古着屋が実際にやっているサンダルのお手入れ方法、教えます【自宅で簡単メンテナンス】
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
気温も湿度も高い春夏シーズン、足元に履きたくなるのはやっぱりサンダルですよね。
初夏にこれから履くサンダルを準備する時、夏の終わりにサンダルをしまう時…
サンダルのお手入れをしっかりしてみてはいかがでしょうか?
履く前にしっかりレザーにオイルを塗れば、1シーズン、サンダルを痛める事なく履くことができます。
また、サンダルの汚れやソールに付いた足型のような黒ずみ、そのまま片付けると汚れは取れにくくなって、サンダルそのものを痛めてしまう原因になります。
サンダルは正しくお手入れし、良い状態で保管することで、しっかりと活躍できるようになります。
また、履かなくなったとしても必要な人に譲ったり高値で売ったりすることができるのです。
今回は、
- そもそもなぜ汚れるのか?
- どうやって手入れをすればよいのか?
- 汚れる前の対策方法はないの?
こんな疑問を解決すべく、サンダル汚れの原因とお手入れ方法についてご紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さい。
サンダルお手入れの前に!汚れる4つの理由
まずは「サンダルはなぜ汚れるのか?」についてお話したいと思います。
サンダルの汚れの足型をみてわかるように、原因は「自分の足」にあることは一目瞭然。
汚れる原因は主に4つです。
- 汗
- 角質
- 皮脂
- 土や砂ぼこり
それぞれの原因によって汚れの特性も異なります。
汗
足の裏やつま先は、体の中で1番汗をかきやすい場所です。
一日にだいたい200ml(コップ1杯程度)の汗をかいているそうです。
サンダルは素足で履くことが多いアイテムなので、直接汗を吸い込むことに。
お手入れを怠ると湿気がたまり、黒ずみやカビの原因になってしまいます。
弱酸性か中性洗剤で対処しましょう。
角質
サンダルのソールに黒くべたついた汚れがついている場合、足の角質が原因です。
汗をかくと足裏のふやけた角質が取れ、土や砂ぼこりなどの汚れがくっつきます。
それが黒くべたついたような汚れに。
さらに汗による蒸れで菌は繁殖すると、サンダルから嫌なにおいがすることになります。
弱酸性か中性洗剤でお手入れしましょう。
皮脂
ソールにばっちり付いた足型のような黒いシミ。
この正体は、染み込んだ足の皮脂です。
さらに角質と合わせることで、においやカビの原因に。劣化を早める原因にもなります。
皮脂汚れは落としにくい汚れですので、弱アルカリ性洗剤で対処するのがおすすめです。
しかし、素材によっては向いていない場合があります。
部分的に使用して、洗剤残りのないように注意しましょう。
土や砂ぼこり
外出先で土や砂ぼこりなどでサンダルが汚れてしまうのはしかたのないことですが、そのまま放置しておくとサンダルの変色や劣化を早めます。
土や砂ぼこりはカビの大好物でもありますので、カビの繁殖を促してしまうことに。
土や砂ぼこりは、なるべく早く拭き取るとよいでしょう。
シューズクロークの中の土や砂ぼこりも掃除しておくこともお忘れなく。
サンダル素材別!特徴とお手入れ方法
ここからは、「サンダルの汚れを実際にどう落としていけばいいの?」ということについてお話していきたいと思います。
まずは以下が基本的に必要な5つのアイテムになります。
- バケツ
- タオル
- 素材や汚れに合った洗剤
- シューズブラシ
- 細かい部分用の歯ブラシ
素材によって、洗い方や注意する点が異なります。
以下にご紹介していく正しい方法で、しっかりサンダルのお手入れをしていきましょう。
本革(スムースレザー)
レザー素材は表面にツヤ感があり、サンダルの言えど適度な高級感があります。
また履いていくほどに馴染んでいく柔軟性はレザーならではの良さといえます。
しかし、特性上の弱点も。
レザーは動物から取れた皮を処理し、製品として加工したものなので非常にデリケートな素材です。
水や熱に弱く、レジャーなどのアクティブなシーンにはあまり向いてはいません。
カビが生えやすい素材でもあります。
- 水
濡れると色落ちや形状に変化が起きてしまいます。 - 熱
高温に弱いというよりも、極端な温度変化があまり得意ではありません。変形してしまうことが。 - カビ
レザーにはもともと含まれているタンニンなどがカビの栄養源になるため、カビが生えやすい素材です。
お手入れ方法
水に弱いデメリットがあるため、大前提として水で丸洗いすることはできません。
洗剤は弱酸性洗剤を使用しましょう。
- タオルをぬるま湯(約30°C)で濡らして、しっかりと絞る。
※水気は禁物。 - 弱酸性洗剤をタオルに少し含ませて、揉みこむようになじませる。
- ポンポンとたたくように全体を優しく拭く。
※目立たない部分で色落ちの確認をすると安心。 - 頑固な汚れは水と洗剤を少しずつつけて、ブラシで軽くこする。ブラシは一定方向に。
- 必要に応じてクリーナーを使う。頑固な汚れには、消しゴムタイプのクリーナーなど専用クリーナーがおすすめ。
※きれいな消しゴムでも代用できます。 - 乾いたタオルで洗剤と水分を良く拭き取り、風とおしのよいところで乾かす。
※しっかりと乾かしてカビ対策を。 - 最後にクリームを塗布する。
※革を保湿することでひび割れを防止し長持ちさせてくれます。
スウェード(バックスキン)
スウェード素材のサンダルは、ビルケンシュトックなどのコンフォートサンダルや履き心地を重視したアイテムに多く見られます。
スムースレザーと比べると、その質感に温かみがあり、カジュアルな印象です。
質感はマットでしっとりとした肌触り。
この独特な質感は、革の裏側を紙やすりで毛羽立たせることで作っています。
主に子牛や子ヤギの皮を使用。
素材そのものは革なので、スムースレザー同様、水や熱に弱く、カビが生えやすい特性があります。
お手入れ方法
スウェードは、実は丸洗いが可能です。
しかし、素材そのものは革なので正しい方法で手入れしましょう。
スウェード素材は汚れが気になって履かなくなってしまう人が多いようですが、ケアをすればいい状態のまま長く愛用できます。
- 最初にブラッシングをして泥や砂ぼこりなどの汚れを落とす。
※気になる部分汚れに消しゴムタイプのクリーナーを使うとよい。
- 濡らした布を押しつけるようにして、少しずつ全体を湿らせる。
- スウェード用のシャンプー(頭髪用でも代用可)をスポンジにつけて、表面をこする。
※必ず酸性のものを使用して下さい。
- しっかりとすすぐ。※シャンプー残りは汚れの原因になります。
- 水気をタオルで拭き取り、陰干しでしっかりと乾燥。
※ドライヤーは変形や変色の原因になるため、使わない。 - 乾いたら、ブラッシングで毛足を一度逆立ててから、毛足を寝かせて整える。
※色褪せが気になる場合は、補食スプレーを使用してください。
ラバー、EVA素材(スポーツサンダル)
まさに夏のサンダル!といった素材。
スポーツサンダルやトングサンダルによく使用されている素材です。
アウトドアブランドやスポーツブランドから多くのラバーやEVE素材のサンダルが販売されていて、特にベルト付きのスポーツサンダルは足にフィットする歩きやすさが魅力。
海やプールなどのレジャーには最適の素材です。
- ラバー
素材は滑りにくく弾力があります。天然の物と合成のものがありますが、サンダルは主に合成ゴムを使用しています。
水濡れや汚れに気を使うことなく、夏のレジャーに気軽に使いやすいことから、汚れても手入れしやすいのが良い点です。 - EVA
合成樹脂のことをEVA素材と言います。水に強く軽量で、やわらかく弾力もあることからサンダルの底材として幅広くつかわれています。
また、汚れも落としやすいのがいいところ。しかし、滑りやすさがあり、耐久性は劣る欠点があります。
どちらの素材も日光に弱く、長時間日に当てると割れてしまうことがあります。
お手入れ方法
ラバーとEVA素材は、水に強い特性があることから、比較的お手入れが簡単です。
基本的には丸洗いすることができます。
落ちにくい汚れには、中性洗剤を使いましょう。
- 目にみえる汚れや泥の塊などはシャワーで軽く洗い流す。
- ぬるま湯に中性洗剤を溶かした薄め液で30分ほどつけ置きをする。
- 洗剤の薄め液で濡らしたタオルなどで汚れている箇所を軽くこする。ソール部分はブラシなどを使う。
- よくすすぎ、風通しの良い場所で日陰干しする。
※直接的に強い日光にあてることは痛む原因に。
ジュートやリネンなど(自然素材)
ジュートやリネンといった自然素材を使用したサンダルは夏にピッタリです。
涼しげでナチュラルな素材感。
さらりとした履き心地は素足にも気持ちがよい履きやすさがあります。
自然素材のサンダルの場合、水濡れは避けるとよいでしょう。
サンダルの場合接着剤が取れたり、汚れがシミになることがあります。
また、縮んでしまったり、痛みやすいことも。
お手入れ方法
ジュートやリネンの自然素材は汚れが付きやすい素材です。染みこんでしまう前に、早めの汚れ落としをすることをおすすめします。
- 優しくブラッシングして土や砂ぼこりなどの汚れを落とす。
- 弱酸性洗剤を使用。水で薄めて布に含ませて染み抜きの要領で優しくぽんぽんとたたくように汚れを落とす。
※ぬるま湯を使うと汚れが落ちやすいです。タオルはしっかり絞りましょう。
- 落ちにくい汚れは歯ブラシなどで部分的に軽くこすって落とす。
- 水気や洗剤残りのないように、タオルでから拭き。
- 風通しのよい場所で、陰干し。よく乾かす。
※日当たりは色褪せや劣化の原因になります。型崩れが心配な場合はシューキーパーを利用することをおすすめします。
サンダルのお手入れをラクに|5つの予防ポイント
サンダルを購入した時や、シーズンを迎えて使う前、または、サンダルを履いた後、少し手を加えるだけで汚れの予防をおこなう事ができます。
また汚れた場合であっても、予防ケアをしておくとずいぶんと汚れは落ちやすくなります。
サンダルそのものの劣化予防にも有効な方法をお話していきたいと思います。
新しいうちに撥水スプレーを
サンダルを購入したら、まず撥水をかけることをおすすめします。
水に弱い革製品(スウェード含む)のサンダルはもちろん、ラバーやEVE素材などの軽量素材にも効果は抜群。
スプレーをしたあとは30分ほど置いておくと効果をより発揮します。
撥水スプレーは水を弾くだけでなく、汚れをつきにくくする効果も。
表面だけでなくソール部分にもかけておくと、足の指跡の汚れの予防にも繋がります。
履いた後のこまめなケアを
普段のケアであれば簡単で十分です。
軽くタオルで拭いたり、除菌スプレーや除菌用ウェットティッシュで拭くのもよいでしょう。(アルコール入りは使用しないこと。劣化の原因に)
履くごとに行うのが1番ですが、難しければ2.3回に1度でもOKです。
防水フィルムを貼る
サンダルで汚れのつきやすいインソールのつま先部分に防水フィルムを貼っておく方法です。
フィルムを張り替えることで、インソール部分が汚れることはありません。
自分でカットするタイプのものなら、サンダルのサイズに合わせることもできます。
連続して同じサンダルを履かない
お気に入りのサンダルは毎日履きたいかもしれません。
しかし、2日連続までにしておくとよいでしょう。
菌は3日程度で繁殖してしまうので、2日までにとどめて軽くサンダルのケアをすることを心がけて。
サンダルのためにも少し休ませてあげましょう。
保管環境を整えよう
サンダルにはオフシーズンがありますので、長期間の保管が必要です。
カビの発生しやすい環境には注意しましょう。
風通しがよく直接日の当たらない場所が適しています。
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お手入れ系の豆知識のある記事はこちら
ここまで読んで下さった方へ
ここまで読んで下さりありがとうございました!
ここまで、
- サンダルの汚れの原因
- サンダルの素材ごとの手入れ方法
- サンダルの手入れをラクにする汚れの予防方法
という形でご紹介してきました。
サンダルのお手入れ方法は、汚れや素材によって違いがあります。
いずれにしても、
- 履く前の手入れ
- 履いた後の手入れ
- シーズンが終わった後の手入れ
というタイミングそれぞれで少し手を加えると、サンダルは長い期間きれいで良い状態を保つ事ができます。
今年はぜひサンダルの手入れをして、気持ちよくサンダルと付き合ってみてください。
「とはいえサンダルのお手入れ面倒くさい…もうこのまま売ってしまいたい…!」
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