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公開日 2019/06/26

カテゴリー:コラム

【アルチザン系】 ファッションの最終地点?その魅力と買取相場について

 

ファッション好きなら一度は耳にしたことがある”アルチザン系”という言葉。
その実態について詳しく知らない人や初めて聞いたという人もいることでしょう。

「結局のところアルチザン系って何なの?」「どういったブランドが該当するの?」
「そもそもアルチザンって何?」など泉のように疑問があふれ出ている人も多いかと思います。

今回はアルチザン系について、該当するブランドやその魅力買取相場に関してご紹介したいと思います。

■アルチザン系とは

 

アルチザンとはフランス語で「職人・技工」を意味する言葉です。
従ってアルチザン系ブランドというのは職人気質な手作業などにこだわったブランドと言うことができます。

そしてもっと深堀していくと、一般的にアルチザン系に該当するブランドは
素材や加工、縫製などの服作りにおける各段階においてこだわり抜かれて作られ、
それに加えてデザインは普遍的なものという風に認知されています。

また、流行にとらわれず、むしろそれと対局に位置し、
デザイナーが作りたいものを作り、かつ熱意を持って真摯に服づくりに取り組んでいるところも
アルチザン系の特徴と言えるでしょう。
そういったことことから発売から年月が経ったとしても高い価値を持ち、根強い固定ファンが存在するとも言えます。

基本的にアルチザン系のブランドは値段が高い傾向にあります。
というのも、上述したように服作りの各工程においてそれぞれ妥協を許さないほどこだわり抜かれているので、
それらにコストがかかるため必然的に値段が上がってしまいます。

しかし、服自体の素材や品質などは、このアルチザン系のブランドの右に出るものはいないと言え、
長い間愛用できるという魅力があります。

次に主なアルチザン系ブランドのついてご紹介します。

■アルチザン系の主なブランド

 

主なアルチザン系ブランドをリストアップしたのでご覧ください。

ANDREA YA’AQOV
Carol Chrischan Poell
C-DIEM
DIMISSIANOS&MILLER
GUIDI
Marc Point
ISAAC SELLAM EXPERIENCE
ISABEL BENENARD
incarnation
individual sentiments
ISAMUKATAYAMA BLACKLASH
JAN-JAN VAN ESSCHE
kloshar
Poeme Bohemien
Sandrrine Phillippe Paris
the last conspiracy
thom/krom
UMA WANG
m.a+
Paul Harnden Shoemakers
toogood
GREG LAUREN
denis colomb
FRANK LEDER
CASEY CASEY
LAYER-o
taichi murakami
wjk
devoa
incarnation
ARTS&SCIENCE
O PROJECT
Bergfabel
ISABELLA STEFAELLI
A1923
ELENA DAWSON
ARCHIVIO J.M.Ribot

これらがアルチザン系に属する代表的なブランドと言えます。(もちろんこれ以外にも存在します)

次にアルチザン系ブランドを大きく4つに分類したのでご覧ください。

①C-DIEMをはじめとする元祖アルチザン

 


引用元 HOLISTIC STYLE BOOK

 

C-DIEMとはイタリアのアルチザン系ブランドとして知られ、「アルチザンの祖」とも言われてるブランドです。
元々旅人であったデザイナーのマウリツィオ・アウティエリは世界中を旅し、
その後イタリアのペルージャに拠点を構え、ものづくりを始めました。

このC-DIEMは当時のファッション業界では異端の存在だったと認識されています。
というのも、レザーと言えばキズのない綺麗めなものが一般的だった中で、
それとほとんど同価格シワがあるレザージャケットを発表したからです。

そのためブランド設立当初には同じようなアプローチをしたブランドが存在せずカテゴライズできなかっため、
C-DIEMを表わすのにふさわしいとして選ばれた言葉、アルチザンが当てはめられました。
そこからアルチザン系というカテゴリーが浸透していきます。

また、C-DIEMは独特なアプローチによって服を発表していき、
そこで共に服作りをした人や修行した人が独立を果たしたことにより、
それらの人々が立ち上げたブランドも同様にアルチザン系としてくくられるようになったのです。

*下記のブランドはC-DIEM出身者や関係者によるブランドの一例です。

LAYER-o
A1923
m.a+
Poeme Bohemien
wjk
taichi murakami
individual sentiments

②Carol Chrischan Poellとその系譜をたどるもの

 


引用元 LAITER

 

Carol Chrischan Poellとはオーストリア生まれのキャロルクリスチャンポエルがデザイナーのブランドです。
テイラーを営む父の影響により、学校に通うことで服作りを専門的に学んだとされています。
「第二の肌」を目指し、独自のデザインを追求したブランドと言えます。

もっとわかりやすく言うと、服自体を第二の肌の次元まで昇華させることに重きを置いたブランドとも言えます。
服自体の役割を服まで昇華させることにより、
着心地の良さや耐久性、普遍的デザインをとことんまで追求しているのがCarol Chrischan Poellです。

*以下のブランドはCarol Chrischan Poell出身者や関係者によるブランドです。

ISABELLA STEFANELLI
Poeme Bohemien(ちなみにこのブランドは①と②の両方にルーツを持っています。)

③伝統や歴史を重んじるPaul Harnden Shoemakersなど

 

引用元 Basic&Favorite

 

Paul Harnden ShoemakersはJOHN LOBBで修業をしたポールハーデンが独立して立ち上げたブランドで、
靴づくりから始まって、今では服作りもしています。

Paul Harnden Shoemakersは上記の①や②のブランドと同様に
凄まじいほどのこだわりを持って服作りをしているという点は共通しています。
しかし、大きく異なっている点はデザインソース製法です。

Paul Harnden Shoemakersのデザインソースは、

・18~19世紀の産業革命以前の「英国のワーカースタイル」
・ドイツ系移民の宗教集団「アーミッシュ」

また製作方法に関して言えば、当時使用していた織り機を用いて服作りをしています。

こういったことを踏まえると、
①や②が前衛的、実験的、革新的といった言葉がふさわしいような服作りをするブランドである一方で、
③は前時代的テイストを踏襲し、なおかつ古典的製法でつくり上げるブランドと言えます。

また、Paul Harnden Shoemakersと繋がりのあるブランドにELENA DAWSONがあります。
このブランドはPaul Harnden Shoemakersの服ラインを立ち上げる際にそのラインを担当した女性が作ったブランドです。

④その他

 

これまでを振り返ると、
①、②が独自の路線を追求したり、目指すべきゴールにひたむきに走り続けるというブランドで、
③は前時代のデザインをそのまま落し込むブランドと説明することが可能です。

これらのエッセンスを保有しながらも別路線でアルチザン系として認知されているブランドも存在します。
それを④としてカテゴライズしました。
その一例をご紹介します。

JAN-JAN VAN ESSCHE
toogood
CASEY CASEY
FRANK LEDER
ARTS&SCIENCE
O PROJECT
Bergfabel
ARCHIVIO J.M.Ribot

他にも該当するブランドはありますが、何個かをピックアップしました。
今回はFRANK LEDERについて触れていきます。

 

引用元 HOUYHNHNM

 

FRANK LEDERはドイツ人デザイナーであるフランクリーダーが設立したブランドで、
その前はセントマーチンズでファッションを学んでいます。
その才能の高さは在学中から認められており、
卒業制作ではその当時審査員であったアレクサンダー・マックイーンが絶賛したというエピソードもあります。

その後本格的にブランドの活動を始め、1999年にロンドンにてコレクションを発表します。
2001年にはドイツ銀行・ピラミッド・アワードを受賞します。

経歴も凄まじいものがあるのですが、FRANK LEDERの特徴は機械の使用を最小限にして、
製造工程のほとんどを今でもハンドメイドで作成しているところにあります。
そのためかFRANK LEDERのアイテムは一つ一つが違った表情をしています。

こういったことから、アルチザン系ブランドに分類されるFRANK LEDERですが、
上記の①②③とは異なる点がございます。それはコンセプトを見れば一目瞭然です。

コンセプトを簡単に記すと、
・安定したデザインを提供して、多くの方に共感を持ってもらう
・「着やすい」と思われるだけでなく、興味をそそるアイテムでなければならない

FRANK LEDERは素材や製造方法に関して①②③のアルチザン系ブランドと同様にこだわりが見られる一方で、
それらと異なり、お客様目線を意識した服作りをしているという点です。
流行を追っている、というと強すぎる表現になりますが、少なくとも上記の①②③よりは意識していると言えるでしょう。

①②③は流行とは真逆を行くようなブランドであったのに対し、
④の多くはアルチザン系として共通している、素材や縫製にこだわりを貫くという点に加えて、
服を現代風に落し込んでいたり、時代の流れに沿った形で服作りをしていると言えるでしょう。

▼分類して見えてきたアルチザン系の魅力

 

以上4つに分類してきました。
改めてこの4つに通じるものは、製法や素材、すなわち服作りに並々ならぬこだわりがあるという点であり、
アルチザン系の特徴と言っても過言ではないでしょう。

そのため、他のブランドよりも値が張ってしまうという点で中々手が出さないのもまた事実としてあります。
しかし、服自体の良さでアルチザン系ブランドの右に出るものはいないと言われるほど
研ぎ澄まされた熟練の技が施されているブランドであることも確かです。
一度着てしまったら病み付きになってしまう、そんなブランドがアルチザン系の一番の魅力とも言えるでしょう。

次にアルチザン系ブランドの買取相場に関して説明していきたいと思います。

■買取相場について

 

まず第一にアルチザン系ブランドは大量生産できない傾向にあります。
服作りの各工程においてこだわりを持って製作していたり、ハンドメイドで作っているため、
物理的にも作られるアイテム数は限られます
また素材も厳選したものを使用していることが多く、そのような生地が大量に存在しているわけではないので、
やはり必然的に製作数は少なくなります。従って、市場流通量は少ないと考えられます。

加えて上記で触れたようにそもそも流行に左右されないこともあるので
中古市場での流通価格は高いとされています。
ゆえに、非常に高い相場が形成されているため、買取においても高価買取が見込めます。

当社、KLD USED CLOTHINGでもアルチザン系の買取を強化していますので、
もしお持ちで売却を検討している方は一度見積りを出すことをおすすめします。

■まとめ

 

引用元 HOLISTIC STYLE BOOK

 

アルチザン系について4つの分類やその魅力、買取相場について触れてきました。

素材や縫製など異常なまでのこだわりを持って服作りをしているという点から見れば、
やはりアルチザン系はファッションにおける最終地点と言えるかもしれません。

デザイナーの息遣いが感じられるブラントは服にも魂がこもっていますし、
そういった服を着ると気分まで上がるのもまた事実です。

執筆しながら服におけるデザイナーの重要性が身に染みて感じてきましたし
作り手の意志を反映した服は着ていて気持ちのいいものですよね。

以上、「[アルチザン系] ファッションの最終地点?その魅力と買取相場について」でした。