしない事により、中古市場でも評価額が落ちるという事がありません。(むしろ争奪戦になったアイテムなどは価格が高騰することも考えられます。)
そして細部までこだわって作られたデザイン、そのデザインの価値がしっかりとユーザーに伝わっていることにより、デザインが陳腐になって次のシーズン着られない…などのことがありません。
よって、中古市場でも以前のシーズンのアイテムの価値が落ちることがなく、高い評価で取引されています。
またアイテムそれ自体も、1人目のオーナーから2人目のオーナーに渡っていっても充分に着られるような生地の良さ、縫製のていねいさがあります。
ブランドの価値と品物のクオリティどちらの観点からも「長く大切に着られる」ということが、そのまま二次流通市場でも価値を発揮し、オーナーが変わっても大切にされることに繋がっています。
また、foufouを販売しているECサイトである「teshioni」を運営する「株式会社ステイト・オブ・マインド」では、teshioniで購入した洋服のリペアやお直しを依頼できるサービス「carepair」をスタート。
このような「服を大切に着る」という思想を根底から支える仕組みづくりなど、芯の通った姿勢はfoufouのみならず、その運営会社まで浸透しています。
ポーズだけの「サスティナブル」を謳うブランドが多いなか、好きな洋服をずっと好きでいられる、長く着られるということをサポートしてくれるような姿勢自体がブランドの価値を高めているといえるでしょう。
これまでの買取事例
foufouは、KLDでももちろんお買取をおこなっています。
ほんの一例ですが、買取事例をご紹介いたします。
THE DRESS #22 バイカラーワンピース
サイズ:0
状態評価:中古品としては比較的程度良好
予定販売価格:¥17,900
買取価格:¥9,000
襟、袖部分を白い生地に切り替えた半そでのワンピース。
クラシカルな雰囲気はfoufouの得意なデザイン!という感じでとても可愛いですね。
人気も高く、評価額も強気につけさせていただきました。
La Rotonde トレンチコート
サイズ:0
状態評価:ほとんど使用されていないとてもきれいな状態
予定販売価格:¥22,900
買取価格:¥11,000
映画の主人公のようなドラマチックで格好いいトレンチコート。
定番人気かつ長く着られるこだわりの作りで、中古市場でも高い評価を得る事を予想して出来る限り高くお値付けさせていただきました。
checked skirt ”chidori” 千鳥柄フレアスカート
サイズ:0
状態評価:着用感のあまり感じられない美品中古
予定販売価格:¥10,900
買取価格:¥8,100
ポリ、レーヨン混紡ながらリッチな雰囲気の生地を使用したフレアスカート。
細かな千鳥柄がクラシックで上品な印象です。
生地をたっぷり使ったスカートはfoufouの中でも人気の高いアイテムとなっており、こちらも強気のお値付けをさせていただいております。
KLDの販売ページはこちら
以下のモールでKLDの商品を販売しています。
ぜひご覧ください!(販売内容はどのモールも同じです。)
KLDではfoufouのお買取りを強化しています。
ここまで読んで下さりありがとうございました!
KLDでは、foufouのお買取りを強化しております。
foufouのお買取りについてはこちらからもどうぞ。
どのシーズン、アイテムでも出来る限り強気のお値付けでお買取りしております。
また、汚れ、ダメージのあるものでも当店自慢のリペア、クリーニングを施して販売するため、もちろんお買取りは可能です。
長く着続けられるのが魅力のfoufouのお洋服ですが、理由があって手放さなければならないタイミングなどはあるかと思います。
その際に、KLDのことを思い出していただければとても嬉しいです。
気になるお品物がある場合は、まずLINE査定などで査定額を知ることも可能です。お気軽にご相談ください。
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